2241. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
《ネタバレ》 雪だるまともなると表情も動作もまったくないわけで、そりゃ主人公としては難しいよね。周りのリアクションとかでそれを引き出せればよいのですが、そこまでの脚本にはなってません。ところで、驚愕したのは、ジャック・フロスト・バンドのギタリストが、トレヴァー・ラビン御大その人であったということ。もっと映して下さい。ギターソロも弾かせてあげて下さい。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-02 02:33:31) |
2242. ブラック・サンデー
もっといろいろひねりがあるのかと思っていたのですが、単調で長く感じてしまいました。今だったら110分くらいでまとまるのではないかと思います。テロリストのお姉さんは色気抜きで任務に徹するのですが、そこにかえって色気があります。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-30 00:43:22) |
2243. アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗
《ネタバレ》 2000年代も後半になって中村雅俊とジュディ・オング主演の作品が見られるとは、これだけで低い点はつけられません。第二次大戦中の収容所での在米日系人の生活を描いたものですが、前半は、突っ込みは浅いながらも素朴で明快な描写がなされています。ただ、肝心の野球の試合自体が、漫画でもドラマでも過去に山ほど見たようなそのまんまの展開で、底浅く着地してしまったのが残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-19 23:23:39) |
2244. TOMORROW 明日
これ、同じ頃にテレビの2時間ドラマで大竹しのぶ主演で同じ原作の映像化作品がありませんでしたっけ?あっちの方がずっと良かった気がします。こちらの弱点は、台詞の組み立てにしろ場面の切り口にしろ、対象の描写自体が平々凡々であること。なので、最後の一瞬に至っても、すべてが破壊される「容赦なさ」を感じ取ることができません。また、九州弁(脚本自体に怪しいところが多数あるが)を覚えるので精一杯だったのか、各俳優の演技にも切れがありません。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-19 03:26:25) |
2245. コーラス
《ネタバレ》 すでに多数指摘されているとおり、少年たちが突然コーラスが上手くなりすぎ、立ち直りが早すぎです。コーラスの力で作品としての印象は良くても、人間ドラマとしては完成していません。生徒たち1人1人も、もう少し個性的に造形できなかったのかね。それをせずに先生が頑張って生徒を更生させたとかいっても、あまり説得力がありません。あと、校長もステレオタイプすぎですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-14 03:19:40) |
2246. イノセント・ボイス 12歳の戦場
カメラがきちんと子どもたちの動きや表情を追い切れていない、捉えていない。肝心なところは全部銃声の連射の効果音でごまかしている。これでは突然の銃撃に驚きはしても、作品中の人物の行動にリアリティやシンパシーを感じることはできません。それっぽく作ってはあっても、底の浅さや執念不足を感じます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-23 01:20:43) |
2247. プライドと偏見
特にどうということもない会話が延々と積み重ねられているだけという印象しか残りませんでした。それっぽく作ってはあっても、登場人物の行動がすべて予定調和的で、どこでどのように生きているのかが表現されていないのです。あと、この種の作品で、俳優陣が全然綺麗に/格好良く撮られていないのは、大いにまずいのではないか? [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-11 14:30:13) |
2248. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
最初から最後まで、グウィネスがああだこうだああだこうだと言っているばかりなので、見ていて疲れる(それだけで作品一本持たせてしまう執念は、ある意味凄いとはいえるが)。そもそも、主人公が迷走する理由が父の死以外に見当たらないので、出発点の段階であまり説得力がないのです。あと、数学そのもののディテールや専門用語は省かないでほしかった。たとえ見ている側に意味が分からなくても。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-08 01:56:03) |
2249. 愛と喝采の日々
マクレーンとバンクロフトという二大女優の激突が堪能できるかと思いきや、意外なほどドラマ部分は見せ場がありません。バレエを引退して家庭に入った側と、バレエを続けてトップスターになった側の対比という設定だけで止まってしまって、その先のキャラクターや人物背景の掘り下げがないからです。時折目を引くシーンはすべてバレエのシーンであり、バレエそのものに作品が寄りかかってしまったのも痛い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-06 00:26:43) |
2250. まぼろしの市街戦
このシュールで皮肉な設定からすればとてつもなく面白くなるはずと期待するのですが、一つ一つの展開がいちいちテンポが悪く、作品のテンションも沈んでしまいました。こういうのは、真剣に戦争を遂行しようとする軍事関係者と、これまた真剣に人生を生きている精神病者の感覚のギャップが面白みを醸し出すはずなのに、どちらも同じトーンで描かれてしまっているので、ポイントがはっきりしないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-29 01:28:46)(良:2票) |
2251. アレックス
逆回転構成は、事件後と事件前との対比の強調という点においてある程度成功していると思うが、そのような凝った構成を採る割に中身自体がなさすぎだと思う。時間軸通りにやれば40分で終わる話ではないか? [DVD(字幕)] 5点(2009-06-09 02:01:44) |
2252. ゼロの焦点(1961)
《ネタバレ》 ロマンス風味のよい感じのサスペンスになるはずの内容だったのですが、何の意味もない説明ナレーションの連発と、後半がほとんど全部主人公による真相再現で埋められているというバランスの悪さによって、えらく手際の悪い作品になってしまいました。久我美子の存在感は十分なので、脚本を整理するだけでずっと良い内容になったと思うんだけどな・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2009-06-08 01:55:54) |
2253. 都会のアリス
この監督の他の作品もあまり合わなかったので、そもそも見るのが間違っていたのかもしれないが、それにしても起伏がなさすぎて辛かった。いくつかはおっと思うようなシーンもあったりするのですが、あちこちで雰囲気だけで流れている部分が目について、のめり込めないのです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-01 04:35:58) |
2254. 海辺の家
あらすじからほとんど予想できる内容だし、終盤へ向けての展開も実に予定調和的。しかし、最大の問題は、家建築のディテールをほとんど省いているところだと思う。この作品全体を象徴しているのはいうまでもなく家なのだが、その家自体がさしたる挫折も曲折もなく順当にあっという間にできてしまっているから、ますます物語そのものまでが予定調和に見えてしまうのです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-30 04:35:23)(良:1票) |
2255. 家の鍵
描写の対象としては興味深いところなのだが、ほとんど最後まで同じようなトーンで同じようなシーンを繰り返しているので、そんなに心には入ってこない。主人公はどこでどのように変わったんでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-29 01:52:42) |
2256. ダ・ヴィンチ・コード
専門用語の応酬はなかなか心地よいし、別に全部の意味が見ている方に分からなくてもよいと思うのだが、その割に筋立てが単純すぎる。逆に、宗教性をウリにするのであれば、そこをもっと徹底してほしいところでした。その辺が中途半端なので、例えばオドレイ・トトゥの役柄なんてのはまったく生きていません。というか、ハンクスの後をくっついているだけですね。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-22 02:56:42) |
2257. 二十日鼠と人間(1992)
主演2人のキャスティングが問題。ゲイリー・シニーズは、監督業務に気をとられたのか、いつもの実力が全然発揮できていないし、マルコヴィッチがこういう役だと、絶対いどこかで何かやってきそうな気がして、とても設定したとおりの人格には見えない。また、各シーンの描写もどこも同じように淡々としており、ポイントやメリハリといったものが見えません。ラストの容赦ない締め方に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-20 02:07:56) |
2258. ある公爵夫人の生涯
《ネタバレ》 愛のない夫との生活と、公爵夫人の立場の奥に秘められた本当の愛情というところがテーマなのでしょうが、それにしては突っ込みが何とも浅すぎる。この内容であれば、社会的立場も周囲の視線も全部はね返すようなギラギラするほどの強い衝動がその底に流れていなければならないはずなのですが、主人公の言動にその辺の描写はあまりされていません。また、夫の対応の方にも面白みがなく、単なるつまらない夫になりかけてしまっています。なので、最後に家に戻ったときでも「えっそれだけ?」という感じ。全部のシーンを華麗に彩った美術関係と衣装関係の執念は素晴らしい。視覚的にはとても楽しいです。 [映画館(字幕)] 5点(2009-05-11 01:45:55) |
2259. 妻は告白する
《ネタバレ》 オープニングのいきなりの説明台詞全開にげんなり、作り物っぽさ満載の法廷シーンにがっかり(大体、あれで起訴するってのが無理でしょ)。ここでサスペンスを感じないので、後半の展開も生きていません。あれこれ考えずに一途に迫ってくるヒロインの行動と、ダラダラ続けずにさっと切り上げる締めの部分は新鮮だったので、点数はそこに対して。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-29 04:11:37) |
2260. さらば愛しき大地
どってことない郊外の、退廃した希望のない雰囲気の描写はなかなかそそられるのですが・・・肝心の、誰が何をしたいのかという部分が不明確で、逆に雰囲気に流されてしまったような感じ。俳優陣も、渋いキャスティングで揃えていながら、本来の持ち味を出していたのは蟹江敬三くらいかな。作品全体に共通する、風景的な画面の美しさに5点。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-21 03:47:50) |