41. われに撃つ用意あり
《ネタバレ》 根本的なところで、訳あり台湾人のお姉ちゃんをめぐるあれこれを追いたかったのか、元全共闘世代がどうしたということを表に出したかったのかが分からない。お姉ちゃんについては、ただ逃げて、追いかけられるというだけ(そもそも敵があまり強くなさそうなので、それに立ち向かうという展開も生まれてこない)。また、拠点に集まっている人たちは、かつて闘いましたという切実感というか、ヒリヒリ感というか、そういうものがまったくない(逆にそれを消化したならしたで、それを表現しなければならないはずだが、それもない)。つまり、いくら原田芳雄がそれっぽく振る舞おうが、全体として、その辺のおっさんおばさんの久々の集まりというのと、それほど変わりません。 [DVD(邦画)] 4点(2023-01-23 00:52:26) |
42. WASABI
とりあえず広末ちゃんの衣装と人物設定のひどさに、その登場の時点でああこれは駄作決定かな、と思ったのですが、意外に最後までそこそこ楽しめました。広末ちゃんの扱いはとにかくひどいのですが、そんな中でも、あの表情の豊かさや動きの滑らかさ、そして国際俳優のジャン・レノ相手にも臆することのない肝の太さは、今見ても威力十分です。やはりこの人は、生まれついてのスターだったのでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-02 01:51:21) |
43. 私は告白する
《ネタバレ》 設定は魅力的でありながら、導入部は人物の動きの整理がついておらず、あまりスリルを感じさせない。中盤でヒロインの「告白」がでてきて引き締まるも、何か再現に異様に力が入っていて、かえってバランスが変。そして終盤はヒッチコック色があまり感じられないストレートな法廷物に突入していく。こうなると、当初の設定の意味も薄れてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-07-31 01:02:19) |
44. 若草の頃
設定からして、これは明るく楽しいハッピーミュージカル!と期待したのですが、明るく楽しいのではなくて、単にみんながワーワーキャーキャーうるさいだけでした。とりわけ、下2人の妹の鬱陶しさと小生意気さには、画面から消えて二度と出てこないでほしい、と思ったくらいでした。かといって、上2人も、姉ならではの知性とか落ち着きとかがなくて、結局は妹と一緒に騒いでいるだけなのですよね。また、それに対する重し役が期待されるはずの両親にも、人格的な深さが見当たらないので、機能していません。すべてのシーンでこれでもかというくらい詰め込んだ色彩の細かさへのこだわりに4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-29 00:39:16) |
45. 若草物語(1949)
まず最初に何が起こってるのか分からなかったのですが、これはベスとエイミーをそのまま入れ替えてるんですよね?何でそんなことするかなあ・・・この4姉妹は、ベスが三女でエイミーが四女というところに味わいがあるのに。で、それはさておいても、この話を映像化する場合は、4姉妹の個性や長所や短所をいかに際立たせるのかが勝負なのですが、やはりそこまでは到底手が回ってないですね。しかも、続編部分まで含めて2時間強で駆け抜けてしまうので、各エピソードの掘り下げもできていません。それと、ジョーの声が酒焼けしているようになっているのも気になります。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-24 01:01:38) |
46. ワイルド・ヒーローズ/暗黒街の狼たち
とりあえず、マフィアの親分の跡目争いのような感じなのですが・・・いろいろ登場人物が錯綜している割にほとんど整理されておらず、ごちゃごちゃしているだけ。一方で銃撃戦には気合を入れた痕跡が窺えますが、1発で済むところを3発も5発も10発も撃つペースで進んでいくため、逆に下手に見えてしまうというか、それこそ「数撃ちゃ当たる」状態になっているのです。本当に銃撃戦に迫力を醸し出したいのなら、「それに至るまで」をきちんとしないと駄目でしょ。 [DVD(字幕)] 4点(2020-04-06 01:02:01) |
47. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ゾンビは何によって発生しているのか、どんな生態や性能があるのか、その結果社会は今どうなっているのか、というディテールがまったく練られていない(というより、考えた気配がない)。肝心の襲撃衝突場面は、突然カメラが情緒不安定なほど動きまくって、誰が何をしているのかさっぱり分からない。つまり、とにかくゾンビをわーっと集めてごまかしているだけなのです。よって中盤まではほぼ0点なのですが、逆に最後の研究所の地味な静寂対決の方がよほど面白い。「かつて研究所職員だった人たち」がゾンビ状態でうろうろしているだけの方が、ごちゃごちゃ襲いかかってくるよりもずっと怖いのですよ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-17 01:13:18) |
48. ワーテルロー
いくら大量のエキストラを動員して、大量の馬だの砲弾だのを投入しても、そのシーンを撮ることが目的になってしまっており、肝心のナポレオンの(あるいはこの対戦の)何を表現したかったのかが最後まで不明なため、見ていて少しも面白くないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-28 01:23:33) |
49. 鷲は舞いおりた
すごく壮大で困難なことに挑戦しようとしているはずなのに、国と国がぶつかり合う緊迫感もなければ、課題を解決しようとする到達感もない。つまり、各シーンがただ何となく流れているだけなのです。雰囲気が、その辺の街中のサスペンスものと変わりません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-12 01:05:30) |
50. ワイルド・アパッチ
《ネタバレ》 結局、最初から最後までただ「追いかけているだけ」だったという気が・・・登場人物にさしたる変化が見当たらないので、とても単調に感じました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-04-17 02:07:05) |
51. わるいやつら
野村芳太郎監督という人は、特定の人物に焦点を当ててその内面のドロドロなんかを描かせると本領を発揮するのに、豪華キャストの上品な群像劇みたいなものをさせると、途端にダメになるんですね。前年の「配達されない~」とこれを見ると、よく分かりました(その後、性懲りもなく「危険な女たち」をやってしまうわけですが)。とにかく、場面設定も脚本も全部が陳腐で、清張ものならテレビの2時間ドラマでもこれより優れた作品はいろいろあります。 [DVD(邦画)] 4点(2017-03-26 22:36:52) |
52. ワイルド・ギース
せっかく個性的なキャラクターを揃えたはずなのに、個々の描き方が凡庸で、ただ目前の課題に大騒ぎしているようにしか見えない。なので、いくら後の展開をひねってきても、それが生かされてきません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-02-09 23:04:22) |
53. ワイルド・ビル(1995)
これだけの豪華キャストでありながら国内未公開とは不可解な、と思いながら見始めたのですが、見てやはり納得。華やかな一代記を予想させる設定でありながら、これでウエスタンを名乗らせてしまっていいのかと思うくらい、地味で鬱々とした雰囲気のシーンが続きます。むしろ、ウエスタンに対する嫌がらせが制作動機だったのではないかと疑ってしまうくらいです。それで最後まで通してしまう一貫ぶりは、それはそれで見事かもしれませんが。エレン・バーキンも、せっかく引っ張ってきていながら、全然上手く使われていないなー。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-01-31 03:16:58) |
54. ワイアット・アープ(1994)
尺の長さを見たときからある程度覚悟はしていたが、「編集」とか「省略」を知らんで作ってしまったのかね、この制作者は。いつまで経っても話が進行しないのに参った。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-07-30 00:50:21) |
55. ワーロック(1959)
せっかくこの3人を揃えていながら、何とも中途半端というか、停滞しているというか、燃えるものがないというか。もっと上手く役者を料理することはできなかったのかね? [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-06-02 03:32:28) |
56. 私がクマにキレた理由
スカーレット・ヨハンソンって、表情も芝居もじとっとした感じで、笑わせコメディには向いてないんじゃないかと思う。それ以上に、主人公がそもそもうじうじ悩んでいるだけなので、見ていて気持ちよくない。ローラ・リニーもひどい使われ方。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-02 22:59:12)(良:1票) |
57. 私のちいさなピアニスト
《ネタバレ》 初期設定以上に特段の目新しい工夫がないので、せっかくのピアノシーンの駆使も生きてこない。ただし、最後に脚光を浴びてめでたしめでたしという定番パターンではなく、その後にいったん現実の非情さを入れていることによって、何とか作品が着地している。あと、主演の彼女は、いかにも近所にいそうな憧れのお姉さんといった趣で、適度に生活感があるのが良い。ほかの作品も見たいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-29 01:32:30) |
58. 我が道を往く
《ネタバレ》 導入部で若い神父が自然に天然に善行を重ねていく様子には、なかなか素朴で新鮮だと感じたのですが・・・結局、最後までそのまま何となく流れていっただけでした。特段脈絡のないシークエンスが積み重ねられているだけで、映画というよりも道徳の教科書を順々に読んでいった状態に近いような気がしてきます。登場の意義がよく分からない人物も数名いました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-10 00:59:57) |
59. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
敵味方の設定がきちんとしていて、前作よりはまだまし。しかし、あちこちで本筋と無関係に割り込んでくる無意味ギャグは何とかならなかったのかな・・・。食堂車のシーンなど、何の意味もなかったと思うが。孫文を自然な形で絡めているのは格好良い。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2005-12-04 03:11:34) |
60. ワイルドシングス
途中からは、思いつきで次の展開を重ねているだけです。もっと真面目にやって下さい。 4点(2004-02-22 23:33:38) |