21. 晩春
《ネタバレ》 切り取られた日常の会話の面白さ、特に紀子とアヤのやり取りはすごく面白いです。小津を語る時反復という言葉がよく使われますが、反復する当たり前の日常が、娘が嫁に行った後の寂しさを浮かび上げます。最後のシーンは、京都の床の間にあった月明かりに照らされた壷のように孤独で、しかし美しい姿に映ります。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-25 06:50:51) |
22. 星を追う子ども
個人的な相性の問題かもしれませんが、新海誠の作品はどれも感情移入しづらく、第三者的視点でしか観れません。どこかで見たことありそうなキャラクターや物語でも、その多少突き放された独特の空気感がオリジナリティといえると思います。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-25 06:27:58) |
23. 月に囚われた男
《ネタバレ》 自らの運命に抗うクローン人間の悲哀なんていうとちょっと違うのかもしれない。、確かに旧サムは何か気弱で悲哀満開なのだけど、新サムの方は結構ポジティブに切り開いていこうって感じがする。その差は3年間の孤独か。知らぬ間に飼いならされていたのか。うーん、新時代を切り開き、革命を起こすのにはやっぱりフレッシュなパワーが必要なんですよね。 [DVD(吹替)] 7点(2012-03-25 06:27:42) |
24. セブン
作中の言葉を借りるなら「深さが無い」お話なのに、ここまで評価が高いのは見せ方がうまいということでしょう。そのあたりは納得です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 06:27:25) |
25. ペルシャ猫を誰も知らない
正直羨ましい、イランの若者の抑圧された現状などまったく理解していないが、音楽への情熱が、表現することへの欲望が、共に夢見る仲間が、反抗する対象もなく、武器もない自分にはただただ羨ましい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 06:25:09) |
26. プレタポルテ
皮肉という程真面目ではない甘噛みのような緊張感のない軽い小バカにしたようなユーモアが良い。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 06:24:31) |
27. ヒミズ
《ネタバレ》 最後死なないって話を聞いていて、それってどうなの?と思っていたがラストの頑張れ!で、ああ、これでいいのかもと思いました。思い返すと原作と違う部分がどれも良かった。時代に合った新しいヒミズでした。(特に印象に残ってるのはおっぱいと太ももです) [映画館(邦画)] 7点(2012-03-25 06:23:51) |
28. モテキ
サブカルや笑いといったガワを外してみると、物凄く「あるある」な等身大の(ずるさや汚れも含んだ)リアル。特に局地的なリアリティは半端ない。例えばキスシーン、これがちょっとすごい。 [映画館(邦画)] 7点(2012-03-25 06:21:02) |
29. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 このど真ん中の青春物語は、本番前夜一人出歩くソンの様に、訳のわからない高揚感で「何か変わりそうで眠れない夜」を過ごしたボクの青春時代を丸々肯定してくれているみたいに感じる。自己解放、自己表現と存在表明のlive(ライブとリブ)に涙がでるのか、それとも彼女らに重ね合わせるように自分の思い出の断片がフラッシュバックするから涙がでるのか。思い返せば中学時代、バンドを組んで初めてのステージは文化祭、曲は「リンダリンダ」に「終わらない歌」に「青空」だった。遠いノスタルジアとプールに浮かぶ香椎由宇の生意気な二つの小山を抱いて、今はただもう眠りたい。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-24 14:53:22) |
30. 第十七捕虜収容所
とにかくアニマルの表情が良い!テーマソングとして何回も出てくるWhen Johnny Comes Marching Homeも良い!また、ワイルダーはナチスから逃れて亡命したのに、ただ辛辣に描くでなく(容赦ないところもありますが)娯楽作に徹して撮られているというのが、彼の映画に対する姿勢が表れていて好きです。 [DVD(字幕)] 10点(2012-03-24 14:45:26) |
31. 失われた週末
《ネタバレ》 アルコールへの渇望がじわじわと確実に進行していき、まるで蟻地獄のようにシリアスな状況に陥る、その症状が酷くなるにつれ、画面はホラーのような様相を帯びる。アルコールに溺れる切欠が、作家としての己なら、それを救うのもまた作家としての己。小綺麗にまとまっている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 14:44:42) |
32. 恋人よ帰れ!わが胸に
《ネタバレ》 電動車椅子のキレが抜群。車椅子でも踊れるってことを思い知った。ウォルター・マッソーのキャラクターが強烈な分、ジャック・レモンの印象は薄い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-24 14:44:07) |
33. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 コメディよりはコントという言葉のほうがしっくりくる、はっきり言ってバカバカしい、しかし下品ではない。ワイルダーはカラーで撮っているのは少ないですが、あー、緑色はカラーじゃないとわからないもんね、と納得。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 14:42:56) |
34. どんてん生活
このようなだらっとした空気感はどうしても受け入れられない。唯一ボクの目が輝いたのはエンドロールでダルビッシュの名前を見つけた時。まさか弟?と思って調べたらそのまさかだった! [DVD(邦画)] 1点(2012-03-24 08:39:45) |
35. リアリズムの宿
はたしてこれはリアルなのだろうか、その間やぎこちなさ、その状況。リアルにもみえるし、すごく嘘っぽくもみえる。そのどっちとも取れる狭間の面白さというのもみつけられなくはないのですが・・・。リアルリアルリアルリアルリアリズムリアルリアル←この文字列、一語一語は意味を成すのに、うそ臭い意味のわからないものに見えます。そんでもって何だか気持ち悪いでしょ?これと同じ感想です。 [DVD(邦画)] 3点(2012-03-24 08:38:13) |
36. 運命じゃない人
《ネタバレ》 時系列を入れ替え、また視点を変えただけなのになんでこんなに楽しいんでしょう。ヤクザに捕まってもクスクスとなる緩さ、良いのか悪いのか締りはまったく無い。大オチがなんとも気持ちよく、ビリー・ワイルダーあたりを彷彿させる。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-24 07:05:45) |
37. 麗しのサブリナ
小洒落た演出と小粋な台詞回しというワイルダー節を堪能。これがあるから平凡な話でも何度も観返せるんですよね。もちろんヘップバーンも良いですがホールデンが好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-23 06:02:22) |
38. 七年目の浮気
妄想妄想の連続で辟易してしまう。が、ラストシークエンスが素晴らしいのでチャラ、終わり良ければってやつ。あのモンローのスカートが浮き上がる場面は、スチールと違って全身が映らないんですね。あれには拍子抜け。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-20 11:00:55) |
39. お熱いのがお好き
彼女ら(!?)が奏でるジャズのように軽快で騒々しい。みなさんのレビューにもある通りモンローはセクシーというより実にキュートな娘さんだった! [DVD(字幕)] 9点(2012-03-20 11:00:14) |
40. 情婦
愛嬌ある古だぬきと看護婦のやり取りで掴みはOK、法廷劇はそれだけでも楽しめるのだが、二転、三転のどんでん返し。締め方も実に良い。 [DVD(字幕)] 10点(2012-03-20 10:59:32) |