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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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201.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
そこそこいける。ダイハードのどれかをまだ一つも見たことがないならなかなか面白く観ることができるだろう。  今回は現実世界に閉じ込められるっていう設定なんだろうけど、上手く伝わっているだろうか。ちょっと心配だ。けど、現実世界であがいてもネット世界で好き勝手されると悪役が引き立つという設定はなかなか面白い。  とはいえ、商用インターネットから軍の制御とか社会インフラの破壊とか無理でしょ普通に。そこに気づかないふりができるかできないかで、かなり面白さが変わってしまうだろう。気づかないふりができない映画初心者にはハードルが高いかも知れない。
[DVD(吹替)] 6点(2011-02-12 14:33:53)
202.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
確かにそこそこ面白いんだけど、宮藤官九郎の脚本に話としての面白さが微妙だと言うことが浮き彫りになって来ている気がする。  佐藤浩市と宮崎あおいの良さを引き出す手腕には驚いた。脇を固める俳優が演じきれないような設定をひるむことなくねじ込んでくるのには正直引いてしまうが、佐藤浩市の決死の演技には度肝を抜かれる。いや、マジで抜かれまくる。ほんとに凄い俳優だ。  ブラックユーモアをオチで使ったが、あれって意味あるんだろうか?ジミーさんが死ぬ事で何か面白いんだろうか?あの後逮捕されて大勢の人生が壊れるだけなのは予想するまでもなく頭に浮かんでしまう。それを映像で無理矢理笑いに変えるENDは落ちていないだけだと思う。文字媒体ならアリかも知れない。この映画では上手くいっていないとおもう。後味が悪かった。  素材は良かったはずだが、トゲのある演出と話はきちんと着地できなかったように感じた。
[地上波(邦画)] 6点(2010-12-30 01:46:55)
203.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
そこそこ面白いけど、そこまで面白いかって言うとそうではない映画。  マトリックスが持っていた、仮想現実とそうではない現実という二つの層がそこそこ有機的に結びついている世界観というのがなんだか壊れてしまったのがもったいない。2003年というと、PCのプロセッサはPentium4真っ盛りだろうか。ブロードバンドという言葉がネットに何かあるという誘導を仕掛け、一方で90年代にあったネットやパソコンなら何でも実現可能というウソが、ホントにウソになっていった時期でもあるか。  90年代のパソコンブームが、物理層に存在する人間が論理層に存在する「自分がPCで作った何か」の同位性を強固にしていたが、ブームが去ってみるとPCの進歩など演算速度が速くなったり、バス転送速度が広くなったり狭くなったりしながら急速に伸びたに過ぎないことに気づく。そうすると、物理層にいる人間はあくまでも物理層での何かをなさなければいけないという当たり前の事実に気づくのみだった。  きっとそういうところに合わせてきた作りなんだろう。この映画でも、人間が戦うのは物理層に存在する様々な意味合いを持つハードウェアであり、それを動かすソフトウェアではない。しかしソフトウェア的な抗争を人間が論理層で戦うのをあきらめて、それを作るベンダがすべてを支配するという古典SF的な「機械が人間を虐げる」恐怖感を使っていたのは残念。  さすがに21世紀も1割終わった今、プログラムが自立的に自己生存や感情の生成を目的として、その上機械の設計まで始めた上に人間を虐殺するだろう。などという未来を想像するなんてことは小学生でもやらないだろう。そういう時代の最後の一粒だったのかもしれない。  アクションでは贅沢なCGがたっぷり観られて、実写ダンスアクションとは一線を画する格闘や、空想兵器の銃撃戦や、おどろおどろしい意匠の飛行軍艦の強行軍など見所が満載。ストーリーが面白くなくても、映画としてそこそこ面白いのはこの部分が太いからか。  とはいえ、私が大好きなマトリックスはここにはなかった。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2010-10-11 16:58:02)
204.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
そこそこ面白かった。おそらく公開当時に観ていれば、仲間内で大いに盛り上がったであろう映画だが、今は仲間内で盛り上がるのはアメリカ製のテレビドラマだったりする。だから必然的に今頃になってこれを観た私が、昔夢中になっていた仲間に、  「あのさ、マルホランドドライブ観たんだけどアレって難解だよね」  とか言ってみたところで、  「アレは並列で緻密な筋書きを数種類作るじゃん?多段で入れ替えて双方向に行き来できない組み合わせになってるからそう感じるだけだよ。今更一人で観たって大勢で妄想しないと面白くないよ?」  とか言われてしまうのが落ちなんだろう。5年くらい前にツインピークスを挫折した原因と同じだなきっと。そうだよ、こういう考えオチ前提の話題で引っ張る型の映画はリアルタイムでその流れに参加しないと楽しみづらいんだよな。  ブレアウィッチとかノロイなんかをリアルタイムで観なかった仲間が、  「アレはさ(以下略)」  と、一蹴された時の切ない顔を、今度は自分がする番だったのか。
[地上波(字幕)] 6点(2010-10-10 02:35:50)
205.  アンナと過ごした4日間 《ネタバレ》 
なかなか面白かった。  文学的な匂いがプンプンにおってきて、卒倒しそう。特にこういう完成度の高い物になってくると、もうミステリーでもラブコメでもホラーでもいいから娯楽になってくれ、と願ってしまったりして。  要するに、私はこういうヨーロッパ然とした文芸作品にあんまり興味を惹かれないところが原因なんだけど、じわじわと人間性を映しはするけど行為そのものの画的な面白さという物には焦点があたらないお話にはいつも当惑する。とは言え、この作品の忍び込む件とか裁判なんかの派手になりそうなシーンを技術で抑え込むなんて言うのはスゴいなと感激してしまったりもした。  現実には起きなかった幸運を劇中事実に反して起こすという古代からある手法を、よく吟味もせずにご都合主義とか言ってしまうことは、嫌いだ。同じように、こういう映画の主人公の行為をあり得ないとか、境遇を貶めすぎだとか、そういう風に捉えるのも嫌いだ。  ご都合主義も悲観的な作品も本質的には両者現実からの距離を同じくして逆方向にした、技術の上で成り立っている物語だ。両方同じくらい現実には馴染まないのだが、やっぱりこの悲哀が何となくより上質な物に感じさせる。それだけに満足度が高い。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 23:33:09)
206.  リーピング 《ネタバレ》 
冒頭の雰囲気は良い。オカルトな味わいがなかなかに秀逸で、いろんな予感をさせてくれる。けど、中盤以降はサスペンス的な作りにウェイトが掛かってきて、仕舞いにはジェダイマスターかよみたいなことになってしまうあたりに何とも印象が薄くなった。  一つ一つの要素の完成度が高くちぐはぐでも無いため、映画としてはバラバラな感じはしないけど、不特定多数でなおかつ対象を絞らないことを狙っている様な作りなため何とも市場分析重視で作られているな、と感じられた。  おそらく多くの人が観てギリギリ面白かったと思ってくれれば良いという方向に特化されているのだろう。ツタヤのホラーコーナーで真っ先にBDが置いてあると言うことは、やはりそういう思惑があるのではないかと思われる。  実際、ホラー慣れしていない私は終盤後戻りできないような後味の悪さや不気味さが無かったため気軽にみられてむしろアーオモシロカッタハイハイ、というくらいの恐怖感が心地よかった。怖すぎないけど怖がらせてくれればむしろベターっていう位の映画を観たい人にはお勧めなんじゃないかと思う。  アメリカ人ってこうやってキリスト教をいじって楽しんでしまえるところが懐深い。サタン信仰の農村が地方の奥地にあって、数十万人の生け贄が捧げられてる的な都市伝説を巧く調理しているし、おもしろおかしく聖書を解釈してみたり、それを多くの人がボーッと楽しんでいるんだから基本的には無宗教なんだろう。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2010-09-05 17:56:15)
207.  マラドーナ
クストリッツァがマラドーナのファンであると言うことは分かった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-29 00:07:32)
208.  ザ・スナイパー(2006) 《ネタバレ》 
そこそこ面白かった。損はないかもね。実にそれくらいがビシッとくる。  暗殺一味、家族愛、恋人同士、依頼主らしき政府高官、富豪一家殺害計画。これらを90分に詰め込むあたりにおののくが、メチャクチャになっちゃった雰囲気が生まれないあたりはスゴいんじゃないだろうか。  暗殺一味のボスが事故に巻き込まれ逮捕される。これにより依頼主らしき政府高官の女とのバトルになるが、これが最後まで明かされないあたりはキチッと面白い要素を入れてある。途中、死ぬためだけに出てくる恋人同士は、緊張度の操作感はややヌルいとはいえこれも手堅い。メインストリームになる親子の絆だが、これも説明不足感はなくおかしなことも主張していないため押さえどころが完璧だ。  が、追跡にリアリティがない。演出が古いからか、これが80年代に作られていれば結構スゴい作品にみえたんだろうけど、2006年である。下手すると四半世紀賞味期限が切れている。昔どこかで観たような穴のない手法で作られている本作は、やはりそこそこなのである。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2010-07-28 23:33:38)
209.  REC:レック/ザ・クアランティン 《ネタバレ》 
ヤッベ、そこそこ面白かった。  狂犬病的な何か病原菌的なものが仕掛けになっているけど、それより密室だから良かった。これ、病原菌がもっと弱いもので何が原因で出られないのかよくわからないと思っていた序盤が非常に良かった。中盤いきなり暴威をほしいままにしちゃったりするのが魅力をそいじゃったりしている。もったいない。大人の事情か。  しかし、結構みれる。リメイクだと思わなかった。というか、リメイクされてるもんだと知らなかった。オリジナルはもっと面白いんだろうけど荒削りなんだろうなきっと。2とか作られちゃってるみたいだけど、天井裏の子供とかいきなりオカルト研究所みたいなのとか、落とし方がやっちゃいけない感じだからきっとそこからふくらませたらこけるだろう。思わせぶりにして余韻を楽しむくらいの落ちだろうし。そういうところもちょっともったいなかった。終盤のプロットが至って映像作品的で残念。  とはいえ面白かった。普段怖いヤツはほとんど観ないから印象良かった。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2010-07-18 00:51:08)
210.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争
面白いんじゃないでしょうか。良いと思う。続きがあっても良いかもしれません。  などと、簡単に他人の感想の尻馬に乗ってしまえるベタベタな良さと、知りもしない時代のノスタルジックな雰囲気が結構好きかもしれない。このさじ加減は結構巧妙で、リアルさをひけらかすようなところもなく潔さがあって良いと思う。  ハリウッド映画が、外国を舞台にした時代物のリアルさにそれほどこだわらないのだって同じようなものだ。欧米人が考えた日本の幕末を、タイ人やギリシャ人が見たらリアルかどうかなんてどうでもいいことだ。 この映画をこの時代ではない人が見たってどうせたいした区別がつく訳じゃない。文芸作品じゃないし、誰も注目しない部分に人的資源をつぎ込んでもおもしろさには影響しないところだ。それをやっても面白くもつまらなくもならないところ。文芸作品ならこだわるとこだけど。  何となくかつて存在した(様にみえるから不思議な)風景に、誰もが持ってるノスタルジー。なんかじわじわとどうでもいい妄想をできる。こういうベタベタで毒にも薬にもならないの大好き。
[地上波(邦画)] 6点(2010-06-13 17:55:36)
211.  ワイルド・スピード 《ネタバレ》 
そこそこいける。  車を魅力的に見せる映画と考えた場合、車の何に惹かれるのかその属性を絞ってある分わかりやすい。ティーン憧れの抗争の世界だよ的な舞台が直球だから理解しやすいかもしれない。仮にこの映画が表現する車の魅力にあんまり興味がないとしても、自分のクルマ属性に置き換えてその辺はなんとか見ることができる。  とはいえ、チューンドカーにニトロをぶち込んでひたすら速度を競うようなイベントにはクルマの魅力を感じないことや、恥じらいをギュンギュン刺激するストーリーや感情表現にはついて行くためついつい頑張ってしまった。これ、見てるのを家族とかに見られたらちょっとドキドキしてしまうなきっと。すんごく青臭い。  AVを見ていて家族が急に帰ってきたらこう感じるんだろうな、っていう種類の恥ずかしさもきっとこんななんだろう。
[DVD(吹替)] 6点(2010-05-04 01:15:34)
212.  呪怨 (2003)
そこそこいけてしまった。  そうか?そうなのか?この映画って全然怖くないの?私はビビりまくってしまったし、布団の中とかシャンプー中とか不安になりまくったりした。このシリーズではハリウッド版の方が話が何となく良かったから日本劇場版は一つ印象が負ける感じだが、十分怖かった。  ホラー映画に耐性がないと、こうも怖いのかとおののいた。10年近く前になるのか。ハリウッド版をみてこの映画やOVA版、続編をみて、さらに他の日本製ホラーをいくつか試したがやはり呪怨が一番不愉快な気味の悪さが良い。良かあないけど。  ホラー慣れしていなければ結構いけるんじゃないかと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2010-03-03 00:02:30)
213.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
ホラーではないが、気味の悪さというものが巧く作用している。  法廷という理論や実証が支配すると思われていながらそれそのものに矛盾を持つ場で、オカルトという本来存在しえないが、その存在し得ないことの証明が実は難しいという矛盾がじりじりと受け手を引きずり込む。  ストーリーは法廷劇として進むが、いくつかのプロットは異様な演出を伴っておどろおどろしい雰囲気を作り出している。そのイメージが法廷劇にまとわりつくからこその味わいだが、残念なことに法廷劇があまり好きではないこともあってこの新しい味わいをそれほどには楽しめなかった。  法廷ものとオカルトものが好きな人が見たらなら相当楽しめるだろうと思うが、ホラーファンがホラー映画と思って見始めたら、やっていることが違いすぎてほとんど楽しめないだろう。純格闘技マンガだと思って買ってきたものがヤンキーの喧嘩マンガだったくらいのショックを受けるだろう。  だが、意外といけちゃう人もいるんじゃないかとも思う。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-26 00:43:34)
214.  ほしのこえ 《ネタバレ》 
一人で作った・・・?すんんごいな、この人。 声優とかどうしたんだろいったい。その辺はよく分からないけどそういう人脈もきっとすんごい。  なぜか人型とか、エヴァンゲリオンみたいな生き物っぽい敵とか、とりあえず知ってるもので骨組みを作っていて、さらに男女関係の妄想を乗っけていくという作りには、組み合わせの妙っていうのかな、そういう巧さがある。  この話が大きな踏み台になって、いろいろなチャンスが舞い込んだだろう。ならロボットとか、SFっぽいギミックとかの出来があんまり良くない、その辺の日常で組み直しちゃえば?ってふと思ったら、そうか、それが秒速5センチなのか。  きっともう逢えないだろうっていう宿命というか、もっと冷酷に、逢えない事になっているというか。そういう絶望っていう物がラストに上手く仕掛けられてる。そこらへんの技術が凄い。結構うやむやなのに、見てる方が勝手にいろいろ考えることで勝手に見てる方が悲しくなっちゃうんだからたいしたもんだと思う。画の使い方とかだけじゃなくて不思議な間がある。それがなんだか分からないけどなんかあるんだろう、きっと。秒速5センチでリファインされてる。  さらにもう一回くらい、同じテーマで1時間くらいの短い映画が見たい気がする。どうしようもないくらいズキュンズキュン胸を痛めてみたい。
[DVD(邦画)] 6点(2009-12-31 02:38:59)
215.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
次々現れる伏線と、不安感をあおる設定。どのように収束するか全くの予測不能な展開。  それは宇宙人です  脳のずっと奥の方から、持ち上がってくるその言葉との戦いは困難を極めたが、無事に気づかなかったふりをすることができた。危ねえ。  キング映画なのに、おかしい。展開がスムーズでスリルまでありやがる、しかも広がっていく謎に不安が募るとき。そんなはずは無い、キング映画の伏線回収にそんな巧妙な技巧が使われる訳が無い。そんなときは十中八九  それは宇宙人  宇宙人ならどんなに複雑に絡んだ伏線も、「あっそっかぁ」だ。宇宙人ならどんなに説明が困難なトリックも「なるほどね!」。宇宙人ならいくら不可避な現実も「じゃぁだいじょうぶだね!」だ。  スゲェ。この映画の凄いところは、普通にサスペンスや恐怖ものとして最後まで作れば結構凄いところまでいけたような感じの着想なのに、わざわざ誰も思いつかない宇宙人オチを合体させてしまっている。  キングの凄いところは、見始めると一瞬で「ああ、これ宇宙人でしょ?」って分かる話を作るところではなく、一級のサスペンスホラーにZ級の宇宙人オチを合体させるその豪腕だ。普通なら一級のサスペンスホラーを考えたら、もったいなくて宇宙人に解決させることなんてできないはずだが、一瞬の躊躇もなく軽やかに「いやいや、これ宇宙人だから」と人間や人間世界のオカルト的なせめぎ合いをバッサリと、というか、気軽にヒョイッとゴミ箱につまんでドロップしてしまうようなその判断力。  やはりキング映画の魅力はただ事ではない。
[DVD(吹替)] 6点(2009-12-06 16:24:46)(笑:1票)
216.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 
そこそこ面白い。  キング作品映画化大好きなワタシは、この作品、始まった瞬間「宇宙人」「妄想」「二重人格」に的を絞った。というか、普段これ以外の展開は無い。  と、言うわけで画面に現れる様々なヒントが中盤以降矢継ぎ早に出てくると、笑ってしまうのである。良い仕事してる。どう考えても妄想型の二重人格以外にはたどり着かないのに、今度は映画の方がひたすらとぼけ始める。この按配がたまらん。  キング映画の最大の醍醐味が始まると、いかにしてワタシは気づかなかったふりをするか、気づいてしまった自分との戦いが始まる。たぶん、キング映画とかキングサスペンスとかをまだ全然観たことがない小さな子供とか、キング映画を普段全く観ないそれなりに大きい子供がターゲットなんだろう。だから主役がジョニー・デップなのかもしれない。  それでも、キング映画が大好きだ。一瞬で違う話になっちゃうやっつけ感も、たまらない。良いじゃん、それで。というなんて言うか優しさみたいなのにあふれてる。  だからなのか、ショーシャンクやスタンドバイミーのようにガチな文学の方には少し距離感をおいてしまう。映画として、作品として、ストーリーとして違う人が原作なの?っていうくらいクオリティが違うのだが、こっちの何となく不完全な、ちゃんとしてないような、ずっとダラダラ観られるような、いわゆるキングな感じが好きだ。
[DVD(吹替)] 6点(2009-12-06 14:50:53)
217.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
テレビで夜中にやっていたのをたまたま見たんだが、そこそこ楽しめてしまった。  この映画に関する予備知識が全くなかったので、最初実録もののように眺めていた。しかしどうやら違うらしい。というかスプラッターじゃんこれ。と思った時にはもう遅かった。要するに主人公たちが生き残るのか死ぬのか、気になって気になって仕方がない。  しっかしセオリーお構いなしで死にますね。そのくせ最後は決闘してますし。新手と定石織り交ぜてきっちり片をつけて、さらにループ。うん、面白かった。  オリジナルがあるみたいだが、そもそもホラーが苦手なので見ないかもしれない。これより怖いとするとダメかもわからない。
[地上波(字幕)] 6点(2009-11-24 14:58:42)
218.  フライトプラン 《ネタバレ》 
そこそこ面白いと思う。ありがちなニコイチ作品ではあるけど、後半のサスペンス要素の捨てっぷりが潔い。要は子供向けの映画でしょうね。それだけに、子供にわかりやすくすっきり楽しいっていうタイプになっていて、そういう意味で良くできてる。  プロットの整合性とか伏線の回収手順等、細かく作れそうな部分を豪快に無視してしまっている部分は多い。けど、手法としてはありだろうと思う。ターゲットがはっきりしている以上、無理にサスペンスにこだわる必要性は感じられない。後半の暴れかたはむしろ中盤雑でめんどくさくなっちゃってたのでちょうど良い爽快感だったりもした。  みた子供が楽しめるよういろいろな手間がかかっているようなので、こういう映画は良い映画だと思う。もちろんすべての子供がこれを好むかというとそうではないかもしれないし、寝てしまう子供もいると思う。でも大人がナナメな見方を子供に強制するようなのはどうも違和感を感じたりする。ナナメに物事を観る大人自体が優れた大人とはいえないと思うからだ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-10-04 14:36:13)
219.  いのちの食べかた
可もなく不可もなく。 と、言うのも映像のそのいくつもの風景を色々な機会ですでに知っていたり見たことのある物ばかりで、自分にとっての新味が無かったから。この映画が、衝撃の・・・ということにならないのは先進国で観られているだからだろう。  記録映画とすれば、高度なんじゃないかと思う。ストーリー物ではないので面白いかどうかは関係なく、それを求めているとすれば入場するか借りるかする段階で間抜けな間違いをしている。学校が笑えないと言っているのと同じ。  この映画に対するとらえ方という物の種類がそれほど多いというわけでもなくとらえ方には苦慮する。世界には、食べ物がおいしいかどうかに無関心な国もいっぱいある。先進国にもある。それは文化の低さを意味する事実ではなく、食べ物のとらえ方の違いということにすぎない。この映画を観て、食べ物の大切さや命の大切さだけをとらえるというのは非常に日本的だが、それを即残すことや味付け(出来る限りおいしくいただくという解釈で)に結びつけるのも少し変ではないかと思う。  高度化されたこのような産業や、その技術を映像で目の当たりにしてなお、そこに至る背景や歴史を思い出さずに即「命論」や「感謝」にのみフォーカスが行く世の中というのもなんだか発想の自動化のように感じてどうも居心地が悪い。食品の供給や社会への影響、その技術論に興味をそそられているレビューが多い海外と比べると、ネット中に違和感を感じる。食べ物が商業や投機に結びつき過ぎているだけのことに気づきにくい世の中なのかも知れない。実際は食料が溢れかえっているわけではなく、それほど安定してもいない。  で、そういう所を考えると、どうとらえて良いのかよくわからなくなる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-08-01 17:06:04)
220.  ピンポン 《ネタバレ》 
原作を絵的に再現するタイプの映画どうも苦手。 特に本作のように、原作を読んでしまっているものだとキャラクタ設定を上手に使った新作のような形でないと厳しく感じる。感情移入がしづらいからだ。  この映画が初見であれば結構楽しめるかもしれないが、原作を読んでしまっている場合は仮にハリウッドの金のかかった脚本でもきつい。 いかにコスプレ大会にならないかということを作り込んでくれないとしらけてしまう。  実写ではないが、そういう意味ではジブリ作品や押井作品はキャラ設定や世界観を作り手の味わいでうまく再構築してくるあたりのうまさには脱帽だ。そういう方向で判断すると、本作は原作ファン向け映像化という感じがよくも悪くも原作ものの昔気質なスタンダードという感じか。
[地上波(邦画)] 6点(2009-07-07 00:55:23)
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