301. ゴスフォード・パーク
《ネタバレ》 人間関係はいつの時代もややこしく、ドロドロしていて嫌気が差す。しかしその底に隠された愛の強さ。うん、母は強し。 6点(2004-02-16 17:29:27) |
302. 過去のない男
《ネタバレ》 何ともシュールな映画。 蛇足:自分って何なんだろう、と考える。自分が自分たる由縁、それは記憶の存在だ。名前、友人、家族、家、趣味、思い出・・・。自分の辿ってきた人生が記憶として残っているから、自分が何者なのかを証明できるのであって、「アイデンティティー」=「記憶」。過去は何より大切で、失くすなんて絶対に嫌。絶対に嫌だが、しかしこの映画の温かな後味に包まれると、その過去を捨てることでしか見る事のできない景色もあるのだと気付かされたりもする。人は過去に縛られて生きているんだ、と。あまり振り返り過ぎず、前に進まないとな。 6点(2004-02-15 13:56:16) |
303. ロミオとジュリエット(1968)
この映画に8点以上つけてらっしゃる方は生粋のロマンチスト、間違いない。そんで自分は微妙なところ。 6点(2004-02-13 23:44:23) |
304. ズーランダー
あ~あ、バカバカしすぎてレビューなんて書く気になんねぇや。 6点(2004-02-13 15:13:31) |
305. エデンの東(1955)
映画史上極悪の看護婦ですなぁ 6点(2004-02-12 12:36:53)(笑:2票) |
306. 宮本武蔵完結篇 決闘巌流島
稲垣監督、三船敏郎主演で撮った「宮本武蔵」三部作の完結編。一作目はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しているのだが、中々観るチャンスが無い。是非とも観てみたいんだが。 三船武蔵は武蔵というより三船敏郎そのまんま。圧倒的な存在感。どんな役柄だろうがその豪快な台詞と佇まいで観る者を引き付けてしまう、これが映画スターってもんなんだなぁ。演技力じゃねぇんだ、ここまで来ると。 朝日をバックにした巌流島の決闘が印象に残る一本です。 6点(2004-02-11 22:18:45) |
307. 第七天国(1927)
前向きだが自分に素直になれないシコと、嘘をつけない程純粋だが現状を抜け出すための一歩が踏み出せないディアーヌ。どん底で暮らす二人が出会い、「第七天国」での生活の中、ディアーヌは上を向いて歩き初め、シコは自らの愛を正直に相手に伝える。やっぱり人は一人では生きていけないんだなぁ、と感じる。 そしてそんな幸せな日々をも一瞬にして引き裂いてしまう戦争。なぜ人類はこの愚かな行為を今も続けているのだろうか。 6点(2004-02-08 09:52:06) |
308. リクルート
《ネタバレ》 アル・パチーノの額のしわを見よっ!名優として映画界を牽引してきた男の偉大さが正しく刻まれている。それに対し、ノリにノった勢いを思い切り発揮するコリン・ファレル。映画の歴史はこうして後世へと伝わっていき、あらたな未来が紡がれていくのだ。うーん、感慨深い。 ストーリーは前半の訓練シーンなどは「現実もこんなんなのか!?」なんて考えながら観ていてとても楽しかったが、キャッチコピーやCMのせいで物語のラストは明らかに読めてしまう。「どんでん返し」というのは平らな道を歩きながら急に落とし穴に落ちるからビックリするのであって、初めから穴があると分かって歩いていてもダメなのである。 6点(2004-01-23 15:26:47) |
309. 独眼竜政宗
「風雲児織田信長」に続いて中村錦之助さんが戦国武将の青春時代を演じるシリーズ。本作は伊達政宗。冒頭、政宗だと気付かない老人とのエピソードなどは政宗の人柄、非凡性を表していてとても面白い。しかし政宗が刺客に囲まれ大立ち回りを演じるというシーンがあるのだが、これは現実味が薄くウソくさい。とはいっても錦之助さんの殺陣は凄いのだけれど。 やはり前作同様、こういう映画が月日に埋もれてしまうのはもったいない。 6点(2004-01-20 17:19:45) |
310. トランスポーター
語弊があるかもしれないが、カップラーメンみたいな映画。いつもこんなのばかり食べていては飽きてしまうが、たまに食べると意外にウマイ。ただ、この作品の場合は時間と共に麺がのびてくる。惜しい。 6点(2004-01-12 20:14:01)(笑:1票) |
311. ミスティック・リバー
傑作との誉れが高いこの作品。繊細で緻密、残酷かつ優美な物語。「語らずして語られる」3人の25年間。黄昏どきの空のように淡く、もの悲しく、しかし美しい映像。静かだが胸に響く音楽。そして完璧としか形容し得ない俳優の演技。劇中のどの一瞬を切り取ったとしても「傑作オーラ」がぷんぷんと漂う作品。だがそれゆえに、なんだか自分はひどく疲れてしまったのである。簡単に言ってしまえば大人の映画、ということなのでしょう。 追記:背景が白くて字幕が読み取れない、ということがこの映画に限らずあります。その辺ちゃんと考えてくれよん 6点(2004-01-10 17:59:45) |
312. 幕末
タイトルどおり、坂本竜馬主役で日本の夜明け前を描いた映画。大志を持ち、未来を見据え、国を愛し、そして時には命を懸けて日本の未来を創っていった者たち、そんな彼らの未来の上で、我々は自由に毎日を過ごしているのだ。 非常に分かりやすく、歴史の勉強にもなる映画です。 6点(2003-12-30 18:51:25) |
313. 眠狂四郎 無頼剣
さすがに三隅研次監督。屋根から雨のように落ちる竹の人形、そして炎に妖しく照らされる月・・・。うん、どの瞬間を切り取っても美しい。一揆とか長屋とか江戸の庶民の生活が感じられるのもまたいい。 ただこのシリーズを観たのは二本目、やはり円月殺法の利点が分からない。しかも二人して。 全裸で川にダイブしていった女の姿が脳裏に残る映画。 6点(2003-12-27 13:11:37)(笑:1票) |
314. 風雲児 織田信長
歴史上に実在した人物の映画というのは、特にこの信長のような戦国武将ではそう多くないように思う。実際、自分はこの映画が始めて。それは映画の尺に歴史を収めようとすると、どうしてもダイジェストの様にならざるをえないからだと思う。だから大河ドラマが必要になってくる。 だが本作はとてもよくまとまっていた。信長の豪快さ、非凡さが90分という時間ながらよく伝わり、知識の全く無い自分でも楽しめた。中村錦之助さんも最初は線が細いなぁ、とか思っていたがどんどんハマってくる。 合戦が始まるまでが長く、またその合戦も人数は多いが迫力に欠けていたのは残念だが、このような大作映画がほとんど現在知られていないというのはチト寂しい。 6点(2003-12-26 16:57:17) |
315. 旗本退屈男(1958)
市川右太衛門さんの300本目の主演記念映画。片岡千恵蔵、大友柳太郎、中村錦之助、この自分でも知っている顔ばかり! 豪華キャスト、セット、安定したストーリー、そして達人的チャンバラ。東映時代劇の、いや日本映画の黄金時代のパワーを感じさせてくれる作品。 聞けばこの時代の日本の人口9千万人に対し、年間ののべ観客数は10億人以上とか。画面から伝わるエネルギーが、映画の活気が、スクリーンの向こうで盛り上がる当時の大衆のすがたを思い浮かべさせてくれる。 何だか哀愁さえも感じてしまいました。 6点(2003-12-26 16:49:57) |
316. 柳生一番勝負 無頼の谷
シリーズ3作目。悪いやつがゴロゴロいる村に十兵衛がやってきて、そいつらをやっつけて、去る。分かりやすい典型的な娯楽映画です。無数の敵に斬り込むラストは見ごたえあり。 ていっても、恐らく他にレビューされる方はいらっしゃらないんだろうなぁ。聖なるクリスマスに家で一人で「柳生一番勝負」を観て、しかも微妙な面白さで、なんだか泣けてきた。はぁ~ 6点(2003-12-25 10:26:21) |
317. 仇討(1964)
もう、とにかく中村錦之助さんの仇討での演技。あの眼の力!鬼気迫るどころか恐怖すら覚えてしまう。 またその前の丹波哲郎との果し合いも素晴らしい緊張感。殺陣のシーンはリアルで迫力があり、物語の構成も興味を魅かれる作品。しかし退屈なシーンも多かったりで、もっとまとまっていれば傑作になっていただろう。 月代もちゃんと伸びる、東映らしからぬリアリズム時代劇。 6点(2003-12-23 16:28:13) |
318. 修羅雪姫(2001)
二刀流を構え、雄たけびを上げる釈由美子が思っていた以上にキマっている。シャキン、シャキンという刀の音もバッサリ感抜群で爽快。細かいカメラ割りでスピード感を出す殺陣クールに魅せる。チャンバラ映画を日本はもっと作るべき。 6点(2003-12-20 16:13:13) |
319. 大殺陣
タイトルに相違ない迫力ある大殺陣。様式美ではなくリアリティ。泥にまみれ、血にまみれ、滅茶苦茶になりながらも敵を斬ってゆく。 正しいテロというものがあるのかどうかは分からないが、命懸けで後世を生きる人の為に戦う姿は熱い。刀は折れど、その魂死なず。 前半のダルダル感さえ無ければ。 6点(2003-12-11 22:06:41) |
320. 赤毛
時代の移り変わり、明治維新のエネルギー。そこに赤毛の三船敏郎がやってきて、凄いことになってくる。前半1時間は安っぽいコントのようでサブく、グデる。だが中盤からクライマックスへの爆発的なパワーはとてつもない。 「葵が菊に変わるだけ」という明治維新。その終わることの無い絶望的な時間の狭間、一瞬だけ訪れた幸福。彼らはその記憶を大地に刻み付けるため、「ええじゃないか」とどこまでも踊り続けるのだ。 6点(2003-12-08 16:58:53) |