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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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281.  危険なプロット 《ネタバレ》 
奇妙でねじれてて、こんなにも変な心理劇を魅惑的に見せることができるとはいかにもオゾン監督らしい。 破滅したのは、仕掛けた方。フィクションをより高いレベルで構築したいばかりに、深入りしすぎて現実の方を壊してしまった。クロードの文章によって展開するその世界が実話なのか創作なのか、観てるこちら側も若干混乱するのですが、その辺は「解釈はお好きなように」と監督に預けられた気分です。 はっきりしない、もやーとしたストレス。画面のこちら側は立ち去れば良いけど、国語教師は破綻してしまった。黒い羊に関わったばかりに。 黒い羊のエルンスト・ウンハウワー、見事に悪魔的な妖しい美少年でした。芝居が並でも、雰囲気でカバーできるとはこの年でなかなかの逸材です。 だけど絡む相手が必ずおばさんなので、ちょっとほんまかいな、という気持ちにもなっちゃった。クロード、マジなのか君。イケんのか。フランス人の愛欲って奥が深いなあ。そういえばかの国の現役大統領夫妻も母子ほどのカップルでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-24 15:16:55)
282.  最高の花婿 《ネタバレ》 
いやー、何度声を上げて笑ったことか。深刻な社会問題であろう移民のネタを軽く笑いに代えるとは、フランスの成熟度の高さを思い知るなあ。 ヴェルヌイユ家の両親の気持ちって大多数の人が抱いているのと同じですよねきっと。「自分には差別意識はない」と。でも我が人生に宗教の違う他民族の人間が身内となる事態が発生したら、ちょっと平静ではいられない。”希望の星”末娘の相手は真打ちともいうべきアフリカ系。「なんでこんな目に?」とまで言っちゃってましたねえお母さん。 この作品の凄いのは「偏見は存在します」とはっきり認めながら、その馬鹿馬鹿しさをコント仕立てで表出してるそのセンス。移民の婿三人が互いの出自で感情こじらせつつ、黒人現るとなると結託して「パパラッチ風作戦」で末娘の結婚を妨害しようとするくだりは、あまりの無意味さに脱力笑い必至です。 鬱気味の三女の絵とか、ちょっとイラっとする神父とかがまた別口の笑いとしてお話のアクセントになってます。エスプリの効いたフランス映画です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-09-18 18:38:36)(良:1票)
283.  クリムゾン・ピーク 《ネタバレ》 
画面からほとばしるようなギレルモ・デル・トロの美意識、世界観。画の力が圧倒的です。 アメリカパートは英国部よりずっと光量が多くて、淑女たちの絹のドレスの華麗なことが際立ちます。なんとふんだんに布が使われていることか。ミアもジェシカも彼女らにベストに似合う色合いの衣装を纏って、帽子からコートから本当に素敵です。 そしていかにもここからが本番、といった趣の英国の古屋敷。ゴシック・ホラーと聞いて期待する全ての要素を揃えております。重厚・薄暗・長廊下・高い天井、そして地下。屋根が抜けていては廃屋感が出てしまうので個人的にはそこまでボロくしない方が好みなのですが。雪がちらちらと舞い降る視覚効果が欲しかったんでしょうな、監督は。降り積もる新雪ににじむ赤い土。鮮烈な色彩舞台を考えついたものです。 とにかく目が楽しくて、美術点は満点。ただ個人の好みを言ったらキリがないですけど、姉が狂うほどに完璧な弟像を描くならベン・バーンズ級の美貌を使ってほしかった。お話もあと2mほど(?)奥行きが欲しかったところ。 それとこの話に出てくる幽霊はよく考えると皆親切で助言をくれるんですが、それならなんであんなオソロシイ風体で出てくるんだよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-14 16:25:16)
284.  ミッドナイト・スペシャル 《ネタバレ》 
え、なんだこれびっくりした。「予想不可な展開!」とかって煽ってたけどまあその通りなんだけど。序盤はマイケル・シャノンが渋面作ってリアルクライム風にスタートしたと思ったら、子供の目がピカーって、これが特撮モノなセンスでほんとにピカーって光線が出る。いやあたまげた。あ、そういう方向の話なのか、とクライムサスペンスの線は捨てて気を持ち直して観続ける。で、どうやら「竹取物語」なんやな、と分かってくる。でもまさかオチまで件の昔話まんま、とは思わなかった。あの終わり方では消化不良甚だしい。かぐや姫は竹から発見されて、幼い頃から成長する過程を祖父母らと見守ってきたっていういきさつがあるじゃないですか。だからこそ最後の、世話になったおじいさんおばあさんとの別れの場面が悲劇的に盛り上がるのですよ。使者を追い払おうと、虚しく空を切る幾千の弓矢、地上の物理的攻撃をものともしない月光の道。画も完璧だ。 けど、この映画はじめから超能力のある8歳の子を取り合って騒いでいるとこからスタートしてて、親と共有できるストーリーが無いのです。両親も手放すために奔走してるように見えるし。そのへんの葛藤も薄い。かくして子供はあっさりと行っちゃって、客は母親もろとも置き去りにされた感はんぱないです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-09-03 17:53:17)
285.  シークレット・アイズ 《ネタバレ》 
オリジナルの半分も出来が良くない印象ですねえ。もさっとした展開なうえ過去と現在の切り替わりが分かり辛い下手演出。客寄せの豪華出演陣、なかでもニコール・キッドマンの「デキる」女検事キャラは余計に感じます。せっかく美人なんだから、とキウェテルとの恋情を絡めてきたのもまた余計。 逃げた犯人を追い求めて全米の犯罪者の顔写真を何年にもわたって見続けるとか、効率悪すぎてびっくり。犯罪者ってどんどん更新されてるのでは?また初めから見直さないとならないよ?しかもその中にいるとは限らないし。結果別人だったし。(なんじゃそりゃ!) 5万人もいそうなスタジアムの観客の中から犯人を見つけ出そうとしてたよなあ。それも日時も特定できてないのに下から客席を見上げてる捜査官二人に絶望的な気分になった。マジか君ら。 というわけで観ててため息ばっかりの本作ですが見どころといえば、目ばかりギョロついたJ・ロバーツの復讐顔が真に迫って怖い、ということくらいですかね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-31 21:02:02)(良:1票)
286.  スノーデン 《ネタバレ》 
この事件、アメリカの不正義を何が何でも許さないオリバー・ストーンが手を出さないわけがない。CIAのやりすぎ監視システムに個人として疑問を抱き内情をリークしたスノーデン氏の心情を細かく追い、”国家反逆罪”に問いたいCIAの主張をふざけんな、と一蹴。100%スノーデン氏寄りの清清しい描写です。 人の権利を侵害して尚エラそーなアメリカの態度にむかつく国々に匿われて逃亡生活を送るスノーデン氏。彼がラストに元気で登場したのはうれしい驚きでした。 J・G・レヴィットの緻密な演技は見事で、ドキュメント作品としての品位をキープしてますが「起こったこと」をなぞる展開はちょっと起伏に欠ける気もします。娯楽サスペンスじゃないのでまあそこは仕方ないのですが。氏のキャリア前半にあった国家の陰謀によって人生を踏みつけにされたパキスタン人銀行家のエピソードは一市民としては心胆寒々とするものがあり、この手の実例をあと一つ二つ入れてたら、こちらもぐっと盛り上がったのにな、とは思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-25 01:12:53)
287.  ロスト・バケーション
”水着のお姉さんがサメのピンチに遭遇するB級映画”というイメージのまんまといやそうなんですが演出のひとつひとつに結構力がありまして「うわあ傷が痛そう」とか「陽がじりじり暑そう」とか「きゃーサメがでかい」とか客を飽きさせないで引っ張る力量はなかなかのものでした。 美貌絶頂の「旅するジーンズ」からだいぶ経って、正直なところ水着タレントの旬からは外れているブレイク・ライブリー。でもこの人、元々お色気を売るというよりは女子にも人気の高いサッパリ美人ですので今作のサーフィン好き医学生という役にハマってますし、かもめの治療を通じて悩みを通り抜けるサブストーリーもちゃんと機能していました。 タイトルどおり、見るからに”浅瀬”なのにビーチにたどり着けないもどかしさ。ギリギリ声は届くのに、浅いことが油断を招き犠牲者続出。シチュエーションも結構考えられてるのですね、コレ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-21 23:50:39)(良:1票)
288.  クライム・ヒート 《ネタバレ》 
なんとなく安さ漂う邦題のせいで見くびってましたが、これがなかなか。新興マフィアに乗っ取られ、搾取される負け組”バー カズン・マーヴ”のスタッフと周辺の人間模様。哀切にじむ繊細な描写が見事でした。 人物は多くなく、トム・ハーディが七割方話を回すのですが、彼がすごく良い。トム扮するバーテンダーのボブはマフィアのボスにも一目置かれる実直さ。犬を飼うにもトイレのしつけ等に真剣に悩んでマーヴに「たかが犬」と呆れられ、教会に欠かさず通うので神父や刑事の信頼も厚い。ボブの人柄を表す演出が丁寧極まりなくて、ひとつひとつの所作例えばクリスマスの飾りをきちんと片付けたり、雪かきをサボらずせっせとこなしたりする姿が印象的で、観る側の「ボブはちゃんとした奴」というイメージを着々と築いてゆくのです。これがばーん、とひっくり返される午前2時の驚愕ときたら。私はナディアと全く一緒のリアクションになりましたね。「あのう、アナタこの人を○○ましたよね?」声も上ずるわー いや、ボブ鮮やかだったけども。 トム・ハーディは文句無く主役ですけど、かつての人生の輝きを取り戻そうとあがくガンドルフィーニがこれまた痛切に哀感漂う存在感を醸すのだった。人生に敗れたひとりの男の物語としても読めます。激苦です。 ケチなチンピラのM・スーナールツも上手い。「男前」な役を演ってる他作品もいくつか観ましたけど。顔立ちがどちらかというとプーチン大統領似の抜け目無さを感じさせますので、今作はハマリ役だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-08-19 16:55:33)
289.  パージ 《ネタバレ》 
年に一回、12時間のみ全ての行為が合法化されるぞって理屈つけてるけど、これって「わらの犬」ですやん。お前んちに逃げ込んだ奴を差し出せ、さもないと暴漢が家に押し寄せるぞ、と。こんな悪意、法律云々関係ないもん。悪意とはそもそも常識も正義も無い、無法状態ですからね。 「今日は犯罪になんねえから」暴れる奴らと違って、ペキンパー作の方は真性にイカれた連中だったのでよっぽど迫力がありました。なんでも「わら」と比べるのもナンですが、防衛側もまたその緊迫ぶりがD・ホフマンとE・ホークでは雲泥の差がある。ヒリつくようなホフマンの血走った目、あのキレ方を思うとイーサン父さんはもうちょっと家族のためにギアを一段上げられなかったかね、と思う。それとここんち、非常時に子供がどっか行くこと多いなー。それで何かやってくれるのかと思ったら(あの不気味なロボット含め)、足引っ張ってるだけだったよ・・。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-18 01:30:14)
290.  高慢と偏見とゾンビ 《ネタバレ》 
タイトルから期待しすぎちゃった。クラシカルなJ・オースティンの世界観にゾンビ、ってわくわくするじゃありませんか。「カウボーイ&エイリアン」の時とおんなじ種類の期待感。 でもあんまり両者の融合がうまいこといってないなあ、という消化不良に終わりました。「プライドと偏見」のストーリーの合間にゾンビ退治を挟んだだけだね。もっとはっちゃけてもいいのに。姉妹全員がゾンビ化したらダーシーは愛を貫けるのか?またはその逆とか。 ドレスを翻しての戦闘アクションが見せ場だと思うんだけど、さほど回数も多くないですし。 ゾンビパートと原作パートを別個に描くもんだから、どちらも掘り下げ足らずな印象。アイパッチおばさん要りますかね? あ、そうそう「不朽の名作、感染!」のコピーは上手いと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-12 23:53:06)(良:1票)
291.  リリーのすべて 《ネタバレ》 
ホーキング博士になったり、女性になったりと演技の技術が要請されるE・レッドメイン。で、技巧派の彼はできちゃうんだなこれが。元々が繊細な女顔であるから、今作もすんごい説得力のある仕事をしています。「男装」も「女装」もまあキレイなことったら。 性同一性障害なる知識が全然一般的じゃない時代に生きたリリー、彼(彼女)がいかに辛かったか。涙をうかべて訴えるエディの熱演はその辺りをよく伝えてきますし、傷ついているのは妻も同じで、夫を苦しみから解放しようと一生懸命なアリシアの静かで孤高な頑張りもまた心に訴えるものがありました。妻にしてみれば夫を失うことにもなるわけですから、彼女の複雑な胸の痛みは察するに余りある。ここらの二人の揺らぎも丁寧に描かれていたと思います。 ただね、ちょっとだけ腑に落ちないのが冒頭からの夫婦の描写。初めの方はエディは完全に男性の人格ですよね。夫婦生活もごく普通にあったというのはどうなんだろう。「僕の命」と呼んで妻を抱く、何度か描かれる前半の性描写でのエディは100%男らしくて葛藤が無くて、昔から女だという自覚があったというふうには見えない。ふつう、妻は薄々と気付いているものではないのかしら。いや、なんとも私個人の想像なのですが。そこらへん、ちょっと?と思い続けて観ちゃったな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-09 23:34:39)
292.  ヴィジット 《ネタバレ》 
私は自他共に認めるシャマランの良い客でして、毎度彼の術中にハマります。今作もけっこうな数の「途中でネタが分かった」という声を耳にするともうびっくり。世の中聡い人って多いんだなあ。ワタシは素直なので最初っから姉弟目線で話を追います。祖母が奇行を見せ、祖父までなんかヤバイ、となってもお姉ちゃんと一緒に「お年寄りなんだからしょうがないよ」と思うのだ。地域の住人だって訪れてくれるんだから、病気の前はちゃんと社会性があったみたいだし、ホラお母さんだって「元ヒッピーの変人夫婦なのよ」って言うし。 これらの材料にすっかり手なづけられたワタシのような客は、その実態が判ったとき心底震え上がるのだった。いやーもう、怖いやらシャマランやるなーと感心するやら。 そしてまた、この頑張った姉弟の成長譚となっているのも心憎い脚本ではありませんか。二人とも去った父親の枷を振り切って前に進み始めたのですね。ちゃんと鏡を見て髪をとかす姉と、恐怖体験の克服をラップにのせて披露する弟。ちょっと他にないほど、微笑ましく感動的なエンディングに感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-04 23:55:41)
293.  ランナウェイ/逃亡者 《ネタバレ》 
うーん、名匠レッドフォードも原作を料理しきれなかった感があるなあ。あんまり誰の立場も真に迫ってこないというか。 主人公は新聞記者かと思っていたんだけど、前半に弁護士の経歴を暴き終わったらなんだか急に彼、存在薄くなっちゃって、チョイ出のニック・ノルティの方が印象強いシマツ。ニックのみならず、レッドフォードの交友関係がはっきり分かっちゃうような豪華出演陣でして、ジュリー・クリスティなんかもう懐かしくて。どーも彼ら撮影中は同窓会気分で和気あいあいだったんとちゃうか。 結局レッドフォードは正義の主人公で収まっちゃって、他のメンバーの葛藤にほとんど触れないのも物足りない。さらに気になってしょうがないのが、設定上の役より15は(こっちが)サバ読まなきゃならないレッドフォードの老け具合。ちょっと無理があったのでは。子供というより孫だなあ あれは。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-29 23:48:03)
294.  ウルフマン(2010)
なんとなくタイトルからアメコミかと思ってたら、これが意外や意外、王道のゴシック・ホラーでした。 どう見ても中米顔のデル・トロに襟丈の高い英国貴族風の衣装がほんと似合わなくて、初めこそどうしようと思ったのですが、そこは高い演技力。エミリー・ブラントへの控えめな恋情が悲恋へと向かうにつれ、こっちも気持ちが入っちゃって格好はあまり気にならなくなりました。 ギャラの高そうな演技巧者らが情感溢れるお芝居を繰り広げて私好みですが、ストーリーは至ってシンプル。話はあっさりだけど、VFXも美術も力が入ってます。獣の殺傷能力の高さを克明に伝える襲撃シーンはグロテスクなほどで、苦手な方はやや観賞注意です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-21 23:29:44)
295.  マリアンヌ 《ネタバレ》 
ベースはラブロマンス、それも悲劇。で、そういうことなら(個人の好みでしょうが)私はもう少し若いカップルの方が好みです。スパイという職業柄、誰が敵かプロとしての嗅覚が備わっているはず。それが機能せずに情欲に走る、そんな情熱はやっぱり20代にMAXで たぎるんじゃないかしら。ブラピやコティヤールでは結構な経験を積んでそうな年回りなので、なんかねえしっくりこないんですよ。敵方と結婚することの危険を甘く見すぎたこととか(女)、二重スパイを妻にしちゃう目の曇り(男)とかが。ラブシーンなんか、中年の不倫現場みたいだし。 いろいろ不満は感じたけれど、でもドイツ大使暗殺の場面の緊迫感とか、マリアンヌという女の実像が明らかになる冷や冷や感(小道具はピアノでしたか。ベタだけど上手い)とか、盛り上げの演出はさすがに大監督の技ありでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-17 23:18:36)
296.  ヘイル、シーザー! 《ネタバレ》 
コーエン兄弟の映画愛とか、ハリウッド黄金期へのリスペクトなどうっすらと感じますが、まああんまり面白くはないですな。 赤狩りが吹き荒れる時代の、その入り口。デフォルメ気味のハリウッド10の面々、あっさり共産主義に取り込まれるなーんにも考えてないスター俳優。潜水艦にて登場とは、ソ連の仰々しいこと。ゴシップ記者の厚かましさ。各方面に皮肉砲を浴びせるコーエンらしさは感じるものの、いかんせん21世紀の他所の国の人間にとって興味深いストーリーか、といえば甚だ疑問。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-16 23:42:55)
297.  フォーカス(2015)
詐欺話は観てる側も一緒にだまされて「やられたー」と快く驚くパターンが好きです。伏線の回収がキレイであればあるほど良し。 で、こういう観点から見れば、アメフトの観客席での大一番、ここが本作のピークと言えましょうか。何故か時も舞台も移しての後半は、ちまちました騙しの仕掛けが多すぎてややこしい。ばたばたと切り替わる画像挿入も理解しやすいとはいえない演出で、戸惑うことが多かった。ゆえにカタルシスも大きく削がれることに。この急な失速っぷり。前半と後半では違うスタッフが手がけたかのよう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-02 23:56:47)
298.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》 
おや、3作目にしてついに誰も"TAKEN"されてないぞ?まあここまでついてきた客はブライアンの暴れっぷりを見たいだけだから細かいことはいいんだけど。 さすがに三本目ともなると脚本もネタ切れ気味。大学生の娘にでかいパンダを贈ろうという親父のズレっぷりは相変わらずのお約束。うん、ミルズの娘溺愛描写はきちんと入れないと。あと元妻の再婚相手が役者が変わってるので戸惑った。こいつを真の悪玉にしましたか。うーん、やや安易な脚本かなあやっぱ。冒頭のロシア人が暴れてるのもありがちな「釣り」だとわかっちゃうしなあ。 ああそれに警察の無能炸裂ぶりには恐れ入りました。ラストシーンのF・ウィテカーの台詞には笑った。「私は真実を知っていたのだ」ってアンタたち後手後手に回ってばっかだったじゃんかよー。
[DVD(字幕)] 6点(2018-07-01 23:28:22)
299.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
1作目より世間の評価は低いみたいですけど、私はこちらも同じくらい楽しめました。攫われるのが娘じゃなくてオカンだと皆さん血のたぎり具合が違ってくるということ? 相変わらず娘大好きのブライアン、黙ってりゃ渋い佇まいなのに彼氏の家にまで押しかけるとはいよいよクレイジー。やっぱり身辺調査ソッコーでやってるし笑。娘のサプライズ登場には相好を崩す様子もまあ微笑ましく、こういう親バカぶりをきちんと前作から踏襲しているのも好感度が高いです。 元CIA親父の指示によって動くキム、意外と足手まといにならず、親父と二人三脚でイスタンブールの街を(破壊しつつ)駆け巡る前半のヤマ場は見ごたえありです。 目隠し状態で”音”のみ手がかりに現在地を絞り込んだり、電話で娘に出す指示が驚異的に的確だったり、ブライアン・ミルズの今回も「やる時はやる」頼れるオヤジっぷりには惚れ惚れします。
[DVD(字幕)] 7点(2018-06-26 00:14:56)(良:1票)
300.  ザ・ギフト 《ネタバレ》 
銃声も響かないのに、この見事なサスペンスぶり。人間関係にもやもやたちこめる緊張感。疑念に次ぐ疑念で、観る者の判断を揺さぶる、J・エドガートンの手腕はとても高いと見ました。なにしろ108分間、頭の中は「えっ」「はっ?」「ええーそういうこと?」で一杯になりましたから。 起承転結がお手本のようにキレイにきまってます。 (ネタばれします) 起 若夫婦が新居に越してくる。夫の昔なじみに会う 承 昔なじみ、正体不明の不気味さをかもす 転 ”どうかしてる”のはゴードでなく、サイモンでは?という怒涛の展開 結 父親は誰なのか。皆さんの御想像におまかせ さて、こちらにボールを投げられて、後味はまったくもやーっとしたお話なのですが。各キャラそれぞれにちょっとづつ誰でも身に覚えがありそうな怖さをはらみます。高校時代にサイモンだった人、ゴードだった人、あるいは取り巻きだった、または傍観者だった人。感想はそれぞれ違ってくるのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-23 23:36:53)
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