Menu
 > レビュワー
 > 風小僧 さんの口コミ一覧。2ページ目
風小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 262
性別
自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
 ストーリーテリングにご都合主義もあるが、見せ場を随所に用意して手に汗握るスリルの連続が良い。ハラハラドキドキながらラブストーリーに重きを置いた、監督お得意の巻き込まれ型サスペンス。ラブシーンは相変わらずうまい。  列車、飛行機、オークション会場等、舞台を転々として展開する中、広大な平原のバス停で一人ポツンと待つ主人公が印象深い。  ランドマーク(ホワイトハウス、国連ビル、ラシュモア山)を巧みに採り入れサービス精神満点。ラストのラシュモア山から列車シーンへの画面転換がお見事。   ジョージ・カプランの謎やスパイ団の緩慢さ等、演出の不満をヒッチ先生に言っても「たかがマクガフィンじゃないか」とケムに巻かれそう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-13 20:24:58)
22.  愛情物語(1956) 《ネタバレ》 
 短い人生を駆け抜けた音楽家エディ・デユーチンと、マージョリー、チキータ、ピーター、それぞれの関係における愛情物語と言える。悲しい結末であり親子が同居しない選択に不満はあるものの、鑑賞後は心の中にさわやかな風が吹いた。  連弾からの、主人公不在のラストシーンは必見の価値あり。「ラストシーンが心に残る映画」という企画があればぜひ入れたい佳作。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-09 20:22:14)
23.  幕末太陽傳
 初めて観たときは時代劇の傑作!と思ったが、二度三度と観るうち、お調子者の主人公に対する反感とともに、映画で落語を観てもしゃあないという気分が強まった。  生き生きとした人物描写で、俳優陣も演出に応え好演。江戸時代の風俗に命を吹き込ませ、小物ひとつにもディテールが行き届き、細部にわたる演出の緻密さが際立つ。遊郭を俯瞰する構図も見事。  異人館の焼き打ち等、幕末の世相を反映しつつ、攘夷を語る長州侍に対する皮肉も込められる。惜しむらくは、落語調の演出が過ぎること。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-22 11:21:59)
24.  忠臣蔵(1958)
 親子・夫婦・主従等の人間関係を描き分け、よく知られたエピソードを散りばめたオーソドックスな作り。豪華な出演陣を観るのも一興で、遊興で舞い踊る大石は通俗的だが雪中の討ち入りは見ごたえがあった。史実どおりにリアリズムで描くのはどだい無理なんだから、ある程度講談調になるのはやむを得ない。   別れの場で大石を抱きしめる母。主君の仇を討つとともに、幕府の理不尽な処分に対する異議申し立てという一大プロジェクトを成し遂げる大石とてひとりの人間、普遍的な母親の情愛は心にしみる。  赤穂藩の四十七士に加え、その家族・協力者(理解者)・市井の人々、さらに吉良方と上杉藩の動き等、多くの物語を取捨選択して一定の時間(166分)に手堅くまとめた。  憎々しい吉良、毅然とした態度の多門伝八郎が印象深い。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-01-07 17:49:37)
25.  マダムと泥棒 《ネタバレ》 
イギリス流ブラックユーモアの逸品。とぼけた味わいの老婦人役K・ジョンソンが男優5人を食っちゃった。冒頭、警察署に現れた彼女がいつもの調子で宇宙船の話をし、署員をうんざりさせるのだが、これがラストへの伏線になっている。 現金輸送車強奪を計画した5人組が彼女を利用してまんまと成功する。犯罪の実行を決めるにあたり、力だけが取り柄の大男にキャスティング・ボートを握らせるところは民主主義の皮肉を感じさせるシーン。5人組は盗んだお金を運ぶ際にうっかり彼女に見られ殺そうとするが果たせず、お互いの疑心暗鬼で結局殺しあうことに。婦人が亡夫の話をする場面では、A・ギネス扮する教授登場のシーンがホラーっぽかったので、ひょっとして彼女が夫を殺したのでは?とまで思わせるようなブラックな展開。今の映画だったらそこまでありかな? ラストで彼女が真相を警察に届けても相手にされず、盗まれた大金を返さなくてよいと言われる。ここで冒頭の伏線が回収される。いつものほら話と署員が軽く受け流すのも当然で、若干の疑問は感じつつも、見事に「やられたなあ」と感じた。盗まれたお金も保険で補てんされるし、実害は保険料がちょっと上がるだけ、というのも社会風刺気味。関口宏主演の土曜ワイド「殺しの連鎖反応」(傑作!)を思い出した。上司が次々死亡し最後は主人公が得するブラック・コメディだが、この映画と関係なかったかな?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-21 16:24:52)
26.  怪獣ゴルゴ 《ネタバレ》 
 穏当に言えば行方不明になった我が子を親が捜し連れ帰る、辛口でいえば誘拐された我が子を奪還する物語、と言えばいいだろうか。親子の愛情という一本の筋を通したストーリーが良い。このプロットは後の「モスラ対ゴジラ」”卵を返してください”や海底原人ラゴン、「大巨獣ガッパ」に繋がる。親ゴルゴの行動は自然の摂理に従った行動と言える。   ゴルゴの造形はゴジラ型で、上半身に重量感があり古代生物然とした風貌に魅せられる。だが下半身は貧弱で物足りない。口をパクパクもいただけない。   特撮は見ごたえがある。ロンドンの街中で子供を捜し歩くシーンは出色の出来で、特にピカデリー劇場のゴルゴ出現場面は見事の一語に尽きる。逃げ惑う人々のパニック描写や崩れ落ちたビルの下敷きになる人々もリアルで丁寧な作りである。     1960年代、少年漫画雑誌に“ゴジラの隙をうかがっている怪獣”として紹介されたことを思い出す。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-25 13:34:14)
27.  生きる 《ネタバレ》 
 かつては「遅れず休まず働かず」、これ小役人の鉄則。プラス「大過なく過ごして定年退職」。「デカンショ役人」「○○一暇な役所」なんて言葉もあったな。  公務員の仕事は文書のひと文字ひと文字、数字のひとつひとつがその証となる(だから改ざんなんかいけねえよ)。こつこつ働いて課長になり、稟議で「ハンコ押すだけ」の役割も仕事の一つ。生活のためもあり割り切れるかどうかだが、役人は組織で仕事をするものだから、主人公の無気力は一面的であり説得力をあまり感じない。とはいえ通夜の席での同僚たちによる会話は、勤め人の本質を突く優れた展開。  余命宣告を受けた後、主人公のはじけっぷりが尋常でない。「それほど変わるか?」が素直な感想。役所の部下だった女性の若さを吸収するがごとき行動は面白いが、このシークエンスは少々違和感がある。彼女の“おもちゃを作る”仕事に衝撃を受け、それまでの無気力から一転、“公園をつくる”(=生きた証を残す)行動に出る。その奮闘ぶりから、人生において「何かを成し遂げる価値」は十分伝わる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-06-24 14:17:14)
28.  大怪獣バラン
前半は快調で、バランの登場シーンなど、大いに期待させてくれる。が、後半がいただけない。大暴れすると思ったが、自衛隊の投下したパラシュート弾を飲み込んであっけなく最後となり、肩透かしを食らった。造形がよかっただけに、もったいなかった。バランの生息地は北上山系の奥地だとか。ちなみに、岩手県北部のI町とN市の境界付近の国道沿いにバランが出てきそうな雰囲気の場所を見つけ、密かに「バラン・スポット」として楽しんでいる。当然バランはいなかったが、豊かな人情が息づいてますよ。
[映画館(邦画)] 4点(2012-12-30 22:39:59)
29.  戦場にかける橋
いくら自分たちが汗水たらして作ったものだからといって、橋を守るのは理解不能だ。戦争中ですよ。敵を利するものだから破壊して当然のはず。橋を守ろうとしたA・ギネスはおかしいよ。オスカーは彼よりも、橋を破壊しようとしたW・ホールデンの方がふさわしいのでは?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-22 22:58:29)
30.  ミスタア・ロバーツ
最初に観たときは主人公ロバーツの好人物的個性に好感を覚えた。何十年ぶりかで再見して印象が変わった。J・キャグニーの艦長は鼻持ちならないやつだが、そんなに悪いやつ?嫌な上司はざらにいるが、「ケイン号の叛乱」のような怒りを感じるほどか疑問。 一般社会でも、困った上司と部下の間に立たされた者の対応は難しいものだが、上司に対しては面従腹背を基本とし、時として正論を吐く程度がうまいやり方だろう。 評価を決定づけるシーンを一つ。艦長の理不尽に対してロバーツの怒りが頂点に達し、ヤシの木を海へ投げ捨てる場面がある。物語の展開上重要な場面だが、大海原の船に同乗する数少ない“いのち”を海へ捨てる行為は確実にアウトだ。もっと別な表現があるだろう。船に持ち込まれた経緯がどうであれ、物言わぬヤシの木に罪はない。そのようなものを海上にポイ捨てする行為、人はそれを“八つ当たり”という。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-03 16:11:27)
31.  長い灰色の線
長い灰色の映画だったなあ。・・・時間が。とにかくJ・フォードのアイリッシュ愛と愛国者ぶりがよくわかった、てだけの映画。軍人の一代記に特に感じるものはない。T・パワーが終戦直後、進駐軍の一員として来日したとか。その点では適役だったな。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2015-09-09 11:12:37)
32.  エデンの東(1955)
10代の頃にリバイバル上映で観たが、J・ディーンの泣くシーンを見て「おいおい、男がそんなに泣くなよ」という印象しか残らなかった。彼の出演作では「理由なき反抗」が一番良かった。「ジャイアンツ」はR・ハドソンとE・テーラーの映画だしね。  数十年ぶりに再見しての補足 1 J・ディーンの細かいしぐさが鼻につく。アクターズスタジオ仕込みの“内面表現”(メソッド演技)とやらだろうが、明らかに演技過剰。百歩譲ってこれを是とした場合、「孤独で愛に飢えた」青年というよりも「病的な性格」の青年と映る。 2 母が売春宿を経営していた事実を知ったショックから、反戦主義の兄が戦場に赴くのはあまりにも唐突で短絡的。 3 父子の和解に看護師(婦)をダシに使っている。それほど悪い看護師? 4 結局、問題児が弟から兄に入れ替わっただけじゃないか。
[映画館(字幕)] 1点(2012-12-16 16:53:06)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS