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no oneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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1.  ユンカース・カム・ヒア
よくできてはいるけれど、飛び抜けたところがない。可もなく不可もなく、というのは言い過ぎかもしれないが、いかにも文部省選定といった感じの無難な内容。  もっとも、地味なお話をここまで完成度の高いアニメーションに仕上げたのは確かな実力の証だとは思う。両親の不和に悩む女の子の心情描写には説得力があって、これといった捻りや目を見張る工夫は無いのにも関わらず、それなりに感動させられた。犬も愛らしく、記憶に残る。  しかしいかんせん、物語に拡がり、奥行きがない。とくに脇役が薄っぺらく、お手伝いさんのとってつけたようなおとぼけキャラといい、人物配置の卒のなさが鼻についた。小学校の授業で観せられたいくつかのアニメーションと同じで、まずまず面白いのだけれども、お気に入りの作品にはなりえない。そうなるには、お行儀が良すぎる。  一流のコックが二流の素材を使って料理して、できあがったのがこの作品だと思う。非常に惜しい、佳作。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-16 23:16:40)
2.  ゆきゆきて、神軍
これ、私刑ですよね? この奥崎という人の行為は犯罪ですし、暴力を制止せずに撮影するのも普通に罪だと思うのですが……私の感覚がおかしいのでしょうか??   おそらく作り手は撮影対象に手出しをしないドキュメンタリー精神みたいなもので自分達を正当化しているのでしょうが、現実に人間を傷つけるのが許されるほど、表現の自由って尊いものですか? ムーアがこの作品を好きらしいのですが、やはり目的のためなら手段を厭わない人なのでしょう、残念です。ほんとうに危険なのは左翼でもなく右翼でもなく、己の正しさを信じて疑わない傲慢さにあるのだと思います。  奥崎氏に同情する向きもあるようですが、いくら悲惨な戦争体験があったとしても、それで犯罪が正当化されるわけではありません(大量殺人者はたいてい幼児虐待の過去があるがそれで無罪にはならない)。パチンコで天皇を狙うなんてくだらないパフォーマンスでしかないし、この映画の出演後には殺人事件も起こして、出所後はなんとAVに出演している。ある意味ではとても気の毒な方ですが、こんなヤバイ人を美化しないでほしい。  実はこの作品の本質は、狂人の放つ異様なエネルギーが観る者を惹きつけているだけで、戦争映画うんぬんは付け足しに過ぎないんじゃないか、という気すらします。  あと、同じ題材の小説(古処誠二の『アンノウン』)を読んだことがあるのですが、そちらの著者は犯罪を犯していませんが、充分衝撃的で、非常に重い作品でしたよ。それどころか著者は実際の従軍経験者から感謝されていました。わざわざこんなキワモノ映像を撮る必然性はまったくなかったのです。  たとえば『バトルロワイヤル』のようなフィクション内の残虐な殺人は批判されるのに、ノンフィクションの地味な暴力が見逃されるのって、とてつもなくバカげてると思うのですよ。これは現実の暴力。盗撮映像を利用したAVが許されないのと同じ理由でありえません。基本的に0点は付けないことにしているのですが、これに関しては採点放棄の意味で0点です。表現の自由以前の問題でしょう。
[ビデオ(邦画)] 0点(2009-07-23 14:30:16)(良:3票)
3.  ゆれる 《ネタバレ》 
隠喩とか象徴とか考えるのはあまり好きではないんだけど、いわばあの橋は兄弟の関係そのもので、間に一人の女が割り込んだがために激しく揺れ、その脆さを露呈したのだといっていいと思う。  猛の偽証はあんまりだという意見が多いけど、そうだろうか。殺人ではないにしても過失致死か傷害致死なのは間違いないわけで、結果を見る限り素直に同情できない。仮に助けようとしたとしても、危険なつり橋で人を突き飛ばすような男は刑務所に行って当然だろう。  最初、猛は兄が灰色であるのを承知でかばっていた。が、面会した兄は異様な言動を見せ、法廷では嘘をつき、偽善的なパフォーマンスまでやってのける。検事が「相手が落ちるのを予想して手を伸ばしたんだろう」と迫る下りは、なるほど証拠は無いがそれもありえなくはないな、と思わせた。あそこで傍聴席の猛がちらりと映されるが、あるいはあのときすでに、兄を疑い始めていたんじゃないだろうか。  無罪と思い込もうとしていたのが、終いには狡猾な男が芝居を打って罪を免れようとしているように見えてくる、そしてそいつを有罪にできるのは、自分だけ――だったら、あの行動もまんざら理解できなくない。  猛の証言に稔が微笑んだのは、たぶん、嬉しかったんだと思う。面会室で弟に唾を吐きかけたときから、きっと稔はどこかでああなることを望んでいた。初めて弟に本心を晒し、弟もまた本心でぶつかってきたことが、清々しかったのだろう。以前は表面的に仲の良い兄弟でしかなかったのが、おそらく生まれて初めて本気で兄弟喧嘩をしたのだ。  そしてラスト。個人的にはあの終わり方が一番よかったと思う。事件を契機に兄弟は初めて取り繕うのをやめて醜い悪意をぶつけ合い、それでも弟が再会を望んだから、兄は笑った。きっと彼らは関係の快復を望んだろう。でも確執が残っているのは当然で、元通りGSで働くのも難しいのだから、いきなりの和解なんて夢想でしかない。見通しは甘くないのを承知の上で、なおも希望を見つけようとする。  人は繋がりたがる生き物だから、どんなに頼りなくゆれる橋でも、向こう岸に渡りたいと望む。ラストが曖昧なのはごまかしではなく、そこに願いを込めようとしたからだと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-29 00:53:00)(良:1票)
4.  夢のチョコレート工場 《ネタバレ》 
3点か4点かで迷ったんですが、ずいぶんと平均点が高いですね。心に響かなかったので驚いてます。   まず、全編ちゃちな美術で白けた。一見デパートの子供広場。チョコレートの川を渡る船や炭酸で進む自動車などの乗り物も想像力に乏しく、時代を感じてしまう。どうせファンタジーならもっと荒唐無稽なイメージに浸りたかった。   最大の欠点は、観ていて「チョコレートを食べたい」という気持が湧いてこないこと。冒頭のお菓子の加工場面にはわくわくしたのに、後半になるとむしろ食べたくなくなる(不味そう&製造過程が汚い)。せっかくチョコレート工場を舞台にしてるのに、お菓子の美味しさ、素敵さといったものが伝わってこない。この辺はディズニーの短編と比べると表現力に雲泥の差がある。    また【皮マン】さんご指摘の通り、ミュージカルのつまらなさは目も当てられない(『ウンバ・ルンパ』は例外)。盛り上がらないことこの上ない。子供向けの作品はとりあえずミュージカルやっときゃいいとでも思ったのだろうか?   結末も納得行かない。お金持ちになるだけならまだしも、この少年からはチョコレートに対する愛情があまり伝わって来ないので、工場を継ぐ資格があるとは思えない。しかも普段は良い子だけれど工場ではいたずらもしていて、それなのに他の子供よりも罰が甘い。そもそも拾ったお金をネコババしている。テレビの観すぎは戒められて、拾得物横領はOKって…な~んか変。   大体さ、この映画で言う「いい子」って、命令を聞くだけの扱いやすい優等生、独善的な大人の押し付ける理想像に過ぎないんだよね。ワンカが子供を後継者に選んだ理由も、「大人は言うことを聞かないから」。だけど生意気で元気な子供だって可愛いし、大人を困らせるようなやんちゃな子供ほど大きな可能性を秘めているもの。  躾、教育が大切なのは当たり前。しかし行き過ぎれば子供から自主性を奪い、大人の押し付ける型にはめ込んでしまう危険があるのも確か。「ウンバルンパのようになりましょう」という歌が繰り返し登場するけど、そのウンバルンパとはみんな同じ顔をした奴隷でしかない。  この映画は教育というもののグロテスクな側面を体現している。自分の子供にはみせたくないという意味で、ファミリー映画としては致命的です。
[DVD(字幕)] 3点(2006-02-06 01:14:34)(良:1票)
5.  夕陽のガンマン
かっこよさを印象づける演出がすごく上手。冒頭の遠距離での銃撃戦、多勢に無勢の状態からの逆転、二人の出会い、最後の決闘などなど、けれんの効いたシーンが山ほどある。ライフルや独特の銃、オルゴールつきの懐中時計のような小道具の使い方も非情に効果的だ。脚本も思ってたよりもずっと凝っていて、後半で明らかになる敵の首領の狡猾さにうなった。『ホワイトアウト』のボスみたいな。それなのに甘さも見え隠れするところが、人間味があってよい。主人公に最強の男を据えないというバランス感覚も絶妙。  しかしあまりにもかっこよすぎて、おいおいそれはねえだろ~という部分もあったのでちょっと減点。わざわざポーカーでターゲットを倒してから、取り分に「お前の命を頂く」とは……かっこつけてないでとっとと撃てよ(笑)。その間に味方を呼ばれてるじゃねえかよ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-16 14:32:21)(良:1票)
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