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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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181.  三つ数えろ 《ネタバレ》 
聞くとろこによると、運転手を誰が殺したのか原作者でさえ分からないという伝説的な逸話が残っているらしいのですが、ほとんど主人公マーロウの一人称で展開しているため何が起こってもおかしくない混沌世界で謎は謎のままということなのでしょう。入れ替わり立ち替わり登場してくる人物たちが物語を複雑にしますが実に軽妙ですし、マースの女房がマーロウに水をブチまけるためだけに?現われたり、マーロウが銃殺するシーンなどなど、それぞれ見せ場を盛り込みながら巧みに処理していく展開はさすがとしか言い様がありません。 ・・・しかし、これは極めて個人的な問題なのですが、どうもバコールが魅力的に見えなかったのはマイナスです。もちろんそれは全く撮り方のせいではなく(車内でのシーンなどはとてもセクシーだと思う)好みの問題であるのですが、ここで言いたいのは私のくだらない趣味の話ではなく、それぐらい本作はヒロインの映画になっているということです。ボギー視点のロマンチック世界でバコールに惹かれない場合は楽しさ半減…とは言い過ぎかもしれませんが。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-11 18:27:44)
182.  死の谷 《ネタバレ》 
筋から見るとウォルシュ監督が41年に撮った「ハイ・シエラ」を西部劇に置き換えてセルフリメイクしたもののようです。「ハイ・シエラ」の方がボギーの魅力も手伝って男女の関係や危うさみたいなものを感じさせますが、本作は西部劇ならではの見所があります。駅馬車襲撃から列車強盗シーンでの馬の躍動感、死の谷の素晴らしい景観での銃撃戦と要所をおさえているのです。そういったあたり「ハイ・シエラ」よりも娯楽要素が強く、死を覚悟で渦中に見を投じていく女が主人公と心中してしまう結末に変えられており、さらに二人の握り合う手が映り教会の鐘へと繋がっていくラストは神話的とすら思えます。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-28 18:07:50)
183.  闇の曲り角
少しあっさりしていますが(後に「アイ・ラブ・ルーシー」のルーシーとなったルシル・ボールの聖母然とした印象のためか?同時にそれがウリにもなっているが)、巧い展開ですし個々のキャラクター造型とその配役や白服に鏡の使い方、そしてノワールらしい影と闇が良い味を出しています。電話を盗み聞いている?子どもがいますが、登場した瞬間に観客にはその子の役割に察しがつきます。単純なことですがこの混沌世界で唯一の手がかりであり伏線の張り方として憎い演出です。また、ここで煙草を吸いたいなぁと思うところで主人公はチッとマッチをすって一服する。そこら辺りの感覚が観ていてとても心地良いのです。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-24 18:07:15)(良:1票)
184.  ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
ブルース・リーの肉体や動きはもはや芸術の域に達している。その凄さたるや彼の前では敵役のチャック・ノリスも鈍重に見えるくらいだ。駆け出しの頃とは言え、このアクションスターがこれほど弱々しく映っていることが果たしてあるだろうか!ブルース・リーはそれくらいズバ抜けている。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-07 18:14:28)(良:1票)
185.  ロビンソン漂流記(1954) 《ネタバレ》 
ブニュエルが何故にロビンソン・クルーソー?と思いましたが、何と言うことはないです。無人島に一人は極論であり、これはブルジョアと召使の主従関係を描いた物語だったということをすっかり忘れていました。ブニュエル監督の興味はその方に向いているためか?自然の中を生き抜く孤独な生活シーンは日記を読むようにモノローグで消化されており、いささか面白味にかけますが、人間を意識させるシーンはハッとさせられます。女物のドレスを案山子に着せた時の欲情と孤独感、一人でパーティ気分で高揚していく狂気、海岸で足跡を見つけた時の緊張感(何故か足跡は一つっきり!)、そしてフライデーとの対話。ロビンソンとフライデーが理解し合えた次の場面に切り替わると、さっそくフライデーは当然のように銃を手にしています。銃は主人と奴隷の関係を成り立たせていた唯一のものであり、二人が対等の立場になったことを一瞬で証明しています。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-05 18:19:28)
186.  ほえる犬は噛まない
様々なシーンとその繋ぎで随所にユーモアが見られ、ついニヤニヤとしてしまいます。迷い犬と、行き詰まりつつも呑気に生きる人々だけでも十分に面白い映画が撮れるのだと見事に証明しています。ぺ・ドゥナの魅力と体格の良いその友人のアクション性が見所です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-18 18:12:11)
187.  皆殺しの天使
これはシュルレアリスムの巨匠ブニュエル会心の一作だろう。とにかく凄い。何が凄いかと問われても説明など到底できないのだが、とにかく凄い…とブニュエル先生のように反復してしまうぐらいだ。訳など分からないが、執事が居間から出られなくなるあの瞬間から確かに存在が確認されたバリアの如く人々を遮る透明の壁の威力は、他のどんな壁よりも凄まじく、閉塞感に満ちている。あんな所に居合わせた日には完全にハゲてしまうだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-13 18:12:13)(良:1票)
188.  居酒屋(1956) 《ネタバレ》 
洗濯場での喧嘩や誕生パーティのバカ騒ぎのシーンに凄いパワーを宿しています(あの示し合わせた感じの無いちょっとしたバラバラ感が妙にリアル)。そこには品格とは無縁な生々しい野卑な人間が存在し喜怒哀楽がつめこまれているのですが、その辛辣な人間の、男と女の描写こそ人間の本質というもので博物館で芸術的な絵画を〝向こうにもっとイヤらしいヤツがあるぞ〟と走り回る、まるで中坊のような大人たちがとっても生き生きしています。だからこそ最後に呆然としているジェルヴェーズ(この女優さんが雰囲気抜群!)の姿は活力を失い死人同然のようで悲劇性が高まっています。さらに世代交代でラストに男子を引き連れて走る娘のナナの姿が、新しい人生の始まりと同時に繰り返される悲劇を連想させ感慨深いものとなっています。  ・・・余談ですが、確かゾラはこの娘のナナを主人公にした小説も書いていてそれも波乱万丈の人生だったような…生きるってことは大変です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-01-25 18:11:06)(良:2票)
189.  大河のうた 《ネタバレ》 
「大地のうた」に引き続きオプー一家を見守る今作には、ついにインドの代表的なガンジス河が登場し、そのほとりから伸びる階段の使い方がまた何とも素晴らしいです。が、やはり第一部同様に汽車がとても良い役割を果たしドラマ性を高めています。というのもこれは母子の、殊に母親の物語でありますから岸壁の母のように汽車を待ち続ける母親の姿が胸を打つのです。この母親は第一部の時から他の家族の面々とは異なり家の外にほとんど出ません。家族を、家を守っているのです。だからこそ一人になると弱々しくなりますし、オプーの帰りを待ち戸口は開け放たれています。孤独に年老い弱っていく母親の姿は酷に映りますが、これこそが現実であり人生なのでしょう。母は強く美しく、そして悲しい。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-09 18:12:32)
190.  火事だよ!カワイ子ちゃん 《ネタバレ》 
基本的にはお役人を皮肉ったドダバタ笑いの連続で、お約束的なものが多くおそらく現代人にとってはラストのオチなど簡単に読めてしまうのでしょうが、その運びはなかなか絶妙です。水着を着た女の子が入ってくるタイミングの良さ、当然起こるだろうなと思っていた火事騒動も見事で、忘れた頃に室内パーティ会場から外の寒々しい雪景色で家がボンボン燃えているシーンに切り替わるあたりは本当に巧いと思います。それに金魚のフンの如く連なって歩くセクハラ親父消防士たちはそれぞれユニークですし、暗闇でクジの賞品を返せというくだりの辛辣さもなかなかです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-14 18:16:26)
191.  ミステリー・トレイン
だから何なの?という内容ですが、例えば工藤夕貴さんが足でライターを付ける、例えばブシェミが店先で釣り竿を振り回している、例えばホテルのフロント二人の絶妙なコンビネーション…。こういう感覚というのは学んで身に付けたものではなく(もちろんジャームッシュはたくさん映画を観ていると思われるのですが)生来備わったものだと思います。ジャームッシュのこの感覚、私はたまらんです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-07 18:15:59)
192.  雨月物語 《ネタバレ》 
朽木屋敷の幻想世界が最高の見せ場だとは思いますが、個人的にはその世界の入口と出口が印象深いです。入口は霧が立ち込める舟のシーンで、出口は妻の幽霊が待つ家に戻ったシーン、どちらも息を呑むほど素晴らしい。それから田中絹代さんが落武者に槍でつかれてしまうシーンは衝撃的ではないのに俯瞰気味に見せることによって傍観者のような冷たさを感じさせたまらなく悲しいです。…ただ一点気になるのが、説明台詞のようなものが何ヶ所かあることで完璧に近いからこそ逆に目についてしまいます。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-11-19 18:16:41)
193.  田舎司祭の日記
題名に違わずこれは全くもって日記の映画、つまりはブレッソン監督の信仰への告白と思える作品です。本作に限らず監督の隙の無い作品を観て何となく想像していましたが、やはり厳格な方なのだと思います。例えば本作は、本来なら滑稽になりかねない説明に値する言葉の氾濫を逆手にとってテーマを厳しく追及しています。神経質に書きなぐられる日記、仏語が分からないので読めませんでしたが字面を画面に提示している上に独白を被せことごとくシーンを解説してしまう念の入れよう。次元の違う私事で恐縮ですが学生時代の折、暗記科目の試験勉強は書いてつぶやきながら覚えていました。それは読むだけではなく、見て目で覚え書いて手で覚え、口に出し耳で覚えるという様々な感覚に訴えることで記憶しやすくする方法だったのですが、これと似たような効果が働いて映画を印象深いものにしているのだと思うのです。苦悩する若司祭、信仰というデリケートな題材において自ら退路を断つように確信をもって描いたブレッソン監督は、自己に最も厳しいのでしょうね。
[DVD(字幕)] 8点(2007-11-14 18:09:48)
194.  無防備都市 《ネタバレ》 
いくつかのとりわけ素晴らしいシーンを別にすれば、映画としては格別驚くべき作品ではないとも思うが、政治的メッセージを込めた意味合いや、撮影当時の状況を考慮すると忘れられない作品だと思う。ロッセリーニ監督はこの後「戦火のかなた」と「ドイツ零年」を続けて発表しネオレアリズモの旗手となったが、本作は他の二作とは少しばかり趣が違う。例えば人物であるが、基本的にどこか傍観したような姿勢であるのに本作の神父さんは様々なシーンで性格が描写され感情的でもあり近距離だ。それに老人のベッドに武器を隠そうとするシーンなどはとても面白くなっている。だが逆に物語としては他二作よりは比較的ドラマティックではない。これは同じくネオリアリズモの担い手であるデ・シーカ監督(「自転車泥棒」や「靴みがき」)にも言えることだが、リアリズムと言いながらも物語展開は極めて劇的なのだ。もちろんこれらは皆あくまで映画であるし、過酷な社会状況を映し出したことやクローズアップを多用しない等の撮影方法、一瞬で失われる命、主人公たちに大団円が用意されていないという意味などでは現実的で娯楽映画とは一線を画すわけであるが。そんな中でも本作は、出来事自体も図ったのではない偶然の産物に思えドキュメンタリー形式に最も近くありのままの姿が映し出されているのだと感じられる。ただ、ラスト近くの拷問の場面、地獄のような責め苦を課す部屋の隣室に試練を受ける神父を挟み、その扉向こうは享楽に耽る娯楽室、さらに誘惑してくる容赦ない将校と同性愛の匂いがする不気味な女のキャラクターは狙ったように悪魔的だと思う。  それからこれは三部作通して言えることだが、決して同情を誘うような安易な存在ではない子どもの描写や使い方が突出している。途中のサッカーシーンやラストの射殺を見守る姿などすっかり心を動かされてしまう。  だが、私の最もお気に入りのシーンは神父さんが裸の女の彫刻と男の彫刻が向き合って置いてあるのを反らす何でもない場面で、喜劇的行動を出し抜けに挿んだロッセリーニのユーモアが何とも可笑しい。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-11-05 18:15:51)(良:1票)
195.  オー! 《ネタバレ》 
〝ルパン実写版・犯罪は割に合わない現実編〟というような内容。裏社会の小物が殺人は犯さないと豪語する義賊気取りで成り上がり墜ちていくまでを短時間ながら要所をおえて描いています。ヒロインの突き放したような悲劇的な呆気ない最期などけっこう暗い所もあるのですが、映画は軽快なサウンドに乗せてどこまでも娯楽で進み男のロマンが息衝いている感じです。ジャン=ポール・ベルモンド演じる主人公はお洒落さんで少々すかしていますが伊達男っぷりはやっぱりカッコ良いですし、「冒険者たち」に続きロベール・アンリコ監督はジョアンナ・シムカスをとても美しく撮っています。個人的にはベルモンドが断った女と階段で擦れ違うシーンがお気に入りで、ベルモンドのシムカスに対する想いと下から望めるミニスカートの可愛らしい娘への欲情で悶々とするオーの気持ちがよく表われています。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-17 18:18:56)
196.  ハリケーン(1937)
ハリケーンという題名に相応しい風と水(海)の映画。バタンバタン開閉する扉、なびく髪、ひらめく布地、しなる木々、そして審判の時を告げるように鳴り響く教会の鐘…と様々な方法で強風を見事に演出している。そして前半の甘い新婚さんの前では穏やかで優しい表情の海が、後半では一転して荒れ狂い全てを洗い流そうとする凄さ。壁に亀裂を作り浸水してくるところなど怖くてとても良い。目を凝らして見たがおそらくミニチュア部分はホンの一部しかなくCGのないこの時代に水しぶきが掛かりそうなくらい迫力を出したのは本当に素晴らしいと思う。また物語は単純だが人物造型は面白く、特に医者などは後年の「駅馬車」の医者と同一人物と思えるほどで下地となっている。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-09 18:12:04)(良:1票)
197.  ドイツ零年 《ネタバレ》 
戦時中ではなく戦後の瓦礫と化した街を映し出し、修復不可能と思わせるような戦争の深い傷痕を生々しく訴えています。厳しい状況でついつい喧嘩口調になる家族の苦しみ、なんの罪も無い子どもたちが被害者となっていく様子に胸が痛みますが、前半部に関しては特に印象深いシーンは無いです。しかしラスト近く、少年が家を飛び出したあたりからは圧巻。それまであまり描かれなかった子どもらしいあどけない一面を見せながら、さまよい歩く少年の姿はとても寂しく物悲しい。その果てに死体となった少年が無造作に横たわる姿は実に衝撃的です。・・・と、もう一つ気になるのは少年と教師のシーン。語られはしませんが、あの教師の子どもに触れる手つきは性的な匂いを感じさせとても気味が悪いのです。その上その場面では〝閣下〟なる胡散臭い人物も登場し何とも言えない異様さを覚えます。
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-10 18:22:19)
198.  僕の村は戦場だった 《ネタバレ》 
水面、雨水、しずく、音、無音、あらゆる形でのあらゆる場面での水がとことん美しいのがやはり印象深いです。〝戦争に巻き込まれる少年〟というのはどうしたって悲劇を連想させますが、物語らなくともゲッベルスの焼死体や子供たちの死体が映る場面だけで無惨さは十分に伝わってきます。また少年が楽しそうに海辺を走るラストシーンの素晴らしさが逆説的に戦争の悲惨さを訴えています。で、そのラストシーンも良いのですが…個人的に気に入っているのは、本筋とは少し脱線している軍女医との恋愛模様?を描いた森のシーンです。あの森のイメージからしてもう凄いと思うのですが、女医が倒れた木の上を歩くところや穴の上で抱き上げられるところなど妙にドキドキさせてくれます。何と言いますか幻想的であり危うい感じがして胸騒ぎを起こさずにはいられないのです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-08-29 18:26:35)(良:1票)
199.  メン・イン・ブラック
宇宙人が人間界に潜んでいるという着想が面白いです。エイリアンってのは一体誰のこと言っているんだ?と思いますが、まぁ単純に笑える作品です。強面で冗談が通じなそうなトミー・リー・ジョーンズと底抜けに陽気そうなウィル・スミスのでこぼこコンビが絶妙。バグの宇宙船がギャグっぽく長閑な田舎に落下するシーンとか、プレスリーの曲にノって車を素っ飛ばし料金のコインを投げ入れるところとか、死体置き場のおネイさんのスカートが短くて妙に色っぽいところとか、そういうちょっとしたところが楽しいです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-23 18:22:20)
200.  恐竜グワンジ 《ネタバレ》 
オブライエンが残した原案らしいのですが、プロットははっきり言って「キング・コング(1933年版)」そのものです。恐竜と西部劇の融合というアイデアは男心をくすぐりますが、島ならともかく谷というのはいくらなんでも少々無理があります。しかっ~し、ストーリーは確かにもう少しどうにかならなかったのかと思うのですが、恐竜〝グワンジ〟が出色!ラストの大立ち回りに壮絶な絶命シーンが凄い。さらに、もう少し出し惜しみしても良いのにと言いたくなるくらいドンドン見せ場を作ってくれています。小型の馬が登場するところからして感動的ですし、恐竜も突然、岩陰からご登場ですからね。嬉しい限りですよ。しかもグワンジとカウボーイたちによる投げ縄バトルまである(そりゃ無理でしょとツッコミたくもなりますが)。欲を言えばラストのバトルは象でなくライオン5匹ぐらいにして欲しかったなぁ。それでもエンディングのキャスト紹介に〝andグワンジ〟と出てきた時は涙ものでした。恐竜、モンスター映画の中では「キング・コング」の次に好きな作品であり、グワンジはキングコングに次ぐヒーローなのです。こういう映画は今ではまず見られません。スピルバーグ監督は何故にオブライエンやハリーハウゼンのように恐竜を描いてくれないのか?ピーター・ジャクソン監督もまた違いました。ビジョンそのものが異なると言いますか、私には彼らはモンスターに対する思い入れやファンタジックさに欠けている気がします。オブライエン、ハリーハウゼン師弟のモンスターはどれもこれも魅力的なのです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-21 18:55:40)(良:1票)
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