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鳥居甲斐守さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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201.  キクとイサム 《ネタバレ》 
零細農家にとっては、男手は子どもといえども貴重な労働力のはずだが、そんな中そもそも何故イサム君を養子に出さなければならないのかが、いまいち明確ではないような気がした。イジメなどが理由のようだが、海外にまで養子に出す理由としては少し弱いと思う。またイサム君を養子に出すのなら、何故もっと早い時期に、物心がつかない幼い頃にどうにかしなかったのかも疑問だ。加えて、アメリカの養子先が「農園」て、おいおい、それってプランテーション奴隷だろ!果たしてこの選択がイサム君にとって最善だったのかどうか甚だ疑問だ。結局、手紙とかも来ないまま終わりだし。その後彼がどうなったのか、きちんとフォローして欲しかった。また更に言えば、この二人の子どもが、何故祖母と一緒に暮らすようになったのか、その辺の経緯が、きっちり描かれていないので感情移入しづらかった(話としては親子とも黒人米兵に捨てられたようだが…)。母親と父親の黒人米兵のエピソードをすべて端折った上で、小学生から話を始めるというのはいかにも唐突という印象を拭えない。二人の笑顔と元気な姿は、確かに素晴らしいし勇気付けられる。いい作品ではあるのだが、内容的には如何せん「ただそれだけ」になってしまった、というのが小生の感想である。申し訳ない。
[DVD(邦画)] 5点(2007-04-08 23:11:50)
202.  見知らぬ人でなく 《ネタバレ》 
ロバート・ミッチャムが能面のような無表情で「頭は切れるが心がない」医師ルークを好演している。特に手術で妻に手伝いをさせた後に吐いたあの台詞は、「心がない」を通り越して、ほとんど冷酷で、少し引いてしまった。他の女と不倫した上にそんなこと自分の妻に言うか?みたいな。医者とか弁護士とか官僚なんかにいそうな、「仕事は優秀なんだけど人間として失格」なタイプ。そんな嫌な奴を、愛情を以って支える妻役のオリビアと、友情を以って支えるシナトラ。特にシナトラの渋い存在感は大きいですね。静のミッチャムと動のシナトラという感じで、うまくはまってました。こういう友人が周りに一人でもいると、結構道を踏み外さずに生きていけそうな気がする。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-07 00:08:21)
203.  ROUND1 《ネタバレ》 
つまらないとか、面白くないとかいうレベルを超えて、ざっくり言って、この映画のすべてが薄く、安っぽく、安直なのである。それは予算がないといった意味での安っぽさではなく(予算が少なくても安っぽくない映画は数多く存在する)、より根本的な、創り手の意識に深く根ざした安っぽさなのである。著しく盛り上がりに欠けるストーリーも、「オレオレ詐欺」の方がマシに思えてくるほど子供騙しで幼稚な詐欺の手口も、元ボクサーの学芸会並みの演技も、勢いだけで笑いを取ろうとする若手芸人のような韓国のチンピラも、時代考証を完全に無視した百済の黄金香炉も、ちゃらちゃらして耳障りなだけの音楽も、そして貴重な時間を割いてこの映画を観てくれたすべての人を嘲笑うかのようなふざけたラストも、そう文字通り、すべてが薄っぺらで軽いのである。そういう意味では、「所詮コメディ映画なんてこんなモンだろ」あるいは「これぐらいやっときゃ客も笑うだろ」という製作陣の「負の意気込み」がひしひしと伝わってくる作品と言う事ができる。主役の畑山君については、何分元ボクサーなので最初から多くを期待してはいなかったが、それでもTBSの「ガチンコ」の時のほうがよほどいい演技をしていたと思ったのは小生だけだろうか。また点数については、以前中江有里チャンのファンだったということだけで何とかひねり出した結果であり、もうこれ以上は、ビタ一文、逆さにしても鼻血も出ないのである。
[地上波(邦画)] 1点(2007-04-04 22:57:06)
204.  冬の猿 《ネタバレ》 
内容としては、基本的に2人の酔っ払いがクダを巻いているだけなので、映画としては「何だコリャ?」になるはずなんだけど、それをとりあえず笑える作品に仕立て上げているものは、やはり名優ジャン・ギャバンの演技力と言う他ない。ホテルの酒蔵でドイツ兵を罵るシーンなんかかなり笑えます。酔っ払って無茶苦茶やっているにも関わらず、周囲の人間がなんとなく治まっているのも妙におかしい。しかしそうやって笑いをとる一方で、何ともいえない男の哀愁漂うラストが胸に染みます。ホントは酒なんか飲みたくないんだけれど、どうしても飲まずにはいられない男の悲しさが伝わってきました。あと、花火のシーンは、カラーで観たかった。モノクロなのが残念。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-03 19:21:11)
205.  変態村 《ネタバレ》 
タイトルの凄さにつられて思わず観てしまった。印象としては、若い女ばかり12~18人を強姦した上殺害し、森の中に埋めた、いわゆる「モンルアルの狼」事件を髣髴とさせるような作品。しかし、看板に偽り有りとまでは言わないけれど、このタイトルだとまるで村中の人間が変態のような印象を受けるが、本当の意味でド変態野郎と言えるのは、あのオヤジ二人だけのような気がしないでもない(もちろん程度の差はあれ他の奴もそれなりにおかしいんだけど)。邦題のつけ方に、もう一工夫欲しかったというところ。あとは、ヨーロッパの森の不気味さと、荒廃した村の雰囲気なんかは、よく出ていたと思う。ストーリーもテンポがよく、登場人物のキャラクター設定も面白い。泣いてばかりいる歌手の兄ちゃんも、非常にイライラさせられて見事狙いどおりはまっている。もしあそこで銃を取って変態オヤジに立ち向かったりしていたら、その辺の三流ホラー映画と同じになってしまう。私的には近頃拾い物の良質ホラーです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-03 19:18:58)
206.  MASAI/マサイ 《ネタバレ》 
時に叙情的に、時にエスニックに響きわたる音楽と、セピア色がかかったような映像が印象的な、「プチ」ドキュメンタリーな作品。トゥルカナ族との戦闘シーンや、肝腎のヴィチュアとの対決シーンは、なんとなくアッサリし過ぎの印象だが、この辺はやはり、ガチンコの中で生きてきた本物のマサイの戦士が、「ウソ」の戦闘を演じなければならない難しさが出たというところでしょうか。実際には飛んでこない槍に対して反応するなんて事、日常ではやらないわけだから、まああの辺が限界なのでしょう。同じアフリカ先住民を扱った映画としては、「ブッシュマン」という差別的なタイトルと内容の作品がありましたが、あれよりはまともな取り扱いを受けているという印象を受けた。この手の映画で危険なのは、植民地の人間に対する西洋人の傲慢さみたいなものが時として垣間見えることだが、この作品に限って言えば、特典映像等を観ても、ドキュメンタリー出身の監督始め関係者が尊敬の念を持ってマサイの人々と接しているように見えた(あくまでそう見えただけで、ホントのところは分からないが)。
[DVD(字幕)] 5点(2007-04-03 19:17:07)
207.  輪廻(2005) 《ネタバレ》 
全体的な作品の基調が「シャイニング」に似ていなくもないが、「呪怨」とかと比べれば、まあマシな方だと思う。結構怖いところもあるし、ストーリーもしっかりしている。納得できるかどうかは別として、とりあえずオチもちゃんとあるし。それにしても優香ちゃんて、ただカワイイだけの人かと思ってたんですが、結構演技できるんですね。意外でした。ただ、あそこで人形の表情がガラリと変わってしまうのは、アニメみたいでどうもいただけない。最後まで無表情の怖さというものを強調して欲しかった。あと、まあどうでもいい事ですけど、香里奈のカレ氏役の奴って、なぜいつもキレてんですかね?
[地上波(邦画)] 7点(2007-04-03 19:15:05)
208.  船を降りたら彼女の島 《ネタバレ》 
冷静に考えてみると、この久里子とかいう女の思想と行動は、かなり傲慢であると言わざるを得ない。いきなり故郷に帰ってきたと思ったら、昔惚れられていたのをいいことに幼馴染の健太を無茶苦茶使いまくっているのである。ある時は車で、またある時は船で、ある時は元カレ探し、またある時は祠探し。健太にも漁師という立派な仕事があるにも拘わらず、対価の支給も見返りもなく、完全に健太君総動員体制、いわばアッシー君状態なのである(懐かしい言葉だ)。こうした行動の底流にあるものは、「東京は地方を使う、地方は東京に使われる」、あるいは「東京が主で地方は従」、さらに言えば「東京の繁栄の為には地方が犠牲になっても仕方がない」という思想である。この映画の関係者は多分否定するであろうが、意識的にせよ無意識的にせよ、そういう傲慢な思想が久里子の言動に潜んでいることを、少なくとも小生は感じ取ったのである。我が身の来し方を振り返りつつ発せられる「自分だけ幸せでいいの?」という久里子の問い掛けも、自分さえ良ければそれでいい、自分が幸せなら他人がどうなろうと知ったことではない、という今の日本社会の風潮からすれば、誠に以って殊勝かつ奇特と言う他無いが、そう言いつつも結局最後は彼氏と二人ラブラブで船の上、とは一体何なんだ、この女は?結局、死んだ者にいちいち拘っていては生きていけないよ、ということを言いたいのか?それを確認するためにわざわざ東京から来て、また戻っていくのか?この地方の取り残され方は一体何だ?
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-03-23 21:36:00)
209.  運動靴と赤い金魚
街中をリヤカーで回っている塩交換屋(?)とか、男女が入替制になっている学校とか、路地に沿って設けられている溝とか、なかなか見ることのできないイランの下町の風景が非常に興味深かった。それにしても主役級3人とも素人さんですか!凄いなあ。素人みたいな役者は掃いて捨てるほどいるけど、役者のような素人が3人も…。うーむ、イラン映画は深い!
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-23 21:33:49)
210.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
最初映画館で観て、関係者の名前と顔が全然一致せず、最近テレビ放映されたのを録画して何回か観てようやく一致してきた。一回見ただけで一致する人は、ある意味天才。結末がバレバレの映画も考えものだが、あまり解らないのもねえ…。奇を衒い過ぎというか何というか。ストーリーは、まあいいとして、ジャングルでの銃撃戦の見にくさ、何とかなりませんかねえ。暗くて誰が誰を撃ってるのかよく分からない。あとは、ニュニエズ役の女優さんの笑顔が印象的でした(ラスト近くの)。兵士のときは顔を黒くしてたんで気が付かなかったんですが、結構綺麗な方ですね。
[地上波(字幕)] 6点(2007-03-21 13:38:43)
211.  白い船(2002) 《ネタバレ》 
いかにも文部科学省の役人やPTAのご歴々が好みそうな映画。出演者は、老若男女、大人も子どももみんないい人ばかり。「世界平和、人類皆兄弟」みたいな感じ。世の中、こんないい人ばかりなら苦労はしないんだけど、現実は違うからなあ…。まあ、こういう映画があっても別にいいとは思うが、無難にまとめ過ぎているので内容的には、あまり面白くは無い。エンドロールを見ても明らかなように、町おこし・地域おこしの要素が強すぎて、映画としての質とか面白さというものは二の次にされている気がする。生徒にフェリー船を近くで見せてやりたいがために、「30分だけ寄港して」とか「沖合いにちょっと停止してよ」とか言い出す校長先生が、無茶苦茶というか、図々しいというか(笑)。タクシーじゃないんだから無理に決まってる。「子どものために」という錦の御旗を掲げれば、フェリーの乗客の迷惑も何のその、何でも許されると思っているのだろうか。また、大胆なことをやらかしてしまった子ども達を、叱る大人が誰一人いないというのは、「教育」の基本たるべき「躾」を放棄しているとしか思えない。抱きしめる前にまず叱ってやれよ!
[DVD(邦画)] 4点(2007-03-21 13:36:34)
212.  えんとこ 《ネタバレ》 
タイトルの意味は、「遠藤さんのいる所」あるいは「縁(えん)のある所」だそうです。同じ脳性まひの障害を持つ人々をとりあげた映画では、原一男監督の「さようならCP」がありますが、あの過激さ、メッセージの強烈さとは全く対照的に、寝たきりの遠藤さんと介助者の若者たちの日常風景や会話などを静かに淡々と写しています。介助役の若者にとって「えんとこ」は学校のような存在である、というところに興味を持ちました。彼らにとっては、遠藤さんは介助する対象であると同時に、自分らが助けられる、教えられる先生のような存在なのでしょう。こうした一方的に助ける、助けられるという固定化した関係を超えたものを介助者と被介助者が創り出せるということは、とても重要なことだと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2007-03-21 13:33:56)
213.  植村直己物語 《ネタバレ》 
ちょっと詰め込みすぎましたかね、全体的に。140分の長丁場ですけど、ひとつのシーンの余韻を味わう暇も無いまま、もう次のシーンへ行っているという感じで、特に夫が海外に行っている間に義母が死去するシーンとか、妻が流産するところなんか、もうちょっとじっくり描いてもいいのかなという気がする。時間は長いんだけど全体的に何かあわただしい感じ。キャスティングについては、味のある役者さんが多数出ていて良かった。倍賞千恵子さんの娘役は少しキツいものがあるが、彼女が出てくるとどうしても「男はつらいよ」を思い浮かべてしまう。特に川原のところで二人語り合うシーンなんか今にも西田さんを「お兄ちゃん」とか言いそう。植村直己さんについては、なんといっても国民栄誉賞受賞者だし(別にだからってわけじゃないけど)登山家としては間違いなく偉い人だとは思うけど、北極圏犬そり横断で賞をもらっていたのは何か違う気がする。本当に偉いのは人間じゃなくて、むちゃくちゃな乱氷帯や猛吹雪の中、1万2000キロも重いそりを引っ張った犬じゃないの?別に動物愛護の観点で見ていたわけではないが、とにかく目を覆いたくなるほど犬が酷使されていた。「植村直己物語」というよりも「犬ソリの犬物語」にした方がいいんじゃないかと思うほど酷い。映画でさえこうなのだから実際はもっと酷かったのではないか。「北極の次は犬そりで南極横断です」とか言って、またかよーと思ったけど、フォークランド紛争で中止になったときは、正直ほっとした。ああ良かった、また犬が犠牲にならなくて。戦争も冒険も人間だけでやれよ。他の生き物を巻き込むな。それにしてもあの犬たちは、その後どうなったんだろう?知りたいような、知りたくないような…。
[映画館(邦画)] 5点(2007-03-21 13:29:55)
214.  ディセント
この山海塾みたいな地底人ども、目が見えない上に基本的に噛み付き攻撃しかないっていうんだから、よくよく考えればあんまり怖くないやん!噛み付きならフレッド・ブラッシーの方がよっぽど怖いで。てゆーか、人格が豹変しすぎてコナン・ザ・グレートみたいになっている主役の女が一番怖かったりして。さらに言えば、そもそもストーリーがどうのこうの以前の問題で、こいつら探検というものを完全になめてるやん!「いきなり崩落するなんて…」なんて、当たり前やないか。崩落ってのはいきなりくるモンやろ、普通。どこの世界に「じゃあ今から崩落しますんで、どうぞ皆さんお逃げください」てな悠長な崩落があるんや、アホ。「崩落は予想外よ」って、あかんわ、こりゃ。挙句の果てに役所に申請したのとは違う洞窟に入ってるし。ムチャクチャやん、自分ら。案の定、仲間割れ始めよった。ヒェーーー。川口浩先生のところへ行って探検の仕方を一から勉強して来い!
[DVD(字幕)] 6点(2007-03-16 14:45:06)
215.  でんきくらげ
エロい。暗い。ショボい。
[地上波(邦画)] 4点(2007-03-12 13:49:14)
216.  ニューヨーク1997
やはりカーペンター監督といえば、本作や「遊星からの物体X」を見ても分かるように「設定力」の凄さでしょう。マンハッタン島がまるごと全部刑務所になってしまうなんて普通思いつかないですよ。ありそうもない設定なんだけど、じゃあ絶対有り得ないかと言われると、そうとも言い切れない。このギリギリのところがいいんですよねえ。それとプロレスファンの小生としては、心臓を狙ったストンピング攻撃で一世を風靡した往年の名レスラー、オックス・ベイカーの勇姿が見れたことに感謝感激です。四角いリングに金網とは、まさにPRIDEとUFCの融合だ!今の格闘技ブームを先取りしてますね。
[DVD(字幕)] 9点(2007-03-12 13:39:34)
217.  ラビナス
他のレビュワーの方々が指摘されているとおり、確かにオープニングから素っ頓狂な音楽が全開ですね。特にボイドら一行が洞窟にたどり着いたときの「ピョーン、ピョーン」は、とても音楽とは思えません。とりあえず、これらの「雑音」を別にすれば(難しいけど)、ほんのりとホモセクシャルの香り漂うラストも含めてストーリー的にはまあまあ面白かった。DVDのパッケージ等を見る限りでは、パリ人肉事件の佐川一政的な、おどろおどろしい世界なのかなと思っていたが、全然そうではなくて、別に気持ち悪くもないし(気持ち悪くないホラー映画というのもいかがかと思いますが)、あの時代の雰囲気(軍服や銃などのアイテムも含めて)も割と出ていたと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-09 13:23:38)
218.  サバイビング・ピカソ
うーん。なんとなく中途半端なまま終わってしまいましたねえ。ピカソの性の部分を描くのだったら、もっと泥臭く行っても良かったと思うのですが、妙にドライというか、淡々としたまま終わってしまいました。ベッドシーンとかも全然ないし(マケルホーンの突然の全裸はありましたけど)。逆に、作品論で行くのなら、美術館的な見せ方ではなくて、一つの作品に絞って(例えば「ゲルニカ」とか)、それが完成するまでを時代背景を絡めて描くとか。どっちかに絞って欲しかったですね。せっかくアンソニー・ホプキンスという最高の素材を使っているわけだから、もうちょっと料理の仕様があったのではないかと。ピカソの生涯って、有名になる前も含めて、結構波乱万丈で面白いはずなんだけどなあ…。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-03-02 18:58:35)
219.  スティグマータ/聖痕 《ネタバレ》 
主役の女優さんが白目をむいたり、突然声が変わったりして、雰囲気的には何か「エクソシスト」のような感じがしないでもないこの作品。ノンフィクションということを大々的に喧伝しているようですが、別にこの映画で描かれたような事実があったということではなくて、ただ単に歴史的にみて聖痕受体者がいるのは事実、ということのようです。うーむ。キリスト教に多少興味があるので、それなりに面白かったのですが、いかんせんバチカンの関与の仕方が中途半端というか弱いような気がしました。教会の存在を根本から否定するような福音書が問題になっているにもかかわらず、出てくるのは枢機卿一人だけ。福音書の翻訳に関わった人間を始末するわけでもなくただ破門するだけというのも、ちょっとぬるい気がします。さらに最後のほうはアンドリュー神父と枢機卿の個人的な喧嘩みたいになってるし。うーむ。バチカンの存在を曖昧にしてしまったため、ストーリーに広がりがなくなってしまいました。作品のモティーフやキャスティングはよかったのに残念です。
[DVD(字幕)] 4点(2007-03-01 13:26:53)
220.  影(1956)
松本清張の小説に「日本の黒い霧」というのがあるが、これはまさにポーランド版「黒い霧」のような感じの作品だ。戦時中に起きた3つの不可思議な事件をオムニバス風に取り上げているわけだが、それぞれの事件が独立して映画にできそうなほどストーリー的にとても面白い。ひとつの作品の中にまとめてしまうのがもったいない感じがする。日本でも第二次大戦中から戦後にかけて、例えば、帝銀事件や三鷹事件などGHQがらみ(と言われている)の謀略事件が頻発した時期があったが、戦争が引き金となって組織と組織、体制と反体制のせめぎあいが起こるのはどこの国でも同じのようだ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-26 18:40:01)
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