21. 用心棒
《ネタバレ》 どうしてもハメットの掃除屋ハードボイルド『血の収穫』を思い浮かべてしまう本作…って、いまぐぐってみたらまんま『血の収穫』の翻案なんだそうですなー。これでこの映画、ようやく俯瞰できたような気がした。あっちの勢力図は4極(ギャング2組織、労組実行部隊、警察)+探偵でわかりにくいが、こっちは2極(ギャングのみ)+用心棒なんで明快。そして、読者にも手の内を明かさないコンチネンタル・オプと違って喋る喋る(おかげで失敗もするが)。明快至上主義の黒澤ならではの大胆さ。アイデアの元は当時の世界が入り口に立ったばかりの「冷戦」だろう。が、キューバ危機の前なんだよね。なんだか後の世界の15年を縛っちゃったような造りだよなあ。ハメットは第一次大戦後に、あの世界多極化の騒乱を炭鉱町に封じ込める『血の収穫』を書いた。あれは一種の「戦後反省文」なわけだ。だからよけい、黒澤の物語構築力・時代を予見する力には目を見張るしかない。…と、ここまで誉めておきながら満点じゃないのは、好きな監督じゃないから(苦笑)。 ●追記:余談ながら、「三十郎」の名は口からでまかせだろう。読者(観客)に名を明かさないのが、オリジナル主人公コンチネンタル・オプのセールスポイントでもあったわけだから。 ●お願い、もうちょっと比較を続けさせて(笑)…原作ではマシンガンでギャングのアジトを包囲して、小屋が崩壊するまで撃ちまくった残酷シーン、本作では焼き討ち場面になるワケっすね。ちょっと地味すぎ~。ま、当時の技術とか予算とかを考えると贅沢な方なのはわかるけどね。『血の収穫』ではオプの策略に気付いた奴が「もうやめてくれ」と頼みに来るシーンがあって、これがゾクリと来たんだけど、『用心棒』では特にそういうシーンはない。ちょっと惜しい。代わりに卯之助という素晴らしいオリジナルキャラクターを放り込んで盛り上げてくれた。やっぱ漢の物語に宿敵は必要だよね。●さらに危なげな想像。『用心棒』=冷戦モデルに立つと、現実世界の桑畑三十郎は…もしかして…もしかして…フ○インなのか? ひええ~! 6点(2004-12-31 13:33:44) |
22. 天使ガブリエルと鵞鳥夫人
世に隠れなき艶笑古典、ボッカチオの『デカメロン』第2話「好色な修道士が天使になりすます悪事を働く話(ベネチアの物語)」の完全映像化。これを60年代という時期に人形アニメでやったというのは凄すぎです。まあ、チェコの人形劇文化は500年以上の歴史を誇る(子供向けというより、言葉が分断したボヘミアを文化的に繋ぐニュース番組的な役割を果たしたらしい)深い世界なので、《エロい人形劇》という芸能ジャンルがあっても全然フシギじゃないんですが…。しかしトルンカの描く上品なエロっぽさには参りますねえ。鵞鳥夫人、まるでカモがネギ背負って歩いてる状態だもんなア(゚ー゚;…。個人的には中盤のサスペンス、ベネチアならではの水路の逃避行が素晴らしかったです。ノンビリ歌いながら迫ってくる船頭さんとか、なかなかいい味が出てました。大人向けに製作された映画だけあって、一般の人たちの鑑賞に十二分に堪える良作。 8点(2004-12-19 22:09:24) |
23. 電子頭脳おばあさん
《ネタバレ》 (かんたーたさん、この作品だけは私的に絶対外せないのです。先取り御免!)《ちょいバレ》表情のない人形で、最初は男か女かもわからない手抜き顔。なのに話が進んでいくとキャラが立ってくるからフシギ。飛行カプセルに置き忘れたおばあさんの写真を見送る時と、電婆にボールを落とされちゃう時の(´・ω・`)ショボーンって感じが、たまらなく愛くるしいです。レトロな未来世界の美術も手が込んでいて面白いけど、そんな博物館的な価値は正直どーでもよくなるほど、子供の心情がうまく出ている。ちなみに本作はNHKがトルンカ影響下で作った『チロリン村とクルミの木』と同時期の製作で、『空中都市008』より遥か以前の作品。ワールドワイドでは『サンダーバード』よりも前。量産される子供向けSF番組に刈られてしまった芽が、おばあさんの写真を無くしてしまった主人公みたいに、憐れで悲しくなってくる。未来を舞台にした、素晴らしい(´・ω・`)ショボーンパワー放射ムービー。 9点(2004-12-18 16:46:36)(良:1票) |
24. 火の馬
60年代、コテコテの様式美、中央アジアの美しい色彩、寒そうな空気。そういう化粧を落とせば、結局アキ・カウリスマキと同じテクニックで作られていると思うんだけど、これだけ素材がよけりゃ別の映画になるよなあ。シルクロードの峻厳さがフィルムに写ってるよ。子供時代、全裸で山を駆け回る主人公とヒロインの姿も、視点がポエティックでグー。主人公の一生を通して、中央アジアの文化や世界観がじんわりと伝わってくるのも良い。ただ~し! この魔術的リアリズムというかお経みたいなと言うか、尋常でなく波乱に乏しい演出をどう見るかは見る人それぞれの眼力に委ねられるでしょう。オイラは「もうちょっと幻想的にしてもよかったんじゃないか」と思います。しっかしアフガン戦以降、中央アジアはどうかしちゃったよなあ…こういう光景、もう現地でも見られなかったりして…。 6点(2004-12-09 00:42:51) |
25. 大魔神
《ネタバレ》 なにわ君さんのレビューに釣られて見てしまいましたよ。結果は「うーん! 弁士が欲しい!」。時代劇というより伝奇物語の造りなんですよね。だからノリノリのナレがないのが寂しい。まあここまで絵ができてると、自然にナレが聞こえてきますがね…なぜか国枝史郎風の… 「嗚呼、いかに極悪非道の謀反人と云へど、あまりと云へばあまりの仕打ち! 地面に伏したる小笹は死中に居るのも忘れ、よよと泣き崩れたのであった」 「かくなる上は滝より落ちてこの身果てんと絶壁に駆け寄る小笹に、お姉やめてよと竹坊が追いすがる。ところが正にこの時だ。一陣の陰風がもつれ合う二人を諌めるように吹き抜けると…見よ! ガラガラと崩れ落ちた岩戸の奥に、魔神の像がすっくと立って二人を見下ろして居るではなゐか!」 「霊光一閃里へ降りた魔神の像には、花房忠文が十年親しんで来た穏やかな面持ちは微塵もない。その形相、もはや身も竦むような鬼神の顔だ! 般若の面だ! これぞ誰知らぬ者のない封じ込めの魔神、阿羅羯磨の現し身であった」 「これは殺生な、手前も城へ入れて下されい…と往生際も悪く御成門を叩く侍供を尻目に、ようよう追いついた魔神が門も人もまとめて叩き潰す。その上へ屋根の瓦をぶちまけた大魔神、正々堂々御成門からの入城と相成った」 …う。ちょっとノリ過ぎました(とか言いながら手を入れてたり)。 7点(2004-10-27 12:43:52)(笑:1票) |
26. 網走番外地(1965)
ごめん。点低いす。やっぱしオイラの愛する石井輝男はコレじゃないんだよなあ…この映画なんかカット割りが練られすぎちゃってもう(苦笑)。予算や期間がなくて幼稚園児の粘土工作みたいに不細工な作品の方が、彼の作家性が出てしまうのは悲しい事かもしれないが。やはり『スーパージャイアンツ』で展開する石井節の洗礼を受けている以上、普通な名作を撮る彼は受け入れられん。でも、最後の最後、丹波の台詞ではドッと涙が溢れました。脱獄物なのに、本当の意味での悪い奴がいないんだよなあ、この映画(それがテーマみたいだし)。 4点(2004-10-17 21:24:15) |
27. 2001年宇宙の旅
ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントさん(とソビエト科学者)以外は宇宙に出られないという、往年のSF映画の世界観。この頂点に君臨する本作は、21世紀になった事もあって賞味期限的にはかなりヤバい状態にある。最近よく思う。ボーマン船長がデュリアからサミュエル・ジャクソン(でなくてもいいけどアフリカを感じさせる骨っぽい黒人俳優)に替わったらどんな映像になるかな…と。ただ、世界が圧倒的な冷戦(そして宇宙開発競争)のプレッシャーにさらされていた時代に作られた本作のメッセージは非常に明快で、ただひたすら人類文明の卑小さ・宇宙世界の壮大さ・次のステップへ登るための競争(=戦争)の不可避性を伝えようとしている。低得点の人たちのコメントを見ていて「このメッセージが伝わらなくなったのは、ある意味世界がそれだけ平和になったからか」と安心したりもした。個人的には映画音楽のあり方を決定的に変えた作品、という事で記憶に留めたい。ダブルシュトラウス、リゲティ…クラッシックに慣れ親しんだ耳には今なお「これほどの解釈ができるのか」という感慨が沸いてくる。科学技術の突き放した扱いに比べ、これら音楽たちの扱いの、なんと丁重で荘厳なこと! ロケットはいまだ旅行客を静止軌道上へ運んで行けてないけど、シュトラウスのワルツはそうしてくれている。リゲティなら木星の彼方まで連れて行ってくれる。この映画以後は、ね。そう考えると芸術の賞味期限は、再解釈でどこまでも延ばせるものなのかも知れない。 8点(2004-08-30 08:46:04) |
28. 鳥(1963)
《ネタバレ》 監督ヒッチ×原作デュモーリアの3作目。原作を読むまでは7点くらいだった。今はこんな感じ。そもそも規模的に無理と判ってただろうに、デュモーリアのこの作品を使ったのは「レベッカの夢よもう一度」って思ったんだろう。けど、「軍艦と見間違うほどのカモメの群れ」を「ジャングルジムいっぱいのカラス」にスケールダウンさせたのは罪深いよ(まーそこまで予算もないだろうけど)。てか押し寄せるカモメのシーン、CGでいいから原作通りのシチュで猛烈に見たい…『サイコ』なんかリメイクしないでコッチをやってよー! 今の技術とリメイクブームならやれるッ! 監督はエメリッヒ希望。 4点(2004-08-15 22:49:47) |
29. 死霊の盆踊り
いちど、0点というものをつけてみたかったのれす。でも公開当時、目の色を変えてビデオ屋に走ったオイラも0点なのかもしれない…。 0点(2004-07-01 02:25:15)(笑:4票) |
30. 天国と地獄
《ネタバレ》 実のところは相当ヤバげなハナシなのである。絶対悪のなくなった社会で、セッセと「絶対善」を追求する刑事たち。そうでなければならないように、入念にシナリオが組まれているので、刑事達と一緒に犯人追求の醍醐味を味わえる訳だが、最後の犯人対面シーンでその醍醐味がドカーンとブチ壊れてしまう。山崎務の迫真の演技で、映画自体の存在価値がひっくり返ってしまうのだ。このラストでは天国と地獄が絵的にキッパリ分かれているが、地獄の方に漂いまくるリアルな不条理が、見る者の心を捉えて離さない。ごく普通の生活から、普段目にする些細な風景によって人生を狂わせて行く犯人の姿。この映画で徹底して貫かれてきた「社会正義」はここでものの見事に崩れ去って、日常生活に漂う不安がシュールに浮かび上がって来る仕掛け。悪への同情はなく、悪への憐れみがある映画だ(そしてこの作品への徹底したアンチテーゼとして天藤真・岡本喜八の『大誘拐』がクリアに浮かび上がって来る)。 7点(2004-05-30 03:37:47) |
31. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 昔、これを観てから『未知への飛行』を観ちゃったんですが、笑いっぱなしでした。なんでこんなにシチュエーションが似てる~っ? なんだか、同じフィルム使って違うシナリオをアフレコ収録したみたいな錯覚に陥った記憶があります。だが、コッチの方が一段と深い描き方をしてそうなのは、全体構成がセックスを揶揄してるような気がするから。冒頭の空中給油は言わずもがな、それ以外にも…最初のゆっくりとしたカットバックが、次第に激しく、やがて猛烈に、最後は支離滅裂に飛びまくる点。最初は影すらも映らなかったストレンジラブ博士が、次第に重要度を帯びてきて、最後にはマフリー大統領&タージドソン将軍を差し置いてラストのセリフを奪い、立ち上がってしまう点。最初は悲壮な決意で臨むものの、「ウッ発射できねェ」「いや俺が何とかするッ!」と燃え上がっていく爆撃機内。そしてラストの爆発、キノコ雲の連続…。男の、射精に至るまでの内面をとことん分析的(分裂症的?)に描いた作品に見えます(「=それこそが戦争の原理」と言いたいんだろうな)。そういう風に観る事で、奇妙なタイトルの意味や、ピーター・セラーズが三役をこなした事の意味が見えてくるような、来ないような。 9点(2004-05-24 02:01:41)(良:1票) |
32. 未知空間の恐怖 光る眼
《ネタバレ》 原作はイギリスSF。だもんで、兵士に紐をくくりつけてズルズル…ってチープなシーンも、真剣にやってる(カーペンターのリメイクでは、どうしても「この方が安いから使ったんだよ~ん」という疑惑が拭えない)。金もない企画で腐ったシナリオを救うのは、演技の力だ。それを実感できるだろう。だがこの作品、意外と底は浅いんだよね。思考を共有する新種の子供たちをコミュニズムの尖兵と見なして、キリスト教と対決させて見ました~ってな内容(というか監督も原作者もそう言ってる)。60年代の、しかも「疎外されているミュータントが実は悪者」というXメンの逆を行く話でありながら新鮮味があまりないのは、こういう神や信仰を持ち出してしまう西洋的な甘さがあるためだろう。神なき時代に敢えてこれをリメイクして自爆した、カーペンターの無謀な勇気の方が誉めるに値すると思う。「手持ちの予算や技術の範囲内で、ゆとりをもって作った映画」。本作についてはそういう印象が残る。そんな安全圏の無難なSFは見たくない。点数も平均点しかやらん(もう何度も繰り返し見てる作品なんだけどね、と弁護しておくけど)。 4点(2004-05-14 04:18:16) |
33. マタンゴ
SFには辛いオイラ。特にこれは「この原作を無宗教の日本人が演じるのは無理だろ!」って面があって…スタッフが神級なのはわかるんすけどね…容赦なくこの点数にさせて頂きます。原作『夜の声』は、キリスト教(の持つピューリタン的な潔癖さ)ならではの恐怖があったので、信仰の力でさえも「マタンゴ化」を止められない、という点が恐ろしかったワケで(これは『エクソシスト』の行き着く先にある恐怖と同じ)。極限状況だけじゃあの怖さは出ないなあ。ラストシーンでビシッと落としてくれたので、そこだけポイント高いです。 2点(2004-03-15 04:19:16) |
34. 砂の女
ハンコ vs 砂!という映画ですね(違うか)。映像的には『他人の顔』の方がぶっ飛んじゃうんだけど、まだこのサイトに登録されてなかった…とにかく、原作者の脚本だけあって原作に忠実なところがポイント高いです。意外に襲いくる砂の迫力も凄いし、緊張感漂いまくりの構図は(疲れるけど)いい体験。砂丘の奥底で砂の女とセックスしちゃうあたりの不条理感を、お面のインパクトを利用して無理なくスルッと描いちゃったのはお見事でした。 7点(2004-03-15 03:48:58) |
35. 他人の顔
《ネタバレ》 オープニングの映像だけでも映画史に残る大冒険。長科白を独白する仲代達也にレントゲン線を当てて、ひたすら回り込みで透視映像を撮り続ける…あまりにも無謀な、リテイク不可能なフィルム! なんとなくレアだぞ! そしてラストシーンで通りを埋め尽くす、顔のない群集。シュールでリアルで、怖すぎます。それ以外は手堅い感じかな。もちろん原作の味が薄められていないのもポイントです。オリジナルのマッドサイエンティストっぽい化学的ウンチクは影を潜めてますが。 8点(2004-03-15 03:47:12) |
36. シベールの日曜日
『ロリータ』のレビューを書いた流れで(笑)。乾いた、フランス映画独特の絵造りが怖かったなあ…と思う反面、子供の視点に移ると一転してフランス映画独特の美しい絵に。ガラス越しに見る風景は、特にそう思いました。でも、母親を思わせる(ていうかあれ親だよなきっと)ジプシーの占い師に出会うシーンから状況は一転して、胸に突き刺さるような展開に。フランス人て、どうしてこうドライな感性を誇示したがるんだろう…でもまあ根は戦争がテーマだし…『ジョニーは戦場に行った』の流れだよなあ…というワケで、何となく子供との純愛をダシにした反戦映画のような気がしなくもなかったですね。評価は悩むところだけど、この客に媚びたような臭気が気になってしまうので、減点方式で3点引きました(2004/3/14 6点に変更)。 6点(2004-03-15 01:08:21) |
37. タイム・マシン/80万年後の世界へ
B級の薫り高い娯楽作。リメイク版での、万感の想いを込めてタイムマシンのレバーをグググッ!と引く熱さに比べると、なんとお気楽な…でもまあ原作イメージに近いのはコッチの方か。でも…殴るだけで死んでしまうモーロックの弱さは、ちゃんと科学的理由があるんだけど、映画ではなんの説明もないんでお笑いにしかなってないぞ。見るならDVD版をお勧めします。オマケでついてるTV特集での寸劇が、そのまま本作の後日談となってて気持ちがいいんですよ。ま、オイラはSF作品の評価には厳しいんで点数低めにつけますけど、気楽に見れて一度は楽しめる、お勧め作品です。 5点(2004-03-08 05:40:44) |
38. 少女ムシェット
《ネタバレ》 オイラ的にはブレッソン映画の最高峰。あのラストにはア然とし、かつ泣きましたね。何をやっても救われない少女ムシェット。健気、って感じじゃなく、カンシャクも起こせば生まれを恨みもするし、性格のネジケた悪戯もするし…そうであればあるほど愛しく、可愛く見えてきます。オイラ的にはロリータでもシベールでもアナでもキャンディでもなく、やっぱムシェットが映画史上最強の少女ですわ。ラスト、あまりの幸薄さに泣くけどね。 9点(2004-03-05 03:17:13)(良:2票) |
39. キューポラのある街
特にレビューするまでもなく推しも推されもしない名画なんだから、特別書くこともないんですがねえ。もう久しく見てなかったけど、DVDで見直してみました。吉永小百合の弟が、朝鮮に帰国する同級生に袋いっぱいのビーダマを渡して「北鮮は新国家建設中だからビーダマなんかねェだろう」って言うシーンは、時代を感じちゃってホロリと来ましたわ。この映画を作ってた当時は、誰一人こんな拉致問題の時代に突入するなんて想像しなかったんだろうなあ…個人的には担任の先生、通称「スーパーマン」の演技が好きです。東野英治郎の頑固オヤジぶりもイイすね。良くも悪しくも、お行儀のいい「よいこ映画」を脱する事ができないっていう欠点があるので、1点マイナス。気持ち的には10点ですが、殺伐とした昨今の世情にもまれながら見ると、「もう賞味期限が過ぎた映画なのかなあ」とか悲しく思えてきます。 9点(2004-02-21 23:30:57) |
40. 地下鉄のザジ
なんか昨日からロリ物のレビューまとめてやってる…まあいいか。何はともあれザジ。最高ですね。展開は飽きないし、フィルムは手が込んでるし、ザジは元気で可愛いし。でもしかし! ザジの叔母さんの清楚な美貌もイイのであります。いやドイツ娘もなかなか…なんて言ってると怪しい警官になってしまうのでありますが。見よ! 我がトレール・スケイヨンの力を~! …ごめん、ちと壊れてマス。 9点(2004-02-20 03:03:44) |