1. アヒルと鴨のコインロッカー
わたしはアヒルと鴨は読んでいなかったのだけれど、既にお読みになられた方々は、どうやって映画化するんだろう?と思っていらっしゃるはず。この映画はすごいですよ。伊坂トリックがあんなにもすてきに映像化されていて、ファンとしては嬉しい限り。監督すごい!って思っちゃった。上映終了後エンドロールに入るあたり、場内から拍手が…試写会で拍手が起こるなんて、初めてのことだったなあ。伊坂幸太郎のファンでも、そうじゃなくても、伊坂ワールドにどっぷりハマれる一作だと思う。こんなにすてきに映画化してくれるなら、次は黒澤を観たいなあ…なんて思っちゃうのはわたしだけ?なんてことはまるでない、はずだ。 [試写会(邦画)] 10点(2007-06-29 00:22:45) |
2. キンキーブーツ
カンヌのお洒落な映画が好きーなんて言ってた私が、美男美女なんか居なくたって面白い映画は面白いんだなーとはじめて思えた映画でした。たぶん、いま人生でいちばん、いちばんの思い出の映画になっちゃったのかも...連れてきてくれてありがとって言いたい(て、これは私的な感情がカナリ入っちゃってる!)ブーツデザイナー兼オカマのローラ役キウェテル・イジョフォー、かなり注目株。歌もウマイし演技もかなりイケてます♪どうしてあんなに満席が続いたのか...明日で公開もオシマイ。そこはかとなく寂しい気分です。 [映画館(字幕)] 10点(2006-10-05 23:09:08) |
3. es[エス](2001)
支配・被支配の関係付けによって生まれる人間の醜い姿がありのままに描かれている。辱められる他人の姿を見て優越感に浸る喜び、浸りつづけたいという欲望、そして、エスカレートしていく欲望を抑える事はいつの間にか出来なくなってしまう…。ヒトであるが故の醜い醜い心情が剥き出しにされている。そしてラストシーンの視覚効果。白と黒の服を着ている2人の姿が、スクリーンがぱっと黒くなると同時にそれぞれ逆転して目に映る。支配・被支配の関係を衣服の白・黒に関連付けた何とも皮肉なラストシーン。前から評判は聞いていたがずっと避けてきたこの作品。ほんとに観て良かった。でも二度観たいとは思わない。 10点(2004-01-20 17:31:33)(良:2票) |
4. ラスト サムライ
凄い。この映画の一番の見所である殺陣には身震いした。これには邦画の殺陣のスケールの小ささを実感せざるを得ないだろう。日本が舞台の米製作映画でここまで完成度が高く、尚且つ日本人の持つ日本観とズレの無い作品は稀だ。日本に生まれた事を誇りに思える、こんな映画は初めてだ。そして何より、格好良すぎるだろう?渡辺謙。これにはトム・クルーズもおされ気味。登場から最期まで、完璧に武士“勝元”で在り続けた彼に堂々の満点を献上したい。お見事。 10点(2003-12-28 17:57:01) |
5. ロード・オブ・ザ・リング
最高!!1作目、2作目共に何故劇場に足を運ばなかったのか…。後悔しています。ストーリー、映像共に文句なしの出来。とても楽しめる作品です。観ていない人は是非観るべき。 10点(2003-09-23 18:01:40)(笑:1票) |
6. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ヘドウィグの持つ独自の世界観に感動。いろいろな洋楽を聞いてきたけれどあんなに深い意味を持った詩を聞いたのははじめてだ。色彩豊かでとびきり派手な映画。だけれど決して、ただ、ロックシンガーの生い立ちを描いているだけの映画ではない。頭の硬い大人になってしまう前に観るべき映画。ぜひ「アングリーインチ」の意味を知りましょう。 DVDの特典映像もお見逃しなく。 10点(2003-08-05 23:05:06) |
7. ミリオンダラー・ホテル
感動した。独特の雰囲気ですごく好き。エロイーズを演じているミラ・ジョヴォヴィッチもとてもよかった。久々に映画を美しいものだと思った。「人生はすばらしい。でも、生きている間にはよく見えないんだ」トムトムの言ったセリフに感動した。 10点(2003-07-17 21:17:17) |
8. 南極料理人
いいですね!究極の単身赴任を、こうも面白可笑しく見せてもらえるとは思ってませんでした。ゆる~いテンポで、アドリブ満載で進んでゆく“わるふざけ”みたいな映画。みなさん楽しんで、互いに競って演じられているような、いやいやそんな、実際はどんなだかわかりませんが何かそんな感じがして。私はゲラゲラ笑い、とても楽しめました。 [映画館(邦画)] 9点(2009-08-27 22:58:24) |
9. 灯台守の恋
胸に、とても切ない余韻を残す珠玉のラブストーリー。ああ、映画を観たあとっていうのはこういうものだよなあ、と感じながら席を立ったのを覚えている。残念ながらここ1年以上はこんな映画にはめぐりあえていない。希少な作品だと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2009-03-17 23:18:38) |
10. フラガール
皆でひとつになって何かあたらしいことをするっていうのはすてきなこと。それはそれは突拍子もない、寒空の下にハワイセンターを建設...なんて、笑っちゃうでしょ?だから皆輝いてた。ギリギリのところでそれぞれに事情を抱えて。蒼井優の笑顔ってなんて素敵なんだろ。クールな松雪泰子がアツくてなんて活き活きしてるんだろ。なんでこんなに楽しくて、なんでこんなに泣けちゃうんだろ。ナンカ、こうゆうのケチとかつけたくない。単純明快、素直すぎるサクセスストーリー。 [試写会(邦画)] 9点(2006-09-05 12:41:53) |
11. レオポルド・ブルームへの手紙
あら、1人目?紹介する感じのほうが良いですよね。えぇと、期待せずに観たためか、カナリのヒット作!回想シーン?あれっ?同時進行!?という感じで、ストーリー進行も構成も凝っていてラストまで楽しめまス。光と影を巧みに使った映像、あれれ?な位置からのカメラアングルは素人目に見てもセンス良し◎ストーリーそれ自体もなかなか深みがあって楽しめる、映画館で観るよりは、お家ムービー向き?な一見の価値アリの作品でした。久々に好みの映画だったので、この点数でス♪ 9点(2005-02-24 01:53:17) |
12. サロメ(2002)
前半は出演者や舞台製作スタッフのインタビューなどのドキュメンタリー、後半からが舞台という構成の映画。素直に凄い、これ。普段から舞台を見ている訳ではないので舞台に関して無知な私ですが、感動しました。ダンスと音楽でこんな表現が出来るなんて人間ってスゴイですね。ラストの演出にはもう心臓バクバク! 9点(2004-02-03 19:12:04) |
13. シカゴ(2002)
レニー・ゼルウィガーは『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ベティ・サイズモア』でのイメージしかなかったからビックリ!すごく細かったし可愛かった♪キャサリン・ゼタ=ジョーンズは歌もダンスも最高♪刑務所でもあのメイクの彼女がとても好きです。映画としては、ちょっとストーリー伸ばしすぎかなぁ…?ってとこもあったけど、楽しめたので良いです♪ミュージカル映画は綺麗で楽しめればOKでしょう。 9点(2003-07-04 21:38:00) |
14. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 確か試写会で観た気がする。最前列で。罪の無いユダヤ人が次々と殺されていくシーンはどれも観ていて心が痛んだ。戦争に全く触れていない私には、言い方はおかしいけれど良い教訓になったような気がする。ポランスキー監督の実体験をもとにしたもので、あの映像の凄まじさ、惨たらしさは、戦争を経験している者だからこそのものなのだと後々感じた。ラストでシュピルマンがピアノを弾くシーンを観て、ほっとしたのをよく覚えている。 9点(2003-07-04 00:11:11) |
15. X-MEN2
前作同様、ストーリーがよく出来ていると思う。前作の雰囲気ともほとんど変わってなくて、違和感無く観られた。やっぱりサイクロップスが…(◎_◎;)ストーム役のハル・ベリーはまさに適役!としか言えないだろう。 9点(2003-07-02 22:00:26) |
16. グラディエーター
これを見てラッセル・クロウがとても好きになった。ハマリ役ですね。ホアキン・フェニックスもいい味だしてた。戦闘のシーンも見ごたえがあったし、映像、音楽ともにバッチリの作品。 9点(2002-11-16 23:46:48) |
17. バイオハザード(2001)
あんまり良いっていうコメント無いみたいだけど、個人的にはハマった感じ。最後まで気を抜かないで見られる映画ってイイ。ミラ・ジョヴォヴィッチ好きにはたまらない作品☆ミラのアクションだけでも見る価値あり。音楽もよかったし♪ 9点(2002-09-22 19:24:02) |
18. 私の中のあなた
久しぶりにいいもの観たなあと思った。もうなんか、最初の妹の独白のシーンで何か泣けちゃったもん。「家族計画を、なんて言うけど、いのちは偶然生まれるもの。でも、私は“姉を助ける”ために必然的に生まれてきた」っていう独白。家族それぞれの視点を描く為やや主軸がぼやける部分もあったり、時系列が分かりにくかったりもしましたが、どのシーンも涙なしには観られなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2009-11-26 05:16:35) |
19. フリーダム・ライターズ
語学習得のため短い間だったがロサンゼルスに滞在したことがある。20人に満たないクラスだったが、日本人は私を含めて2人。他の生徒は本当にさまざまな国から来た人々だった。ディスカッションの授業で互いの国の歴史をやんややんや言っているを人々を目の当たりにしたことがある。日本に居てはきっと実感し得なかったであろう“大切なことはお互いを分かり合うことではなく、違いを知ること”という言葉の意味。この映画を観て思い出させてもらったような気がする。ミスGの仕事に対する熱意も併せて、とても素晴らしい映画。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-22 01:12:15) |
20. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 彼がスラムに生まれたのもその不遇な人生を縁どるような出題も、ただ偶然でしかないが、これ程センスのよい偶然劇を観たのは久々。シーンごとに切り替わる音楽も耳に心地よい。哀しい過去を吹き飛ばすかのようなエンドロールのダンスは生きる活力に満ちていた。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-02 22:16:40) |