3301. 恍惚の人
《ネタバレ》 73年という時期に認知症を正面から採り上げた問題意識は今日でも価値を有しているし、変なひねりをいれない誠実な描写は現在でも通用すると思う。ただ、終盤はいろんな場面での「おじいちゃーん」の連呼が妙に耳についた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-05 01:21:59) |
3302. 裸で御免なさい
ストリップどうこうというのはアイディアとしてはインパクトがあるけど、それ以外のところでひねりがありません。結果、同じやりとりが繰り返されているように見えます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-06-04 23:27:37) |
3303. 美しき運命の傷痕
《ネタバレ》 せっかく3つの素材を用意していながら、それがクロスしたり関連したりする要素が薄いのが残念。ただし、その中でも、よくあるような夫の不倫話を一本の筋の通った独自の世界にしているエマニュエル・ベアールの存在感は素晴らしい。仰々しい邦題はかえって損をしていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-04 04:19:35) |
3304. サン・ジャックへの道
筋的には細切れのエピソードを重ねただけという感じですが、ただの道を黙々と歩いている風景とか、その辺でぼてっと休んでいる状態とか、映像的には意外に面白いのです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-03 04:15:44) |
3305. ビヨンド・サイレンス
《ネタバレ》 例えば、父と娘の会話の場面で、会話の切れ目に父の視線が反れると、娘は手をちらちらさせて、父の視線を自分に向けさせる(そうでないと手話が見えない)。そのような描写の1つ1つがしっかりしているところに感嘆するし、しかもそれは日常生活の前提にすぎず、さらにクラリネットというエッセンスに寄りかかることなく、日々の一歩一歩を地道に描いているところが良い。ラストシーンも、突然栄光に包まれるのではなく、あくまでも薄暗いステージであるところがいいですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-01 23:47:41) |
3306. ナチュラル
レッドフォードのユニフォーム姿は意外に違和感がなかったが、それよりもグレン・クローズがあんな楚々とした役には全然合ってなかったのが気になった。しかし、キャスティングの問題をさておいても、ストーリー進行が極めてご都合的で安直なのが一番まずいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-06-01 03:45:31) |
3307. 煙突の見える場所
描写の対象を下手に拡げず、あくまでも身近な範囲でまとめているところは作品の堅実性を増加させていますが、それでもやはり食い足りない印象は否めない。上原謙が途中からどんどん格好悪くなっているだけなのも、何だかなあ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-06-01 02:07:59) |
3308. おしゃれ泥棒
オードリーのようなお姫様顔だと、やっぱりこういう軽いタッチの作品には合わないんじゃないかな・・・。多少はアホさ(広い意味で)を感じさせるくらいでないと、この種の主役には違和感があります。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-05-24 02:33:05) |
3309. ぼくの最後の恋人
ラブロマンス色はあまり感じられず、むしろ生活の中のああだこうだで笑わせようとするコメディ作品に近いのだが、そのネタが別に笑えないのです。それよりも、いろんなところでギャーギャー騒がしいのが気になります。 [DVD(字幕)] 4点(2011-05-21 02:44:27) |
3310. 竜二
《ネタバレ》 派手な喧嘩も銃撃戦もない。ひたすら地道な生活の描写。その中からにじみ出てくるヤクザ者の悲哀。途中であっさり堅気の生活に転進してしまうのも、今から見るとかえって斬新だったりする。さっと切り上げるラストも、ある種の容赦なさを感じさせて清冽。ただし、永島瑛子のベリーショートはあまり似合わないと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-21 00:58:22) |
3311. パリで一緒に
《ネタバレ》 脚本家がああだこうだと考える内容が、それこそ思いつきを並べただけで、発想も計算も感じられないのが最大の難点。お馬鹿映画だからこそ、締めるべきところは締めないといけないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-05-20 00:11:42) |
3312. シャレード(1963)
主演の2人が常に同じような感じで同じような演技をしているため、この人たちはどこでどうしたいというのがよく分かりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-05-19 20:59:20) |
3313. 無法松の一生(1958)
《ネタバレ》 運動会のシーンでも、太鼓のシーンでも、その底にじっと抑えた慕情と悲哀がそこはかとなくにじみ出ている。そこがいい。だから、ポスターのシークエンスが、何ともいえない重みをもって静かな光を発している。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-17 23:24:57) |
3314. アドレナリン・ブレイク
何というか、とにかくみんなが揃いも揃って互いに顔面攻撃を繰り返し、とても痛そうな話。それ以外は何も印象に残っていない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2011-05-17 03:10:45) |
3315. 大殺陣
《ネタバレ》 前半のところで、誰が何をしようとしているのかがあまりにもごちゃごちゃしていて、ほとんど入り込めませんでした。ラストのしら~っとした静寂感はなかなか良いです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-05-16 02:44:26) |
3316. 十一人の侍
《ネタバレ》 これだけのキャストの中で、夏八木先生を主役にしてくれただけで、私としては何も言うことはないんですよ。まあ、尺をもっと長くして、個々の面々の背景なども取り入れるのがオーソドックスな手法なのでしょうが、そんなまだるっこしいことはせずに一気に突き進むのがこの作品の魅力であるともいえます。作戦中止のときの延々と続く馬の音、執拗に馬の一隊を追うカメラが強力ですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-15 23:22:45) |
3317. 星願 あなたにもういちど
《ネタバレ》 「ゴースト」大好きな私としては、当然楽しみながら見ることができたが、気になる点もいくつか・・・(1)そもそも、盲目かつ喋れないという設定にする必要はあったのか?むしろ、復活後の方が「自分の正体を名乗れない」「外見まるで違う」という重大な「障害」があるのだから、むしろ死亡前はそれとの対比で一般の状態にするべきでは?(2)「流星群が出ると戻る時間」というのはラストで突然出てきたような気がするが、これは最初から明らかにすべきでは?(3)プールサイドの言い合いのシーンはなかなかぐっときたが、その後に2人座っているところで、変に流れが落ち着いてしまった(実はこの後ハッピーエンドになるのかと思ったくらいだ)。(4)天国の部分、セットがしょぼすぎ・・・よって、4点減点。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-12 02:51:29) |
3318. 高校生心中 純愛
設定から筋の運びから音楽からラストの力業の持って行き方から、何から何まで昭和40年代の懐かしドラマの香り満載。これでは低い点はつけられません。説明台詞の数々も俳優の皆様の赤面するようなくさい演技も、どうでもいいのです。「何でそこでそういう行為に出る!?」と突っ込みたくなる行動でも、登場人物は何の疑いも持たずにそれに突き進んでいる。そこがいいのです。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-11 01:40:11)(良:1票) |
3319. ウホッホ探険隊
《ネタバレ》 筋自体はどうということもないのだが、他の類作から大きく際立っているのは、2人の子供が、反発して問題を起こすわけでも逆に変に優等生ぶるわけでもなく、ごく自然に素直に事態に対応していること。これって意外に制作側がきちんと意識していないとできないことなんじゃないかと思う。ラストの後でどうなったのかをいろいろ想像するのも楽しい。材料はいろいろありますね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-09 01:08:04) |
3320. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 思ったほど後味悪くないじゃん、というのが素朴な第一感想。もちろんバッドエンドはバッドエンドなんだけど、それまでにもっと不運な巡り合わせや周りの理不尽な対応が連続発生すると予想していたので。これだったらほとんど結論までは一直線です。それぞれのキャストはいろいろ考えて演技をしているっぽいんだけど、あのカメラじゃ何も分からないですね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-05-08 02:18:06) |