2961. エコール
全体的に、何か上っ面で流れているというか、こんな感じで撮っておけばいいだろ的雰囲気を感じるというか・・・映画というよりも、イメージ映像の積み重ねみたいに終わってしまいました。つまり、映像(の概要コンテ)だけが監督の頭にあって、それによって何を表現したいのかが完成されていないのです。 [DVD(字幕)] 4点(2016-03-03 00:28:48) |
2962. ロジャー・ラビット
二次と三次の混合画面はなかなか面白いし、楽しく作っているのは分かるんだけど、それ以上の中身が特にないんですよね・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-02-21 02:17:14) |
2963. 第七の封印
《ネタバレ》 終わってみれば、「俺はまだ死にたくない!」という1人の男の心の叫びを延々具現化した作品、ということになるのでしょうか。その試みは面白いとしても、観念的描写があまりにも多く、ついて行けませんでした。映像は綺麗だったと思いますが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-02-14 23:32:34) |
2964. 鉄輪
《ネタバレ》 まあ、何というか、乙羽信子がひたすら90分、浮気夫とその愛人を延々と呪い続けるという作品。過去と現在の二重構造なので、恨みの深さも二重、という趣向と思われる。しかしそれ以外の物語上の要素はほぼゼロであり、フラワー・メグの魅力的な肢体の大盤振る舞いがなかったら、一体どういうことになっていたんだろう。 [DVD(邦画)] 4点(2016-02-09 00:27:55) |
2965. ある愛へと続く旅
《ネタバレ》 導入部のところで、全体に観念的で自己満足的な描写の雰囲気が漂っているなあと思っていたのですが、結局最後までそう変わりませんでした。終盤のひねりはなかなかインパクトがあったので、何とも惜しいところでした。いろいろ展開している割に、時系列的・場所的な拡がりも、あまり感じられなかったんだよなあ・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2016-01-20 01:30:40) |
2966. 星空の用心棒
《ネタバレ》 背景の説明なしでいきなり脱獄シーンから飛び込んでくる出だしの迫力はなかなかで、そのまま最後まで行ってくれればと思っていたのですが、中盤以降、着実に失速してしまうんだよなあ。主人公も、さしたる作戦も技術もあるように見えないし、敵側も、いろいろ危機が迫っているのに、特に対策をとっている気配がない。なので、最後の銃撃戦にもカタルシスがないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-01-18 01:32:47) |
2967. ラブ IN ニューヨーク
設定からしてもっと面白くなるかと期待していたのですが・・・何か全体的にちまちました感じで、突き抜け感もスリップ感もないままに地道に終わってしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2016-01-17 01:41:55) |
2968. 十九歳の地図
何というか、ひたすら前衛的というか、無秩序というか・・・主人公自体が無軌道に行動してしまうことと、描写そのものが無軌道になってしまうこととは、意味が全然違います。 [DVD(邦画)] 4点(2016-01-12 00:25:46) |
2969. 秋日和
《ネタバレ》 原節子への再婚話を通したか通さなかったかのすれ違いとか、実はコメディエンヌの岡田茉莉子の芝居とか、上手く煽れば上質のコメディになりうる素養はあれこれあるんです。でも、手癖のようににじみ出てくる変な情緒性が邪魔をしている。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-12-31 01:11:22) |
2970. ダラパティ/踊るゴッドファーザー
《ネタバレ》 とりあえずは、主人公の出生の秘密と、主人公と裏社会のボスとの師弟関係的なものというのが2本柱みたいなんですけど、いつまでたっても話がまったく前進しません。ちょっとハードボイルドっぽいニヒルでクールなシーンを盛り込もうとしているのは分かりますが、ほとんど成功していません。香港ノワールみたいなのに挑戦したら、壮大に拡散してしまった、という感じでしょうか。お待ちかねの歌とダンスのシーンもいくつかはもちろんありますが、内容と関係していないので、ただの挿入歌みたいになっています。 [DVD(字幕)] 4点(2015-12-26 23:08:54) |
2971. 昼下りの決斗
《ネタバレ》 導入部はえらく単調だったのですが、結婚式のあたりからやっといろいろ動き出した感じでした。むしろそこからの心理の綾なんかをもっと見たかったのですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-20 02:35:09) |
2972. ムーンウォーカー
もともと、"Thriller"のPVなんかの時点で、すでに曲のプロモーションという領域を超えた短編映画みたいなものを作っていたわけだし、その延長線上にこのような超長編PVが出てきたとしても、それは至って自然である。こういう製作が許容されていたこと自体が、まさに大スター・マイコーの存在感を物語っているわけです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-19 17:20:35) |
2973. 荒野の七人
実はオリジナルもそんなに好きではないのですが、こっちなら面白いかと思って見始めたものの、やはりそれほどでもなかった。随所に漂うほんわか感というか、間延び感というか、そういったものが、次々に緊張感を削いでいる。そして、1+1+・・・1が、7にしかなっていない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-15 22:57:04) |
2974. 青春群像
せっかくいろいろと設定しているのに、結局全員同じような人にしか見えないのが最大の問題。ただ、この種のほろ苦系青春ものの源流としての価値は意味があると思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-09 01:17:33) |
2975. ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人
《ネタバレ》 コレクターの姿を追ったドキュメンタリーなんだから、例えばこの作品は、こうやってこうやってこんなことまでして入手しました・・・とか、そういう側面からの突っ込みを期待していたんですが、その辺は全然ありませんでした。美術品それ自体の紹介が半分、集めたそれをどんな風に生かしているのかが半分といったウェイトでしょうか。しかし、コレクターのドキュメンタリーであって美術品のドキュメンタリーではないので、美術品そのものがどんなものであるかということは、実は本質ではないはずなのです(コレクターを浮き彫りにする要素という限度で言及する必要はあるにしても)。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-04 01:49:57) |
2976. 就職戦線異状なし
バブリーな時代背景を反映しているのは決していけなくはない。しかし、肝心の作品としての中身自体が、小ネタをいろいろ積み重ねてはいるものの、登場人物の芯とか方向性というものが不明なので、物語として成立していない。何かを表現するためのフィルターとして世相(この場合は就職活動状況)があるのではなく、はじめから世相の映像化そのものが目的になってしまったということ。というわけで、俳優陣も力を発揮する余地があまり残っていない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-13 03:17:34) |
2977. 007/慰めの報酬
肝心の主人公が、ひたすら行き当たりばったりに行動して、困ったときには肉弾戦か銃撃戦で切り抜けているだけにしか見えないのですが・・・あれだけノーガードな人がするすると目標に到達していると、逆に敵のレベルが低く見えてしまいます。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-09-16 20:55:47) |
2978. 地球が静止する日
《ネタバレ》 前半は、「そんなに悪い内容か?」と思いながら見ていたのですよ。問答無用で科学者を集めるシークエンスの迫力はなかなかだし、脱出を助けるくだりはドラマの拡がりを予感させるし、ノアの方舟云々は、「ここから壮大な思想的背景が大展開?」と期待させるし。ところが、そこから後に見事に何も起こらなかったので、まさに唖然呆然でした。輪をかけて、キャシー・ベイツが人のよい小母さんっぽくてミスキャストなのと、子供がわーわーうざいだけなのは、ほかの方々がおっしゃるとおり。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-09-10 21:10:31) |
2979. スナッチ
見事なくらい雰囲気だけで流れてしまっていて、登場人物の行動の焦点も絞られていなければ、それを補うほどの演出センスがあるわけでもありません。各シーンが、この上ない「小手先感」に満ちており、それが最後までつながってしまっています。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-08-29 01:57:23) |
2980. 壬生義士伝
《ネタバレ》 後半のダラダラぶりについてはいうまでもないが、ナレーションの複数展開という視点のブレが、それに輪をかけている。また、武芸の達人のくせに金や命に執着するという不可解さがスタートなのに、仕送りがどうのという時点でそれがすべて消化されてしまっている。つまり、物語としてはそこで終わっているということ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-21 01:55:25) |