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381.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 
ジュリエットからの返信が届くなんて(正確にはジュリエットの秘書からだけど)なんとロマンチックな。 しかも50年前の手紙を見つけちゃうとか、かなりワクワクしますよね。 ラブコメ、ロマコメっていうのは王道でシンデレラでよいのです。  ヴァネッサ・レッドグレイヴの品の良さよ。フランコ・ネロとは60年代からのパートナー?お二人の間には息子もいるわけで、2006年に正式に入籍したとか。なんだか二人の入籍記念の作品みたいにも思えるんですが、とにかくイタリア、トスカーナ地方の風景が素晴らしいですね。  チャーリーとはラストでそうなるだろうなと予想はできたので、ヴィクターの立ち位置が気になって気になって、どう決着つけるのかしらと。レストラン開店と料理への拘りに神経がいっちゃってはいたけど、まったく嫌な奴じゃないし。 しかしガエル・ガルシア・ベルナルがなんでヴィクターやってんだろうとそれがいちばん気になったかな? ソフィがクレアに書いた手紙が素晴らしかったです。それをラスト近く結婚式で公開するっていうのが良い演出ですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-18 17:43:34)
382.  シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声 《ネタバレ》 
アフガニスタン紛争真っ只中の時期なのかな? 「どんな棺だったの?」「蓋つきの棺じゃないとダメだったの」「リアムもきっとそうだわ」 ケイトとサラのこんな会話があるんですが、辛いですね。  まさに王道なんですが、イギリス映画らしいヒューマンドラマでしてユーモアもペーソスもいい具合で泣いたり笑ったり、ラストの清々しさ。 イギリス映画のいいところ満載って感じです。 もっと早く映画化されてもよかったのになんて思いました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-15 12:15:09)
383.  川っぺりムコリッタ 《ネタバレ》 
「かもめ食堂」の監督らしいなと感じる作品でした。 特に何かあるわけではないんですが、みんな何かしら抱えていて孤独でそういう人たちがハイツ・ムコリッタに集う。 さりげなくて優しい再生物語。 ごはんを食べるシーンがしっかりあって、フードスタイリストはやっぱり飯島奈美さんなんですね。炊き立てのご飯がやけに美味しそうで、 松山ケンイチとムロツヨシもすごく美味しそうに食べてるし、無性にイカの塩辛も食べたくなってくる。 食べる事って大事ですよね。これを観てたら日本人てご飯と味噌汁があればなんとかなるぞと思えたのでした。  キャストもそれぞれの演技も良かった、良作。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-03 20:23:55)(良:1票)
384.  SHE SAID/シー・セッド その名を暴け 《ネタバレ》 
これ観てたら「大統領の陰謀」をふっと思い出しました。 映画が好きな人ならたいてい知っている「ミラマックス」とハーヴェイ・ワインスタイン。 ここでの私の「キャスト・スタッフ別レビュー統計」で試しに製作総指揮を見てみたらハーヴェイ・ワインスタインは2位で 「ミラマックス」は製作で6位にランキングしてます。 一時期観る映画の最初に「MIRAMAX」と出る作品がほんとに多かった。アカデミー賞作品賞の常連みたいな感じ。 そしてワインスタイン本人をネットの画像で見た時に映画に出てくるマフィアの幹部とかギャングのボスみたいな風貌にちょっと驚いたのを憶えている、 特に目が怖いというか、イヤな感じ。 本人役で出演しているアシュレイ・ジャッドが実名を出すことを決意するシーンは迫力があります。 制作会社は「PLAN B」なんですね、でも賞レースにまったく絡んでないのよね。 FOXテレビの「スキャンダル」より見応えはあるし、キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの二人の人物の描き方に好感が持てました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-07 12:49:31)
385.  ワイルドライフ 《ネタバレ》 
ポール・ダノの初監督作品なんですね、共同脚本のゾーイ・カザンはプライベートでもパートナーであり エリア・カザンの孫だということです。そして初監督作品とは思えないほどのクオリティ、なんかすごいぞ。  夫婦が中心なのかと思ったらそうじゃなく息子のジョーですね、息子からの視点という具合で演じたエド・オクセンボールドがどことなく 佇まいというか雰囲気というかポール・ダノなんです。 えーはっきり申しまして私の価値観ではこの両親はダメです、ジェリーは自己評価だけは高い、それもあって仕事が長続きしない人。 仕事が変わる度に一家で引っ越す羽目になり、その都度行く先が田舎になっていくんですね。モンタナのド田舎に来てまたしても失業。 山火事の消火を手伝うと出かけるんですが、その映像はないしどれほどのことをしたのかは不明。  ジャネットは夫が山火事に出かけ不在になったことでタガが外れたのか、それまでくすぶっていたものが一気に流れ出たようになり、 化粧が濃くなりあっというまに浮気する。あの旦那なので経済的にも安心できる男が現れればフラッとなるのはわかる。 しかし多感な年齢の息子を同席させたり自宅に入れるとか、そういうことをする女は同情も共感も無しです。  山火事から帰ってきたら森林局に採用してもらえるから引っ越しだと当然のように言うジェリー、 行き先はロッキー山脈の東だという、それ山岳地帯になるんじゃないですかね。  そんな両親なのに、やはり息子は親のことを嫌いにはなれないんだなあ。どこかで期待する気持ちがあるんだと思います。 この夫婦はもう元のさやに納まることはないと思います、こんな生活は耐えられないと奥さんが出て行ったら終わりです。 教師の仕事に戻り、髪型も着てるものも変わってたしね。 3人で並んで記念写真を撮るラスト、また家族3人で穏やかに暮らしたいというジョーの願いが込められているようで、もう健気すぎて泣けた。 エンディングの曲がしっとり映画の余韻を持たせてくれて良いんです。 この映画の時代は60年代なんですが、でも古い昔の話ってことではないと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-04 19:42:06)
386.  インテリア 《ネタバレ》 
93分で終わってくれてよかった。 いつものアレン作品のような軽快でおしゃれな音楽は無し、会話も笑いも無し。 ヨーロッパの、静かだけど描いてることはきっついという家族や夫婦問題の映画のようです。  まずオープニングあたり、母親イヴが次女のジョーイの家へ花瓶を持って訪ねるシーンがこの一族の紹介というか、どういうタイプなのかがよくわかるという秀逸なシーンでした。 イヴが手掛けた自宅や別宅のインテリアは、今だと断捨離ブームといっしょによく聞くようになったミニマムとかミニマルとかそんな感じで、 とにかくシンプルでおしゃれです。しかし「寒そうな家」これが私の最初の感想で、なんでもそうだけど手掛けた人の人となりが作品に反映されるっていうのは間違いないと思います。 娘たちは生まれた時から母親のイヴと成長してるので、なんだかんだ言っても自分の思い通りにしてしまう母親に慣れてるとこがあるけれど 旦那さんたちには耐えがたいことですよね、当たり前です。 とにかく自己主張が強いとこも母親譲りで、長女がいちばん母親の影響が強く下へ行くほど緩和される、 というか要領がよくなっていくといった方がいいかな?三女はいつも家族からいちばん遠くにいる。たまに帰ってきて愛想よく振る舞う。 誰かが何か言うたびに誰かが傷ついている一家「だったらその強い口調でガンガン、ズケズケ物言うのやめろよ」とずっと思ってました。 完璧を求める、芸術家になりたい一家の悲劇。いち早くここから逃げ出した人の勝ちってかんじです。 崩壊した家族がすごくわかりやすく描かれています。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-03 12:37:46)
387.  ある男 《ネタバレ》 
ミステリーというよりヒューマンドラマといったほうがあってると思う。 里枝とその息子にけっこう時間を割いているんですが、中学生の息子くんがやけに物わかりが良くてお利口さんすぎる。 そうじゃなくて、死刑囚の息子、原 誠。伊香保温泉の老舗旅館の次男坊、谷口大祐。在日韓国人3世で帰化して日本国籍を持つ弁護士の城戸。 この3人をそれぞれもっと描いていたら人間ドラマとしてかなり見応えがあったんじゃないかという思いが拭えないのです。 仲野大賀をキャスティングしていながらあれだけっていうのが納得できないんですよね。  オープニングとラストに出て来る不思議でちょっと不気味な絵画のタイトルは「複製禁止」だということで、この映画にぴったりですね。 ひと仕事片付いた直後、奥さんの裏切りを知ってしまった城戸は、バーのカウンターでたまたま一緒になった人に現実から逃避するように 谷口大祐となった原誠になりすまして話し「複製禁止」の絵に城戸が重なる。彼は自分をどう名乗ったのか。。。私は「城戸です」と言ったと思うな。  日本アカデミー賞、8部門受賞ですか。。。その中に録音賞があるのね。コレかなり納得。 ジャンルからしてボソボソとセリフが聞き取れないんじゃないかと思ったけど、全くそんなことはありませんでした。 家のテレビでU-NEXTで観たけどボリュームは通常でしっかりセリフが聞き取れました。 「ようこそ映画音響の世界へ」で「セリフが聞き取れないなんてあり得ない」と確かセリフの編集?アフレコ担当?の女性が仰ってましたね、 その通りですわぁ。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-29 23:49:26)
388.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 
GUCCIのお家騒動で暗殺にまで及ぶんですが、全体的にゆったり話が進んでいく。 背景や室内が美しくアートな画になってるとこがリドリー・スコットらしいなと。かつてリドリー・スコットのイギリスの自宅でハウスキーパーをしていた人の書籍を読んだことがあるんですが、彼は家中のドアノブなどの真鍮が常にピカピカに磨かれていないと気に入らないようなことが書いてあったと記憶してます。「ブラック・レイン」の撮影で来日した時に関係者から記念のお土産にもらった博多人形は納戸みたいなとこにそのまんま放り込まれていたそうな。  映画なんですが、アル・パチーノとジェレミー・アイアンズが遂に兄弟役で出演とか、ジャレッド・レトの怪演に、ふてぶてしくてどんなに着飾っても品のなさと生活臭が漂う感じでどこにでもいるイタリア系のおばちゃんみたいになってるレディ・ガガとか俳優たちを見るのがたのしい。ガガ様は意外と小柄だということもわかりました。  私が唯一買う海外ブランド品はフレグランスなんですが、20年以上前に専門店で見つけて即買いしたのがGUCCIのENVYで、HNにも使ってる。 映画を観てわかったんですが、トム・フォードがGUCCIで手掛けたフレグランスなんですね。ちょうど発売された頃だったんだ。 10年ちょっと前くらいから店頭では見かけなくなってほどなく製造中止、廃盤になったことを知りました。なんで廃盤?10年以上愛用しててかなり落胆。 最後に購入したものはいつものように使えなくて半分ほど残ってるけど、時間が経ちすぎてるから香りが変わっちゃったかも。 今、GUCCIに期待することはただひとつ、ENVYを復活してほしいってことです。まぁ無理だろうなぁ。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-02 20:14:13)
389.  スーパー・チューズデー ~正義を売った日~ 《ネタバレ》 
政治を扱った映画はよくわからないところが必ずあるんですが、この作品はシンプルな上にいい具合にサスペンスフルでもあり、最後まで混乱することもなく面白く観ました。 ジョージ・クルーニーはこういうテーマを扱っても変に通ぶったとこも感じないし、オリヴァー・ストーンみたいにならないのが好感持てます。スティーヴンの解雇の経緯やモリスのスキャンダル内容、結構こういうのが現実なのかもね。  内容が手堅ければキャストも手堅い。フィリップ・シーモア・ホフマンはわりと抑えた演技なんですが、お腹はどうしようが抑えきれないという、すごい腹してるわぁ。 選挙事務所の雑用係みたいな女の子役ぽくない女優だなあと思ったら。。。なるほどだからああいうタイプなのね、あの女優さんてマリリン・マンソンとすったもんだあった人じゃないですかね。うん、手堅いですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-02 00:52:58)
390.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》 
ライアン・ゴズリングの「ドライヴ」を観てから気になって、今度こそちゃんと観ようと試しに探してみたらU-NEXTに見放題であるじゃないですか、ちょっとびっくりしました。そういえば結構前になるけど洋画専門チャンネルでも放送していて「なんで今コレ?」と思ったけど「ドライヴ」の影響もあるのかな?  観始めればあちこち見覚えのあるシーンがあって、ラストの駅のシーンも確かに記憶に残ってました。 こういうカーチェイスは好きです、カット割りがやたら多くて目が回る、結局どうなってるのかよくわからんということもないし、無駄に関係ない車や物を破壊しないし動きが滑らかで見やすいです。ふっと力が抜けるようなラストのオチもいいですね。 アジャーニはさっと消えちゃうし、ほんとしたたかな女よね。 表情ひとつ変えないで運転してるライアン・オニールが良いです、運転してるとこだけかっこいい。 イザベル・アジャーニがやんなっちゃうくらい美しい、観終わってみればいちばんよく喋ってたブルース・ダーンがいちばん印象に残る結果に。 タランティーノ作品にも何本か出演してるし今も現役なんですよねぇ、ローラ・ダーンのお父さんなんだなぁ、なんか凄い。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-30 23:55:54)
391.  愚行録 《ネタバレ》 
かなりネタバレします。      主役の名前が日本人では相当ありふれた田中武志でその妹が光子ときた。主役の割に簡単な名前だなあと何気なく思ったんですが、 そんなどこにでもあるような名前であることの意味に後半気付くことになるわけです。 どっちも田中さんであっても違和感がないんですよね。  兄は妹がやらかしたことを最初から知ってたんじゃないかな、この兄妹は繋がり、関係性がかなり深いですから学生時代から妹はなんでも兄に話してたんじゃないかと。 そして妹がネグレクトで逮捕されたタイミングで未解決である1年前の田向一家の事件の取材をなぜか再開してる。ネグレクト逮捕が別件の未解決事件も解決なんてこともありますし。 被害者をよく知る人物に喋りたいだけ喋らせて、メモをとるでもなく細かく質問するわけでもない。 しかし妹の名前が出た時に行動を起こすのよ、これが目的だったんだと私は思った次第です。 吸殻をとってあったのも偶然じゃないですよね。 そもそも冒頭のバスでのシーンで武志は相当ひねくれた腹黒い人間だとわかるので、正義感からではないし再取材は「何のため?」というのが後半までわからない。 妹を庇うというより、自己保身じゃないですかね。一家惨殺事件の犯人の実の兄であり生育環境から何から何までマスコミに書き立てられるのは雑誌記者の自分がいちばんよく知ってるしね。 光子を演じた満島ひかりの狂気と正気の狭間みたいな雰囲気と演技がいいです。 新興住宅地としてこれからって時に一家惨殺事件が起こり、それ以来人が寄り付かなくなってしまった閑散とした宅地という風景が素晴らしい。全体的にカメラワーク、ロケーションが良かったです。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-03-13 15:53:08)
392.  マッチ工場の少女 《ネタバレ》 
タンゴが好きですねぇ。なんでタンゴなんだろ?北欧でラテン音楽、なんか意味あるのかな? まず少女というには歳いってすぎに感じた、妙齢といったほうがいいような。  孤独で友人もいなさそうでモテないし、家に帰れば自分の給料をアテにしている母親と同居人の男、弟はとっくに家を出てそれなりに生活しているようなんですが、イリスはなぜか家から出ず、まだ世話が必要とはいえない年齢の母親と同居人の食事の用意までする。なんでこの選択なんだろ?自分の意志など全くない感じで無表情で淡々としてまして、ナンパされていろいろあってから気に入らない人間を次々と。 しかし、変わらず無表情で淡々としていてセリフもほとんどないのでこちらも淡々とどうということもなく観れてしまいました。 アレ、無味無臭なんですかね?なんか刺激臭とか苦みとかないんですかね。 「敗者三部作」のひとつということなんですが、観終われば誰が敗者なのかよくわからないと私は感じました。 イリスが敗者とはなんだか素直に思えなくてね。 とにかくこの映画を退屈することもなくラストまで観れてしまうというのはかなり凄いことだと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-05 13:07:14)
393.  ブルーに生まれついて
チェット・ベイカーのことはよく知らないです、とにかくワケありでクセがあってちょっと厄介なイーサン・ホークが観たかったんです。 厄介さはちょっとどころじゃなかったんですが。 とある解説によれば、コレ相当美談にしてるみたいです。これで美談なのかとびっくりですわ。 チェット・ベイカーてジャンキーなだけじゃなくて結構イヤな奴だわ~~ まるっと伝記映画のソレという感じはしなかったです、個人的にはクールな映画だなと。 トランペットを吹くイーサン・ホークは流石にサマになっててかっこいいです、猛特訓したのかしらね。 希望通りのイーサン・ホークが観られて満足、だから1点プラスです。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-19 15:49:27)
394.  街のあかり 《ネタバレ》 
「浮き雲」「過去のない男」ときて、本作は映像が格段によくなったなと感じました。 フィルムが違うのかなんなのかよくわからないんですが、画質もくっきりしていて艶っぽい。相変わらず色彩もいいですね、特にオレンジの色がいい。 レトロな色彩も小道具もきっちり拘りを感じます、電気スタンド・ソファに無造作に置かれているクッション・・・雑貨類が私の好きな物で溢れている。 そしてやっぱり健気なワンちゃんが登場、このワンちゃんのために闘おうとするも返り討ち、コイスティネンはいつも返り討ちになるという哀しさ。 でも見た目はニヒルな男前ですしマフィアやギャング役もサマになりそうなルックスというギャップにユーモアを感じてしまいます。 コイスティネンは何をどう考えて感じてるのか、そういうとこはよくわからないんですがラストで遂に信頼できる人は誰かということに気付けたのかしらね。どん底でも希望は必ずあるんだと思えてそこが良いです。 焼きたてのベーグルを用意してもてなすっていうのがとても意外でして、私としてはコイスティネンの人柄が唯一わかるようなシーンでした、なぜかベーグルがアップになるカットも印象的。フィンランドでベーグルっていうのがまず意外だったんです。 カウリスマキ監督の作品は私の秋の夜長映画に決定です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-11 14:35:29)
395.  浮き雲(1996) 《ネタバレ》 
かなり厳しい状況なのに淡々とクールでユーモアもあり、全体的に優しさに溢れていると感じます。 どん底な状況でも人間関係が良いんですよね。仲間、信頼というものが確かにあって、やっぱり人間最後は人柄なのかなと思わされる。 室内の壁の色や配色が独特で、これも悲壮感をあまり感じない要因かもね。  オープニングは黒人がピアノでジャズ弾き語りだったんですが、レストラン閉店時は日本で言ったらムード歌謡曲って感じでして、 まだ小さかった頃の昭和を思い出した(笑)あんなような曲がよくTVから流れてきてたと思う。 あれ、ジャンルで言ったら何になるのかしら、タンゴ?ルンバ? 夫婦の部屋に子どもの写真が飾ってあってイロナが見つめるシーンがあるんですが、てっきり子どもを亡くした夫婦なのかと。ワンちゃんをすごく可愛がってるのもそんな経験があるからなのかと勝手に想像したんですが、あの写真は急死したマッティ・ペロンパーの子供の頃の写真だと鑑賞後に知りました。ラストにもクレジットが出ていましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-10 12:00:11)
396.  コッホ先生と僕らの革命 《ネタバレ》 
ドイツ人と日本人、共通するとこがあるなとなんとなく感じた映画でした。 新任のフェアプレーを掲げる先生と抑圧的な教育を受けている生徒たち、サッカーによって絆が結ばれていくのは大変良いですね。 しかし現実は、プロイセンとか戦争とかでドイツ帝国を築き、そして人類史上最悪のヒトラー・ナチス・ホロコーストへと続くドイツなんですよねぇ。 どうしてああなった?と思いながらこの映画を観てました。コッホ先生が何度か口にする「フェアプレー」という言葉がなぜか重く感じられたのでした。 あの時代、大英帝国はヨーロッパでの存在感はやはり絶大だったんですかね。英語のThの発音ができないと笑われるとか言ってるのにはこっちが笑ってしまいました イギリス発祥のサッカーはドイツ各地で禁止されていたんですね、バイエルンでは20世紀になってやっと解禁されたとか、バイエルンですよ、びっくりしました。ドイツサッカーの成り立ちの一部分を知ることができたのは有意義でした。 ダニエル・ブリュールは好きな俳優です。  日本では卒業式の「蛍の光」ドイツでは歌詞の意味が全くちがうのね、 もう1曲歌ってるのはドイツ帝国の非公式国歌らしいけど、イギリスのアンセムと同じメロディていうのにもびっくり仰天しました。 いろいろ知ることができたわ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-04 16:11:11)
397.  過去のない男 《ネタバレ》 
30年くらい前かなあ、すごく話題になってた監督なんですが一度も観たことがなかったんです。最近映画専門チャンネルで特集が組まれて何作品か録画しました。この独特の雰囲気、まったり映画を観たい時にハマるかもね、ちょっとクセになりそうというか。 この季節、秋の夜長に観るのにいい映画という感じです。  記憶が無くなり、自分の名前すら思い出せない。自分を知っている人もいない。 かなり絶望的な状況なのに彼はそれを受け入れて淡々とその日を過ごし、恋までしちゃうんですね。 なんか普通に受け入れ過ぎでそこがちょっと不思議で違和感なんですが、てことは捨てたい自分や人間関係、それまでの人生だったということかしら? 人生のやり直しが可能になったというようなポジティヴな話でした。でも別人になる必要があるわけですね。 そういえば突然蘇生したんですよね、一旦は死んだってとこが重要なのかしらね。 嫌いな人はかみ殺すらしいけど、どう見ても愛らしく利口そうなハンニバルが良いです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-31 15:32:38)
398.  私は確信する 《ネタバレ》 
こんな熱血なフランス映画初めて観た気がする、まずはそこを評価したいなと。  いろんな映画に出てくるフランス警察って確かに頼りなくて「正義」とか「誠意」とか「清潔」を感じないんですよね。 ハリソン・フォード主演の「フランティック」もそうだった。仮説だけで殺人犯として逮捕、裁判とかフランスの司法ってどうなってるの? 忽然と消えたスザンヌ、未だに真相解明されてないとか。まぁ、生きてはいないような気はします。 いくら夫婦間が冷めてたとはいえ、奥さんの愛人の関係者がベビーシッターとか夫も子どもも住む家に「スザンヌが心配」という理由で上がり込む愛人、夫より堂々としてるし当然みたいな態度で周囲もそれについてこれといって何も言わないし、なんかもうフランス人の価値観がよくわかりません。 妻殺しの犯人と決めつけられ10年、そりゃメンタルやられて当然ですし、ヘタに何か言えばそれが全て悪い方へとられ、マスコミに書き立てられちゃ、何も言いたくなくなるでしょうね。「無罪」と判決が出たのに無理やり再審とかナニ?よく死ななかった、子どもたちもおかしくならずによくがんばったと、そこが救いになったかな? 10年間誰も確認しなかった通話記録の内容がなかなかの見所、聴き所だと思います。 個人主義、バカンス、恋愛もいいけどシャンとすべきとこはシャンとしましょう
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-27 11:40:15)
399.  リトル・シングス 《ネタバレ》 
これ、デンゼル・ワシントンとフレディ・マーキュリー役でオスカーまで受賞したラミ・マレックなのに日本では劇場未公開なんですね。 「なんで?」と思いながら鑑賞。見終わって理由はわかったような気がする。 ディーコンの過去を絡めながらも猟奇的な連続殺人犯を仕留めて二人の警察官が笑顔で握手して別れるというすっきり完結という内容じゃないんですよね。 かなり不条理でいやな終わり方ですね。あの人ジャレッド・レトだったんだ。半端ないインパクトでした、さすがだわ。 映画としては完成度は高いと思うけどやっぱりモヤモヤするし、あれでその後何事もなかったように生きていけるとも思えず、 あれは「小さなこと」じゃないしあんな秘密を抱えてたらそれこそ身を滅ぼしそうだわ、負の連鎖じゃないですかね。 こういうことが警察内部にあっても不思議じゃないってことなのかな?闇から闇へ葬られた事件は知らないだけっていうのは実際わりとあるんだろうな。知りたくない、知らない方がいいってことに思えた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-18 11:42:25)
400.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 
1作~3作は今まで数回一挙放送されてまして、時間が合う限り何度も観てます。 佐藤健のファンというわけじゃなく、佐藤健の剣心が好きなんです。ライフワークにしてもいいんじゃないのと思うくらいハマッていると感じる。 左之助、四乃森蒼紫、ヘビースモーカーの斎藤、、、みんなかっこいい。藤原竜也の志々雄の存在感は凄いですね、 セリフもいちいち面白い、「ござる」「薫殿」突っ込まれてましたね。 現実離れしたキャラばかりですし話の内容もよそ見しててもついていけます。それよりもロケーションとセットが素晴らしい。 小舟が行き交う水路とその周辺、小さな橋がかかる山道、木々の緑などなど時々ハッとするような美しい景色が現れる。小さな橋っていうのがよく出てくるんですが、かなり好きな景観です。 ところでバッキュウサイを演じてたのはなんていう人?あと、蒼井優は主役を食っちゃうくらいのインパクトと存在感がありますね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-08-22 16:04:53)
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