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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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201.  KANO 1931海の向こうの甲子園 《ネタバレ》 
史実については全く知りませんでした。日本統治時代の台湾が舞台とはいえ、全編にわたってほぼ日本語で作られているというのは驚きましたね。当時の街並みや風景、出てくる人々の所作振る舞いなど、本当の日本人以上に日本精神を持った人が多かったという当時の台湾らしさが出ていてとても良かった。台湾で野球経験者をオーディションして選び、そこから演技指導をして喋った事のない日本語のセリフも覚えなければならないというのは物凄く労力のいることだったと思う。たどたどしくも頑張って覚えたと思われる面々は、ひたむきさがあり野球命の田舎の野球少年の顔をしていて、見ていて微笑ましい気持ちになりました。日本人、漢人、台湾原住民という混成チームを率いた近藤兵太郎監督役の永瀬正敏は、民族に関係なく分け隔てなく接して威厳のある古風な日本人然としていて抜群の配役だったと思います。台湾に功績のある八田與一の史実もからめ、『黄金の稲穂』という締めはとても清々しかったな。素晴らしい作品をありがとう台湾。
[映画館(字幕)] 9点(2015-01-30 01:34:22)(良:1票)
202.  シン・シティ 復讐の女神 《ネタバレ》 
原作未読。グラフィック・ノベルの世界を光と影のモノトーンで映像化した斬新な映像美は健在で楽しめる。前作の前日談と後日談で構成されており、無敵の女暗殺者ミホがデヴォン・青木じゃなくなってしまい残念だったけど、前作で逝ったキャラも登場するためファンは楽しめるでしょう。エヴァ・グリーンは『ダークシャドウ』と『300 帝国の進撃』で味をしめたのか、すっかりエロ悪女化してますがハマってて良い感じでした。 ただ、概ね悪くはないけどアクの強いキャラが少なく、エヴァのエロシーンばっかりでストーリーも間延びしてるし、黒い感情が渦巻く罪の街も緩くなったなと思った。今作のメインであるナンシーの自傷行為もやりすぎな気がする。顔面をやり出した時は「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを。」と、思わず三原じゅん子の名セリフを言いたくなりましたわ。
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-11 00:25:10)
203.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
原作未読。遂に完結を迎えたシリーズ最終章ですが、よくぞここまで作り上げたなあと思いますね。ニュージーランドの雄大な風景にVFXのキャラクターたちを合わせ、ここまで壮大なスケールで描けたのはピーター・ジャクソン監督の手腕のおかげだったなと思います。『ロード・オブ・ザ・リング三部作』と『ホビット三部作』で製作期間を含めたら20年ほどになりますが、お疲れさまでしたと言いたいですね。ただ、今回の最終章はかなりショートカットした印象が強いのが残念。濃密に描かれてはいるものの、アレはどうしたんだろう?という顛末が気になるモノが多く投げっ放しな印象が強いです。『旅の仲間』に繋がるシーンや、ガラドリエル、エルロンド、サルマンの戦闘はファンにはたまらないモノがあると思いますが、尊厳を取り戻すも戦死したトーリンや王国再建に向けたシーン、モノに執着した感が強いスランドゥイルも評価を下げたままだし、『王の帰還』くらいとは言いませんが、終戦後の歓喜に沸く群衆や主要キャラのその後のフォローが欲しかったな。まあホビット(ビルボ)の物語としては良いのかもしれませんが、上映時間144分とシリーズでもっとも短かかったのも解せません。なので、もう一頑張りして、とっととエクステンデッド版を編集して出していただきたいところ。敬意を表してこの点数。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-14 01:01:17)(良:1票)
204.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
原作未読。フィンチャーらしく演出に切れがあり編集が上手いのでどんどん引き込まれた。特に消えた妻エイミーの綿密な計画の回想シーンは、細かいカット割りの巧さもあり完全犯罪成立で勝者になりえるくらいの勢いだった。気の緩みから小馬鹿にしていた低所得者に目を付けられ大金を奪われるカウンターを食らうという自爆や向ける矛先がなく枕に発狂したりする辺りは可愛げもあったが、立て直す唯一の手立てだった元カレの元に転がり込むも軟禁状態にされ、どうすっかなと思考中に旦那の媚びた会見を見て気が変わり、元カレを虐殺して練ったシナリオを強引に修正するあたりは恐ろしさを感じた。まあ、隙もあるけど子供という人質も取られてしまい、この女には生涯勝てそうもないなと思いましたね。 エイミー役のロザムンド・パイクが圧倒的な存在感で素晴らしかったけど、旦那役のベン・アフレックもお人よし風で愛想良くするだけで一見人畜無害のぼんやりした男を好演したかな。人によってはホラー、人によってはブラックなコメディの要素もあって面白かったですね。結婚間近のカップルや倦怠期の夫婦の方が観たら色々と面白そうな気がします。彼や彼女は理想の男や女を演じているだけなのかもしれません。あなたは隣にいる人の事をどこまで知っていますか?結局は相手を信じるしかないんだよねえ。
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-14 01:00:31)(笑:1票)
205.  寄生獣 《ネタバレ》 
原作既読。主要キャラは申し分のない配役なのでそれぞれのイメージは悪くはないモノの、自慢げに関係者が語っているVFXは予想通りのお粗末さだし、序盤からかなり駆け足で進行し原作のエピソードを改変改悪してぶっ込んできている。導入部や乗っ取られた母親とのシーンはもっと尺を取って細かく演出して欲しかったし分かりにくいので、未読の方は原作を一読するのをお勧めしますね。 既読者であれば誰もがイメージと違うと思った阿部サダヲは、起用発表を見て思っていた通りの愛嬌ある感情豊かな喋りでゲンナリしました。が、首を飛ばされ乗っ取られているはずの母親のアレを見る限り、この監督的には『母性』を重視しているようなので凄惨なシーンの多い本作を緩和するのに狙い通りの起用だったんでしょう。もともと異質な存在ではありますが、『母性』によりさらに他のパラサイトとは別に変化していく田宮良子というキャラクターはもの凄く魅力的な存在。テーマは複数ありますが、二部作とPG12と縛りの多い中ではそういう判断でもいいのかもしれませんね。 島田を仕留めるのが無意味でカッコつけただけの弓矢に改変していたり、シンイチを追って盗撮している誰かがミギーを撮っていても全く動揺していなかったり、最後に出て来た後藤が薄切りの人肉ステーキをモグモグした後に「ペッ」と吐き出したどう見ても収まらないだろと言いたくなるイヤリングなど、センスの無いシーンも多かったですが、上手く改変したなと思えるのがパラサイトが海から来たという設定。生命の母といわれる海から来たパラサイト。人間粛清のために地球から送られてきた?というのは良い変更。寄生獣は誰なのか?がより明確になっている。まあだいぶ緩和されてますが次の完結編でどう落とすのか楽しみです。
[映画館(邦画)] 6点(2014-11-30 22:38:52)
206.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
スター総登場お祭り映画第三弾。今回はついにウェズリー・スナイプスがファンの思惑通りの脱獄囚(脱税して収監された本人はちゃんと刑期を全うして出所)という設定で登場。思わずニヤニヤしていたところ、「なにしたんだ?」の仲間の問いに「脱税だ」の返しには大笑いしました。脚本担当のスタローンのセンスも良いですが、ネタにするあたり大人の余裕が感じられます。さらに、出演料でトラブって降板したウィリスに代わってまさかのハリソン・フォードが参戦。役どころでも「あいつの出番はなくなった」とブラックな事を言い放った当たりもウケました。「俺たちにはこれしか出来ねーんだよ」とばかりに熱血真っ向勝負型の古参連中と、時代に合わせテクノロジーを駆使する若手のチームも対照的だったし、新キャラとしてもそれぞれキャラも立ってたので良かったです。個人的にはスナイプスにはもうちょっとマーシャル・アーツの蹴りやソード系の見せ場が欲しかった気もしますけどね。アントニオ・バンデラスの軽妙なキャラも良いアクセントになってるし、メル・ギブソンがまた悪そうで悪役にハマってて迫力あって、これだけの面子を上手く使えてましたし面白かったです。 それにしても絵面がいちいちワクワクさせるんですよね。スタローンとハリソンが顔を合わせて喋ってるだけでスゲー!って感じだし、各所でいろんな組み合わせが見られファンもおおむね満足ではないでしょうか。突っ込みどころもありますが、このメンバーの迫力の押されて気になりませんね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-11-02 00:23:32)(良:1票)
207.  記憶探偵と鍵のかかった少女 《ネタバレ》 
『記憶探偵と鍵のかかった少女』という邦題は、ミニシアター系でひっそり上映されていそうなタイトルだなぁと思いました。人の記憶の中に潜入できる探偵。それが社会的に認められた存在で、政府から承認を受け、高い証拠能力を持っているという設定は面白い。記憶というのは曖昧で、自分の都合の良いように解釈していたり、事実と違う事を事実と思い込んでいる場合が多々ありますからね。その思い込みで、小悪魔の雰囲気を持つ天才少女に翻弄され取り込まれ、「彼女を信じたい」と強く思い込んでしまい、記憶をいじった際に出る繕った部分に気づきながらスルーしてしまった心にトラウマのある探偵。ウォーミングアップと楽勝の仕事のつもりでやって来たんでしょうが、彼女にとっては鴨が葱を背負って来ただけでしたな。記憶に潜るセッションすら操るようになった少女はかなり狡猾な策士ぶりでしたわ。妻を自殺で亡くしたトラウマありの探偵にはちょっと酷な相手でした。ただ、彼女のおかげで主人公は過去のトラウマを払拭できたし彼女は自由を手に入れた。ハッピーエンドで良かったなと。少女を演じたタイッサ・ファーミガはまだ20歳ですが、画面に映えてて存在感たっぷりで良かったです。
[映画館(字幕)] 7点(2014-10-04 01:35:17)
208.  NY心霊捜査官 《ネタバレ》 
エクソシストのようなオープニングで期待しましたが、あまりオカルト的な現象が無かったのは拍子抜けしました。刑事モノなのでセブンのような雰囲気もありますね。主人公はいろいろ抱えていてそこが悪霊に付け込まれたんでしょうけど、全体的にいまいち中途半端にしか見えなかったな。やたらとドアーズがプッシュされてますけど、あまり知らないので私には響きませんでしたね。なかなか良かった『エミリー・ローズ』『フッテージ』を監督したスコット・デリクソンの作品ですが、今回は可もなく不可もなくといった感じ。憑かれた女性の演技が凄かったなぁ、としか残らなかったな。 実話を基にしたそうですが、どこからどこまでが実話なのか興味ありますね。アメリカの映画ではこの手の存在を悪魔とまとめて、侵入→制圧→憑依と三段階で攻めてくるという解釈をしてることが多いんですが、実際はどうなんでしょうね。鈍い人に必死に試みるも相手にされずイジケル悪魔ってのも全米にはいっぱいいるんでしょうな。
[映画館(字幕)] 5点(2014-10-04 01:30:11)
209.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
まずVFXの凄さに驚かされる。今ではSFやアクションなどでは当たり前になっていますが、動物園やTVで見たことが誰でもありよく知っている猿を、ここまでリアルで繊細で感情豊かに描いているのは本物の猿に演技させてるのかと思えるほど凄かった。WETA社の技術とパフォーマンス・キャプチャーでシーザーを演じていたアンディ・サーキスをはじめとした演者の成せる業か。 多くの猿が手話やたどたどしくも会話を出来るようになっており、創世記から10年でだいぶ人類に近づいているという世界。舞台のサンフランシスコにおいては、知能の発達した猿たちは壮大な自然の公園内で大きなコミュニティを作り社会を築き始め進化の過程を辿っている。かたや人類はウィルスにより激減し、免疫のある人間だけが残り少ない資源で細々と廃墟で生き永らえている。それぞれを交互に対比して問題点も描かれ、それらの小さな火種が徐々に大きくなっていく過程は前作同様に上手かった。アレだけの感染力を誇るウィルスなだけに世界各国で猿の下剋上が起きているんだろうな。次回が前日譚三部作の最後で、人類と猿がどういう結末を迎えるか誰もが分かっていますが、今作を担当して最後も任されている『猿の惑星』の大ファンというマット・リーヴス監督なら納得できる作りにしてくれそうです。それにしても、指導力も行動力もあり圧倒的なカリスマ性を感じさせるシーザーは存在感が凄かったな。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-23 22:19:05)
210.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 
アベンジャーズの面々と同じ世界に存在しているとはいえ、トレジャーハンターや暗殺者など犯罪歴のあるお尋ね者集団とだいぶ趣きが違う今回の新チーム。70’sの名曲とともに暴れている予告編は良さ気で期待してたんですが、だいぶ拍子抜けした感がありますね。メンバーの見た目からして、余裕をかます悪ノリ系なのかと思ってたら特にそんなこともなく、それぞれ得意のジャンルで大暴れってほどでもなく、アクションや見せ方も凡庸で想像の範囲内に収まっている。木人のグルートはスターウォーズのチューバッカみたいで面白い存在だったし色々と使い勝手が良さそうだったけど、それ以外は見かけ倒しだったかな。全体的に物語自体が駆け足でバックボーンの説明も少ないうえに、固有名詞連発でキャラの立ち位置が分かりづらいのもネック。新キャラばかりなんだから、それぞれに強烈な見せ場を用意してあげた方がよかったと思う。チームとしてもまとまりが感じられず、音楽を流し特異なカッコの連中がこじんまりと暴れているだけなので、単独で映画になるほどの魅力的なキャラたちには見えなかったな。敵のロナン、ネビュラ、クイルの育ての親ヨンドゥの方がキャラが立ってて面白みがあった。アメリカでは大ヒットしてますが、マーベルやDCの数々のヒーロー映画があったという土壌のおかげかなと。
[映画館(字幕)] 4点(2014-09-17 21:41:22)(良:3票)
211.  ルパン三世(2014) 《ネタバレ》 
冒頭から東南アジアに売りつけたいんだろうなぁ、って感じの大多数の日本人が「誰これ?」状態のアジア各国の知らない人たちが、これでもか!これでもか!とカッコつけた風の絵面でグイグイ出てくる。いつまで待ってもルパンはおろか一味の活躍が見られない。誰もが「止めておけ」としか思わない実写化にもかかわらず、無駄な外国人のねじ込みで更に可哀想な出来になっている。なんで無難に一味の活躍を描こうとしないのか理解に苦しむ。ところどころ、他の国の言葉を喋ってると思われる口の動きにもかかわらず、ルパン一味も外人も全員が日本語に吹き替えられてる辺りもセンスの無さが増していた。英語にしろタイ語にしろ実際に役者に喋らせているなら、そのまま使えば作品としてのグローバル感も増すしキャラも深くなると思うんだけどね。原作やアニメのオマージュはやたらと誇張しているだけでスピード感もバランス感覚もなく、突っ込みどころ満載の寒々しいチープ感丸だしな展開を繰り返すばかりで、出来の悪い香港映画を観ているようだった。唯一ウケたのは目黒祐樹へのオマージュか。不二子の黒木メイサは何をするにも違和感しかなかったが、他のメンツはそれなりに出来ていて思ったよりはきちんとしていた。何よりも、誰もが及び腰になると思われる【ルパン三世】という大役に挑んだ小栗旬は良かったし拍手を送りたい。が、ルパンがちんけな盗賊集団に所属してたり、あまりにも色々と脚本や演出が酷くて、とんでもないモノを観てしまったという感じ。トドメに布袋寅泰の安いテーマ曲。ルパンと言えば誰もがあの曲が浮かぶってのにアレはなぁ。日テレに土下座してでもテーマ曲は使わせてもらわないと締りが悪いでしょうに。 まぁ関係者(特に脚本も兼ねたというプロデューサーの山本)は誰に向けて作っているのかよく考えた方がいい。役者が不憫でならなかったです。
[映画館(邦画)] 1点(2014-09-01 19:37:08)
212.  喰女-クイメ- 《ネタバレ》 
原作未読。それぞれが一人二役を演じて劇中劇の役柄と現実がシンクロする展開は割と面白かった。このままの配役で舞台『四谷怪談』を公演してもウケが良さそうです。 無能なくせに欲望だけ強い男の愚かさも、表面上は平気なフリをしながらも内面じゃドロドロしている一途なまでに愛しすぎる女の狂気も上手く描かれてました。純粋で強い想いも逆に出ると怨念となり恐ろしいモンですね。市川海老蔵がちょっと前の私生活まんまであまりにもピッタリな役なので、コレを観てこうなる前に悔い改めてくれと奥さんは願っているでしょうな。
[映画館(邦画)] 6点(2014-08-27 22:00:24)
213.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 
原作未読。宣伝の「あなたのことが大好き。」というキャッチフレーズや、唐突に「私の好きな杏奈!」「どうして私を裏切ったの!」といったクライマックス付近のやり取りを断片的に流しているあの予告編では、「これ観たい」と思わせることが出来たかは疑問。アレで興味をひかせられたかといえば、ジブリには王道的な物語を期待している人が多いし、単なる夏の少女たちの友情物語っぽくもあってスルーする人が多そう。観てみるとヒューマン・ファンタジーで良い意味で意表を突かれたし主題歌と控えめな音楽は世界観にマッチしていている。北海道の自然やミステリアスな雰囲気の洋館と金髪の少女の雰囲気も良かった。そこら辺を上手く引っ張って好奇心を掻き立てればいいのに、劇場でガラガラな劇場を見ると予告で損をしてるとしか思えなかったです。多感な少女の複雑な環境と母親の悩みに焦点を当て、マーニーとの関係もなる程と思わせてくれるオチは悪くなく、美術や作画関係も丁寧でさすがジブリと思わせるだけにもったいなかった。 スポンサーや多くの会社の思惑が絡んで大作でやらなければいけないジブリでこの内容はやりづらかったかもしれない。脱宮崎を掲げるなら、今後は内容に合わせて小規模公開ってのも有効な手だと思うけど、それだとジブリの大所帯じゃ製作費に見合わないんだろうな。長編作品から引退を宣言した宮崎駿無きジブリ。その屋台骨を支える存在にならなければいけない米林宏昌監督ですが、試練の二作目だった感がありますね。ジブリには色々な噂がありますが、これを糧にして頑張ってもらいたいです。
[映画館(邦画)] 6点(2014-07-26 21:39:25)
214.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
日本の第一作目をベースに色々と付け加えたリニューアル?ハリウッド版ゴジラ。原点回帰的な内容なので概ね満足できる出来なのではないでしょうかね。ギャレス・エドワーズ監督は『モンスターズ/地球外生命体』で脚光を浴びてましたが、アレと同様に焦らして焦らして寸止めという演出なので、ゴジラ登場シーンはテンション上がりました。ただ、デザインに関しては前のマグロ大好きなアレよりはマシなものの、かなりメタボリックなのが残念。顔つきもそうだけど、胸から首回りなんかは太すぎて甲羅をとられたワニガメにしか見えなかったし、足が映った時はガチャピンかと思った。あと、背びれが徐々に光を帯びて放射熱線をぶっ放すトコは燃えましたが威力イマイチ。格闘も正攻法的なのでもっと圧倒的な強さを見せて欲しかった。荒々しさがなく優等生らしいのは、ゴジラの役回りが天災じゃなく平成ガメラっぽい地球の守り神的な存在にしたからなのかな。まあ地球の守り神でも常に人類の味方とは限らないし、今後どうなるか楽しみではありますね。突っ込みどころが満載なのは秘密。
[映画館(字幕)] 6点(2014-07-26 00:16:20)
215.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
原作未読。日本の小説が天下のトム・クルーズ出演作で使われるって凄い時代になりましたねぇ。これからも続々と出るかもしれないな。 タイムループを何度も繰り返し、出来事を覚えることにより危険を回避し徐々に先に進んでいくという、TVゲームをしたコトのある人には受け入れやすい設定。アクション系の覚えゲーですね。こういう時間を扱ったSFモノは破綻する部分がありますが、コレは常に一本道で世界が進んでいて、ループするとそれまでの世界も消え、また同じ世界に戻るように見受けられるし、なかなか良く出来ていると思います。敵の生命体の『ギタイ』の希少種の設定が上手く生きているし、繰り返されるループも色々と試みていて、トラックに轢かれたり助けたヒロインにバッテリーを抜かれたりとバリエーションも豊富。カット割りが早くて演出や編集が上手いので飽きなかったですね。チャラくてヘタレだった主人公が、だんだんと歴戦の戦士のような面構えになっていくのも良いし、成長物語としても悪くない。多少納得いかない部分もありますが概ね満足。ただ、最後のリセット先でヒロインに近寄って笑顔で即エンドロールって流れはアッサリし過ぎなので、ミドルネームを言って、主人公の笑顔とヒロインの反応を交互に入れてくれた方がスッキリしたしグッとくると思うんだけどな。
[映画館(字幕)] 7点(2014-07-05 14:39:22)
216.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 
物語を新たにリブートしたとは知らずに観ましたが、ビデオ版から劇場版2までのシリーズに比べると『呪怨』が甘いですね。前シリーズ(?)と比べると、アレでそこまで強い恨みや呪いを抱くと感じませんし、伽椰子も俊雄くんもメイクしただけで、どうやっても抗えない引きずりこむような怖さが足りなかった。常に中途半端に明るい場面ばかりで、闇が足らないってのも解せません。それに、焼き直しのお約束は良いとしても演出にキレがないので驚きもなく、淡々とイベントを消化している感じ。新しい【あっち側へ連れていくネタ】も脚本がお粗末なのでイケてないし、終始テンション低いままでしたね。『終わりの始まり』と副題がついてますが、今後どうする気なんだろうか。素直に『終わり』でいいんじゃないでしょうかねぇ。佐々木希は華があって存在感もあり演技も悪くなかったんですが、そのせいでトリンドルの酷さが余計に際立ってしまってたかな。 【余談】佐々木効果なのか若い女性がいっぱい観に来ていましたが、3歳くらいの子を連れてきていた若いお母さんにはドン引きしました。人ぞれぞれに都合や理由はあると思いますが、子育てにはもうちょっと気を使いましょうよお母さん。
[映画館(邦画)] 3点(2014-07-03 00:05:11)
217.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 
原作未読。バイオレンス満載で中島監督らしいポップさがいい感じに融合していて、作品の不快度が大幅にアップしている。バケモノという扱いをされている娘役の小松菜奈は、時に純真無垢な少女のような顔を見せ、時に悪魔のような言動をして、妖しく人を惑わすバケモノにピッタリだった。それ表現するに当たり、表情を追ったアップを多用したカメラワークと短く小刻みに切ったカット割りの演出が効いているかな。ただ、それを多用し過ぎなのと時間軸も行ったり来たり、語られる目線も移り変わるので疲れるし、なかなか分かりづらい気もしますね。まあ中島監督はつくづく編集が好きなんだろうなと思います。 役所広司ですが、こんなに小汚く狂気に走り荒ぶっている役所広司ははじめて観た気がします。本人も息抜き代わりに思いっきりヤっちゃったんじゃないでしょうか。主要キャストも巧い人を揃えハイテンションな展開で見ごたえありましたが、見る人を確実に選ぶ作品なので注意が必要ですね。お薬セットを出して打ったり過激なシーンやセリフが多いのでR指定にならなかったのが不思議。
[映画館(邦画)] 7点(2014-06-28 15:51:09)
218.  インシディアス 第2章 《ネタバレ》 
ジェームズ・ワン、せっかく死霊館で良くなったと思ったんですが、前作と同じような作りになってますね。シリーズ的にはいいんでしょうけど、どうもスムーズではなく引っかかり気味でテンポが良くないです。前作のあのシーンでは実はこういう事だったのか、と腑に落ちる点もありますが、終盤にネタばらしするSAWみたいなの本当に好きなんだなとしか思わなかったな。お笑い担当の助手二人組が面白くもありますが全体的には微妙でしたかね。次も作りそうな勢いですがどうなるんでしょう。
[映画館(字幕)] 4点(2014-06-27 00:40:07)
219.  300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~ 《ネタバレ》 
スパルタの豪快かつ豪胆な勇猛果敢なる300人の男たちを描いた300(スリーハンドレッド)。スタイリッシュな映像美で容赦の無いえげつない描写も美しくありました。その続編となる今作ですが、神話の世界のような異形な異教徒を思わせたペルシア軍はクセルクセス王は相変わらずイイ味を出してますが、すっかり毒気を抜かれたかのように並の人たちの集まりになっていて拍子抜け。それを補うためか、妖艶で冷酷かつ優れた戦闘能力を持った女傑アルテミシアが出てきますが、彼女はキャラも立っていて良かったですね。 今回の主役デミストクレスは前作のレオニダスがあまりにも凄かったため、大きく割りを食ってしまった感がありますが、いかんせんスケールダウンした人にしか見えない。男気の塊でグイグイ周りを引っ張ってくれるカリスマ性を併せ持ったレオニダスの後任には荷が重かった。脇を固める人たちも、また父子ネタをやってるし、キャラが薄く印象に残らずイマイチだったかな。荘厳な音楽とビジュアルは前作を継承してて良い感じでしたし、ほぼ同時軸での物語で悪くはなかったんですけどね。
[映画館(字幕)] 6点(2014-06-21 22:16:46)
220.  MONSTERZ モンスターズ(2014) 《ネタバレ》 
オリジナルは韓国映画らしいですが全く知りません。 『見ただけで誰でも操れる男』vs『唯一操れない男』の戦い。藤原竜也、山田孝之、この世代では抜きん出た役者だと思っていますが、やはり上手いです。特に藤原竜也は見ただけで人を操れる男の役というだけあって、眼力や表情の演技をかなり要求されたと思いますが、ちょっとアレ系の役に慣れているからか形相が凄くて異能っぷりをよく表現できていたと思います。ただ、その『視界に入った人を操る』という力が、状況によってとても都合がよく雑すぎますね。視界を遮れば効力が無くなると言いながら、視界に入っていなくてもずっと操られ続けていたり、その場に都合よく話を作っているだけで、設定から脚本からアバウト過ぎます。警察は無能だし、操れない男を自分の世界から排除しようってだけの繰り返しで、頭を使うわけでもなく、他人を巻き込むだけで面白みもない。異能力者の悲哀は木村多江の幸薄さっぷりが良かったけど、設定は面白いのに物語の肉付けで失敗してるな。反対側のビルで働いでいる人たちを一斉に操ったり、能力を使うことにより足や手が壊死していったり、と、ところどころの描写は良かったんですけどね。操られていたとはいえ、終一を刺した上に父親を突き落としたヒロインは最後のアレ程度で救われてる気はしないし、無駄に話を大きくしようとして大失敗した感じ。 あ、そうそう、格闘家の川尻達也が向いている役柄で出てきた瞬間に笑いました。相変わらず良い体つきしてたけど日本格闘技界も冷えてるから大変だな。
[映画館(邦画)] 3点(2014-06-08 22:59:03)
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