201. JFK
謎の多いケネディ暗殺を陰謀説から描いたものだが、情報量が多く時間も長いので疲れる。 内容も忘れていたので何年かぶりに再鑑賞したが、やっぱりある程度の予備知識がないと情報量が多くてついていくのがちょっとしんどい。 オリバー・ストーン監督の政治色、メッセージ性の強さはこの映画でもしっかり発揮されている。 ケネディ暗殺に関しては謎も多くて確かに疑惑の残る事件ではあるが、政府の陰謀説のストーリーに都合の悪い事実は排除したり拡大解釈いている部分もある模様。 反証もいろいろあるようなので、映画を鵜呑みにするのではなくストーン監督のフィルターにかかったストーリーだということは頭の隅に置いておかないと。 それでも、事件にまつわるいろいろ興味深い点を知ることができた。 いつも正義面しているアメリカだが、カストロ暗殺を謀るキューバ計画など相当エグイ工作をしてきたんだなと。 そんな奴らであれば、ケネディ暗殺の謀略もまったくありえないことではないのかなとは思わせる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-27 10:48:36) |
202. フランケンシュタイン(1994)
ホラー度はそれほど高くなく、ヒューマンドラマの要素の方が高いが、じっくり描けずにダイジェスト的になってしまったような。 ドラマティックでおもしろくなりそうなのに、おもしろくしきれなかった感じ。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-27 10:41:33) |
203. ラストソング(1994)
《ネタバレ》 福岡から天下を取るため上京するバンド。 そのボーカルが主人公だが、キザでいけすかない井の中の蛙。 そんな男に惹かれるラジオ局のアナウンサー。 才能あふれるメンバーが加わり、三角関係の中で愛情と嫉妬が交錯する。 聞き分けのない子供のように自己主張の強い主人公がマネージャーとしてサポート役に回るのは、才能の違いを認めざるを得なかったから。 一矢が前に進むために周を断腸の思いで切るとき、三人は別々の道を歩みはじめる。 一矢を入れるためにギターメンバーを切った周が、今度は切られる立場になったのが皮肉だった。 本木雅弘、吉岡秀隆、安田成美の三人が適役。 特に目新しいストーリーでもなかったが、照れのない熱く真っ直ぐな思いは感じる。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-23 00:32:42) |
204. 学校Ⅲ
《ネタバレ》 職業訓練校で頑張るリストラされた大人たち。 夫を亡くし、自閉症の息子を抱え、リストラに遭い、乳ガンに罹る薄幸の女を大竹しのぶが演じる。 とんでもない悪女の役もできるし、演技の幅が広いのに感心する。 試練に負けずにどこまでも前向きな姿が健気で愛らしい。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-22 02:19:00) |
205. ザ・エージェント
《ネタバレ》 会社をクビになって陥ったどん底から奮闘するエージェント。 それと並行して、シングルマザーとのラブストーリー。 結論から言えば、トム・クルーズらしく予想通りの大円団。 まとまってはいるが、特に新鮮味もない。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-21 18:37:07) |
206. ストーリー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 夫婦の諍いがとてもリアル。 なんとか仲良くしようとしても些細な言葉が気に障って大ゲンカ。 客観的には笑えるようなことも、本人にとっては全然笑えない。 うまくいかないイライラとやりきれない思いが巧みに描けていた。 ラストのハッピーエンドは安直にまとめましたって印象だけど。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-20 20:26:30) |
207. (ハル)(1996)
《ネタバレ》 パソコン通信が一般に広がり始めた頃の話で、今見ると古さを感じる。 チャットやメールを映画の中で字幕で流していくのはおもしろい手法だけど、読むのが面倒になってくる。 それでも、メールだけのプラトニックなやり取りが爽やか。 深津絵里も内向的で純粋な役柄に合って魅力的。 ただ、メールの相手が姉妹だったというのは天文学的偶然でありえないこと。 それに加えて、実際出会って美男美女というのも確率悪そうだけど。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-19 02:21:32) |
208. HANA-BI
《ネタバレ》 静かで淡々としたバイオレンス。 敵に対する容赦ない暴力と愛する者への優しいまなざしのギャップが激しい。 だからこそ効果的でインパクトも増す。 夫婦間でほとんどしゃべらないが、濃密な関係性が滲み出ている。 全体的にセリフを極力抑えて物語る。 沈黙は金なりってところか。 全然しゃべらなかった妻だから、ラストに放った言葉が効いてくる。 しっかり計算された構成で、北野武がプロの映画監督として評価されるのも納得できる。 昨今、映画を撮る芸人がずいぶん目に付くようになったが、いかにも素人っぽいそれらの作品とは次元が違う。 ただ、本作の静かで暗い空気感が好みに合わなかった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-17 00:29:08) |
209. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 リアルな人間像が印象的な、西部劇らしくない西部劇。 立場によって許されざる者が違ってくるのは現代にも通じるところ。 それぞれが自分なりの正義にしたがって行動する。 敵役の保安官からすれば自らの残虐行為も町を守る職務を遂行するため。 保安官に蔑視される娼婦たちは、二人のカウボーイのうち暴挙を止めようとした誠意ある若者のほうまで殺害対象とする。 誰もが正しく見えそうで、誰もが間違っている感じ。 善悪がはっきり分かれた勧善懲悪ものではなくリアルな社会を切り取ったドラマになっているが、それが西部劇に求めるものかと言えばそうではないのでスッキリとはしなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-04-11 20:25:58)(良:2票) |
210. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
《ネタバレ》 人間の冷凍保存という画期的なプロジェクトにしては、軍の扱いがいい加減すぎる。 SFだとしてもご都合主義が目に付くので、もう少しリアリティを出す工夫がほしい。 ラストのオチは早くからわかってしまうが、安心して楽しめる内容にはなっている。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-03 20:32:06) |
211. ギャラクシー・クエスト
《ネタバレ》 13秒前に戻れるオメガ13があれば危機を脱出できる。 ドラえもんのポケットがあればいいのに、と同じような夢想を抱かせる。 宇宙船の構造を地球のオタクに聞きながら危機を回避。 全編に皮肉やユーモアがあふれている。 童心に返って楽しめる映画だが、自分にとってはすぐに忘れてしまう類のSFコメディともいえる。 [DVD(吹替)] 5点(2014-04-03 00:09:44) |
212. ピアノ・レッスン
《ネタバレ》 映像はきれいだけれど、ストーリーに引き込まれない。 不倫ものの昼メロを格調高く文学的にしてみました、という感じ。 犠牲に耐えるのは家族として当然だとして、エイダに犠牲を強いるばかりでエイダの思いを理解しようとしない夫。 それに対して、エイダのピアノへの思いを理解し、ひたむきな愛をぶつけるベインズ。 エイダの心が夫から離れてベインズに傾くのは自然の流れだろう。 エイダがあんなに拘っていたピアノを手放そうとしたのは、自分をあくまでも尊重してくれるベインズに犠牲を厭わない気持ちになれたから。 それは共に生きようとするための自発的なものであって、強制のような苦痛を伴わない。 女性の視点から描いた映画で、同じような思いを抱いたことがあるならどっぷりハマるのでは。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-03-31 18:49:09) |
213. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 平凡な本屋の男がスター女優と出会って恋人になれたら――。 男の夢を映画にしたような作品だが、ジュニア・ロバーツが理想像ではないので…。 役柄も女優のズルさが見えてそれほど魅力的には思えなかった。 ラストの記者会見はベタなラブコメらしく気恥ずかしくなるほど。 ヒュー・グラント演じる主人公はまさに「ザ・良い人」で、変な同居人スパイクのとぼけた味が一層引き立った。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-03-31 18:48:13) |
214. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 ヒューマンドラマと思っていたらファンタジーだった。 主人公の生き方や言葉は、寓意に満ちて哲学的でもある。 現代なら引きこもりに分類されそうではあるが。 船を下りずに死んでいくことに共感できるくらいの何かがあればもっと感動できた気がする。 やりようによっては傑作になりそうなアイデアだったのに惜しい。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-03-30 02:18:06) |
215. アパートメント(1996)
《ネタバレ》 時間軸が行ったり来たりで混乱する。 ただ、そのおかげでサスペンス性はうまく演出されている。 謎解きで引っ張られるが、ストーリーの内容自体は物足りない。 以前恋人だったリザを追いかけていた男が最後にアリスを選択したかと思えば、婚約者とって何じゃそりゃ…。 婚約者のいる男の節操のなさに引いてしまう。 モニカ・ベルッチは綺麗だった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-03-30 02:06:58) |
216. トレマーズ
B級モンスターパニック映画だが、それなりに楽しめる。 人が次々に襲われて殺されてるんだけど、登場人物に能天気なところがあり、田舎のどこかのほほんとした雰囲気の中で物語が進むので重苦しくない。 パニック映画なのに怖くなく、コミカルな軽さとユーモアがあって冒険活劇に近い。 [DVD(吹替)] 5点(2014-02-25 19:14:55) |
217. ライアー ライアー
《ネタバレ》 子どもの願掛けが効いて丸一日ウソをつけなくなる主人公のドタバタ劇。 いかにもアメリカ的な演出はどちらかといえば苦手なタイプの笑い。 ジム・キャリーの顔芸を含めたオーバーアクションもツボに入らず。 両親の熱烈キスは子どもの願掛けのせいと思いきやそうではなかったのが、キレイな締めくくりで巧さは感じる。 [DVD(吹替)] 5点(2013-12-19 19:33:18) |
218. もののけ姫
大人も楽しめるアニメだが、あからさまなメッセージ性が少し気になる。 感情移入や感動はしなかったものの、よくできている作品だとは思う。 [DVD(邦画)] 5点(2013-12-04 23:57:22) |
219. めぐり逢えたら
気軽に楽しめるポップな内容で、運命の赤い糸で結ばれた王道のラブストーリー。 妻を亡くしたサムの息子がキューピッド役で奮闘するさまが健気。 メグ・ライアン扮するアニーが婚約者もいるのにラジオで聞いただけの見ず知らずの男にそこまで惹かれるかは疑問だけれど、あまり深く考えずに恋の奇跡を楽しむべき映画なのだろう。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-10-11 23:48:28) |
220. 8月のメモワール
《ネタバレ》 反戦、反人種差別、家族愛などをわかりやすく描いた優等生的映画で、仮に文科省推薦で学校の芸術鑑賞会に使われたとしても不思議はない。 子供のケンカが歯止めがきかずにエスカレートして戦争にも通じるところが感じられるような構成。 姉弟が父の亡き後もその教えに恥じないように育っていくさまは、ベタなストーリーではあるがまとまっている。 ただ、父親があまりにも良い人すぎてちょっと嘘っぽく感じられるし、演じるケビン・コスナーも貧乏人の設定とイメージが合わない。 ストレートに泣かせようとする内容だが、パターンの枠から抜け出せていないのでそこまで感動できず。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-10-10 01:03:51) |