21. 七人の侍
とてもヒマだったので借りてきました。上映時間・3時間半のDVD2枚組。こういう時にしか見れません。のんべりだらりと見てたので、長さは気になりませんでした。むしろもっと長くこの泥くさい世界に浸っていたかったかなぁ。この「口ん中ジャリジャリ感」は、おそらくこの映画特有のものです。他に観たことないです。本当に。 いやーおもろかった。なぜかずっとお腹痛かったけど、それでもおもろかった。自分は映画のこと(カメラワークとか撮影手法とか)について何も知らないので、きっといま思ってる以上に凄い映画なんでしょうね。 でも、死にっぷりには不満が残ります。槍でちょっと突いただけでそないバタバタ死なんやろう。剣でちょっと切っただけでそないバタバタ死なんやろう。何かを意図しての演出なのかどうかは分かりませんが、そのへんもリアルにしてくれたらもっと緊迫感あるのになぁと思ったり。鬼ごっことちゃうねんからさ。 というわけで、8点からマイナス1点で、7点です。でもおもしろかったのでぜひ時間のあるときに観てください。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-31 13:10:25) |
22. スター・ウォーズ/クローン大戦 <TVM>
「これを観るとエピソード3をもっとおもしろく観ることができる」という、あくまでオマケ的要素を含んだうえでの点数です。スターウォーズに心入れのない方は、なんのこっちゃ分からないと思います。 内容はけっこう粗くてざっくりした感じですが、そのぶんやたらとテンポが良くて見やすいです。実写だとどうしてももたもたしがちな格闘シーンも、パシッ!バシッ!ドカーン!とダイナミックかつスピーディーに技がきまって気持ちがいい。「ああ、ジェダイってこんなに強いんやなぁ」と感心させられました。 というわけで、7点。ちょっと高いかな。まぁいいや。 [地上波(吹替)] 7点(2005-10-31 13:04:50) |
23. ウォーターボーイズ
テレビでも散々やっているので、もう4回目かな。演技がどうとか、商業的とか、色んなつっこみがあるでしょうが、この「学芸会的なノリ」こそが、最後のシーンの笑顔&マジ泣きの顔たちにリアリティを持たせてる気がします。あの自然な涙を見ると、いつも熱いものがこみあげてきます。 これに関しては「映画やしええやん」と言っちゃっていいんじゃないか、と思う良質の「テレビ映画」です。でも何回もドラマ化すんはどうかと。それ込みで作られてるのが残念。なんぼネタ不足か知らんが、男のシンクロで商売すんのそろそろやめよう。 もうすぐ学生を卒業してサラリーマンになる俺ですが、もしかするととんでもないお楽しみ期間をまざまざと逃してしまったんじゃないか、と泣きそうになる映画です。中学や高校のときにできなかったことは、今はもうできないけれど、今できることは今のうちにやってしまおう。そう前向きになりたい。 あとは、平山綾が反則です。あんなもんは、可愛いにきまってるやん!勘弁してくれ。というわけで、7点。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 12:37:21)(良:1票) |
24. オールド・ボーイ(2003)
個人的に韓国映画は好きじゃないどころか嫌いなんですが。いやー、これはちょっとやられました。おもろかったです。 ストーリーはちょっと雑。演技も病的なところがあって、序盤はわけわからんなぁ、中盤はグダグダやなぁ、と投げてしまいそうになりながら観てたんですが。終盤、オチは直前に読めたにも関わらずけっこう衝撃。気が付いたら、いつのまにか、おもっきり引き込まれてました。 バイオレンスあり、ちょっとエロありで、このストーリー。タランティーノ監督が賞をあげた気持ちが分かる気がします。でもこの映画は、韓国人が見たほうがもっと衝撃ですよね。宗教的に。あと、ヒロインの子(カン・ヘジョン)がかわいかったのも、この映画を放り投げずに最後まで見れた要因かもしれません。おっぱいも拝めたのでもう言うことないです。よかった。 というわけで、7点。いや、8点か。うーんどないしよ・・・やっぱり7点で。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-31 05:51:25) |
25. Ray/レイ
おもしろい映画でした。レイチャールズあたりの音楽が好きだったので、なおさらかな。 ただ、この映画を観てもっとおもしろいと思うためには、当然ながらレイチャールズについて知識があった方が得するわけで、彼についての造詣に深くなかった俺はちょっと損した気分になっちゃいました。 でも、もう少し勉強してから見直したいと思わせただけでもこの映画を観た価値はあったんじゃないでしょうか。それが「伝記」の目的でもあるわけで。 焼き直しとか伝記モノが批判されがちな昨今ですが、ちゃんとした演技にちゃんとした作りであれば、150分以上にも及ぶ映画でも退屈せずに観られるいいお手本になっていると思います。というわけで、7点です。ちゃんとレイチャールズについて勉強して、彼のことを大好きになって帰ってきたら、8点にも9点にもなる可能性があります。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 05:45:06) |
26. スーパーサイズ・ミー
実はここ3年くらい、ほぼ毎日ラーメンを食べ歩いてます。3食ラーメンっていうわけにはいきませんが、たまに1日で5杯とか6杯とか食べます。これも相当体に悪いはずですよね。でもぶくぶくに太ったり、極端に体調を崩したり、ということはありません。何が言いたいかというと、それだけマクドって恐ろしい食い物なんやなぁということです。1ヶ月マクドだけを食べるつづける。こんなん好きやわー。 しかしアメリカ人ってなんでこうも両極端なんでしょうか。やることも、表現することも両極端。そのへんはマイケルムーアとも似てるよな気もするけど、あくまでB級なものを対象にしているので、あっちよりは「悪意」が感じられず、バカバカしくて好感触です。 この映画が終わったあと、便所に駆けこんで、観ながら喰ってたポテトチップスをぜんぶ吐き出しました。それくらいのインパクトはあります。というわけで、8点・・・はあげすぎかな。じゃ、7点で。べつに献身的な彼女に嫉妬してるわけではないです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 04:42:38) |
27. ビヨンド・ザ・マット
アメリカのショービジネスの裏側、ってものに興味があったので、なかなかおもしろく観ることができました。 「プロレス?ヤオやろ?」と頭ごなしに否定してしまうけれども、でもちょっとだけ「なんでプロレス好きはヤオと分かりながらプロレスを愛するのだろう」と気になってる人は、ぜひ観てください。 テリーファンクの話と、ラストのスタンドバイミーがとても印象的でした。「人を楽しませるために自分を傷つける」というある意味で自虐的な行為が、自分の感性にぴったり当てはまって、たまりませんでした。光あるところには陰があるんです。何に対しても言えることだと思いますが、プロの根性って尋常じゃないですね。プロレスじゃなくても画になると思います。 というわけで、7点?プロレスに興味がなければ6点か5点くらいでしょう。 [地上波(字幕)] 7点(2005-10-31 04:31:41) |
28. Mr.インクレディブル
さすがピクサー。芸が細かい。手堅くおもしろいです。でも展開があまりにベタで、わりと簡単に先が読めてしまった。どうも手堅すぎるんじゃないかなぁ、とも思ったり。まぁそのあたりの安心感が、おもしろさのひとつの要因でもあるんですが。 個人的には同じピクサーなら「モンスターズインク」のほうが好きです。でもこれを観て退屈する、ということはたぶんないと思います。なにもすることがないヒマな休みの日に、酒でも飲みながらどうぞ。というわけで、7点。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 04:17:31) |
29. ターミネーター4
ことあるごとに地上波で放送されるターミネーター2を観るにつけ、このシリーズの魅力は、人間のカタチをした無機質で無表情なロボットがいつになってもくたばらずにいやらしくネチネチと愚直に地の果てまでも追いかけてきて、屈強なお母さんをして「もうやだこの子!」と言わしめる恐怖感であるとつくづく思う。しかし最新作である本作は「ターミネーター」を冠しているにも関わらず、そのスキームはさておきなにやら怪しげなサーガを築こうとしている。4作目ともなればこういう方向への鞍替は想定の範囲内だが、それにしてもつっこみどころ、というか、合点のいかないところが多すぎる・・・というのが正直な感想。 たとえば、戦いを通して「人間」であることを証明したマーカスに対して、かのような方法でコナーを生かせる、というのは脚本ミスでないかと思う。「ターミネーターとの戦いにおいて犠牲の上に成り立つ生を描いた」のであれば、それはこの作品においては詭弁だ。散りばめられた旧作へのオマージュもファンには嬉しいが、コンセプトの段階でちょっと「ちがう」んじゃないかと思う。戦争映画として鞍替えするならとことんやるべきで、人類軍やジョンコナーの悲壮感をもっと丁寧に描くべきだと思う。そうでないなら「ターミネーター」である以上、絶体絶命の恐怖感をとことんまで追求するのが筋ではないか。大量のターミネーターたちがどこかで見たただの戦闘ロボットとしてそこに存在してしまっているのはいささか寂しい。そこをふまえたうえでオマージュをやってほしい。なんのための「ダダン・ダン・ダダン!」なのか、なんのためのカリフォルニア州知事なのか、さっぱり分からない。やりたいだけやん、っていう。そしたら俺も「おお、そうなのか」としか言えない。化学調味料のように「ターミネーター」をふりかけるのであれば、俺は最新作ではなく、いつになってもターミネーター2を観る。 この作品がつまらないわけでは決してない。押さえるべき文法はしっかり押さえられており、娯楽映画としては十分に楽しめる。さらに、本編の時間軸の把握がしにくいため、過去のターミネーターを振り返ってみたい、と思わせる点においても秀逸だ。これは怪我の功名とも言えよう。しかし、「ターミネーター」としてはもう少し練り込む余地と責務があったのではないかと思う。惜しい。というわけで6点。次回作に期待。 [映画館(字幕)] 6点(2009-07-06 18:10:12)(良:2票) |
30. クローズZEROII
原作は「クローズ」「ワースト」ともにすべて読了。前作はDVDにて。思いのほかおもしろかった前作の熱気のまま劇場に足を運んだが、前作対比70%といったところ。この作品も悪くはないが、勧めるのであれば「1だけ観てあとは漫画読んでおけばいいよ」となってしまう。あまり文句ばかり並べても仕方ないけど以下苦言。 1.どいつもこいつも殴る蹴るがワンパターン。一見派手に見えるが、後半はグダグダ。単調すぎて飽きがくる。トイレに行って帰ってきたらまだ同じことやってて驚いた。 2.ナルシストすぎる鳴海大我。上半身裸の斜め45度でこっち睨まれても・・・。キャラ設定がいまいち「クローズ」の世界観にハマらず。ボスなのに魅力半減。 3.簡単にヤらせてくれる黒木メイサ。相変わらずの必要のなさに「これは彼女のアルバムのプロモーションだから!」と自分に言い聞かせても、やっぱり可愛そうになる。 というわけで、前作7点、今作6点、といったところか。熱さと勢いは前作のままで評価できるが、前作未見の方はとりあえず近所のTSUTAYAかGEOでDVDを借りて、それから劇場に足を運んだほうが吉かと。前作でハマった方はゴールデンウィークの徒然なるままに、どうぞ。 【追記】これ観たあとは、なんか強くなった気がする。 [映画館(邦画)] 6点(2009-04-20 11:13:55) |
31. 嫌われ松子の一生
劇場で観て「とても疲れた」という印象。 CM出身の監督がつくった映画って、1シーンあたりの情報量が異常に多くて観客を置いてけぼりにするオナニー的なイメージがあるが、この映画もそれが顕著。これでもかこれでもかと迫ってくる情報量に気圧されて鑑賞後はぐったりしてしまった。 ギトギトベトベト濃厚で化学調味料たっぷりなラーメン、みたいな。これは映像美とかそういう表現は相応しくない。ケミカルすぎる。このケミカルさが魅力、と言ってしまえばそれがすべてかもしれないが、こんだけ喰わされるとゲップどころかゲロ吐くよ。旨味成分足し算オンリーで映像を作るとこういう映画ができるんやなぁと素直に思った。 扱っているテーマ自体は陰影があって良い。でも、もうちょっと抜き差しして提供してくれても観客は十分に感情移入できるし、それを補完する能力はあると思うんやけどなぁ。というわけで、あともうちょいで7点、でも、くどさが不幸して6点、ということで。自宅で気楽に眺めるぶんにはちょうどいいんじゃないでしょうか。 「下妻物語」にもハマりを感じられなかった自分にとっては、この監督の映画はあまり観たいとは思えない。ま、これは相性の問題ですな。 [映画館(邦画)] 6点(2009-03-24 01:51:46)(良:1票) |
32. 大日本人
《ネタバレ》 端的に言うとこの映画は、松本信者のための「ビジュアルバム&ごっつええ感じ!2時間拡大スペシャル!」です。よって、「いかにも松本らしいけど、新しさはないよね」という仕上がりです。 それはなぜか。そもそも、「大きい/小さいおっさん」「戦うおっさん」「哀愁漂うおっさん」「戸惑うおっさん」などというのは、彼定番のキャラクターです。おそらくおっさんを扱えば彼の右に出る者はいないでしょう。信者にとってはそれくらい安心感がある一方、どうしても既視感は否めません。どうせなら他のキャラクターを拝みたかったところ。「斬新」とされているドキュメンタリーテイストの展開も、自身が作った「モーニングビッグ対談」にインスパイアされているに過ぎず、新しさを感じるには至りません。実写に切り替えた意図も新しさどころかおそらくほとんどの人が必然性を感じないでしょうし、その後のコントは「ごっつええ感じ」そのものです。 要するに、彼が過去にやっていたことと同じベクトル上で尺を伸ばしてお金をかけて作品として世に送り出したに過ぎず、結果、そのベクトル上での驚きや笑いしか生みだせていません。「松本」ブランドは人気があるのでお金を出して観る人は多いと思いますが、「松っちゃんらしくて面白かった」という感想はあっても「松っちゃんらしさをうまく昇華させて、いままで見たことのないおもしろさがあった」という感想は聞かれないでしょう。 カンヌまで使って宣伝して、本人も「これはおもろいぞー」と公言していれば、「松っちゃんがどんな(いままで見たことのない)おもしろいものを作ったのだろう」とハードルが上がってしまうのは自然の摂理です。しかしそのハードルを超えることができなかった残念感は、無意識のうちにイコール「うーんいまいちだった・・・」に直結します。彼の映像作品をほとんどすべて消化し「松本人志の放送室」を毎週聞いているような人間にとっては、新作を映画館で見る楽しさはあっても新しさがないので結局は消化する楽しみしか味わえません。それならテレビの早朝や深夜でこっそり放送したほうが伝説的な作品になったと思います。映画としては身の丈の合ってない作品です。 それでもいつかきっとやってくれると信じて次回作を心待ちにしてます。信者ですからね。なんやかんやでこれ、2回見ましたし。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-14 17:39:51)(良:1票) |
33. チアーズ!
アメリカ青春学園モノのツボをうまく押さえている作品です。設定もありきたりなものではないので目新しさがあり、観ていて飽きることはないでしょう。ですので安心して見られるのではないでしょうか。 ただし当方日本で育った日本人ですのでアメリカンな学園モノに感情移入できないこと、あとキルスティン・ダンストは「スパイダーマン」での怪演(?)がトラウマになってどうみてもぶさいくにしか見えないこと、以上が多大な影響を及ぼしてこの点数です。日本の高校を舞台にして、上戸彩か相武紗季あたりが主演でリメイクしてくれたら、まちがいなく観に行きますよ。ま、ちまちましたチアになっておもしろくないでしょうが。その点「ウォーターボーイズ」はうまいですね。完成されたものがないので比較のしようがないですから。 というわけで、6点です。アメリカ学園モノとキルスティン・ダンストに抵抗がない方にはオススメできる娯楽映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 14:27:14) |
34. 風の谷のナウシカ
これだけ有名でテレビやら何やらで散々流れているにも関わらず、今日のこの日まで一度も通して観たことがありませんでした。これはたぶん、ここまで評価の高いこの作品を公平に観ることができるチャンスだと思ったのですが・・・。うーん、素直に「おもしろい!」とは言い難かったです。 「負」なるものの裏に隠された「正」を描く、という切り口は個人的にとても好きなのですが、その強さといい価値観といい「正」としか言いようのないスーパーウーマン・ナウシカからは、「冒険とともに成長している」というこの手の作品の醍醐味が感じられず。どうも予定調和で説得力に欠け、説教くさく感じられました。ここまで弱点のない主人公って、自分にとってはあんまり魅力的じゃないんですよね。愛すべき人間は、どこかが欠けている人間だと思う。 世界観は完成されていて素晴らしいと思います。しかし宮崎監督の主張はどの作品においても根底はずっと一貫しているので、(良い、悪いは抜きにして)ナウシカは初見でもとくに目新しいものではありませんでした。やはり彼に関しては、公平なレビューは不可能なんかなぁ、と少しがっかりした次第でございます。 というわけで、厳しいですが6点です。主観バリバリです。ただし宮崎アニメのなかでは見事なまでに「陰」を描いている作品だと思うので、ファンにはオススメではないでしょうか。人によってはちょっと眠くなるので、睡眠をたっぷりとってからどうぞー。 【追記】ナウシカはノーパンではなく、なんかパッチ的なものを履いてるんですよね?でなければ、もう一度観ます。 [DVD(吹替)] 6点(2005-12-12 01:51:23) |
35. ロード・オブ・ザ・リング
ロードオブザリングは3作とも観ました。総合すると自分のなかではおおむね悪くはない評価なのですが、この1作目だけは2回目を観たいと思わないです。何人かのパーティが移動して戦う、移動して戦う、の繰り返しで、要するに各キャラクターと指輪の紹介をしているに過ぎません。続編ありきで作られていて、世界がとても狭い。おまけにラストも「じゃあつぎ見てねー」と投げやりで、単なる続編への前フリ作品かいな、とがっかりしてしまいました。 これだけを観るとエンディングのない凡庸なRPG的映画です。心踊ることはない。なんだかアホらしくなって、おかげで2作目は劇場に足を運ばずDVDで観るハメになってしまいました。いまから思えばその判断は間違いだったのですが。そういう意味では前フリにもなってないですよね。完全につかみでスベってしまった的な。ま、そのへんは、次作以降のレビューにて。 1作目がこれだとあとはどんどん尻つぼみになっていくんじゃないかなぁ、と人ごとながら心配したものです。とにかく映画館で観ないとどうにもこうにもならない内容なのではないでしょうか。というわけで、映画館で観た俺は6点。DVDだと5点です。ロードオブザリングをいまからぜんぶ観ようという方は、1作目の内容を知ってるお友達に話を聞いたほうがいろんな意味で経済的です。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-11 16:30:46) |
36. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
「いまいちだった」という意味での6点はなく、「手堅くおもしろかった」という意味の6点です。きっと、この映画のことを「めちゃくちゃ好きっ!」という人も「めちゃくちゃ嫌いっ!」という人もあまりいないんじゃないでしょか。 「事実は小説よりも奇なり」といいますがまさにその通りで、こんな詐欺師がいたという事実はあまりにも「奇なり」です。だから「こういうすごい詐欺師がいたんだよ」という事実を前提としてオハナシが作られていきます。これがもし完全なるフィクションだとして、まったく同じように描いたとすると、「こんなやつおらへんやろー」というツッコミが殺到するのではないでしょうか。「でもだって、ほんまにこんな人いたんやからしょーがないやーん!」というスピルバーグさんの声が聞こえてきそうで、観てるほうからも「まぁこれノンフィクションやもんな」という声が聞こえてきそうで・・・。たぶん俺が斜に構えすぎなんでしょうね。 というわけで、6点です。もっと客観的にレビューすれば7点あげてもいい映画だと思うので、まぁ観てもええんちゃう、という感じにオススメいたします。何を言いたいのか分からなくなってきたのでそろそろやめときます。誰か俺のこと捕まえてー! [DVD(字幕)] 6点(2005-12-11 04:32:42) |
37. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 エアロスミスが主題歌を歌う、隕石が降ってくる映画です。ま、有名な映画なので紹介はこれくらいで十分じゃないでしょうか。 高校生のときDVDが出てすぐに観たんですが、この映画はマンガだと割り切ってたので不思議と細かいところは気にならなかったです。迫力のあるシーンは映画館で観たかったなぁと思いましたし。ただ、あのころ主人公が死ぬ映画が多かったので、「主人公殺したらええってもんじゃないんじゃー!」と、そのへんに立腹してた覚えがあります。それ以外はとくに。印象はわるくないです。こういう映画があってもいいんじゃないでしょうか。 でも成人になったいまこれを観ると、どういうことになるか分からないので観たくないですね。いま以上評価が上がるとは思えないので・・・。というわけで、6点です。6点もつけると感性を疑われそうで怖いんですが。デティールにこだわらずに映画を観られる娯楽大作好きな方にはオススメです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-09 06:20:34) |
38. 機動警察パトレイバー
ザ・押井守な映画だと思った。原点ここにあり!みたいな。ヘクトパスカルじゃなくてミリバールと言ってるあたり、ちょっとした時代の古さを感じさせるが、そのおかげで当時は斬新であったであろうOSとかコンピュータウイルスとかの概念がこんな俺でも分かりやすく、ストーリーもはっきり理解できた。マンガ版もテレビ版も見てないので偉そうなことは言えませんが。それだけいま攻殻機動隊とかで言ってることが分からんってこと。あのへんも、15年経てば分かるんかな。 原作を見てもっと掘り下げればこの世界観にどっぷり浸かれる良作ではないでしょうか。自分には、そこまでしようという気は起こらなかったのが残念です。ってことは、あんまりおもしろくなかったていうことかな。もうちょいパトレイバーや各キャラクターが個性的やったらなぁ。というわけで、ちょい厳しめに6点。これより下の点数は考えられませんが、7点以上は嗜好の問題だと思います。「2」のほうも観てみよかな、どうしよう。 [DVD(吹替)] 6点(2005-12-09 04:28:58) |
39. ベルヴィル・ランデブー
これは映像アート・・・だと思います。世界観やセンスは独特できっちりと完成されているので個人的に評価したいのですが、映画としてのトータルの出来はそこまで良くはないかなぁ。この雰囲気を「好きではない」と言ってばっさり斬っちゃうと、あとにはほとんど何も残らないのでは。いい意味でもわるい意味でもフレンチですね。というわけで、6点です。やっぱりお話がおもしろくて初めて、いい映画と言えると思うのですよ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-07 17:53:48)(良:1票) |
40. シザーハンズ
ティムバートンの作品はこれが6作目です。そのなかでもいちばん良かったと思います。切ないの好きな人には、たまらんのでは。でもそれでいてなぜこの点数なのか。理由はいかにもティムバートンらしい「詰めの甘さ」にあります。それに尽きる。いくらファンタジーやとしても、ツッコミどころが多すぎます。重箱の隅つつきすぎるのは俺のわるいクセですが、チリも積もれば山となるってね。きっちり仕事してくれんと、感情移入の妨げになる。 あと、これ毎回レビューに書いてることですが。好き嫌いが分かれると言われてるビジュアル的なセンスはわりと合うんですよね。むかし、こういうの好きでしたから。でもどうにも中身がついてこない。いっつもそうです。「ヤマアラシのジレンマ」っていうテーマは良く分かったから、それをもうちょっとうまく料理して、物語として楽しく観れるように深く練り込んでほしいです。どの作品も、もうあと一歩で尻切れトンボやねんなぁ・・・。 というわけで、7点に近い6点です。ティムバートンのなかではいまのところいちばん好きな作品なので、オススメはできます。これがダメなら他のどれを観てもダメなんではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-02 02:35:24) |