2101. 椅子
《ネタバレ》 アニメーション全集に収載されていたので、てっきりアニメーションかと思いきや、そうではなかった。 椅子しかない部屋に人を閉じ込めたら、どんな動きをするか。 それをただフィルムに撮っただけの作品で、面白くも何ともない。 実験的精神は認めるが・・・ [DVD(邦画)] 3点(2009-04-13 20:02:54) |
2102. アオス
グロテスク極まりない、しょーもないアニメ。 [DVD(邦画)] 0点(2009-04-13 20:01:55) |
2103. LOVE
《ネタバレ》 女が男を「ラブ!ラブ!」言いながら、ひたすら追いかける。 これが、単純な絵柄なのに、えらく恐ろしく感じた。 [DVD(邦画)] 1点(2009-04-13 20:01:16) |
2104. 死の十字路
《ネタバレ》 三國連太郎の老け役が凄い。 この作品から50年以上経つ現在においても、三國連太郎が現役であるというのが信じられない老け役ぶり。 前半の、風がざわざわと吹く山あいで、二人の人間を古井戸に沈めるシーンは、本作においては一番の見所ではないだろうか。 あの不気味さの演出は素晴らしい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-13 00:14:04) |
2105. セブン
《ネタバレ》 七つの大罪が全て実行され、しかもそれを実行した者に裁きが落ちる。 全て完璧。 そして、ラスト数十分の緊迫感。 ハリウッド映画ならではの演出の巧さを感じた。 ただ、七つの大罪とやらに関心のない私にとって、結局、そんなのどうでもいいじゃん、という気持ちになった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-12 20:45:23) |
2106. さびしんぼう
---愛することはさびしいから、だから私はさびしんぼう--- 失恋が生む寂しさ、それを美しく言葉に現した素敵な言葉だ。 誰もが一度は経験する青春時代の失恋。 失恋の後に残るものは虚しさだけか? いや、違う。 寂しいというオーラに包まれたセピア色の想い出だ。 それは大人になっても、心の奥底に大切にしまわれているのだ。 失恋というものを、ただただ哀しいこととし、心の傷の様に思ってしまっている人には是非観てもらいたい作品だ。 もしかしたら、この作品を観たことがきっかけで、辛いというだけの想い出でしかなかった失恋が、ぐっと味のあるいいものに変わるかもしれない。 ねずみ色だった失恋の記憶が、セピア色に輝く失恋の記憶に。 タン、タン、タヌキの金玉は~♪ か~ぜもないのにブ~ラブラ♪ [ビデオ(邦画)] 7点(2009-04-10 00:09:29) |
2107. 偽牧師
相変わらずチャップリンの初期作品は肩の力を抜いて楽しめる。 ただ、本作は特別にチャップリンの動きの凄さ、面白さ、泣き所などが突出してはおらず、普通に楽しめるレベルであった。 それにしても、子供をあそこまで巧く動かすチャップリンの演出力は凄すぎる。 チャンプリンの子供や動物を操って演出する技術は、マジックという他ない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-09 00:49:01) |
2108. 八月のクリスマス(1998)
《ネタバレ》 美しく、そして厳粛たるドラマ。 人は死に直面して、どういう選択肢を取るか。 愛する人を悲しませないために、一人で死んでいくのか。 それとも、死ぬその最期の瞬間までそばに居てもらうか。 普通なら後者を選ぶだろうが、この作品における男は違った。 結婚していたならば、また話は違ってくるであろうが、結婚もしていない女性を悲しみのどん底に落としたくない、そういった気持ちがこの作品から強く伝わってくる。 自分が死にふれて孤独だから寂しいから、愛する女性に最期までそばに居てもらいたい。 そういう気持ちはエゴである。 だから、この男は一人で死んでいく選択肢を取ったのだ。 そこに悲壮感がないかと言えば嘘になるであろうが、相手を愛すればこその選択としては、あながち間違えていないのではないだろうか。 だけど、自分がこの男の立場に立たされたら、こんな選択はできないに違いない。 余生を、愛する女性と一緒にいたいと、ただそう単純に思うだろう。 結果として、相手の女性を悲しませてしまうに違いない。 死んでいく自分はそれでいいだろうが、残された女性はどうだろうか。 そこまで深い考察をして、この男は一人死んでいく選択をとったような気がする。 そういう風に考えてみたりすると、この作品は、とめどもなく深く、そして悲しいドラマなのだ。 韓国映画にしか出せない趣きが、この作品には感じられた。 これがもしアメリカ映画だったなら、こうは仕上がらないだろう。 韓国映画の底力、特に、ラブストーリーにおける懐の広さみたいなものを見せ付けられた気がするのである。 それにしても、愛しい女性を窓越しに手でさするシーン。 この作品を象徴するかのような、切なく、そして美しいシーンだった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-08 22:07:07) |
2109. 愉しき哉人生
これは素晴らしい! 間違いなく名作! 小ぶりながら、そこから発せられるメッセージたるや、人生を動かすほどのものを感じる。 不幸と感じている人がこの作品を観れば、気分が軽くなるに違いない。 日々の生活に退屈さを感じている人がこの作品を観れば、日々の生活から幸せを見つけられるに違いない。 幸せな人がこの作品を観れば、その幸福を噛みしめられるに違いない。 そんな力がこの作品にはある。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-05 23:22:34) |
2110. 仁義なき戦い 頂上作戦
一度死んだはずの松方弘樹が何食わぬ顔で復活。 そして、菅原文太のオヤジだったはずの梅宮辰夫がいつの間にやら文太の兄弟分に。 ストーリーとは直接関係ないものの、この役者の再利用がどうも作品自体のリアリティを落としている気がする。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-05 16:53:01) |
2111. 仁義なき戦い 代理戦争
シリーズを3本観てきて感じたことは、本シリーズが言われているほどには任侠映画の最高峰ではないということだ。 梅宮辰夫と渡瀬恒彦が使いまわしで別の役をこなしている時点で、何か違う。 それに、それぞれの作品の継ぎはぎ感が強く、シリーズ全体としてのつながりが甘い。 特に第三作目にあたる本作では、複雑な組織間抗争ばかり描いていて、任侠映画というより政治モノを観ているかのような錯覚をおぼえてしまったほどだ。 大体、ボンクラ頭という設定とはいえ、金子信雄をここまで重宝に扱うところに、役者不足の台所事情が見えてならない。 それに、田中邦衛などを脇役に使うのは、ヤクザ映画として考えると、少し違和感を感じる。 そんな中、小林旭だけは強い個性と迫力を発揮していた。 仁義なき戦いシリーズと聞けば、日本映画史上最高の任侠映画という先入観を持っていたが、沢山のヤクザ映画を観ていれば、本シリーズが最高峰でないことは薄々分かってくるのではないだろうか。 本シリーズに対して期待が大きかっただけに、失望感でいっぱいだ。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-05 00:02:07) |
2112. ストロンボリ/神の土地
《ネタバレ》 イタリアン・レアリスモの教祖的存在のロッセリーニが放った痛烈なる作品。 終り方が特に良い。 ストロンボリ島に渡った経緯、渡ってからの環境と心理的葛藤、そしてラストの神頼みな絶望的心境に至るまで、小気味いいまでのリアリティが貫かれている。 映画で描かれがちな嘘っぽい甘さなど、どこ吹く風。 世間の厳しさを決して大げさに表現することなく、リアルに描いている。 この辺りの演出力は、他の追随を許さない確固たるものを感じる。 さすがはロッセリーニといった演出だ。 バーグマンは、本作では(?)とても美しく、本作の後にロッセリーニと駆け落ちしたというのも納得の雰囲気。 他の作品ではそんなに魅力的に感じなかったバーグマンが、本作ではその魅力を十二分に発揮していた。 これはロッセリーニとバーグマンの相性を象徴しているかのようで、微笑ましい。 痛烈でいて、リアルなラストの描写は、「ハッピーエンド」とか「バッドエンド」とか「アっと言わせるだけのラスト」とかに勝手に縛られているハリウッド映画とは異なる、別格の余韻を残した。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-04 11:14:32) |
2113. 仁義なき戦い 広島死闘篇
一作目では出てこなかった成田三樹夫が出ている時点で、前作を上回っている。 梶芽衣子の美しさも特筆もの。 [DVD(邦画)] 6点(2009-04-04 00:45:08) |
2114. 仁義なき戦い
まさに男の映画。 この良さは男にしか分からない! シリーズの幕開けを飾る第一作ということもあってか、第一作自体にそれほどのものは感じないが、これからを予感させる作りに仕上がっている。 [DVD(邦画)] 6点(2009-04-03 20:56:42) |
2115. 鬼
わからん・・・ それにしても、この監督の人形はとにかく気色が悪い! ただそれだけで、最悪だ。 [DVD(邦画)] 0点(2009-03-31 21:22:48) |
2116. 楽日
ションベンなげぇーよ! 、、映画であることを放棄した映画。 これは台湾にしか創れない映画だ。 それにしても、ションベンなげぇーよ! [DVD(字幕)] 2点(2009-03-30 21:26:11) |
2117. ロープ
10分ワンカット、それをつなげて1本にしたヒッチコックによる実験的映画。 舞台劇の様相を呈し、緊迫感を盛り上げる。 外の景色も、時間の経過に応じて夜景に移り変わっていったりと、演出も凝りに凝っている。 物語を暴いていく過程で、推理モノにありがちな、超人的推理を見事にやってのける過程がうまくいきすぎている感があり、やはりミステリーものは苦手と感じた。 しかしながら、緊迫感も併せ持った作品なので、楽しむことはできた。 それはそうと、ヒッチコック作品でのお楽しみの一つでもある、ブロンド美人が出てこなかったのは少々残念だ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-30 03:48:04) |
2118. 天国の日々
映像が綺麗だという評判を聞き、鑑賞した。 しかし、私が思っていた映像の美しさとは異なるものだった。 ネストール・アルメンドロスは大好きなカメラマンだが、本作のアメリカ的映像と完全に喧嘩してしまっていて、良いところが出ていない。 映像技術先行で、芸術的美しさの欠けるアメリカ映画に、ネストール・アルメンドロスの良さが全て殺されてしまった感じ。 ネストール・アルメンドロスは、やはりフランス映画にてこそ、その本領を発揮するカメラマンであろう。 ストーリーは、途中、集中力を失うほどにつまらないもので、最後はどうでも良くなってしまった。 [DVD(字幕)] 3点(2009-03-29 20:34:06)(良:1票) |
2119. 雁の寺
はっきり言って、一度観ただけではその魅力を理解することなんか到底できなかった。 そんだけワケが分からない。 ただ一つ言えることは、「閉鎖的な寺」「スケベじじぃ坊主」「若き女性」というキーワードが重なっただけで、まことに淫靡な世界が出来上がるということだ。 この設定だけで、はっきり言って十分面白い。 ラストの意味ありげなショット、恥ずかしながらよく理解できず。 つまりは、この作品の意味、凄さ、魅力も理解できなかったということだ。 これは惨敗だ。 この映画に私自身が負けたという感じ。 大映映画の重厚でいて荘厳な雰囲気がバリバリ発散され、そこに川島風味が重なり、ただごとではない雰囲気が出てるのに、その魅力がいまひとつ理解できない。 これは久しぶりに悔しい作品を観たものだ。 何度も観るにたえる作品と言えるだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-28 23:02:35) |
2120. アモーレス・ペロス
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品としては、一般的に一番評価の高い気のする本作だが、確かに楽しめた。 この監督の後の作品には批判めいたものを聞いたりするが、私的には後年の作品の方が好きである。 音楽と映像の両面において、『バベル』や『21グラム』の方が優れているからだ。 だが、本作の脚本については、かなりの出来栄えで、様々な人間模様を描きつつも、登場人物たちを交錯させ、関連性を持たせて描いているのが面白い。 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、脚本選びよりも映像と音楽選びに才能が光る監督なので、今後ますますパワーアップしていくに違いない。 少し寡作気味なのが気になるところだが、新作を早く観てみたいものだ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-27 00:30:20) |