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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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2061.  DISCO ディスコ 《ネタバレ》 
80年代にフランスの港町ル・アーブルでディスコ・コンテストを荒らしまくった“ビー・キングス”も、メンバー3人とも今や40代。リーダーのディディエはイギリス人の奥さんに逃げられ母親と同居する無職男、他の二人もクレーンの運転手と家電量販店の店員として平凡な生活を送っていた。かつてのヒノキ舞台だったクラブ“ジン・フィズ”がディスコとして再オープンして、コンテストが開かれることになった。優勝賞はオーストラリア旅行、奥さんにとられた息子にカンガルーを見せてやりたいとディディエは“ビー・キングス”を再結成し、体型も毛髪も変わり果ててしまった中年3人組が再びミラー・ボールの煌めくステージに帰って来た! と、まあ『フル・モンティ』を彷彿させるプロットなのですが、『フル・モンティ』ほどの社会性もなくひたすらおバカに徹するドラマがいさぎよくて気に入りました。“ビー・キングス”と言う名前からして“ビー・ジーズ”のパロディですし、ディディエという男がまた傑作で、普段はジャージ姿でショッピング・カートを引っ張って歩くのがトレードマーク。でも“ジン・フィズ”のオーナー役のジェラール・ドパリュデューの怪演にはみんな負けます。アフロのカツラをかぶり、「みんな、乗ってるかー」とステージでわめく姿には抱腹絶倒です。そして私の世代には感涙ものの80年代ディスコ・ナンバーの名曲の数々。決勝戦では『セプテンバー』を使ったのはまさに期待通りでした。トラボルタ風の振り付けのことを、“愛の風車”と言うのには爆笑です。シャレてるなと感じたのは、ディディエと振り付けの先生エマニュエル・べアールがお約束通りいい仲になるのですが、結ばれるのかなと思いきやラストは何もなくべアールはNYに帰ってゆくところです。ハリウッド製のラブコメとは一味違うフレンチのエスプリが心地よかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-30 00:42:38)(良:1票)
2062.  バックマン家の人々 《ネタバレ》 
良いお話しと言えばその通りですが、いかにもアメリカ的なホーム・ドラマでした。群像ドラマでもありますが、中でも私が気になったのは、ジェイソン・ロバーズとトム・ハルスの関係でした。悩んだ挙句に、せっかくロバーズ親父がハルスの借金を肩代わりしてやったのに、ハルスは親父の会社で働くという条件を反故にして逃げちゃうわけです。それでもロバーズは良い歳の息子に小遣いまであげちゃう、この展開にはちょっとびっくり。このシーンはどう観ても肯定的に描いているので、自分の価値観とはあまりに違いびっくりしました。そして、この映画に流れる「すべては主の思し召しなのだ」という価値観にも、“いかにも”というアメリカ的なものを感じました。ダイアン・ウィーストをはじめ、演技陣はみないい仕事しているのは確かですがね…。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-29 00:17:20)
2063.  マッチポイント 《ネタバレ》 
この脚本は、ウディ・アレンのフィルモグラフィ中でも屈指の出来の良さです。前半は今まで観たことのある良くあるお話しで、いつ事件が起こるのかなと多少いらつくぐらいでした。その分、妖艶なS・ヨハンソンを堪能できるのですが、結構気性が荒い役柄なのでだんだん鬱陶しくなってくるのです。そして事件が起きてからの急展開した物語があのような結末になるとは、思わずうなってしまいました。警察がちょっとアホすぎるかなとも感じましたたが、なるほど妊娠がウソだったという解釈もあるのですね(もっとも、映画上ではそういう伏線は全くなかったですが)。そもそも、出てきた刑事がユエン・ブレムナーだったので、こりゃだめだと思いましたが(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-28 22:44:38)
2064.  コンドル(1975) 《ネタバレ》 
派手なドンパチと判りやすいストーリーが全盛だった70年代では、このミステリー仕立ての展開はけっこう斬新だったと記憶してます。今観直してみても、プロに徹して依頼されない殺しはしないマックス・フォン・シドーはキャラが立っていますね。突き放した様なラストも、いかにも70年代のニュー・シネマ全盛時代らしくて味があります。この事件の後もR・レッドフォード演じる“コンドル”はCIAに勤務して、25年後に退職するときの騒動を描いたのが『スパイ・ゲーム』です(もちろん、ウソです)。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-27 01:24:28)
2065.  ロッキー・ホラー・ショー
昔、名画座で『ファントム・オブ・パラダイス』と二本立てで良く上映してましたね。今から考えると、豪華なプログラムですこと! この歳になっても、♪スィ~トトランシルベニヤア~を聞くとアドレナリンが噴き出しますよ。低予算とは思えないカラフルな画面構成の素晴らしさは現代でも全く色あせていません。武道館で上映して、みんなで米まいたり、“タイムワープ”を踊ったりしたら楽しいだろうな~。ミュージカル映画の中で一番好きかも。
[DVD(字幕)] 9点(2010-03-26 23:50:50)
2066.  Tommy/トミー 《ネタバレ》 
70年代テイスト炸裂です。エルトン・ジョンの名曲“Pimball Wizard”を聞くと、この曲が大ヒットしていた当時のことが懐かしく思い出されます。当時のピート・タウンゼントは、今で言うとカーリー・ヘアーのヒュー・グラントみたいです(笑顔なぞそっくりです)。若きジャック・ニコルソンの珍しい歌声も堪能出来ます。映画の前半はケン・ラッセル風味が濃厚で飛ばしてくれますが、トミーが回復して教祖さまになってからがどうもいけません。この頃のケン・ラッセルの特徴ですが、途中でプロットが狂いだしてラストがハチャメチャになってしまいました。思うに、後半ピート・タウンゼントに演技させ過ぎたのが原因では。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-25 23:26:07)
2067.  シャドウ・オブ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
発想は良いんですけどね、この作品。その発想をスタッフが消化しきれていないのですよ、これが。ウィレム・デフォーはメイクも演技も文句なしで素晴らしいのですが、途中まで観ていて、この映画は実はホラー・コメディなのかと思うほどノスフェラトゥが滑稽に見えてしまう。いっそのことコメディに徹した方が良かったと思うのですが、ラストはなんか途中で放り出した様な終わり方で、がっくり。突っ込みどころも多いのですが、そもそもサイレント映画の時代に、あの程度の照明設備で夜間撮影が出来るはずがないでしょう。現実の『吸血鬼ノスフェラトゥ』は、私は未見ですが、異様に白っぽい映像だそうで、当時の技術では闇を撮影するのは無理だったみたいです。そういうことを踏まえたうえで脚本を書かないと、いくらフィクションでも説得力がないでしょう。私のセオリーは、「オスカーの演技賞に出演俳優がひとりだけノミネートされている映画に当たりなし」ですが、この作品でも適中しました。
[ビデオ(字幕)] 4点(2010-03-24 01:45:41)
2068.  パパは、出張中! 《ネタバレ》 
本作はクストリッツア初期の作品で、その後のクストリッツア印がほとんど見られませんが、『ドナウ河のさざ波』のフレーズをしつこく使うところなど「らしさ」はあります。全体主義国家の中で繰り広げられるある一家のホーム・ドラマというところですが、密告・相互監視社会の恐ろしさは伝わってきます。そんなユーゴでも庶民の猥雑なヴァルカン気質はたくましく、主人公のメーシャも流刑されながらもしぶとく生きてゆく姿が楽しいです。ミーシャが自分を投獄した義兄から許しを請われて、「忘れよう、許すのは神だから」と答えますが、後年『アンダー・グラウンド』では「許そう、でも忘れない」という最も印象的な台詞になります。この「許す」「忘れる」という言葉には、クストリッツアのユーゴ・スラヴィアという国家への思いの変遷が込められているのではないでしょうか。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-21 21:54:30)
2069.  未来世紀ブラジル
ジョージ・オーウェルの『1984』をモチーフにしていますが、この映画の世界観はギリアム独特でいいですね。基本的に自分はディストピアSFが好みですが、数あるディストピアものでも本作は最高峰ではないでしょうか。まあこういう作品では、監督の提示するイメージが合うかどうかで好みが別れるものですが。登場人物たちのスーツや帽子姿を見ていると、この世界が赤狩り時代のアメリカをパロっている気がしますね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-21 01:16:51)
2070.  パール・ハーバー
脚本からしてデタラメ、史実がどうのこうのというレベルじゃない。出てくる男は頭カラッポばかりだし女は尻軽だらけ、これじゃいくらなんでもアメリカ兵に対しても失礼でしょう。文句なしに史上最低の戦争映画。それにしても、日本でも公開されてカネをかっぱいでいかれたと思うと、ほんと日本人として情けない限りです。
[DVD(字幕)] 0点(2010-03-21 00:49:22)(良:1票)
2071.  U-571 《ネタバレ》 
史実ではUボートを捕獲してエニグマ解読に成功したのは英国海軍なのですが、それは別にしてもこういう特殊作戦ものはどうも米軍がやるのは自分にはイメージが合わない。またマシュー・マコノヒーは明らかにミス・キャストで感情移入出来ないし、歴史を変えることになる重大作戦の遂行とひ弱な将校の成長物語を並行させるという脚本も無理があります。そもそもそれだけのプロットを消化するには上映時間が短すぎで、Uボートを乗っ取ったと思ったらすぐに最後の駆逐艦との対決シークエンスになりあっけなく映画が終わっちゃったと感じました。普通なら、この間にもうひと山緊迫したエピソードが入るのがドラマとしては王道ではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-20 01:34:40)
2072.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
冷静に考えると、頭のおかしい人間の妄想を映像化しているのだから結構不気味なお話しなのですが、ラッセル・クロウの驚くほど抑えた演技のおかげで説得力のある映画になったと思います。クロウは『グラディエーター』より遥かに良い演技していると思いますが、オスカー獲れなかったのはほんと不思議です。やはり素行の悪さが影響したのでしょうか。ロン・ハワードはどんな題材でも正攻法できっちり撮る監督ですね。悪く言えば、面白みがないとも言えるのですが。それにしても、このストーリーのどこが「ビューティフル・マインド」というタイトルに繋がるのか、私にとってはいまだに謎です。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-19 01:45:40)
2073.  ボーイフレンド 《ネタバレ》 
ツイッギー、ツイッギー、ツイッギー! 本作で当時スーパー・モデルだった彼女が映画界にデビューしたのですが、目を付けたケン・ラッセルはやはり天才です。永年観たいと思っていたのですが、このたびようやく願いかなって鑑賞出来ました。ジュリー・アンドリュースが主役を演じて世に出るきっかけとなった元ネタミュージカルを、ケン・ラッセルお得意の劇中劇にしたアイデアはナイスです。そして、ツイッギーがとにかく可愛いんですよ、これが。バスビー・バークレーへのオマージュも完璧で、レコードの上でツイッギーとクリストファー・ゲーブルが踊るシーンにはほんとうっとりさせられました。劇場に現れたセシル・B・デミルをもじった大監督に良いとこ見せようとコーラス・ガール達が張り切るところなぞ、まるで吉本新喜劇を観ている様な可笑しさです。その中でもアントニア・エリスが一段と強烈な役柄で、なんと言いますか片桐ハイリみたいなご面相でまいりましたよ。DVD化、熱望です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-18 23:22:44)
2074.  レマゲン鉄橋 《ネタバレ》 
名手スタンリー・コルテスのカメラが存分に堪能できます。特に冒頭、疾走するM24戦車とドイツ軍守備隊がライン河を挟んで撃ち合い、通りがかった列車を戦車が吹き飛ばすオープニングは屈指の名シーンです。チェコにあった廃棄予定の街を丸ごとつぶしちゃったという破壊シーンは、さすがに息をのむ迫力です。避難民が渡っている橋を爆撃したり、傷病兵を運ぶ列車を攻撃したりと米軍が結構ダーティなところをきっちり見せてくれるところは好感が持てます。ドイツ人が英語を喋るのには困ったものですが、R・ヴォーン始めドイツ側の役者はみな良い演技しています。反面米軍のJ・シーガルはどうも演技がわざとらしく大袈裟で白けてしまいます。B・ギャザラは存在感ある演技で盛り上げているのにね。戦争というものは、末端の兵士たちにとっては勝ってもくたびれるものだと言うことでしょう。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-17 21:31:19)
2075.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
「香り」を映像として表現するのにはまあ成功しているのではないでしょうか。でも「香り」と言うよりも「臭い」の方が強烈な印象として残ります。いかにもヨーロッパという雰囲気の汚らしいパリが良く再現されています。主人公がいかにも風呂に入ってなくて垢まみれという感じでとてもリアルですし、パリの街中に漂う臭いを表現した映像には思わず「おえっ」としてしまいそうでした。主人公の行動など突っ込みどころはいろいろありますが、あのラストも含めてダークファンタジーとして観れば結構楽しめました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 01:42:13)
2076.  クロスボー作戦 《ネタバレ》 
第二次世界大戦でドイツが実戦に投入した秘密兵器V1号(飛行爆弾)V2号(弾道ミサイル)をめぐって繰り広げられる攻防戦を描いたアクション映画。物語は史実を巧みに取り入れて、前半三十分はドイツ側の視点で秘密兵器開発の過程を詳細に描いています。新兵器に勘付いた英国はジョージ・ペパードら三人のスパイをV2号開発工場に潜入させます。この辺りから創作されたスパイストーリーになるのですが、その工作員たちや周辺の人物が無慈悲な運命に陥るところは、いかに英国製アクションものらしさが出ています。製作はイタリアの大プロデューサーのカルロ・ポンティなのですが、こいつが実はとんでもないはったりをこの映画でかましてくれるのです。タイトル・ロールは彼の奥さんであるソフィア・ローレンなのですが、本編が始まってもなかなか登場しません。40分たってやっと画面に現れるのですが、わずか15分であの世に召されてしまい、ハイ、お疲れ様でした。この映画のS・ローレンは、映画史上で出演時間が最も短いタイトル・ロール俳優としてギネス・ブックに申請したいぐらいです。J・ペパードはいまいち影の薄い俳優ですが、S・ローレンの後にタイトルされてはさすがの彼も怒ったのでは。というわけで、この映画は下手な脚本のせいか登場人物やエピソードのつながりが悪くて、なんか奇妙な印象が残ります。ラストは『ナバロンの要塞』を彷彿させる秘密基地大爆破シーンで、ミニチュア・ワークを駆使した特撮は結構迫力ありますが、なぜか合成シーンがお粗末なのが残念でした。
[ビデオ(字幕)] 4点(2010-03-16 00:48:14)
2077.  ウェス・クレイヴン’s カースド 《ネタバレ》 
ウェス・クレイヴン版の狼人間もの。舞台はハリウッドのTV業界で、楽屋落ち風のネタも盛り込んでいます。「正々堂々と勝負しようだって? ここはハリウッドよ!」なんてセリフには笑わせていただきました。結構グロ描写もありますが、『スクリーム』系のプロットでいかにも安っぽい仕上がりになってしまいました。それにしても、あの変身シーンはひどかった。そして狼人間がちっとも迫力がないのが致命傷。C・リッチの熱演にプラス2点としておきましょう。
[DVD(字幕)] 5点(2010-03-14 02:26:03)
2078.  未来惑星ザルドス 《ネタバレ》 
この映画、相当低予算で製作されたみたいで、ショーン・コネリーのギャラに至ってはジョン・ブアマンが自腹を切ったと自ら語っています。その分ブアマンがやりたい様に撮ったわけで、まさにカルトSFの極致にふさわしい怪作です。有名な浮かぶ石像や、不老不死となった未来の人類像など、ブアマンのイマジネーションが低予算故の独特な味わいがある奇妙な映像を見せてくれます。語られる世界観は、暴力の肯定と死の賛美が根底にあるので抵抗を感じさせられますが、私はわりと好きです。シャーロット・ランプリングは全作品中で随一の美しさではないでしょうか。ベートーヴェンが流れる素晴らしいラストシーンは、その後いろんな映画でパクられました。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-13 19:59:39)
2079.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
確か本作は初めて観たデヴィッド・リンチ作品だったのですが、その後しばらくはてっきり英国人の監督だと思っていました。それほどヴィクトリア朝時代の雰囲気が巧みに再現されていて、おそらくこれからもコスプレドラマはリンチが撮ることはないでしょうね。煙モクモク吐き出す煙突など、リンチらしさは色々なシーンで観られますが、やはり見世物一座のフリークスたちがエレファントマンを逃がすシークエンスは最もリンチ色が濃厚でした。しかしジョン・メリックを無垢で純真な人間として描いているのは気に入りません。無知で残酷な庶民階級と、偽善的な上流階級を際立たせるための脚本テクニックかもしれませんが、物語の本質を薄っぺらにしています。それにしても、『イレイザーヘッド』を観て無名のリンチを起用したメル・ブルックスの目利きぶりには感服いたします。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-12 20:25:12)
2080.  パニック・フライト 《ネタバレ》 
ハイジャックものかなと思って観始めますと、途中から機内での犯人とヒロインが心理戦を始めて、この駆け引きがなかなか面白い。低予算のB級映画ですが、脚本がしっかりしているので安心して観れます。遅まきながら、ウェス・クレイブンの力量を見直しました。犯人役のキリアン・マーフィが不気味な雰囲気の割には結構弱くて、ヒロインにさんざんんな目にあわされるのが可笑しいですよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-11 01:57:04)
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