1. シックス・センス
コメントしにくい映画だ。書くとネタバレになるし、見てない人には話さないでくださいというし・・・。 映画の始まりはサスペンス感があって非常に良い。しかし物語が始まると、よくわからずひっかかるところがあり、おもしろさが半減。 ハーレイ・ジョエル・オスメントもブルース・ウィリスも演技は良かったと思う。(ここから追加)何年か経って再び見直すとなるほどと思うところが多々あり。結末はわかっているのに、さらにおもしろくなる映画だ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-19 09:33:14) |
2. ひめゆりの塔(1995)
原作は同じ水木洋子の「ひめゆりの塔」でありながら、過去のどの「ひめゆりの塔」よりも劣るようだ。まずキャストが小粒、女子生徒らも現代風でちょっとなじめない。その上描き方がずいぶん浅い。たしかにストーリー的には今井正監督らの作品をなぞってはいるが・・・。良かった点を一つあげると、沖縄の色を濃く出していること、その点は評価できる。 [DVD(邦画)] 5点(2017-12-16 16:46:09) |
3. 愛が微笑む時
悪くないのだがちょっとテンポが速くて着いていけなかった。ゴーストが4人もいるからかもしれない。これが4倍になるのなら良いけど、感動が4分の1に薄くなってしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2017-12-07 16:14:16) |
4. 日の名残り
カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞で改めて鑑賞したが、やはり名作だと思う。この映画では英国貴族の執事という仕事が何たるのかを具に理解できるし、これほど忠実な人物を表せるのは小説ならばこそだ。だが映画では父親が亡くなったときの動揺など、主人公もやはり人間なのだなとかんじさせてくれる。そして私が一番印象に残ったのが、ミス・ケントンから何の本か詰め寄られたシーンだ。 [DVD(字幕)] 8点(2017-10-13 19:46:17) |
5. 息子(1991)
私の大好きな山田洋次監督、好きな映画はたくさんあるが、そのなかでも「遥かなる山の呼び声」とこの「息子」は最高である。親は子供が成長し何歳になっても心配し世話を焼きたがるものだが、本当にありがたいものだとこの映画を見るたびに思う。長男は孤独になった父親を案じ嫁と共に気遣うまじめな男で、人間としては平均以上だろう。しかしそれでも親との同居生活は思うようにはならないのが現実で、前半のストーリーはそれほど感動的でもなかった。だが中盤次男のロマンスが芽生えたあたりから映画は断然面白くなる。和久井映見、なんてかわいいんだ。朝ドラ「ひよっこ」のイメージが強かったので大変驚いてしまった。あれだけかわいければ、次男同様私も聾唖者が何なんだという気持ちになるだろう。次男の真剣な思いはすぐに父親に伝わるが、このアパートでの一件は実に感動的、征子に対して父親が「あんた本当にこの子の嫁になってくれますか」と尋ね、「息子をよろしくお願いします」と言うあたりでは涙が出てしまった。 [DVD(邦画)] 10点(2017-07-30 11:04:53) |
6. ガスパール/君と過ごした季節
母親に捨てられた男と妻に逃げられた男、廃物利用の倹約家と思いきや夜はちゃっかり食糧を頂いていたんだな。この二人のぎくしゃくしながらもユーモラスに進む関係が何ともほほえましい。また二人の間に入りこんだ老婆もコミカルな一面もあっておもしろい。娘をつれた未亡人の登場によって立ち去る男、こっちの方はどこに行ってもどうにかなるだろうが、残された男の方は新しくできた家族関係は・・・。誰も来そうにないレストランはうまくいくのだろうか。不安が残った。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-27 13:53:48) |
7. 劇場版 フランダースの犬
米国映画だったらハッピーエンドとなるのだが、原作(子供の頃の絵本の記憶)どうりのいやそれ以上の映画だった。まさに少年少女世界名作劇場の良品だと思う。素朴な木炭画と本格的な油絵を一緒に審査するのはどうかと思うが・・・ [DVD(邦画)] 7点(2017-05-09 12:39:26) |
8. アイアン・ジャイアント
子供の頃見た漫画「鉄人28号」を思い出すが、所詮子供向けのアニメ、大の大人が見て感動できる映画ではない。その点ジブリ映画とは差があるように思う。 [DVD(字幕)] 4点(2017-04-18 13:50:14)(良:1票) |
9. ミス・マープル/鏡は横にひび割れて<TVM>
原作は同じでも「クリスタル殺人事件」と比べるとキャストが地味で魅力に欠けるのは仕方がない。それと本筋に関係ない登場人物も多く、雑多な感じさえする。写真を撮っていた女性カメラマンがマリーナの養子だったとは驚いたけど、もっと驚いたのはマリーナを演じた女優さんが「ライムライト」のテリーだったとは・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2015-06-22 16:34:33) |
10. ボビー・フィッシャーを探して
「ほとんどの人にとってチェスはゲームに過ぎないが、一部のある人たちにとっては人生そのものであり芸術でもある」というようなことが語られていたが、それはチェス以外のどんな競技にもあてはまるだろう。ゲームとして楽しみかつ天才的に強ければ言うことないのだが・・・。ジュシュの両親の考え方の違い、ブルースとヴィニーの戦術の違いと対比が非常におもしろいし、何と言ってもジョシュ少年のつぶらな瞳がとても印象的だった。それにしても手合い時計を押しながらあんなに早く駒を正確に動かせるものだろうか、驚異的。 [DVD(字幕)] 6点(2015-05-31 21:03:45)(良:1票) |
11. 平成狸合戦ぽんぽこ
人をだます動物といえば狐か狸、ずるがしこいイメージの狐に対して狸の方はちょっと間が抜けているというか化かし方にも愛嬌が感じられるものだ。そういう狸の世界を日本各地に残る言い伝えや昔話、童謡、宮沢賢治の詩を加え、余すとこなく描いている。大変おもしろいといえばおもしろいのだが、滅び行く動物に哀悼を表しつつもこの映画の結末には違和感を感じた。 [DVD(邦画)] 7点(2015-04-04 08:35:03) |
12. サイダーハウス・ルール
この映画の主人公はホーマーだけどひときわ光るのはマイケル・ケイン演じるラーチ先生だろう。親のない子どもたちへの並々ならぬ愛情はしっかりとホーマーに受け継がれるのだが、ホーマーの心臓の秘密には大変驚いた。ルールとは誰のために何のためにあるのかを私たちに問うている映画だと思う。良作! [DVD(字幕)] 9点(2015-04-01 09:39:15) |
13. ペリカン文書
タイトルからして社会派映画とばかり思っていたけど、どうやら違ったみたいでがっかり、ペリカンも自然環境保護も付け足しのようだった。白人女性と黒人男性を主役にして結びつける意味はあったのかもしれないが、盗聴器や爆弾をいとも簡単に仕掛ける相手に二人だけでは無謀のような気がする。そしてまたホワイトハウス周辺の人物が多くて最初のうちは区別がつかなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2015-03-20 16:12:02) |
14. 浮き雲(1996)
会話は少なくても実によくわかる展開だ。シェフのアル中事件から始まって、ムスッとした表情とは裏腹のコメディに思わず笑ってしまうおもしろさがある。そして元レストラン仲間のつながりも良い。職さがしがうまくいかないで苦労続きのなかで、ラストで店が大繁盛と上手すぎるようだけど、夢のある映画として見れば悪くない。音楽もまたすばらしくチャイコフスキーの「悲愴」が流れたかと思うとフィンランドを代表するような歌手の歌が聞けたりもする。 [DVD(字幕)] 8点(2015-03-12 21:53:13)(良:1票) |
15. クリクリのいた夏
こういう映画って大好き、フランスの田舎も良いし友を大切にする気持ちも。心温まる映画ってこんなのを言うのだろう。都会の人混みのなかであくせく働くのが悪いとは言わないが、こういうほのぼのとした心を忘れないでほしいものだ。ノスタルジックな音楽もまた良い。これがあのエマニエル夫人の作曲家だったとは・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2015-02-12 21:37:29) |
16. エントラップメント
前半の黄金のマスクを盗み出すまでは大変おもしろかった。レーザー光線のかいくぐりなど綿密な計画が練られていたし、演習訓練が本番で上手く活かされていた。それに対し後半のツインタワーへの進入はスリル感はあるけど無鉄砲、終盤のどんでん返しもかなり無理矢理という感じがする。ところであの爺さん、007のジェームズ・ボンドだと後から知って大変驚いてしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-02-07 21:49:33) |
17. ザ・インターネット
1995年といえばWindows95が発売されたばかりの頃、モデムの設定が大変面倒でインターネットにもそれ相応の知識がないと接続できなかった時代だ。そのインターネット黎明期においてウイルスとかハッカーとか時代の先端を垣間見られることは大変すばらしい。コンピューター社会の恐ろしさ(情報流出など)も当時としてはそれ何?というのが普通だったろうに・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-22 22:46:29)(笑:1票) |
18. ボーン・イエスタデイ(1993)
とっておきの8つの話題とか米国憲法修正条項ソングなどオリジナルにないものが付け加わったのも良いし、説教臭かった面も緩和されていてずいぶん見やすくなっている。ただ原作舞台劇シーンを取り入れようとすると何かとってつけたようで活かされてないようにも思うが、映画としてはこれでも良いと思う。(トランプシーンなど) [DVD(字幕)] 7点(2015-01-08 12:41:00) |
19. 17歳のカルテ
これほど思春期の女性心理を赤裸々に描いた映画は少ないと思うし、何が正常で何が異常かを問うたものも少ないと思う。「カッコーの巣の上で」と比べればもう少しかなとも思うが自叙伝として心に深く残る映画だ。「Downtown」など音楽もすばらしかったけど、個人的にはデイジーの自殺場面で繰り返し流れていた「The End of the World」がすごく印象に残った。 [DVD(吹替)] 8点(2014-12-30 06:36:51) |
20. マイ・ルーム
放火事件からの施設送り、急性白血病からの骨髄移植ドナー探し、どちらも大変な問題なのだけどそのことで母と息子、伯母の3人の関係が徐々に改善されてくる。とくに姉妹ののわだかまりはぶつかり傷つけあいながら身に迫る。ハッピーエンドではないが安らぎをを覚える。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-20 11:30:47) |