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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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301.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 
前のがよかったせいもあって採点は辛め。  普通の刑事ドラマになっちゃってます。  観終わってまた1の終わりを確認し、  ああ1を観たあとすぐに2を観れよかったかなぁと・・  1で裁けなかった犯人の本当のアジトへ送り込まれる主人公。  前半は麻薬組織につかまり薬漬けにされるポパイを中心とした、  人間ドラマになっています。  配役もよいのですが、  やはり1のロイ・シャイダーとジーン・ハックマンのコンビのほうが・・  組織のボスはひきつづき出てきますし今回の方が出番が多い。  異国感のレトロさや不思議さは今回の方が上なのですが、  乱暴さで売っているというポパイも放火までいくとちょっと(苦笑)  この作品のラストで決着がつくので、  1の曖昧な終わり方後味の悪さが気に入らない人にはこちらの方が面白いかも。  結局1&2のセットで観る方が総合的には楽しいでしょう。  ただ、カメラワークが平坦になっている気がします。  前の監督はやはり「エクソシスト」の監督です。  暗さ怪しさもさることながら空間の使い方がうまく静と動が感じられた。  けれど今回は監督が変わり人物のアップが多く紙芝居を見ているよう。  薬漬けにされた主人公の苦悩だけでは現せないと・・   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:45:43)
302.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
70年代あたりのアメリカン・ニュー・シネマという感じの映画。  確かにカメラワークも演出も今見ても新しい凝った演出。  しかし・・内容は音楽の割りにかなり暗いです。  私はこのあたりの作品があまり合わないのです。  けだるいハード・ボイルドといった感じで排他的な当時の若者の美学・・  これがどうしても入り込めません。  「タクシー・ドライバー」もそうでしたし「卒業」もそうでした。  この作品は「スケアクロウ」と「タクシー・ドライバー」を合わせた感じ。  スケアクロウのほうが感情移入もできたし、  なによりエンディングで泣くくらい感動しましたから、  あの映画には残虐性があっても友はまだ死んだとは言ってない。  どうにでも取れるラストの余韻が慰めになりました。  でもこの作品では同じようなノッポ&チビのコンビのある意味孤独なロード・ムービーなのに、  あまりにも哀しすぎてしかもあまりにも汚らしい・・  そのとことんまで汚い生活を描ききっているのは評価できますが、  どうしても映画の中には入ってゆけませんでした。  冒頭から流れる「風にふかれて」これはボブ・ディランのバージョンとは違い、  誰がカバーしているのかわかりませんが楽天的でよかったです。  主役のジョン・ボイドがどうしてもカウ・ボーイに見えなかった違和感も、  この作品の成功にはなっているものの大いなる違和感がありました。  アンジェリーナ・ジョリーのお父さんというのも知らなかったです。  スケアクロウのジーン・ハックマンのほうが無骨だけどよかったなぁ。  まあ普遍的ないい映画には違いないけれど、  好みにもよるでしょうね。  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-20 04:55:16)
303.  ヘブン・アンド・アース 《ネタバレ》 
香港の俳優さんは北京語を喋っても広東語なまりがあるので、  同じ中国人でありながら上映では吹き替えられてしまうらしいです。  アンディ・ラウや金城武さえそうだったから、  この作品の中井貴一は素直にがんばってるんだ日本人偉い!と感心。    この作品のラストはほとんどの方が違和感を感じるでしょうが、  わりと私は大丈夫でして逆にもうちょっとそれなら全体に妖術とか入れてほしいと・・  「レイダース」のようなCGのまやかしは大うけしてしまい、  「ああ、レイダースだ面白い、ならばもっと全体に脅かしてほしい」と。  結局「西遊記」みたいな筋なんですからもったいないです。  もっと面白くありえないくらいなファンタジーを入れてほしい。  緑の湖や赤い洞窟(みたいな名前)とやらRPGのようで、  「ロード・オブ・ザ・リング」のような旅の仲間遊びもやってたし、  「アラビアのロレンス」のカメラワークそのまんまじゃないか!みたいな、  砂漠に馬賊にラクダの群れに・・そして異国の遣唐使中井貴一。  もっと面白く出来そうなお話でした。  中国の歴史映画ってここがだめなのかもしれないなぁ・・  ファンタジーを優先としたら「HERO」みたく絵で読めみたいになるし、  絵で魅せるのは当たり前と期待され、  お話も欲張って楽しませようとしたらこの時間は中途半端。  どこかB級活劇になってしまったのが残念だけど・・  割り切って冒険活劇として派手で脅かす演出をしてほしかったなぁ・・   その他の俳優陣では主役のチアン・ウェンと似た俳優さんがいてて、  見分けがつきにくく困った(笑)  ヒロイン役のヴィッキー・チャオは日本のビジュアル系って感じのかわいい女優で、  なんかジャニーズの滝沢君を女の子にしたみたいでした。  突っ込みどころを探して笑える映画ですし、  そんなに気難しい内容でもありませんし、  そこそこ見逃せばまあ楽しめる娯楽作だとは思います。  何かを学ぼうという気で観れば学べないこともないのですが、  それは本当にエンディングで演出されるシーンですので、  感情移入はできにくいかな。  「ラスト・エンペラー」のような高尚な映画でもありません。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-20 04:52:24)
304.  堕天使のパスポート 《ネタバレ》 
なんというか、映画がホルマリン漬けの色なのですよ・・  鑑賞中は食事しないほうがいいです(笑) 腎臓を売って偽造パスポポートを作り夢の国外へ・・ 社会派映画としてはわかりやすいんですが、 どうも描写がキモイのと主人公たちの本当は身勝手じゃあないのかという思いに、 共感もできなかったし逆に元締めである闇の支配人=仲介者のいうことが的を得てて、 悪い奴はわかるんだけれどもこいつの言う道理もわかるんだよ・・と、 私が日本人だから特にそう思ったのが正義や悪とかの問題ではなく、 そこで我慢できないものが他の場所を求めてもおなじ事の繰り返しだと。 本当に夢を追って新天地に生きたいならば他にも方法があるわけで。 その努力ができないならばそこで我慢して働けば?とちょっといらいらしました。 もちろん主人公の黒人はあとで無実の罪に国を追われたと弁明するも、 それは一部でもあり厳しい見方をすれば国にいられなくなったわけは他の移民にもある。 法の抜け道を通って別の安息地を探すのならまずはその償いを忘れてはいないか? それが無実というのは主人公の設定であり他の不法侵入者はどうなんでしょうか。 そこにふれてはいないしましてや自分が選んだロンドンが住みにくいからといって、 ひとつの腎臓を命の危険を犯してまで売る。 次の場所でも差別や法務局の監察から逃げるため残りの腎臓も売ったら、 何が残ると言うのでしょうか?? たぶんそういうことを問いかけたかった真面目な映画なのでしょうけれど、 恋愛が絡んだ演出がどうもモサッとしていてこれは自分らのことしか考えていないのでは・・ といらいらしながら後半に入ったのです。 そして最大に腑に落ちなかったのが、 彼女が本気でN.Yに行きたかった理由がイマイチ伝わらず説得力に欠ける。 工作員や不法侵入者のスパイサスペンスを期待したので、 やけにシリアスで暗い映画鑑賞になりました。 ただ、真面目に底辺でもがく人々たちのどうにもならない運命はわかりました。 音楽がよかったことくらいですね・・ デヴィッド・バーン と調べてわかったのですが、 彼の前いたグループがトーキング・ヘッズというのも知りませんでしたが、 このメンバーがバラバラに集まりユニットを組んだトムトムクラブというグループ、 それを調べてわかりちょっと嬉しかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-20 04:04:26)
305.  SAYURI 《ネタバレ》 
 大後寿々花は日本人であって「さゆり=千代」を演じていますが、  華はあるものの憂いや寂しさはあまり感じられないツィイーを食っていました。  日本人から見たひいきかもしれませんがやはり主役は日本人がいいなぁと。  ツィイーは「LOVERS」の方がよかったです(中華映画だから当たり前ですね)  しかし彼女の目の演技はやはりうまい。  けれどもさらに大後寿々花の目の演技のほうが上回っていたということ。  彼女の頼りなげでいて無垢な目はある意味怖いです。  あとの俳優で気になったのが コン・リーのきれいなこと。  性悪女の役なんですが私は彼女のような昔の中国美人は好きですね。  昔のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーもこういう顔立ちの人だったと思うんだけど・・   ミシェル・ヨーは日本人にいてそうな顔立ちのタイプで、  役的にとてもおいしいいい役で好感が持てました。   渡辺謙と役所広司・・  どちらがどちらかわからなくなるくらい濃い(爆)  まあ私の日本の俳優の好みも中井貴一みたいな薄いのが好きなもんで・・  このふたりを一度に出さなくてもと思いましたね。  ちょっとくどかったかな・・  桃井かおりは思ってたよりガクッときました。  たぶん日本語で日本の映画ならもっと艶っぽくいい味が出ると思うのですが・・  この桃井かおりといい最初の方の千代の(さゆり)少女時代といい、  思いっきり「千と千尋の神隠し」をだぶらせたのは私だけでしょうか・・  工藤夕貴はさすがに英語がうまくて(うわ英語ペラペラで逆に違和感)と変に感心。  あとよく似た雰囲気を感じ取った映画をご紹介。   「エリザベス」・・しかしエンディングで(この映画はある国の女帝の物語ではなく・・)  と解説されたので(そうだよね~)と納得したものの、  やはり白塗りで名を変えてのし上がるサマは、  規模は違うし内容も違えどもエリザベスのケイト・ブランシェットを思い出した。  このエンディングで少女時代の回想をだぶらせる演出(グリーンマイルなど)手法は、  私が特に昔から好きな手法であります。  最後にいい場面を持ってくると映画自体がその人の一生を見たような重さがあるから。  まあここに少女時代のさゆりを持ってきたあたりに、  この映画の本当に描きたかったことが凝縮されていると思います。  
[映画館(字幕)] 6点(2006-01-20 03:59:28)(笑:1票)
306.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街 《ネタバレ》 
ど・・どこに出ていたんだ?サム・ペキンパー??  オリジナルのほうも観てみようということで借りてきました。  しかしこの作品の映画化って今までに3回もしてるんですね・・  SF古典ということでSFファンならばぜひとも観ておきたい作品です。  リメイクが流行っているので作品をより理解することでオリジナルも見ることにしています。  ただしSFサスペンスとなれば私は2作目のほうが好きかなぁ・・  最後のどんでん返しとSFは根本的には結末は暗いオチが面白い。  こちらのオリジナルは全体的には好きですが、  ラストがありきたりでした。  宇宙生命体による地球侵略が何なのかがなかなかわからない、  これは良いと思いましたがさて初めてこちらを観るとわかりやすいものか?  時間が大変短い作品なのでテンポはあるのですが、  中半にならないとソレが登場しなかったり、  コピー人間がいきなりソコに横たわっているなど唐突すぎ。  ただし、2作目でマユのようなものをコピー人間がかかえていたのが、  この作品ではお菓子の(さやえんどう)そのまんま!  これは私は気に入りました。  2作目を先に観ておいたので大変わかりやすかったのですが・・  後半に人面犬はでてはこなかったけれど(当たり前)  2作目で人面犬を出した遊び心は同じところにありました。  冒頭の入り方主人公の説明はこちらのほうがテンポがよく好感。  久しぶりに帰郷して街がどこか変わっていた・・  こちらのほうが説得力があります。  あと、この作品はすごく光と影の使い方が上手だなぁと感心。  ドン・シーゲルが監督をしているのですが、  この方は2作目のリメイク作品にも俳優で出演しています。  どこに出ていたのか元の顔がわからなくて残念。  このシリーズは意外と面白いSF作品なのです。  気持ち悪いエイリアンが人間の体をのっとるような映画なのに、  そういう描写はあまりなくてほとんど心理サスペンス。  ソレなのに面白いのです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 16:06:31)
307.  メイド・イン・マンハッタン 《ネタバレ》 
まあまあ楽しめる小品。  音楽がアラン・シルヴェストリということで、  うわぁ~なんか懐かしいと思ったのは変でしょうか(笑)  バック・トゥ・ザ・フューチャー以外あんまりピンとこないので・・  あと挿入歌とかに使われてる70年代風な音楽は・・  ポール・サイモンかなぁ?  ちいさい息子が70年代にはまっててニクソン元大統領のファン(爆)  そういうギャップが面白かったのと、  ロマンチック・コメディでしかも私の苦手そうな展開なのに、  さらりと観れるので内容よりいい印象でした。  俳優が「シャル・ウィ・ダンス?」とかぶっちゃって・・  ジェニファー・ロペスがメイド役なんだけれどすごい肉感的で、  やはりラテンな人だと妙に納得。  ん?で、メイド・イン・マンハッタン(爆)  私は前からロペスとアンジェリナ・ジョリーを間違えてたりしてて、  今回はおまけにキャサリン=ゼタ・ジョーンズも入ってて・・  やはりエキゾチックでいいですねぇ。  どこがどうしてか「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツになれないのは、  やはり変身してだんだんきれいになっていくさまのセンス。  ひっつめ髪よりもっと違うエレガントな変身を期待したのですが・・  同じくシャル・ウイ・ダンス?のスタンリー・トウィッチも出てたり。  そして主役のレイフ・ファインズ、彼は好きなのですが、  思ったよりしっくりこの普通ならリチャード・ギアがやるような役をやっている。  こういう役も似合うんだ~とちょっと嬉しい。  メイドがほとんど有色人種ちうことで、  ニューヨークってそんなところなんだ~とまた納得。  全体的には色んなラブコメの要素が楽しめる軽い映画なのですが、  撮影の色があまりきれいだとは思いませんでしたね。  音楽はいいので気軽に流しながら観賞するにはそれ以上の娯楽作。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 15:50:01)
308.  幸せになるためのイタリア語講座 《ネタバレ》 
冒頭から手持ちカメラの揺れが気になり、  全編にわたりちょっとこれ素人が撮ったみたい??  と妙な気分のカメラワークだったのですが、  ラストのイタリアのベニスでの記念写真が意識してのものかまんま素人。  これは作品自体が暖かい手作り感に満ちているのかもしれません。  しかし冒頭から中半にかけてかなりシリアスな展開になっており、  この作品は取りようによっては嫌悪感を抱く人もいるかもしれないと・・  前半にシリアスを持ってきて後半に娯楽を入れる展開は、  成功しやすいように見えて実は難しいものです。  しかし最初が暗いから最後まで作品に付き合わないとは思います。  登場人物たちがみんなそれぞれどうしょうもない不幸な悩みを抱えている・・  さらにどんどん不幸になっていくかのように見えたが・・  幸せとは?不幸とは?それは第三者が決めることではない。  自分が決めることなのかもしれない。  ソレは当たり前にわかっていても理解しにくい。  他人の目を通して幸せや不幸を描いているのかもしれないから。  ・・ああまた人が死んでゆくんだとあきれて観ていましたが(爆)  この展開になれてくるともう人事。  なんか登場人物に都合の悪い人が消えてゆかない?  と「なんか、なんだよなぁ・・」と中半私も取りようによっては・・と思い始めていたところ、  イタリア語講座に集まりカップルが都合よくできそうな展開になってきたところ、  イタリア語講師でもある傲慢サッカー青年が鍵を握る行動を起こします。  この役はとても貴重であり彼の嫌われっぷりがないとこの映画も成り立たない。  クリスマスにもうなにも暗い材料もなくなったというのに、  ここから急展開になり面白くなってきます。  だから最初は暗くシリアスなのですが我慢して観ることで、  最後の手書きの制作紹介の紙切れさえも暖かく感じることでしょう。  何が言いたかったのかはそれぞれみなさんも感じてくださいね。  なぜなら登場人物と同じ境遇や同じ感性で観る人もいれば、  あくまでも客観的に観終える人もいるから・・  私なりに考えてみました。  不安定な将来を考えて悩むよりも、  今が大切だということなんじゃないのかなと。  考えて悩んでそこにとどまるのは今までであり、  これからはそこから近い今を現実を形にしてゆけばいいと。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 15:42:47)
309.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 
後半の最大の見せ場(プライベートライアン顔負けの演出)  ここまで人間ドラマに力を入れ大和の全景をリアルに描写しておいて、  人が死んでゆく演出が軽すぎます。  最近のハリウッド映画に特に多いのですが、  名前を呼ばれないとわからないくらい死体の扱いが粗末。  カメラワークが早すぎるのです。  ハリウッド映画では最近の「アイランド」「キングダムオブヘブン」の戦闘シーンのような・・  人間ひとりが死ぬ場面を丁寧に撮れとは言わないけれど、  命の尊さが逆にあまり私には伝わってこなかった。  だから生き続ける人のほうが存在感があったことはまあいいことなんですが・・  この後半の最後の船出に向かう大和は圧巻で、  この映画の最大の見せ所だと私は思いました。  「鳥」のように囲まれサンドバックのように米軍戦闘機に攻撃を受ける大和。  これはすごくよくできているなぁと思いました。  それまでの人間ドラマからしてここから主役は大和から人間だ。  ひとりひとりきちんと最後まで描いてほしいと見ていました。  ・・なぜ早回しをするんだろう。なぜ必要以上にカメラを揺らせるんだろう。  誰が誰やらわからないじゃあないか(爆)  大事なところで感情移入ができないのに、  なんと回りは泣いている・・??  そしてさらに感情移入ができなかった理由があります。  若い役者の顔が見分けがつきにくい(苦笑)  現在のシーンと回顧シーンとが重なっているのですが、  コレだけよく似た役者を揃えると誰を主体に見たらいいのかわからない。  パンフを購入しあとで見たらよくわかるんですがやっぱり似てた・・   仲代達矢の若い頃の神尾君役松山ケンイチ がピンとこなくて、  結局は神尾君と西君と内田守が必要な役であり、  その他の配役に時間をさけばこの3人の焦点がぼやけてしまう。  もちろん上司は必要不可欠ですが・・  反町はどうだったんだろうか・・  渡哲也が出てきたあたりから面白くなってきたんだけど、  それまでが誰を主体にしているのかついてゆけませんでした。  私の評価としては、  後半の大和の最後の戦闘シーン(人間の描き方は悪い)  歴史をきちんと描けている。  天皇制や戦争の意味など今の時代に描けたこと。  こういったことが評価の好対照です。  
[映画館(字幕)] 6点(2005-12-23 14:33:06)(良:2票)
310.  エアポート’77/バミューダからの脱出 《ネタバレ》 
航空機の墜落の謎は導入部から真剣に観るとわかりますが、 ダラダラ観ていたらわけがわからないところがあります・・ 人間が入れ替わったり着替えしたりグルだったりと、 スパイ映画みたいなのでややこしいんですよ。 そしてチラッと見るとなんと航空機がバミューダ海峡に沈んでゆくではありませんか! そこからがほとんどの時間なのですがコレは面白いというかマジ怖い・・ 海底まで沈んだ航空機に閉じ込められてどうやって脱出できるのか? 後半なんか緊迫感が伝わり怖かったです。 やはり私は海洋パニックが怖い・・ 怖い嫌なところを映像化されると(自分がそこにいないから)面白い・・ 航空機をどうやって海の上に戻すんでしょうか? ラストで字幕がありましたが、 これはフィクションですが実際にこういうこともできる可能性があるみたいなテロップ。 閉所・・海底・・怖いです。 俳優がすごい顔ぶれですね~! お気に入りのJ・スチュワートはもうお年で航空機の持ち主役です。 他にJ・レモンがこれまた大活躍する役なのです。 レモン氏は私の苦手な演技の方の俳優さんだったのですが、 これはリアル感ある等身大でいい役です。 C・リーはこの中でも現在活躍中のすごい名優ですが、 このころニコラス・ケイジ似だったんだ・・(笑) 「1941」でも海に放り込まれ、 「クリムゾン・リバー2」でも水死してた・・ なぜにリー氏はこんな役ばかりなのか?? 他にも名優ぞろいでとにかく往年のおじさん俳優ばかり(爆) 最初のスパイみたいなのは単なる絵画泥棒ですので、 こいつらはルノアールの絵がほしいんだと理解してください。 私は後半から真剣に観てわからなかったのでもう一度、 最初から見直しました。 やはり人物の編集が不親切でわかりにくいところがありました。 でも面白いことは確かです。 テンポがよくてアクションが多い映画ではありませんが、 ジワジワと来る怖さと奇想天外な結末は楽しめます。 じっくり密室劇のようなパニックものを観たい方に特にお勧め。 しかし暴力的なシリーズですね~・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 15:25:48)
311.  10億分の1の男 《ネタバレ》 
世界で一番強運な男とされているのがなんと・・  「エクソシスト」の神父役のマックス・フォン・シドーで、  私はこの俳優さんしか知りません。  雑誌週刊少年ジャンプで連載されていた、  ハンター×ハンター(合ってるかな?富樫先生の)  と、ジョジョの奇妙な冒険(だったっけ?荒木先生の)  ドラゴンボール  を思い出しました(笑)  運を操れ支配できる人間は、最後に勝つのは誰?  すぐそのあと7年後となります(忙しい)     ・・とにかくお話はよくできているので、  演出はハリウッドのほうが面白いのですが、  それでも2回は続けて観られる映画だと思いますよ。    運を賭けるゲームに招待され強運の持ち主が集まる。  最初は家や馬や車(ポラロイド写真で表示)がカードのように、  そして自分の運の力に気づかず勝ち抜いてゆくと、  最終的には賭けるもの(写真)は人間となるのです。  森の中を目隠しで走り抜けるチャレンジャーたち・・(こわっ)    一番の勝利は尊敬というアイテムを与えられる。  場所はサムのいるカジノ・・  ゲームはひとつだけ弾の抜いたロシアンルーレット・・  それまでも気を抜く暇がないくらい駆け足なのに、  最後の最後にこんなものを持ってきます。    音楽もスペイン音楽なのかイタリア音楽なのか最初わからなかったけど、  物悲しい旋律でまるでマフィア映画のようでもあります。    さてこの作品は何が言いたかったのか・・  私なりに解釈してみますと、  本当にほしかったものの尊さだと思いました。  それが最終的には生き残れた力なのかもしれない。  観ている途中でまたこんな解釈もしました。  ユダヤ人の神は生き残ることを祈った。  しかし最後の祈りはひとつは叶いひとつは相手を殺すことで生きる方法を選んでしまう。  ここにメッセージがあるかもしれないならかなり重いなと・・  あの戦争の生き残りの運はふたとおり、  戦争で生きのこらえてさげずまれるか英雄ともなるのか・・  戦って生き残ったのではなく生かされていた。  サムは瓦礫からフェデリコを助けたときは何を思ったのか・・  この解釈だとラストのオチも明るくてうなづけます。  人は生かされているんだ・・  ああ、もう少し上映時間が長かったらなぁと思う惜しい作品です。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-21 00:08:42)
312.  サラマンダー 《ネタバレ》 
全然期待しないで観たのですが・・  めちゃくちゃ面白かったです~!  もしこれを劇場で観ていたらもっと採点上げていたでしょう(大画面向き)  音も効果的に使われているし映像も悪くないです。  しかし観ている途中で不思議な感覚になり首をひねりました。  まるでスピルバーグの映画を観ているような錯覚を覚えたのです(苦笑)   ロブ・ボウマン監督はXファイルくらいしか劇場監督作はありませんが、  かなりスピルバーグ技法が身についた人だと思いました。  もちろん既存のあらゆるSFにも似てるのですが、  カメラワークや音入れや演出が非常にスピルバーグしています。  それも真似とかの次元ではなく観て育った感じの自然さです。  この映画の演出をわかりやすく言えば、  ロストワールドと宇宙戦争の世界なのです。  宇宙戦争は最近のですがあれこそスピルバーグの演出の展示会です(爆)  さて、この作品のどこにその共通点を見たかというと・・全部かな(笑)  簡単なことを演出することが一番難しいと思うのです。  大きいものはより大きく、高い場所はより高く、這うものはより低く・・  こういう単純なことが映像化されるとお金や技術がかかるのですが、  それができず伝わりにくい作品だってあるのです。  例えば・・聳え立つビルの廃墟に立つ男、それをはいつくばって見上げる男、  ものすごく遠い彼方から近づく物体、見上げる群衆、その規模の広さ、  こういった単純で言葉では簡単な描写って映像化は大変ですね。  カメラの切り替わり、アングルなどの技術はセンスというお金のかからないもので、  高さや低さや感情の揺れなどが表現できるのです。  いやぁ・・この監督のこれからの作品が脚本に恵まれていますように・・     単純な話をどこまで面白く出来るか・・  最後のほうではヒッチコックの「鳥」のラストそっくりなシーンも観れます。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:44:24)
313.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
この作品は途中までものすごくよかった。  96年の映画にしてはなんともいえない味があって、  ちょっとレトロでそれでいて古くさくもなく・・  観終わったあとまたその最初の方を見直したら、  似ている・・  これ「第三の男」そっくりですよね!  あの映画はかなり古いんですが濡れた石畳の街や螺旋階段が印象に残ってて、  何よりそのお話が死んだはずの犯人がひょっこり後半に現れるというもの。  考えれば考えるほど似ている・・  それでどこかレトロなヨーロッパの映画のように思えたのかも。  この「第三の男」は特にカメラワークが変わっていて、  傾いたような構図で撮るのですが、  MIPも前半は意図してのものか傾き画面が多かった。  CIAのビルに入ったあたりから今の映画になって傾き画面は使ってない・・  意図したと見たほうが正解かも??  演出が変わった後半は主役は別にトムでもキアヌでもよかったりとか、  なんでJ・レノはこんなチョイ役なんだとか、  どう見てもトンネルのアクションはバック・トゥ・ザ・フューチャー2だよとか、  後半がオーシャンズ11のような普通のアクションになったかとか・・  いらないことばかり考えちゃって・・  前半からCIAのビルに入るまでがすごくよい演出で、  しかもキトリッジ(悪役顔ですねぇ)と待ち合わせの店にトムがガムで爆破して逃げるシーン、  あれはもうデ・パルマって感じでよいですねぇ(笑)  デ・パルマらしさがあまり感じられなかったのでここら好きです。  螺旋階段は別にMIPじゃなくってもたまに使われているのですが、  特に導入部や演出も似ているので未見の方はぜひ・・  しかし・・デ・パルマってヒッチコックのファンだったはずなんですが?? 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:21:45)
314.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 
かなり前で見たのでそれも苦痛だったのですが控えめな毒気でも、  やはり変な演出は相変わらずで筋が通っている(笑)  子供の顔がノッペラになり井戸から目玉が飛び出したのには気味悪くなった。  虫の大群はありきたりで全然怖くないのでやめてほしかった。  子供向けのファンタジーではありませんから中途半端ですね。  しかし映像は目をみはるものがあり最近見たこのてのファンタジー系(ロードオブザリングなど)  のなかでは一番きれいだなぁと感心しました。  映像の演出が凝っていてさすがだなぁと・・(懲りすぎて中途半端になったか)  ファンタジー界のトラフィック(爆)のごとくシーンが変わるたびに色調が変わる。  映像の立体感がありカメラワークもよいからリアリティがある。  ただし長続きはしないから退屈に感じられる。  この監督の作品はヤマばかりでつながりがないけどつなげてしまう。  良いところと悪いところを考えて思ったことは、  真面目に作りすぎかなぁと。  普通にディズニーやティム・バートンのファンタジー(それも面白くないほう)のような感じで、  監督は誰?と思うほど昔の個性は薄れていました。  ハリー・ポッターみたいだなぁとも思いましたからもう・・  デビッド・リンチのストレイトストーリーを見たような寂しさです。  意外性で売ってきた監督ですからかなり期待しすぎたのかも・・  ちなみに余談ですが私はスピルバーグ映画が大好きなのですが、  1941の世界は全体的には面白くはないけど好きです。    あと、この監督の作品の大きな特徴としてはとにかく馬が出てくること。  騎士がよく出てくるのです。  今回は中世ですから出てきましたしおなじみのJ・プライスも登場したし(ちょっと嬉しい)  M・ディモンはあんまり合ってなかったかなぁ・・  笑えるところで笑えませんでしたのでH・レジャーのほうが主役級でしたね。  あとこの監督は絶対、「ソフィーの世界」を撮ったほうがよかったと憶測。  あっちの方が面白いから。  たぶん向いてると思います(苦笑)  この作品もグリム兄弟が自分たちの書いた物語の中に迷い込んでしまうのだから・・  赤ずきんちゃんが一番よかったかな。  ホラーかよって思いましたもの。  てゆうかマジ、ホラー撮ってください(爆)  サム・ライミのような笑えるホラー・・  
[映画館(字幕)] 6点(2005-11-20 23:07:55)
315.  悪魔のいけにえ2 《ネタバレ》 
本編とあまり関係のないことですが主役のDJ役の女優がラジオ局でいてて、  その壁に貼ってあるポスターがやけに目につきました(苦笑)  これ・・ビートルズの確か販売中止になった例のアルバムですよね・・  ブッチャーズだったかな?  人肉と戯れるポスター・・おお、こんなところで使われて(泣)  ところで私はこの映画を1は高いから買えないので格安の2をDVDで持っています。  どうせ2だからと見ないままだったのですがレンタルの谷間で思い出しました。  どうせ2だから一般評価がイマイチだから・・  そんなことはありませんでした!  面白すぎ・・と思う私は変かも??  1のロードムービーのようなゆったり感と暗すぎる演出がちょっと合わなかったのですが、  2は演出の怖さは全くないのでその点は完敗ですが、  正直1より好きかもしれない・・  1よりずっと下品ですし新鮮さも割引ですが、  おかしすぎて全然怖くないからまた違うばからしさで大笑いできます。  レザーフェイスの現れ方にはもう開いた口がふさがりませんでした。  二人羽織のように人肉をまとい踊りながらチェーンソーを振り回す。  車で逃げるいかれたチンピラのセリフもおかしい。  英語では(ジーザス!?)なんですが・・とにかく日本語字幕の方がおかしい。  DJは保安官ことD・ホッパーの言うとおりその惨殺の様子をラジオで流したから大変。  それからレザーフェイス一家の報復劇が始まるのですが・・  今回はレザーフェイスの恋も描かれちょっと怪しい・・  前回の家族揃っての食事シーンもちゃんとあり、  なんと130歳を越えたじいさまもトンカチを握る役で登場。  こいつらの砦は今回は遊園地の地下ですから、  ちょっとしたアトラクション娯楽が楽しめます。  本物のレザーフェイスが現れないのならこんなアトラクション行きたい~(爆)  D・ホッパーはこの一家を退治する役なんですが、  なんと二刀流チェーンソー!  ここまでコメディにしていただくと楽しいですよ。  ただし相変わらずフーパー監督の悪趣味は変わらず(別な意味でいっそう強化)  お食事中(特に肉料理)は避けて見たほうがよろしいかと・・  あとに妙な気持ち悪さが残らないから1よりお手軽に見られるホラーです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:02:10)
316.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 
なかなか面白かったです。  まさに事実は小説よりと申しましょうか・・  しかし期待も多かったのと誰を主体に描いているのかぼやけてしまい、  緊迫した面白さとはまた違う普通のドラマの面白さにとどまりました。  夏ごろからニュースで気にはなっていたのですが、  謎のディープ・スロートというあだ名の真のFBIが名乗りをあげて話題になりましたね。  6月ごろだったかな・・気にはなってたんです。  トム・ハンクスとユニバーサルが彼の映画化権利を買い取ったらしいから、  91歳の元FBI副長官来年には映画化されるでしょう。    こちらはワシントンポストの記者ふたりを中心に展開されています。  が、鬼気迫るシーンというのは(銃撃戦など)あっても良かったと思うのですが、  当時できないならば心理描写で記者の演出をもっと描くべきだと思うのです。  それが事件をただ追うような説明不足の展開で、  デスク役のブッシュ似のJ・ロバーズの方が演技的によかったのです。  この映画のホフマンとレッドフォードはあまりよい演出ではなかったと思う。  特にホフマンはうまい俳優なので役が地味すぎたかも・・  演出の最大の面白さはやはり今年になって自身を暴露した謎の男。  この描き方がサスペンスチックで面白い。  全体的にはシリアスな社会派映画でありながら軽めに見えてしまった。  もっともっと重大な事件のはずですから、  このての作品演出は抑揚ありすぎでも昔の黒沢監督の政治ドラマが面白い。  そしてS・ルメット監督の白黒映画のほうが・・  ただ実話になりますので派手な演出や娯楽は無理だったのかも。  たぶん2006年には映画化されるであろうこの事件、  決してリメイクではなく謎の男の目で見た裏の真実ということで、  ユニバーサルも賞狙いで作るはずです。  ここらでまだ未見の方、昔見た方も今一度見直してみられてはいかがでしょうか。  なおこの作品は調べてから見たほうが何倍も面白い事実の歴史サスペンスです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:50:15)
317.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》 
 4人の監督がそれぞれの作品を担当しアメリカの歴史のお勉強ができます。   贔屓目にではないのですが1作目のJ・スチュワートの章、  こんな創世記のような作品を観られて貴重でした。  おかしいし面白いのでわりと好きかも(短編だから描けたのかもね)  そして2章目のG・ペックもまあまあ面白い。  両方とも土の匂いがする章なのです。  そして両方ともの俳優が西部劇っぽくない(数観て比べてないからわからないけど)  東部から西部へと旅を続けたたった一人の男から物語は始まります。  同じように旅を続ける家族の娘と恋に落ちるのですが、  恋の落ち方がなんかほのぼのしててかわいいです。  そのふたりから始まる血の物語というか題名どおり西部開拓史なのです。  聖書のように語りが入り音楽の入れ方もそんな感じで、  自由と冒険がテーマのようだが実はアメリカという国は好戦的とよくわかる。  つまりは自由のための戦いが開拓であり冒険なのです。  第1章がこっけいでほのぼのしているのに、  いきなり第2章では街が出来て賭博場まであるのです。  この間が描かれていないのは絶対時間不足です。  どうやってアメリカが発展していったのかが日本人には説明不足。  前半だけでひとつ作品を作ってほしかったり・・  第3章になると南北戦争が始まり西部劇ではなくなっています。  そして第4章で汽車が登場しよく見たような光景が現れます。  昔の特に西部劇はあまり観ていないので第3章4章の配役はわからない。  でもこれ1作観るとアメリカの昔の歴史がわかるので、  近代史の映画を観るときに便利かもしれませんよ。  映画が当時画期的だった3台の映写機でパノラマ上映されたらしく、  同じような演出では「ベン・ハー」「80日間世界一周」などがあり、  ここらはやはり劇場で観ないと臨場感がないなぁと・・  「砂塵」で有名だったミルクを注文するシーンもこの作品では、  きっちりとミルクを飲んでパロデイしていますし、  「バックトゥザフューチャー3」のインディアンと遭遇シーンも思い出します。  もちろん汽車のシーンもおんなじです。  急ぎ足で西部開拓を160分にまとめた作品。  音楽はおなじみのグリーンスリープスが聴けたのでよかった。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:47:20)
318.  七人の侍 《ネタバレ》 
映画自体は非常によく出来ており、  侍モノが大好きな人には特にこたえられないと思う。  私は新選組は大好きなのですがちょっとこれは趣味の問題・・  でも面白かったです。  特によかったのが脚本です。  洋画のほうを多く見ているのでこの出だしは新鮮でした。  普通は無法者や新参者が現れて街や村が荒れるんですが、  これは主役は農民たちなのです。  野武士に荒らされた村を守るために考えたのは・・  農民たちのわずかな食料で侍たちを雇い野武士を退治してもらう。  出演者が知らない人ばかりでしたがマゲを切り坊主になる役の俳優さんよかったです。  実はこの出演陣の中で唯一知っていたのが他の黒澤作品でほとんど主役の三船敏郎。  他の作品は(天国と地獄など)演技が固くて演技力に疑問を持っていたのですが、  この役はあまりにはまっていたしうまいのでびっくりしました(苦笑)  三国志でいえば張飛みたいなおっちょこちょい。  コメデイのような前半はとても楽しかったです。  7人集めてゆく過程も面白いし戦術を練る坊主侍を中心としたやりとりもよい。  ただ中半からが長く感じてしまいました。  200分少々あるからというのもでしょうか。  野武士が来るまでのあたりがわりとテンポがよかったです。  カメラワークについてです。  さすがにハリウッドの有名監督がこぞって参考にしている映画。  構図の素晴らしさは他の(といっても侍モノ以外しか観てないけど)作品でも気になっていました。  特にいいなぁと思ったのが柵や小屋の隙間から魅せる演出。  このあと野武士は前を駆け抜けカメラは切り替わります。  ラストの坊主侍のセリフもよかったです。  「また生き残ったな」これは深いものがあります。  荒野の7人を見終え比べてみたいと思いました。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:45:35)(良:1票)
319.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
最初の方で首を切るしぐさをする男優をどこかで見たような気がするのですが・・  「街角/桃色の店」のパシリの店員もどきだと思うのですが(笑)  あともう気になって仕方なかったのですが、  ジョン・ドゥという架空の名!  「セブン」でK・スペイシーがやってた役名ではないですか!  「セブン」はこの時点では1回しか観ていないのですがこの名は記憶から去らない(爆)  あとあと・・「未来は今」のあらゆるシーンが思い出されました。  実は「未来は今」という作品は「素晴らしき哉!人生」とも激似しております。  もちろん後作のほうがオマージュ(というよりジョン・ドゥなどはまんま)です。   映画の演出は面白いし迫力もありました。  良い人間が悪い人間をやっつける映画ではありません。  良い人間にも普通に悪いところもあり悪い人間もそれ以上の罪は問わない。  ごく普通の(今回は異質ですが)善良な人間が落ちて最終的には大衆に救われる。  キャプラ監督のワンパターンともいえますがいいんじゃないでしょうか。   そしてやはり今回も感じたのはキャプラ監督は聖書の世界が好きだということ。  後半は説教くささが気になるくらい・・  主人公はイエスになろうとした。ならざるを得なかった。  祭り上げられ自らを正当化し大衆の夢を壊さないために・・  しかし大衆が望んだのは実は彼に死んでイエスになってもらうのではなかった。  映画として観るならば私は飛び降りようとするそこで終わってほしかった。  そうしたらかなりメッセージ色が強くなり忘れられないと思う。  最後に救うのは群衆ということくらいわかる作りなので、  観終えたあと感動はしなかったしぼやけてしまいました。       母性を感じる女性が主役という作品が多いんですが、  この「群衆」は明らかに逆で珍しく父性がテーマと思いました。  女性記者が亡き父の思いを語りニセ記事を作る。  主演男優は弱々しいのパターンはカリスマ教祖状態に変わり、  この設定はキャプラ作品の中では(といっても古い方)珍しい。  群衆が待っていたものは死んだ伝説のイエスではなく、  愛すべき隣人であり引っ張っていってくれる父役だったのです・・  
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:42:33)
320.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
う~ん・・ケ・セラ・セラが流れている映画なんだ。  親子愛を絡ませたサスペンスなのですが、  ちょっとひつこすぎるかなぁと思いました。  サスペンスで誘拐事件モノでこう、大事なところで歌われると・・  逆に「来た」と感動や感情移入ができない私。  ミュージカルではないのですね一応・・  「めまい」もそうでしたがドラマチックすぎるなぁ・・  よかったところは、  この時代のサスペンスとしては展開が速く観やすかったのと、  犯人側にも善人がいたりして人間ドラマはよく描けていました。  あの有名なコンサートホールでの演出は、  「ゴッドファーザー3」で似た感じのがありました。  あそこで終わってたらニヤリなのですが、  そこからがちょっとひつこいと思ったのです。  でもジャーン!で終わっちゃえば子供は帰って来れないし(・・)  ピアノで歌う母と口笛を吹く子供・・ついてゆけないのはなぜだろう。    こういう昔の映画を観てみるといかにその後に影響を与えてるか・・  最近の映画だと「ナショナルトレジャー」も思い出されました。 でも紙芝居をめくるような説明的な演出や前フリはコロンボでもありました。  サスペンス不感症にかかってるのかも(苦笑)  自分の予想を裏切ってくれるサスペンスを・・  謎解きは途中でわかってしまったのですが今回はヒッチコック作品には珍しく、  家族愛をテーマにしていてまるでスピルバーグのサスペンスアクションです(爆)  と、観れば面白い娯楽作になります。  何も考えずに観れば確かにいい作品かもしれません。  J・スチュワートが一市民を通り越して役柄もあるにせよ、  スーパーマンのような活躍がちょっとついてゆけず(「北北西に進路を取れ」もでした)  妻のD・デイもまるでミュージカル映画の主役でした。  それを爽快と観るか作りすぎだと観るかですね。  いやぁ困ったもんだ、私の現時点でのヒッチコック高採点は「鳥」で、  一番良かったのが「ロープ」ですから・・(ロープは欠点は多くとも面白い) 
[DVD(字幕)] 6点(2005-10-22 12:21:16)
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