2201. すてきな片想い
《ネタバレ》 笑わせようとしている箇所がすべってばかりで、本筋と関係ないシーンも多く、見ているときはマイナスイメージばかりだったのですが、強引なハッピーエンドぶりに、終わってみたら何となく許せてしまいます。内容を的確に象徴させた原題がいい感じですね。ただし、ジャスティン・ヘンリー君があんなになっちゃってたのは、見なかったことにするべきなんでしょうか・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2010-05-11 02:50:13) |
2202. ラ・マンチャの男
《ネタバレ》 牢内の光景からドン・キホーテの再現になだれ込む強引な展開はなかなか迫力がありましたが、その後は、同じような話が行ったり来たりしていて、冗漫な印象を受けました。結局、あえて映画の形をとりながら、舞台劇の表現手法から離れられなかったんではないでしょうか。ラストの大合唱のインパクトで得している気がします。 [DVD(字幕)] 5点(2010-05-04 02:32:22) |
2203. ショウほど素敵な商売はない
画面が華やかで、歌と踊りも迫力があるのはいいのだが、問題は、歌は歌、それ以外はそれ以外、と完全に分かれてしまっていること。つまり、歌というのがこの家族の日常業務の状態を表しているだけになっていて、家族の状況やそれぞれの心理を表現する手段にはなっていないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-30 00:35:34) |
2204. 欲望という名の電車(1951)
《ネタバレ》 最初から最後まで、同じようなテンションで罵り合いが延々と続くので、見ていて疲れる。ただし、最後の10分間はやはりインパクトが強かったので、+1点。「精神病院への収容」というたった1つの場面をここまでドラマチックに描いた例は、他にないと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-27 03:44:07) |
2205. 二百三高地
せっかくこれだけの時間を遣っていながら、攻撃シーンは同じような画面の繰り返し(エキストラのいい加減な使い方も目障りだった)、司令官側も仲代と丹波を除いてはこだわった人物造形がなされておらず、結局はこの2人+あおい輝彦に寄りかかった内容となってしまった。もっと個々の登場人物を大切にしないと、結局は全体像も出来上がってこないと思うんだけどな・・・。それと、日露戦争の発生原因や旅順の戦略的位置づけについても、もっとそれが分かる描写が必要でしょう。主題歌に5点。 [DVD(邦画)] 5点(2010-04-12 01:05:07) |
2206. あるいは裏切りという名の犬
フランスにもこんな作品があったんですね。何も考えずに見てたら、日本か香港の作品かと思ってしまいそうなほどの見事なじめじめっぷり(←ほめ言葉)です。中心の2人とも、終始ああだこうだああだこうだと悩み続けていて、爽快さとか前向きな意欲とかが全然ありません。それはそれで一貫していてよいのですが、そういったじめじめ系の表現ということになると、やはりアジアの方が上です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-07 04:13:18) |
2207. 大いなる幻影(1937)
描写しようとしている対象の割には、あまりにも雰囲気が牧歌的でのんびりしすぎていて、入り込めませんでした。ただし、30年代という時代に、ある種の祈りとある種の予言を作品に封じ込めた先進性は今でも評価できるので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2010-04-05 01:52:09) |
2208. 影の軍隊(1969)
《ネタバレ》 ひたすら地味というか、前に進まないというか、一時的に成功があったとしても、すぐに次の拘束の恐怖がのしかかってくる。見ているときは終始単調な印象なのだが、作中で描写される現実の厳しさは、強烈なラストシーンで結実する。各登場人物にもう少し個性があると、もっと良かったのですが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-03 22:45:18) |
2209. ティム・バートンのコープスブライド
《ネタバレ》 最初は勘違いストーカー幽霊女に悩まされるコメディかと思っていたので、だんだんとコープスブライドの方が魅力的になっていくのに意表を突かれました。ラストの切なさも良い感じです。ただ、それを受ける男キャラの存在感が今ひとつなのが難点です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-04-03 11:40:29) |
2210. パリは霧にぬれて
《ネタバレ》 子供が誘拐される話と聞いていたのですが、いつまでたってもその事件が起こらず、逆に起こったと思ったら、あっさり解決してしまったので拍子抜けした。そっちはむしろオマケであって、中心は主人公の葛藤と錯乱の心理だったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-30 23:48:50) |
2211. カクテル
《ネタバレ》 80's青春モノには甘めの私であっても、この作品はなかなか辛い。この展開なら、最後は当然、みんなが目標にしている一大バーテン大会(何それ)で主人公が元マスターを破って優勝する、というのが王道なはずなんですが、それはさておき、まさかあんないい加減な締め方になるとは思いませんでした。トムのバーテン技術が後半はほとんど見られないのも残念です(あれをばんばん見せ尽くしてこその作品でしょ)。スターシップの"Wild Again"に5点。"Kokomo"、"Don't Worry, Be Happy"、"Hippy Hippy Shake"、"Rave On"も楽しみにしていたんですが、どれも一瞬だけでしたね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-22 23:44:37) |
2212. ある愛の風景
《ネタバレ》 筋立ては単純ながらもなかなか示唆的で奥が深そうなのだが、終始画質が暗くてどんよりとしているのには参った。これでは、穏やかに希望を感じさせるはずのラストも、希望を感じることができません。コニー・ニールセンの意外な存在感は印象的でした。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-22 23:22:15) |
2213. 叫びとささやき
ひたすらどろどろした怨念のような情念を描出する手法はそれはそれでよいのだが、最初から最後まで延々と同じようなトーンでやられると、さすがに入り込めなくなる。というか、かえって意味がなくなる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-13 13:07:30) |
2214. 夏の夜は三たび微笑む
この監督にこんな軽快な作品があったんですね。女優陣の皆様方が綺麗に撮られているのは好感が持てるのですが、途中からだんだん各登場人物の行動が入り組んできて筋が見えにくくなっているのは残念。それと息子が顔老けすぎ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-09 04:07:14) |
2215. マイ・ライフ、マイ・ファミリー
ローラ・リニー主演のファミリー・ドラマでしかも彼女のオスカーノミネート作品となれば、つい「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」クラスの名作を期待してしまいますが、およそそこまでは及んでいませんでした。何といっても、作品全体を覆うやたら暗そうな雰囲気がいかん。登場人物の前向きな意志や意欲が全然伝わってきません。また、カメラが貧乏くさくゆらゆら揺れている上に、肝心のローラが綺麗に撮られていないのも痛いところです。せっかく演技力のある人なのに、これではもったいない。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-07 22:57:29) |
2216. ミニヴァー夫人
これって、内実は昼の連ドラくらいでやってることとあまり変わらないのでは・・・。今ひとつ危機感もなければ緊迫感もない、台詞や効果音で説明されないと戦時中であることが分からないような予定調和的な内容でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-19 00:48:53) |
2217. エミリー・ローズ
《ネタバレ》 特定の1人に対する悪魔憑きと悪魔祓いという一点に絞って押し通した潔さにはなかなか好感が持てるが、最後は判決が出てそれでおしまいというのは、結局それまでの内容のスケールを矮小化して収束してしまった印象を受ける。あと、ローラ・リニーの顔つきが、いつになく妙に怖いのが気になりました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-02-07 16:57:45) |
2218. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 最初から最後まで、ずっと同じことをしているようにしか見えなかったのですが・・・ただ、ラストで明確な結論を出さずにあえて突き放し、しかも敵をやっつけてハッピーエンドでも何でもないという妙な雰囲気が、作品としてのインパクトを保っています。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-02-07 16:51:18) |
2219. イルカの日
全般的に、ほのぼのと平和にイルカとやりとりをしているシーンの比重が大きくて、本来の設定の割には今ひとつサスペンス色に乏しいような・・・何を主眼とする作品なのかよく分かりませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2010-02-05 03:33:07) |
2220. 欲望のあいまいな対象
《ネタバレ》 最初から最後まで「迫る→逃げる(消える)」の同じようなやりとりがされているだけで、ドラマ性が感じられませんでした。タイトルにある「欲望」が肝となるはずなのですが、その表現も特に明確ではありませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2010-01-31 12:20:21) |