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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ロルナの祈り 《ネタバレ》 
 国籍の取得を目的としている結婚を数件見たことがある。彼らに共通するのは中途半端な愛情と中途半端な決心で、このままとても上手くいくとは思えないような世界に自分自身が首を突っ込んでいるととは全く気がついていないと言う事である。この映画にも、そんな事をしてただで済むとは思えない人たちが組み立てている異世界がある。  そう言う異世界の中で生きる人たちに共通するのは、愛情や繋がりにすがる心が強いという側面で、この映画を見始めてすぐに国籍だけを取得したいという彼女に違和感を覚えた。   しかしこの違和感は日本人である私に固有の物で、国籍を取得した後様々な脱法行為で行政を食い物にする偽装する側には無いものだ。一時的な情や中途半端な道徳よりも生き方の方が重要で、物語の中でも彼らの心情が語られると妙に納得してしまう。  対価が金やポジションや命と言った、普通に生きていたらそんな危険な犯罪行為への隷従がおかしいと直ちに気がつくはずだが、そうならない彼らには正直感情移入は出来ない。  そんな中でいきなりセックスを始めてしまうあたりが妙に生々しい。子供や国籍といった欲しい物を手にした彼らが突然日本人となれ合い、本当の家族のようになってしまう例も見たが、実態は日本にいながら従来のコネクションから外れるつもりがさらさら無いことも注視すべき点である。   しかしながら、そう言った一見物語にはなりそうも無い事を見事に映画にしてしまうダルデンヌ兄弟の手腕は凄まじい物がある。面白いかどうかは別として、こう言った映画の存在は正しく重要なのだと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-29 12:28:24)
2.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》 
 作中に垣間見える事実が真実かどうかは別として、このような世界が構築されてはいけないと言う道理という物の大切さに揺るぎなさがある。  行為に魅力を感じてさえいる自分の浅はかさに気づき、行為の是非を眺める別の自分は後半の展開を戒めと取るか落胆を感じるのかを選べと迫る。   もし、このような才が自分に有ったとしたら、飛び込まずに自制できるだろうか。世の中の道から外れて殺されるまで続く累卵の脇道に、魅力を感じずにいられるだろうか。要するにその根源が金だけでは無いと言うところに、人の煩瑣と言う物がある。   それはさておき、ニコラスケイジさんの生き様マジカッケー。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-03 03:21:00)
3.  ローズ・イン・タイドランド 《ネタバレ》 
テリー・ギリアムがらしさを丸出しにして撮って制作会社もスタッフもそれを受け入れたんだとすると、テリー・ギリアムって本質的に私には気持ち悪いだけだ。そう感じるのは私だけなのかもしれないが、それならそれでいいやって思えてしまう。  ドラッグですでに死んでる父親が生きてるものとして、死体をおもちゃにするローズたちをつじつまはどうあれ、なんとかストーリーに乗せ、何となくいい話に不時着させる手段も死ぬ気で考えれば見つかると思う。でもこのカルト映画にする気満々なお話不在さは正直、楽な方に逃げやがったな。と、感じさせるに十分。  それでも最後には、どうやったら不愉快をそれほど感じずに皮肉を表現してくれようか、などという分析的な作りが見え隠れしたりしたもんだから、否応なく嫌悪感がズビズバとあふれてくる。狙い通りかもしれないけど、だったらそれはそれで良いや。  見なくても良い映画だった。
[DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2010-04-20 23:20:40)
4.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
昔、ひょんなことからとある地方で東南アジアの外国人ばかりが住むコミュニティの中に1週間ほどおじゃましたことがある。 そこでは英語がコミュニケーションの最後の砦で、日本語がまず通じない。かといって彼らの中に英語で意思疎通が出来る人が多いわけではなく、母国語しか使わない方と取り残されると非常に心細かったのを思い出す。  とても日本人には関わりのないような現地まんまのレストランで、とても都内の他国籍料理店では出てこないような料理を食べ、日本人が行かないような飲み屋で歓迎を受けた。 ただでさえ遠い地方都市に来ていて、日本とは思えないような風景の中にいると、とにかくこのままで良いのかということや、疎外感のようなものが溢れてくる。こういうことは環境に誘導されたまやかしの感情であると言うことははじめから分かっていてさえ襲いかかってくる。  そういう所をうまあく練り上げていて、引き込まれてしまった。 何の解決にもならないけど、真剣にふざけてないと潰れてしまいかねないカラオケに逃げるシーンなど、妙な生々しさがたまらない。 礼儀の違いや、慣習の違いが異国情緒を引き出すためにデフォルメされすぎていないぎりぎりの所を上手に作ってるのも秀逸だった。これ以上リアルにしても金が掛かるだけでおそらく外国人には区別がつかない。  台詞も簡潔で、どこの国の人が見てもテーマが分かるようになっていることや、アメリカ映画が得意とする「余韻や切なさ」と言う部分がラストシーンで上手く働いていてこの情緒は日本製には作り出せない雰囲気だな。と、脱帽。 とにかくこの映画のよその国のレビューを見ると思い知らされるのは、わびさびや情緒というものがアメリカ人に遙かに理解されていると言うこと。大昔のこの国にはそういうアンテナはあったのかも知れないけど、はっきりと感受性に差がついているようにさえ読める。  逆に我々普通の日本人が持つ、アメリカに対する想像のズレはこの映画の日本描写とは比べられないほど大きいと思う。もし一人で仕事や趣味などというバックグラウンドもなくポンと他国に行ったら、この映画以上に「いろいろな違い」にうろたえる人は多いと思う。私もそういう一人だ。  それから、何の根拠もなくアメリカ人を見下しているひと、なんだろかと思う。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2009-07-05 18:33:06)
5.  ロード・キラー 《ネタバレ》 
意外と面白くて、そこにウケた。 もうふざけてるとしか思えない題名と番組予告がいかにもテレビ東京していて好印象だった。  いかにも激突とかぶっている筋がパチモンっぽくてこういうのは大好きだ。 ちっともオマージュっぽくないんだよなぁ、この匙加減が絶妙。さすがテレ東のチョイスであった。 どっから拾ってくるのやら。  こんな感じにもかかわらず最後まで息が抜けないから笑ってしまう。 2000年代の技術で80年代を再現したような、いい雰囲気。
[地上波(吹替)] 7点(2009-05-17 16:22:58)
6.  ロボッツ 《ネタバレ》 
商品として手堅くまとまっていて、話の優しさと相まってとてもいいお話だったと思う。 この映画の一番いいところは、あまり奇妙な大きなテーマをどすんと与えなかったところだと思う。  特に日本製アニメ、その萌えキャラと学園とかRPG的設定を取り除いてみれば、そこまで行くと宗教団体が作る映画と大差なくない?というような生き方論には大変な違和感を持っている。  なんで人間同士がやたら心とか精神とか考えてることをのぞき見しあわなきゃならないのか? なんで自然だの命だの自分らしさだのをいう割には破壊欲を刺激するプロットと映像だけを組み合わせるのか? ものすごい違和感だ。  そんなことよりも、人間らしいキャラがロボットで、まっすぐに冒険するという優しさの大切さの方がよほど大事なんじゃないの? 正直印象に残らないラストだったけれど、「アーいい映画だった」っていうこれが大事。
[DVD(吹替)] 7点(2009-02-15 14:41:47)
7.  ロード・オブ・ザ・リング 《ネタバレ》 
神話の時代が終わる最後の時代が完璧に描かれていました。 本当にこれが実現するとは思っていませんでした。最初は本屋でたまたま見かけた映画化決定の文字ですが、まさかこれほどの完成度で映画化されるとは思いませんでしたね、ホントにビックリしたものです。  ドワーフ、エルフ、ホビット、怪物達、そして人間。いろいろな種族が滅亡までの時間をそれぞれに過ごすそのもの悲しさ。他の種族は去りまたは神に見捨てられ、滅ぼされてさえいる。 神にも邪神にも見落とされたホビットのみが自分たちの世界のために指輪を捨てに行く。それに賛同したのは本当にわずかな仲間とそれを支える者達だけだった。  と、バックグラウンド的な、末世感と絶望しかない世界を劇中よく理解してみないとやはりどうしてホビットが主人公なのか、感情移入できるのかがよく分からないと思います。  この物語の中では人間は現代的な精神性を持った人間ではなく、邪神の力をもって欲をかなえようとする弱い存在でしか無い、ホビットを通して進化をする脇役です。エルフは簡単にこの地を捨てて旅立ちますし、中つ国に残された者にとっては、死しか残されていなかったわけですが、ホビットが触媒になり他の種族が種族としての完成度を高めていくきっかけになる、という物語を忠実にあの時間内に実現している凄さ。歴史的作品ですね。  また全く未来に光が見えない状況で、心が折れてさえ前に進むホビットに、現実世界にさえいない強い人間像を見ることが出来ます。即物的な退治劇との厳然たる一線をホビット達が引いているわけです。ホビット達の姿から多くの教訓を受け取ることが出来ます。  国産RPG的な特異な解釈のファンタジーが頭にあるとどうしても勇者さまご一行という見方をしてしまうかも知れませんが、本物の物語は全く違ったものです。その世界や、日本人にはまだ理解しがたい難解なワビサビを存分に堪能できます。  トムボンバティルのくだりは私も大好きで、原典でもスパイスのような役割だったと思いますから、シリアスで陰鬱な雰囲気の完全映像化という視点からはスキップしたのは正解だったのではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 9点(2008-10-19 23:12:33)(良:2票)
8.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
この版は、時間的に映画として成立してるとは思えませんが、要するに時間を全く気にしない原作ファンへの、超豪華挿絵として可能な限り漏れがないように作られていると思います。  ですから、尺を気にする必要はありませんし、長すぎるという声もまたちょっと違うわけです。通常版のあのラストから、さらに神話の世界が幕を引いていきますが、これがなんて切ないことなのかと本当にグッとくる作品です。  ディスクが2枚に分かれているので、好きな方からみてしまうというのも有りですし、とにかく原作を読み直すよりずっと早く場面を探せ、資料としてすんごく役に立ちます。
[DVD(字幕)] 9点(2008-08-16 14:54:10)
9.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
完成度の高い通常版に対して、こちらは尺を気にせずにみてくれるファン向けの編集になっています。  原作の超豪華挿絵としての色合いが強く、エピソードになるべく漏れがないようにという配慮が伺えます。本来原作ものは、映画としての機能を失わないため映像化が無意味なシーンを削り、映画としての完成品が作られますが、そのために原作にあったシーンが無くなっていることが気になって仕方がないというファンがどうしても出てきます。本来こういった指摘は映画ファンからは的外れなんですが、原作ものは映画ファンだけが見るわけではなく原作に思い入れのある大勢の人が観ます。  長時間の鑑賞による集中力の低下や、多忙な中での拘束時間という部分で作品としての完成度を下げてでも、原作を大事にする人の要求をきっちりと満たす、という意味で大変な価値を持つ作品であると同時に原作の超豪華動画挿絵であるということが本当にありがたい作品です。   ストーリーや演出の面でも、全く出口のない状況でもう諦めてしまっても、心がおれてしまっても、とりあえず全力で留まってみる。そういう力があるかどうかが大事だ。というメッセージ性が良い。  諦めないことや心がおれないようにすることよりさらに一歩難しい状況でどうするか。 そういう心がグググッと感動に引き込んでくれます。
[DVD(字幕)] 9点(2008-08-14 21:56:47)
10.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
長すぎるので娯楽目的の作品や映画という意味では成立してないかなという気がします。でも、指輪物語をきちんと時間制限を気にせず映像化したんだ。という記録的な視点から見るとものすごい貴重な作品、映画として語り継がれるだろうことは間違いありません。  原作や通常版を未見の人、ファンタジーものに特にどうとも思わない人からは蛇足きわまりなく、興味がわかないエピソードが多く挟まりますが、対象者が絞ってあり、原作の超高級な挿絵のようなものとして考えると大変な価値を持ちます。
[DVD(邦画)] 9点(2008-07-20 18:20:23)
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