281. 仁義なき戦い
見たあとは暫くの間、街の景色が違って見えるタイプの映画ですね。何言ってるのかわからないシーンもありましたけど、面白かった!迫力に圧倒されっぱなしでした。こんな映画が撮れていた時代があったのですね。驚きました。群像劇は人の名前と顔を覚えるのが苦手なのであまり好きではないんですが、役者の顔と演技が濃すぎるせいですぐに誰が誰なのか理解出来ましたよ。何度でも見たいと思える映画でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-10-01 17:10:19) |
282. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 盛者必衰の理をあらわす映画?素晴らしいですね。めくるめくバイオレンスとドラマに度肝を抜かれました。オープニングからして名作の香りがプンプンしましたね。前情報を一切入れずにみても「ああ、この映画は残酷なほどの弱肉強食を描いていくんだなぁ」と理解出来ました。部外者として眺めることしか出来ないブスカペくんに訪れた大チャンスと、最大の友を失っておかしくなっていくリトル・ゼの対比がなんとも言えません。リトル・ゼが自身の落ちぶれに気づかぬ素振りなのもひっそりとした哀愁を感じさせます。好きで好きで仕方がなかった女をモノで釣り上げて、やったー!とポーズを決めようとしたら海猫にかっさらわれ、それに怒ることも出来ず女を奪った海猫と仲良くするだなんて切なすぎますが、人生はこんなものですね。好きでもない女とマリファナをやった勢いで寝て喪失するなんて…前向きに捉えるか悲観的に捉えるかは人それぞれですね。 【追記】ほとんどの役者がスラムに住む素人で、演技もほぼアドリブだと知って驚愕しました。とんでもないことをやってのけた映画なのですね…すげえ! [DVD(字幕)] 7点(2013-09-23 18:25:23) |
283. アマデウス
《ネタバレ》 ラストシーンが素晴らしいと思いました。牧師への懺悔を終え、凡庸な人間のトップを自称するサリエリが凡庸以下とも言える当時の精神異常者たちの間を車椅子で通り過ぎていきます。神の間から凡庸以下のさらに下に下っていくように見えます。モーツァルトの葬儀が行われなかったことで彼の残酷な計画は失敗に終わったわけですが、彼はそれに気がついていないようでした。それでいて神に向かってあの態度を示すのですから、仕方がありませんね。気持ちは痛いほど理解できますが、軽蔑せざるを得ないのです。観客の軽蔑を煽りつつも、カタルシスを生じさせるラストシーンに敬服します。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-13 18:58:49) |
284. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 トリロジーの中で最も洗礼された傑作だと思います。過去2作にノレなかった僕ですが、今作には痺れました。アクションが最も興奮する素晴らしさで、特に屋根から屋根へ飛び回るあたり、素晴らしい。サスペンスも上出来です。アルティメイタムのために過去2作は会ったと言っても過言ではないです。まあ、トリロジーなんだから当然ですが。ただ、終わり方は不満。ニッキーが笑ったところで終わらせたほうが、ボーンシリーズらしいと思うのです。なんにせよ、ジェイソン・ボーンの物語が完結して、何よりだと思いました。ボーンが少しでも幸せな人生を送っていくことを願っています。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-09 23:08:06) |
285. ブルーノ
《ネタバレ》 サシャ・バロン・コーエンの映画は大好きです。差別や社会の不条理を徹底的に皮肉って問題提起する姿勢が素晴らしい。コメディアンは常に社会を笑い飛ばし、問題提起するべきなのです。タブーに踏み込める数少ない職業なのですから。文化人は立場が危うくなりますが、彼らはコメディアンという職業が免罪符になってくれます。サシャはこのことを最も有効に使っている現在唯一の存在でしょう。今作では同性愛と中東問題、人身売買を皮肉っていましたが、人身売買については中途半端ですね。同性愛についてのシークエンスは完璧だったと思います。南部の右翼ハンターや反ゲイの民衆の醜悪さを見事に描いていました。 中盤でロン・ポールさんという上院議員が出てきて、ブルーノに迫られて激怒していらっしゃいましたが、彼はリバタリアンで、同性愛を開放するべきだという主張をしている人です。激しいジョークですね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-07 15:31:57) |
286. 天空の城ラピュタ
子供向けのアニメーションでありながら、大人も存分に楽しむことが出来る映画を作る監督が宮崎駿です。この作品は毎度のことながら、宮崎駿の描きたい風景、憧れた夢が山ほどつまっています。その中でも最も冒険心を煽られるのがラピュタですね。僕も空を飛びたかったし、空から降りてきた美少女と冒険に出たかった。この作品を作りながら、この作品に憧れた宮崎駿が作り上げた怪物のような映画。この映画を死ぬまでに何度見ることになるんだろうか。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-04 12:33:04) |
287. キャリー(1976)
《ネタバレ》 冒頭のシャワーシーンと罰を受けている生徒たちのシーンでは、キャリーの体の発達が遅いことが示されていて、劣った種族を滅ぼそうとする人間の本能がとても官能的に表現されていました。デ・パルマのスローモーションの使い方が効果的でしたね。発達は遅いけどテレキネシスを使うことができるキャリーという設定は、キリスト教の狂信的な信者である母親から逃れるために魔女になることを選ばざるを得なかったからからなのかな、と思いました。キャリーは2人の同級生の策略にまんまと引っかかり、有名な豚の血を浴びるシーンから大虐殺、そしてラストへと続いていくと。僕がどうも引っかかったのは、スーとトミーの本音がよく見えてこなかったことで、これがまた面白さを引き出しているとも言えるのですが。スーはセリフにもあったようにおそらく善意で動いていたと思うのですが、トミーは自分の意志を持っていないヒモみたいな奴で、キャリーとのプラムデートをしっかりと楽しんでいたように見えましたね。実はトミーが一番悪いやつなんじゃないかと思ってます。 [映画館(字幕)] 7点(2013-09-01 19:26:55) |
288. プッシャー2
闇社会で活躍する父親とそのダメ息子のフクザツな心境がスマートな演出によって表現されています。一作目にはないカタルシスが生じるクライマックス、そしてラストは鳥肌モノです。マッツ・ミケルセンはボンド映画の悪役で有名な俳優ですが、ダメ男の演技も秀逸なことを、今作と、同じくレフン監督のブリーダーで示しています。監督の初期作品によく見られる「赤」を前面に押し出した作品の中でも高クオリティで、トリロジーの中で一番見応えのある作品です。監督に惚れなおしました。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-30 01:39:05) |
289. レスラー
《ネタバレ》 アツい、アツすぎます。娘のために頑張って社会に溶け込もうとしたけど、我慢ならない!俺が俺であることを止めることはできないんだ!ってことですよ。どうしようもないおっさんですが、ガッツリ感情移入してラストで泣いてしまいました。作品のテーマはアロノフスキーの心の叫びでしょう。主役がミッキー・ロークなのもこれ以上ないキャスティングですね。素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-27 23:56:54) |
290. 魔女の宅急便(1989)
《ネタバレ》 田舎町の少女が都会に出て自立して、少女から大人への第一歩を踏み出したと。僕の好きな僕の好きなタイプのお話です。魔法の力が弱くなってしまうことはありませんが、思春期の中で突然自分が自分でないような感覚が訪れた経験はだれでもあることと思います。ジジはキキよりも先に恋をして、大人になっていきました。ラストでジジの鳴き声が聞こえてしまったのは、キキはまだまだ、これから大人になっていくということなのでしょう。トンボと恋をするのかはわかりませんが、これからのキキを応援したい気持ちになります。ジブリ映画の中で一番続編が見たい映画ですね。 [DVD(邦画)] 7点(2013-08-25 18:37:10)(良:1票) |
291. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 冒頭のランダ大佐とおとうちゃんの静かな対決が面白さのピークだったけど、大満足でした。クリストフ・ヴァルツという超名優の名を世に轟かせたランダ大佐というキャラクターは鳥肌モノですよ。俳優で言えば、イーライ・ロスも良い。これ以上ないほどの顔!最高だ! [DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 22:52:46) |
292. 荒野の用心棒
こちらはこちらで面白いです。イーストウッドの出世作というだけでも価値がありますしね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-21 11:20:26) |
293. 銀河鉄道999
鉄郎がかっこ良くなり過ぎてることや、展開が強引なことに多少戸惑いました。それでもエンドロールが始まった時にはいい映画だったなぁとしみじみ思っていましたね。 [映画館(邦画)] 7点(2013-08-21 11:11:58) |
294. メトロポリス(2001)
《ネタバレ》 国内での評判がすこぶる悪い作品ですが、そんなに悪く無いと思うけどなぁ。誰もが認める作画は置いておくとして、この時代設定にジャズってところがりんたろう監督らしくていいじゃないですか。メトロポリス崩壊のシーンでかかるレイ・チャールズなんて鳥肌モノですよ。ケンイチの内面がよくわからないキャラクターなのは観客にティマに感情移入させるのが最大の役目だからで、言いたいことはヒゲオヤジが全部言ってくれてるからだと考えてます。私はティマのような望まない運命に逆らおうとするキャラクターが大好きなので、問題ありませんでした。 [映画館(邦画)] 7点(2013-08-21 11:09:00) |
295. 戦火の馬
《ネタバレ》 二日酔いに苦しみながら見に行って、あまりにも感動してしまいさらに体調を崩してしまった思い出の映画です。故郷に凱旋した馬の崇高な姿に涙がぼろぼろと…王の帰還だ!と思いましたね。馬だけど。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-18 16:12:29) |
296. の・ようなもの
《ネタバレ》 たまらなく好きな映画です。僕はこの映画の雰囲気が大好きなんです。登場人物は基本的に善意で動いていて、気の抜けたギャグをポロッと言ったりします。たまに訳の分からないキャラクターが出てきて、ギャグのようなものをつぶやく。話をつまらなくしてしまいかねない登場人物たちですが、何故か愛してしまう。脚本の良さと監督の技量がなせる技だと思います。当時素人だった伊藤克信を主役の・ようなものに据えて名作を作り上げてしまった森田芳光に頭が上がりません。監督の最高傑作だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2013-08-18 16:05:55) |
297. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE
120分弱と、長めの上映時間であること以外は楽しく見ることができました。リーアム・ニーソンが嬉々としてバカやってるのを見ていると、こちらまで笑顔になります。また、第9地区で冴えない主人公を演じていたシャールト・コプリーの狂人演技も見ものです。シャールトの最新作が早く見たい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-17 19:42:15) |
298. エグザイル/絆
《ネタバレ》 とっても不思議な映画ですが、好きなシーンがたくさんあります。レッドブルの缶を蹴っ飛ばして始まるラストバトルなんて涙モノです。ジョニー・トー初体験がこの映画だったのは幸せなことだと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-17 19:36:42) |
299. ホステル
はっきり言って東欧という舞台設定におんぶにだっこの映画です。しかし、それをものすごく有効的に活かした素晴らしいスプラッターホラーだと思います。東欧にならあんな殺人クラブがあるかもしれないと思えますし(失礼ですが)、説得力がありすぎてものすごく怖い。三池崇史が通ってても全然違和感ないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-15 23:57:40) |
300. シャイニング(1980)
奥さんの顔、ジャック・ニコルソンの怪演、音楽、そしてオチまでたまらんですね。ただ、シャイニングという能力がさほど物語に関係ないのが残念というか、ならタイトル変えちゃえばよかったのにと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-15 23:28:46) |