21. レッドクリフ Part I
子供の頃NHKの人形劇で見た内容は忘れてしまっています。予備知識なく観た事が幸いしたのか迫力ある歴史絵巻を楽しめて、終わった途端にこの「決着」を映画館で観たいと思いました。また、この面々がその時代、何に価値を置き、何を考え、どう行動したのか、詳細を原作で知りたくなりました。思わぬ余禄が付いていた本作。この嬉しさも映画鑑賞の醍醐味の一つです。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-02 02:20:02) |
22. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 飼い犬の名は口にしても、妻の名はただの一度も口にせず、自分の辛い感情のみを振りかざすマキシムは、自身の告白を肯定してもらって初めて妻の愛情を実感するという、全編を通して癇に障る男性です。健気な彼女ならずとも、ダンバース夫人を介して現されるレベッカの愛憎は恐ろしいものでした。演出がヒッチコックによるものだと知り、巧みさに納得です。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-18 02:39:52) |
23. レディ・キラーズ
《ネタバレ》 画は美しいのですが、喩えるなら洒落たインテリアで器も美しいが盛り付けが汚い不味い料理に顔をしかめているという作品でした。下品、不気味、役立たず、筋肉バカの手下達&舌先三寸のみの教授の「自称」犯罪のエキスパートチームと相対する老未亡人。誰一人として魅力を感じられません。犯罪の計画から成功、攻防からチームの末路までの展開は、教授の気色悪さが前面に押し出されるだけで知恵比べの部分が無く、5人の最期も無理やりな自滅ぶりで何一つとして面白さを感じません。そんな中で唯一心惹かれたのが肖像画の亡き夫です。彼も一部始終を眺めて「くだらんぞ」と言っていた気がしました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-19 13:12:30) |
24. レボリューション・めぐり逢い
子供が成人するまでは親としてあらん限り力を尽くし、独立して巣立っていくときは笑顔で見送る。パチーノ親子の絆の強さは胸に響いてきました。パチーノとナスターシャ・キンスキー、パチーノとドナルド・サザーランドの絡みは物足りませんでした。アメリカとは独立戦争当時から身勝手な理屈を振りかざす国だったように感じました。 6点(2004-10-01 00:40:34) |
25. 恋愛適齢期
ニコルソンとダイアン・キートンのキャスティングは絶妙。色気が漂う名優が演じる、恋愛について知り尽くしているはずなのに、初恋のような青い気持ちがあらわになる姿を見て、心がときめく想い、恋心、ベッドで愛し合う事に年齢制限はなく、歳はとってしまうものでなく重ねてゆくものなのだという事を感じさせられる。 8点(2004-04-05 22:04:22)(良:1票) |
26. レオン/完全版
《ネタバレ》 他の職業とは違いミスをすると命が無くなる可能性が大きい殺し屋というのは、体力や技術と共に無感情でなければ勤まりませんね。超一流のレオンがマチルダに抱いた感情は、唯一愛した弟を失い殺し屋になりたいという彼女を見て、自分が唯一愛した女性を失い殺し屋になった過去が蘇り、殺し屋になるまでの人を愛する気持ちを思い出した事によるものなのでしょうね。マチルダのためにという感情を抱いて散っていった最期は切ないです。一緒に散ったスタン。モーツァルトだベートーベンだブラームスだとのたまいつつ、人の感情が抜け落ちた野獣のような所業と人間離れした表情は、悪役好きの自分にはたまらないキャラクターでした。【追伸】自分はモーツァルトファンですが、ベートーベンファンにもなりました。最近初めて聴きましたブラームスにはシビレました。ゾッコンです。スタンに感謝です。 7点(2004-03-12 20:56:20) |