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サーファローザさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 111
性別 男性
自己紹介 日本映画好きです。以前、Yahooブログに1000本掲載していたのが削除されてしまいました(涙)DVDよりスクリーンで観た作品の方が点が高い傾向にあるようです。月に3・4回は東京にある名画座に通ってます。

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21.  家光と彦左と一心太助
これは喜劇として傑作に入ると思うので、私も乗っからせてもらいます。神保町で今、「時代劇特集」をやっていて、今週「中村錦之助小特集」として、「関の弥太っぺ」、「沓掛時次郎」「武士道残酷物語」「真田風雲録」「反逆児」「殿さま弥次喜多」と本作を上映していて、未見作品3作品を観たんですが、この作品が一番好きです。  「ズレ」を交換に使った見事な脚本。「小国英雄流石にやっぱ巧いなあ」と序盤感じた。だって、将軍・家光と江戸の魚屋・一心太助を交換するのだから面白くないわけがない。でも、それ以上に錦之助の演技の幅に感心。「将軍の威厳」と「魚屋のキップの良さ」を見事に演じきっていて、とにかく笑いの連続でした。 あと、進藤英太郎・中川怪奇モノの常連・北沢典子、あと、家光を補佐する役目で一緒に魚屋にいった柳生十兵衛・平幹二朗がストイックながらも時折見せるお茶目さが最高だ。  「くるしゅうない!すておけ!!」の錦之助には特に笑ってしまった。あの陽気さに当時天国に居た山中貞雄や伊丹万作が手を叩きながら笑っていたに違いない。 演出も冴え渡り、江戸の城のよりどっしりとした陰湿な官僚的な世界と魚市場のあの活気あふれる(動きの多さ・早さ)の対比が素晴らしい。魚市場での人の多さとスピード感は川島雄三も唸ったはずだ。  と堅い感想はさておき、多くの人が楽しむ「娯楽時代劇」としては最高峰に入るかと思います。 とにかく観てください(笑)    
[映画館(邦画)] 9点(2008-04-01 17:32:18)(良:1票)
22.  しとやかな獣
この作品を観てから、私は川島雄三に取り憑かれてしまいました。1回目は小沢昭一の「ジュウナナマンエン!」に熱狂し、2回目は立体的なカメラワークに驚愕、伊藤雄之助と山岡久乃の表情に驚愕し、3回目は若尾文子の髪型に驚愕しました(遅い!)。ここでDVDを買い、4回目、船越英二の存在やラストの山岡久乃の表情に「なるほど」と思い、で映画館で観る機会がありました。そこでは、あの強烈な夕焼けをバックに踊る二人と真っ暗な部屋で佇む伊藤・山岡夫婦の対称に驚きました。やはり、戦争の影響が随所に出ていますね。新藤さんの脚本が素晴らしいんですが、「川島雄三以外の監督が作ったらどうなるんだろ」と考えると、逆にこの作品の凄さを感じてしまいます。
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-23 17:06:50)(良:1票)
23.  地獄(1960)
新東宝の低予算で作られた傑作カルトムービーで、こういうアイディアと独創性溢れる作品は大好きです。序盤は地獄に落ちる人々を追っているのですが、とにかく暗い。画面も暗ければ登場人物も暗い。何か、別の意味で地獄のような世界が展開される。その中で圧巻なのは、天知茂を破滅の道へ引きずり、地獄でもさらなら底へ落とし込む天知のダークサイドの悪魔・沼田曜一の怪演技!いいねえ、爽快なまでの悪人を演じた。もう、深夜の映画館で観たから、頭にこびり付く。 「堕ちるまで」の養老院のエピソードも素晴らしい。実に生臭くそしてバタ臭い。この世界にハマってしまうと新東宝の大蔵映画は全て魅力溢れる作品に思えてならなくなる。  
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-05 17:53:14)
24.  祇園の姉妹(1936)
溝口健二の作品の中ではテンポが良い作品。進藤英太郎と山田五十鈴のやり取りにはゲラゲラ笑いました。対称的な二人の女性とその回りで京都の男達、これらの人間像が深く描写されているので、今観ても楽しいのだと思います。
[映画館(邦画)] 9点(2007-09-03 12:02:56)
25.  赤い天使
「妻は告白する」→「夫は見た」→「卍」→「清作の妻」→「刺青」→「赤い天使」徐々に徐々に凄みが増してきますね。はじめは人間の関係性に比重を置いているものが、より女性本能、魔法のような力で男性を支配する凄み、にシフトしていった。そんな印象があります。私、増村作品で一番はじめに観たのがこの「赤い天使」だったので、とにかく、唖然として観た記憶があります。この作品における若尾文子の演技には勿論、釘付けですが、若尾文子を媒体とした増村保造の「呪術師」(言い過ぎ)のような恐ろしさも感じてしまいます。この監督は何を考えてるんだ!のような不気味さのようなものですね。 増村作品を観る際は、系譜のとおり「青空娘」「くちづけ」「最高殊勲夫人」あたりから観た方がより本作品を理解できて良いのだと私は思います。
[映画館(邦画)] 9点(2007-08-30 15:14:25)
26.  夜の河
素晴らしい作品でした。主演、山本富士子の美しさはもとより、京都の街、京染織物の品など全般に美意識が徹底されている。私はモノクロが好きなんですが、このカラー色彩の素晴らしさに感嘆しました。宮川一夫のキャメラも威力増しますね。  しかし、それだけでは二流。 なにより、色彩だけでない。  山本富士子演じる織物主人・きわの女性と自立し、凜とした生き様に魅了させられる。前半は京染屋の主人としての粋な職人を演じ、中間では恋する一人の女性となり、最後には大人の女性としての変化。この推移を見事に演じています。といいますか素晴らしかった!  この全編を支配する「美しさ」は細部まで行き渡り、染めの「モダン」なデザインのセンスや、赤などの「色」にもかなり配慮がなされていて、「和服ってこんなに素晴らしいのか」と思うはず。(まあ、あの山本富士子がモデルですから・・・)男性・女性関わらず魅了されるはずです。
[映画館(邦画)] 9点(2007-08-04 02:22:25)
27.  有りがたうさん 《ネタバレ》 
舗装もされていない道を運転し、人とすれ違う旅に「ありがとう」と声を掛けるため、「有りがたうさん」と呼ばれている。安全運転がモットーで二枚目の伊豆の名物運転手。その運転手役には若かれし上原謙。彼が実際にバスを運転して撮ったオールロケの作品です。  音楽も作品の雰囲気を充分汲んでいて、独特のほのぼの感を上手く出してますね。 「台詞の棒読み」がはじめビデオで観た時は気になったが、スクリーンで観た時はバスのスピードを含めて全て計算なんだろうなと感じる。そして、これがむしろ心地よくなる。翌年の「花形選手」の行軍なんかもそうですね。  製作時の伊豆の山と海岸線の風景、バスの後ろに乗っかるために笑顔で追いかける学生など、窓から見える風景に文句のつけ様がないし、一方、車中でも水商売の女・桑野通子がゆったりとした口調でたまに毒を吐いたりするのが面白い。東京へ行く娘の母がみなに羊羹を差し入れるが、桑野には勧めない。桑野は「甘いのは駄目」とウイスキーを取り出して、男達に勧めるシーンなんかは特に好きですね。  ほのぼのとしたロードムービーとしても充分に面白いのですが、その中で、街道・トンネル工事に転々とし、父を失った朝鮮人(日本併合)の娘の言葉であったり、車内は東京へ売られていく娘を軸に展開したり、当時の社会模様をしっかりと反映させている。大きくないバスが伊豆の山中をひたすら進むというシンプルな話なんですが、観るものを魅了させます。傑作!
[映画館(邦画)] 9点(2007-08-02 12:08:08)(良:1票)
28.  鶴八鶴次郎(1938) 《ネタバレ》 
山田五十鈴、長谷川一夫の共演。鶴八鶴次郎って、はじめ一人の名前なのかと思っていたが、三味線の鶴八と太夫の鶴次郎の男女コンビだったんですね(恥ずかしい・・・)。  驚いたのは演技力です。山田五十鈴、長谷川一夫という名前関係なく、とにかく上手いと思った。「在りきたりの台詞」をいうにも今の役者さんだと、何か不自然さを感じてしまうのだが、この二人の立ち振る舞いは自然です。  特に、山田五十鈴は21歳だと思うが、30近くの長谷川一夫に対して啖呵を切る振る舞いは、一人の大人の女性としても堂々としている。他の女優と比べても才能と経験値が抜けていたということなんでしょうか。出演が多い50年代の作品になると、円熟味を増し成熟した演技が観れるのですが、若い20代の作品を観る機会が少ない(戦争前後)のは残念です。演技力には当然「芸」も入ります。いやーお二人の三味線ユニットは素人目からも相当上手くみえる。  二人の恋と芸の物語であり、ラストは泣けます。こういう余韻を残す終わり方は大好きですね。でも、その後の長谷川さんがお酒飲んで説明する所はいらないかな。後期の成瀬監督であれば絶対省いたと思います。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-30 15:56:05)
29.  暗黒街の弾痕(1961) 《ネタバレ》 
題材として産業スパイを取り上げているが、そのスジよりもエンターテインメントに重きを置いているのが何より良い。三船・鶴田ではなく、加山・佐藤允を主役に抜擢した事で、監督のテンポ・センスを存分に発揮されてる感強し。この二人は俳優としてのキャラが対照的なので、とても相性が良いのでは。喜八・暗黒街シリーズでは断然この作品が好き。
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-06 20:44:46)(良:1票)
30.  ラブホテル
前にVIDEOで観たんですけど、今回スクリーンで観て良い作品だなあと感じた。2人が再会するタクシー内で流れる山口百恵「夜へ…」がとにかく滲みた。長回しもそれぞれに見応えを持たせてて、特に、最後の二人のベッドシーンのゆっくりと移動するカメラと水の滴る音が良かった。
[映画館(邦画)] 8点(2013-02-01 01:30:07)
31.  サリヴァンの旅
景気の悪い時代はこういう笑って心暖まる映画が良いですね。
[映画館(字幕)] 8点(2013-02-01 01:01:08)
32.  緋牡丹博徒 仁義通します 《ネタバレ》 
個人的に岡田茂氏追悼で、シリーズで唯一観ていなかったのですが、完全に侮ってました。シナリオも丁寧に練られいて、待田京介や長門裕之の役回しがとても巧かったと思います。殴りこみのシーンの盛り上がりは屈指ですね。そのなかで、藤純子の肩に待田の刃が止まるシーンには涙。「お竜参上」のような安部徹の度が過ぎる悪役ぶりがなかったのがやや残念でもあるが、片岡千恵蔵が出るラストはまるで藤純子に「シリーズご苦労だった」という緋牡丹流の演出にもみえた。このシリーズには、人にせよ、背景にせよ日本的な美しさが散りばめられていますね。
[DVD(邦画)] 8点(2011-05-12 22:57:38)
33.  川の底からこんにちは
堂々と「中流階級」よりも下、「中の下」を宣言している作品。登場人物はみんなロクでない人物(不倫・駆け落ち・復讐・・・下ネタ)だったりするのだが作品は暗くない。笑える部分もある。各登場人物を掘り下げているためか、観る者も近いものをかんじるのではないか。「どうしようもない」人生と割り切って生きる事のエネルギーを頂きました。主人公の満島ひかりはとても魅力がありました。高得点!
[DVD(邦画)] 8点(2011-04-29 20:25:39)(良:1票)
34.  リリー
洋画は初投稿かも。この作品は特に好きなので。。。数年前の早稲田松竹の「ミュージカルミニ特集」で「ウエストサイド」と一緒に観ましたが、レスリー・キャロンの可愛さが物語にガッチリとハマったこの作品が当たりでした。うかつにも泣いてしまった。上映してくれた映画館スタッフに感謝です!
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-23 19:24:28)
35.  ハッピーフライト(2008)
面白かったです。肩の力を抜いて楽しめる群像劇ですね。様々なトラブルが発生しうるので小ネタが満載なんですね。俳優陣の好演も作品の雰囲気やテンポに収まっていて監督が巧いのでしょう。管制官の人たちが味がありました。
[DVD(邦画)] 8点(2011-02-08 12:11:37)
36.  孫悟空 前後篇(1940) 《ネタバレ》 
全般オペレッタ形式で、日劇ダンシングチームが中国風、砂漠のオアシス、大宮殿など各エピソードで豪華絢爛のダンスショー。そして、半蔵・悟空・八戒・沙悟浄らの「学芸会的」なエノケン一座のおとぼけ劇がミックスされるという何ともスケールの大きい娯楽映画だ。  もう、ハナから娯楽を目的としていて「孫悟空」という物語は借りただけに過ぎない。悟空の如意棒は「プロペラ機」に変身するし、金角大王・銀角大王は科学者で遠隔カメラで監視をし、光線やロボットが出てくるんですよ。完全に未来要塞。 テレビがまだ無い時代に良くぞやった!  後半、一行が「お伽の国」の夢を見るシーンなどは完全にハリウッドの影響もあり、ディズニー「白雪姫」などの世界がそのまんま。それでいて、ポパイのテーマソングがバックに「ほうれん草」を食べて元気いっぱいになったり、太平洋戦争開戦間近によくOKでましたね。  高峰秀子・李香蘭などの両姫も素晴らしい輝きを放ったし、もうお腹が膨れてしまう。  あげくに最後は戦闘機同志のドッグファイト!もう「孫悟空」はそっちのけなのが良いですなあ。これらのシーン全てに関わった特撮監督の円谷英二の技術は脅威的。  映画を観ることに自由が利かなかった時代(1939年に映画法が施行【脚本の検閲、制作・配給の許可制、外国映画の上映制限など】)であった中で、国民に希望を与えるべく、こういう仕事をしたというのは奇跡に近い。娯楽映画としては夢のような作品だと思います。  
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-04-08 17:58:38)
37.  近頃なぜかチャールストン
ATGの低予算ながら豪華なベテラン俳優陣で、しかも滅茶苦茶面白い作品です。千石規子・小沢栄太郎もそうですが、田中邦衛の陸軍大臣が面白かった。 設定から高度成長を迎えつつある世相に、「右」を意識しているのでしょうか、だからこそ役者もその時代のベテラン役者を起用たのか。ただ、作風がとにかく肩の力が抜いていて、それが逆に物悲しいような気持ちになった。
[DVD(邦画)] 8点(2010-04-07 17:04:18)
38.  戦国野郎
この作品はもっと評価されて良い作品だとおもいます。  「独立愚連隊」などに比べても好きなんですが、あまりにも「良く出来過ぎた軽妙アクション時代劇(いや西部劇?)」になってしまったがために(笑)目立たなかったのかも。  この時期は加山雄三と星由里子が出演すると、どの作品も清い空気になってしまいますが、この時代劇でありながら現代劇のような雰囲気にマッチしていると思う。  加山(吉丹)・中谷(播磨)・佐藤(秀吉)の三人の取る行動と進む道には監督のメッセージが込められていますね。
[DVD(邦画)] 8点(2010-04-07 16:47:17)
39.  あなた買います 《ネタバレ》 
大分前に、池袋新文芸座で観た作品で、野球界のスカウト活動の裏側を描いた作品です。単なるスカウト合戦に終わらずに、徐々に人間の信頼関係についてのドラマに持っていくところが小林監督の非凡さを感じました。伊藤雄之助や三井弘次を金欲しさに動く役に置いたのも正解!  そして、佐田啓二と岸惠子が喫茶店かなんかで出会うシーンがあるんですが、このシーンだけハリウッドの恋愛映画のようなオーラを発していて、このドロドロした雰囲気にモヤモヤしている観客を浄化してしまった。それだけ光がありました。
[映画館(邦画)] 8点(2010-04-06 22:34:13)
40.  傷だらけの山河
山本薩夫監督の中ではあまり目立たない(若尾文子出演にも関わらず)ためか、なかなか上映されない作品。後の、「華麗なる一族」であり「白い巨塔」であり「戦争と人間」等々の大作群に使われる展開から構図まで、様々な要素の基礎がこの作品にはあるような気がします。名前はバレバレっすね(私の知る会長の先代か、私の両親が詳しく知ってました)。とにかくあくどいです。ただし、先の方のコメントどおり、山村聡を完全な悪者として描いていないところが興味深いです。企業や会長の私欲の犠牲となる高松英郎であり高橋幸治のエピソードも淡々と。さらに「企業悪」が強調されず、あくどい住民らも出てきたり、「社会構図」を打ち出すというよりも「欲によって動く人」を優先して描いているように見え、やはり一筋縄の作品ではないなと実感。脚本・新藤さんの腕もあるのでしょうか。「社会に貢献するという気概を持たなければ事業が出来ないよ」という山村聡会長の真意はさておき、結局は、ああいうブルドーザーの如き、欲とエネルギーが倫理をなぎ倒してしまう人ではないと、大事業は成功しないようにも思えてきました。今の政治家を見ているから余計にそう実感するのかも知れません。
[映画館(邦画)] 8点(2010-04-05 16:26:45)
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