221. ホテル・ムンバイ
「祈りなんて、何の役に立つの??!!」と思えた彼女は… ムンバイを象徴する格式高いホテル内での無差別テロ、の一部始終が本当にやるせない。 一瞬で命を奪われた人たちの背後にもそれぞれの家庭があり、ストーリーはあったはず。 反対の立場の実行犯たちにも…おいしい食べ物を知らず、水洗トイレにも驚くまだ少年 に対して 逃げ惑う関係者たち 実在の人物もいれば、Davidのように複数のキャラクターを混ぜたような架空の人物もいる。ロケは相当大変だったろうとうかがえる。(余談ですが監督は犯人役を他の人たちとあまり接触させないようにしていたり、現場に大きいスピーカーを入れて突然大音量で銃声を流したり、リアルな反応を撮影していたそうで、臨場感が凄まじいです) 心が痛くなりました、首謀者は遠隔で少年たちを操り、テレビをみながら悲鳴を楽しんでいた。いまも、少年家族らに約束の金も渡すことなく悠々と暮らしているに違いない… どんな状況下でもお客様は神様か、ということも感がさせられた、、、エンドロールクレジットの再建後の映像がまた華々しさがあるが裏を考えてしまう切ない瞬間となった。 このような事件は二度と起きてほしくない [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-14 07:36:14)(良:2票) |
222. プリデスティネーション
引き込まれます、そして引きずります、すごい映画としか言えませんね。 50年代にかかれた原作「輪廻の蛇」は60年代ー90年代の「未来」の話を描いているんですね、でも、これは完全にいまからみてすごくよくできていて、身震いしてしまいます難しいでも!面白い。 インセプションが好きな人にはこれ、はまるんじゃないでしょうか。クリストファー・ノーランならもっと大がかりな映画に仕上げていたのかもしれませんがこのこじんまり感もたまりません。脚本・監督・音楽などを手掛けた一卵性双生児の兄弟はとんでもない天才なんでしょうね。 あ、あと個人的にジョンが時々ディカプリオに見えます(^_^) [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-22 16:50:27)(良:2票) |
223. キューブリックに魅せられた男
《ネタバレ》 レオン・ヴィターリはスタンリー・キューブリックに魅せられたというより取り憑かれたとでもいえるような半生、そしていまも無償でフィルムなどの整理にあたっている。一コマ事の露出や明度にまで精通している、36時間こもりっきりで画像をチェックし、仮面をかぶって8役をこなしながら現場を駆け回って、、、一時期30キロにまで痩せてもほとんど30年間寝ずにキューブリックの片腕(以上!)に映画製作(Filmworker)にかかわる。よく過労死しなかったものです、各国に出す違うVersionの予告編を作り、翻訳し、ポスターに使うたった一枚の「あれ!」という画像を探して、フィルムコピーを15部…気が遠くなるような代物ではない…なのに経済的に困窮してしまう。。。なぜ、レオンはそこまで滅私、献身できるのか。 幼少期の虐待経験もあるのか、強いキューブリックに翻弄され、利用され、制作会社に疎まれても「粗探しをしているわけではない、間違いを見つけたら敬意をもって指摘するだけ」という姿勢が印象的で、彼こそが映画界の宝ではないだろうか。 バリー・リンドンが好きでしたし、衝撃的な作品だったから貴重な裏話が聞けたのもうれしい、同時に彼が俳優を続けなくなったのも残念、という複雑な気持ちにもなった。 レオンの、彼の家族の幸せを願わずにはいられない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-16 09:11:09)(良:1票) |
224. 30年後の同窓会
《ネタバレ》 まず、Last Flag Flying を同窓会にしないでほしい。 『Taking Chance (戦場のおくりびと)』を先にみていただければどれほど荘厳でないといけないのかがわかって、この映画のように行うことが型破りであると理解できると思います。 どの世代もそれなりの戦争があって、犠牲、文字通りの犠牲とその背後にある犠牲を強いられてきたかを問いただす映画でもあった。主人公3人ともすばらしくて、それぞれが背負うものを内に秘めながら今を生きている、これからを生きていく。大変重いテーマでありながら、わかりやすくまとめたリンクレーター監督、いままでとは一味違ったロードムービーでした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-13 13:05:58) |
225. グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~
とても楽しめました一作です。ひどいさん男ですがなんか憎めないというか、で俳優陣が豪華、いま日本で芝居のうまい人達ほぼ集めたのかな、主演ふたりもさることながら脇役たちもすばらしい。橋本愛の昭和初期っぽいしゃべり方もツボです。 原作ケラリーノさんの奥様緒川 たまきさんの出方もすばらしい。これ、名作じゃないかな。おすすめしたいです [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-02-28 00:10:45) |
226. 時の面影
世紀の、いや、かつてないほどの大発見にまつわる実話で、感動しました。 映画はリリー・ジェーム演じるペギーが少しフォーカスされていましたが、原作はこのペギーを叔母にもつ方が書いたのでそうならざるを得ないのでしょう。 主役レイフ・ファインズとキャリー・マリガンの抑えた演技もとても印象に残ります。戦争の影がどんどんしのびよってくるのが不気味でしたが、庶民からみた戦争の裏側も生々しかったです。 いつか発掘されたサットン・フーの船葬墓マスクと、大小18個の塚の“マウンド1”も見に行ってみたいものです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-11 09:59:35)(良:1票) |
227. マンハッタン・ラプソディ(1996)
《ネタバレ》 プッチーニはそこにかかってくるのかぁ!なかなかいいですね。 ジェフ・プリッジスの隠しきれない男の色気が、こぼれとるがな! 豪華な俳優陣でした、またまたリメイクされるかもしれないですね。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-02 21:24:05) |
228. しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
《ネタバレ》 主演お二人がすばらしい。モードが描いているときの感じたであろう幸せが作品に大事に閉じ込められているような温かさを感じました。 家族から捨てられた同然の二人が小さな幸せを見つけるまでの過程が切なく、しっかりと観客の心の琴線に触れる作品でした。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-01 08:16:29) |
229. あん
縁者さんたちには拍手喝采ですが、この監督のどや顔が見えてくるようで少し興ざめ…でした 景色もきれいでいいのですがね。。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-26 16:21:09) |
230. パラサイト 半地下の家族
グロくて、生々しくて、人間の嫌な部分を徐々にあぶりだしていくの、うまいですよね。普段はあまり見ませんがやっぱりさすがでしたね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-24 15:34:36) |
231. プライベート・ライフ
静かでとても心に染み入るいい作品でした。不妊治療、アメリカの養子縁組は他の番組でも拝見しますが、今回は親戚たちの立場も垣間見ることができ、大変見ごたえがありました。 ポール・ジアマッティとキャスリン・ハーンが息ぴったりでいい夫婦役で、この作品の前後まで見えてくるようでとても自然でした。もっと共演してほしいです。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-11-08 20:06:10) |
232. デストラップ/死の罠
かなり好きな部類です。マイケル・ケインとクリストファー・リーヴの共演もたまりません。 「細部にこだわりすぎると駄作」になる。目から鱗。 日常にないハラハラ・ドキドキをくるくる回るカメラアングルで強調して、あれからすべてが始まるんですね [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-30 23:16:13) |
233. ブルー・ジェイ
「ビフォー・アフターサンセット、サンライズ」のシリーズが好きな方にハマるかも。会話劇でほぼ二人しか出ませんが、流れて行った時間などが見えてくるようで、切なくなりました。いい演技できる人はコメディもうまいし、シリアスもうまいね。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-08 07:40:06) |
234. 告発
20年ほど、心の中に残っている作品で。トラウマとなって実はケヴィン・ベーコンの映画がずっと見れずにいる。あまりにもリアルだった実話だから。。。作品としては大変評価したいところです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-19 14:53:51) |
235. ファントム・スレッド
仕事のパートナーでもある姉に女性の始末をさせるマザコン・シスコンの主人公。 アスペルガー的な天才オートクチュールの仕立て屋が見染めたウェイトレス、出会いは美しかった。思いやりもあった。 しかし・・・我の強すぎる二人がぶつかるとこうなるのか、愛と憎しみは紙一重ということを思い出した。 衣擦れの音、寸法取りのしぐさ、セリフが無くても十分美しかった。 ダニエル・デイ=ルイス、レスリー・マンヴィルとヴィッキー・クリープス(登録申請中、175センチもあるのでさすがに何でも似合う)がとにかくすばらしかったです。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-09-08 21:04:31)(良:1票) |
236. ゲティ家の身代金
実際の事件も、ゲティ・オイル(のちにテキサコへ売却される)、ゲティ美術館も知りませんでしたが、一族の関係会社のゲッティ・イメージは誰もがきいたことがありますね。 さて存在感ある俳優陣、再撮影や再編集が大成功したんでしょうね。ミシェル・ウィリアムズは実話ベースの作品が続きましたがさぞ研究されたみたいで、さすがでした。クリストファー・プラマーもあっぱれでしたね。相当タイトなスケジュールでしたえしょうけれどよくぞ!すばらしいです。 場所はローマ、ロンドン、アメリカ、モロッコなど、あわただしく移りましたがもっとゆっくり味わいたいですね。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-29 22:48:43) |
237. マイ・ライフ(1993)
子供が生まれることで希望も、生きることへの感謝も生まれそれが子供の幸せにつながる; 死ぬ間際の1秒にある感情が来世の生の種に。というのがこの年になってすんなり、素直に受け入れられるようになった。 お互いが許し、許され、死後も愛する人たちはつながっている。それがわかるようになってきた。 マイケル・キートンもすばらしかった、何より神々しいほどに美しいニコール・キッドマンの存在感がありました。美しすぎて役の邪魔になるってこともあるのはかわいそう。ついつい見てしまうもの。。。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-22 13:17:29) |
238. きみがぼくを見つけた日
調べました、劇中の映画は「愛の勝利/Dark Victory」(1939)だそうです。 タイムトラベラーの類をたくさん見させていただきましたが、余計な詮索・あらさがしをせずに楽しみたいと思っています。(いままで他の人にばれなかったの、マスコミに売られてないのなど・・・) 今回も純粋に家族の愛に焦点を当てて、父親が娘にピッキングを教えないといけない切ないところもありました。 次世代はたとえ行きたい場所と時間がコントロールできるようになったとしても過去と未来は変えられない、それを受け入れるところから習得しないといけないんだね。 原題はタイムトラベラーの妻。劇場に配送されるときのコードネームは「Meadow(草原)」だったそうな・・・それもいとおかし、ですな。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-16 19:49:27) |
239. オールド・ガード
《ネタバレ》 我々があるのは彼女たちのおかげかも、神と拝められたこともある彼女たちの戦い。 Netflixの視聴回数記録を樹立しそうな勢い、壮大なテーマ!続編にも期待してしまいます。 主演シャーリーズ・セロンもともとよく繰り返していた役作りのストイックさ、「タリーと私の秘密の時間」(2018)であんな産後体形を作ったかと思えば1年ちょいでまたこの体に・・・こんなこと繰り返せる女優は彼女くらいしかいないじゃないかな。アクションも見どころ満載でした。 自粛疲れにスカす。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-04 10:06:06) |
240. 今日、キミに会えたら
「切ないほどの愛」を先入観なく、ひいき目なく描いた作品だと思います。 ・初デートのカフェでは一緒に写るカットではなく個々にふられて ・何をしても楽しい初期 ・不法滞在より一緒にいたいことを選ぶ若さ ・遠距離になり、連絡も疎くなる ・30分で会いに来てというLike Crazyな行動 ・別々の関係を築くもしっくりこないとき ・ウィスキーがなく、がっかりする親 ・妊娠しているのではないかとふと思った ・先への不安 ジェイコブを演じたアントン・イェルチン(享年27)はどことなく初期のヒース・レジャー(享年28)に似ていてさらに切ない。 主演二人のアドリブが素晴らしく、見どころがたくさんあったと思います。心が静かなときにみるおすすめの一本です。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-27 10:46:27) |