441. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 ツインタワーの間を踏み出すまでが面白い。後半は、終わらせ方を探して迷走しているような感じ。 [DVD(字幕)] 7点(2016-08-28 19:07:14) |
442. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 真面目にちゃんと自分の仕事をする大人の男を描いた作品のはずなのだが、どっかから弁護士の仕事を逸脱していなかったか。 [DVD(字幕)] 7点(2016-08-14 08:35:06) |
443. エベレスト 3D
《ネタバレ》 ロブを中心に進んできた話と思いきや、終幕近くにベックの奇跡の救出劇。おいしいところ持っていかれた上に、ロブはエベレストの雲の上。ダグの登頂を許したロブの一番やっちゃいけない判断ミス。誰もそこにはツッコまないのだな、実話だし。…などと、地上でゴタク並べているのが申し訳なくなるような、雪山のリアルでした。エベレストでは、体力を温存するために「動くな」ではなく、「動け」なのですね。動かないと死ぬ。面白いです。 [DVD(字幕)] 7点(2016-07-03 12:16:24) |
444. ヤクザと憲法
《ネタバレ》 超絶面白悲しいコントになる素養のある材料だったと思います。やたら男前の親分とラーメンズの片桐仁の若い頃といった風貌の滑舌悪い部屋住みのコント。でも、制作側はそんな風なツッコミはしなかったワケですね。小さな劇場にけっこうな人が入っていましたが、笑いは起きませんでした。「これな、わしら人権ないんとちゃう?」という惹句そのまま、真面目な作りになっています。でも。まあ、そりゃそうですよね。やっぱ、怖いモン。森達也監督の「A」に近い味わい。最初の方に映される「総会」のシーンは心の中でクスッとしました。ヤクザの学級会。 [映画館(邦画)] 7点(2016-05-08 17:36:41) |
445. ある日どこかで
《ネタバレ》 なるほど。あのころ(昭和50年代)の少女漫画が目指していたのは、きっとこのような世界だったのでしょう。あったとたんに一目惚れ、暗示の力でタイムトラベル。なんか、めんどくさいのをいろいろとみてきたので、そういうのってむしろすがすがしい。なにか気持ちいいのを観た気分です。…と書き込もうとしたのですが、えー1980年の作ですか。もっと時代のついたものと思ってました。 [DVD(字幕)] 7点(2016-01-31 21:41:06) |
446. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 陰鬱な流れを一気に瑞々しい日々に変えてしまう。最後のせりふは逆転サヨナラホームラン。あんまりキマリすぎているため、これを言わせたかったから撮った映画じゃないのと思ってしまう。また、俳優・金子賢のキャリアもキメてしまったかのようです。 [DVD(邦画)] 7点(2015-12-30 08:27:54) |
447. ブラック・スワン
《ネタバレ》 トゥシューズに画鋲ってのが、ワタシの貧困なバレーの世界観です。その陰湿なイメージがあって長らく手が出せなかった本作。やっと観ましたが、ライバルがあの手この手ではめ手を絡めてくるところは往事のままじゃないですか。伝統的な陰湿さかと思うと、むしろ感心してしまいました。本作について、始まりから終わりまで、表現する人が一皮むけるまでの頭がおかしくなるくらいの苦しみを描いていたのだと思います。見応えあり。 [DVD(字幕)] 7点(2015-12-29 11:43:46) |
448. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 初見時にはもっとラストでは、手のつけられない悪魔が問答無用に世に放たれる予感がしてしびれてたんですけど、そうだったんですか、政治家との癒着だったんですね。当時はともかく、いまの物差しで考えるとそういうのってなんかむしろ小悪党。あのころの未来っぽさがいい感じの味付けにならず、古くさい流行をみた感じがしました。いや、おもしろいっちゃ、面白いんですけどね。【追記】学生のころ、札幌のJabb70 Hallという小さな劇場で観ました。とってもかっこいい劇場でした。 [DVD(字幕)] 7点(2015-12-26 22:22:44) |
449. 脳内ポイズンベリー
《ネタバレ》 原作未読。だから、あの女王様みたいなのは「本能」と推測するのですが、彼女の一存で「思考(脳内会議)」が寝てしまうというところが好きでした。そんな女王様を押さえて、脳内会議がきわめて辛いが常識的な判断をするところも好き。満足の一作なのです。でも、一人の人格の中にいるのはたった5人ではないでしょ。「悪魔」や「天使」はもちろん、夢見がちな「女の子」がいるなら、含蓄ある「おばあちゃん」とか。会議に参加する人をもっと増やして、無茶苦茶やって欲しかったですね。久しぶりに筒井康隆の「欠陥バスの突撃」を読みたくなりました。 [DVD(邦画)] 7点(2015-12-21 07:59:40) |
450. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 聞くところによれば、「3」や「4」を無かったことにしているとかいうじゃないですか。そんな蛮勇、オレは許すわけにはいかないなぁ、と思いつつ観はじめたモノです。しかし、冒頭、例の「ターミネーターのテーマ」のイントロがかかった時点ですぐに作品世界にのめり込んでいた節操のないモノでもあります。観終わった今思い出したのは、「ドラえもん」の二次創作の最終話のエピソードです。のび太がドラえもんの開発者であったという、著作権問題にもなった例のアレです。ワタシは、確かにアンフェアなのかもしれないが、こんなターミネーターの完結編が見たかったのかもしれない。少なくとも、「3」、「4」よりずっと好き。カイル・リースの物語に戻したところが好き。T-800が加齢しているところも好き。エンドロールで、やっとあのテーマ曲をフルで流すところも好き。…でも、この感じだとこれで終わらす気無いんじゃないですか。バカ、バカ。2点減点。 [DVD(字幕)] 7点(2015-11-21 00:02:12) |
451. エイプリルフールズ
《ネタバレ》 エイプリルフールってイベント自体、もう古いものになってるんじゃないでしょうか。なので、そこはあえてなのだと思いますが、出てくるエピソードが何となく古くさい、というかなんか懐かしい。昭和の雑誌に載っていそうなネタが多い。でも、それがイヤじゃないんだ。おそらく年がいった人にも楽しめる(里見浩太朗、大和田伸也の起用もそう)ようになっている親切設計。穏やかにコメディを楽しみたいときにはよい映画だと思います。「不器用な誘拐犯」が好き。「おとなしくしていたら、無茶苦茶うめえラーメン、連れてってやる」って言ったとき、どんなにワクワクしていたか。 [DVD(邦画)] 7点(2015-11-09 07:42:19) |
452. 名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間<TVM>
《ネタバレ》 本家の方は102人のレビューで「7.42」(投稿時現在)という高評価なのに、何故一番乗り?「鍵泥棒のメソッド」の後日談ですので、彼の作のファンの人にはうれしい一作。「名探偵コナン」の人物関係については、冒頭に簡潔に説明してくれますので、コナンおおよそ分かっているくらいだなって人でも大丈夫。むしろ「鍵泥棒のメソッド」についての背景を全く説明してないので、お子達には特に「あの彼」が何故この話に巻き込まれるのか分からなかったはず。いやいや、それぐらい「鍵泥棒~」ファン向けの作品なんです。事件解決がコナンのとっても便利なツールによるものなのでその辺少し物足りませんが、ストーリーはいかにも内田テイスト。寡作の作家の次回作を待つまでの間、ちょっとつまんどくくらいの気持ちで見るといいと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2015-11-08 21:47:05) |
453. コレクター(1965)
《ネタバレ》 女性を思慕の対象としてしか見ない男がしでかしたことだから、怖いんじゃなかったのか。最後の独白「(今度は)僕の仕込むことのできるふつうの女を」って、ヤツの嗜好とまるで違うんじゃないの。そこんとこ「?」でしたが、4週間ルールやそれが破綻したときの関係性のくずれなど見応えは十分。 [DVD(字幕)] 7点(2015-10-12 17:52:40) |
454. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 冒頭から見せてくれるイーサン・ハント走り。運動会みたいなんだけど、昔の漫画みたいなんだけどかっこいい。あのフォームが好きなんです。飛行機からガス兵器とともにパラシュートで降下しようとするときの困り笑い。かっこいいトム・クルーズを堪能するには十分な本作ですが、お話自体は何か大味。一国の首相をこういう裏稼業のお話にコマのように出演させると、むしろ安い作りになってしまいます。それができるのなら、何でもアリというわけですので。だからアクションはいいけど、全体の印象は「相棒」の劇場版みたいだと思いました。 [映画館(吹替)] 7点(2015-08-14 18:47:52) |
455. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 有名なこのお話の続編が何故ないのか。企画がなかったワケではないのだと思う。毀誉褒貶を織り交ぜながら、「この後の人生」を映画化したら注目作になってたはず。それが成立しなかった理由はいろいろあるのだろうけれど、本作でのパティ・デュークを超えるヘレンケラー像が想像できないということもあったのではないか。視線を動かさない演技。とてつもない困難が想像できる。そういう意味では、演技指導をしたアーサー・ペンも「Miracle Worker」だったのではないか…、って大げさっすか。 [DVD(字幕)] 7点(2015-07-04 20:22:20) |
456. ジャッジ!
《ネタバレ》 バカまじめなお人好しといえば、現実ではともかく物語世界ではかなり勝率の高いキャラクターだと思います。本作においても主人公は、最終的には相当うまいこといっちゃってるわけです。バカまじめなお人好しの物語。我々物語の消費者は、かなりこのフォーマットに慣らされています。かなり浸透した予定調和。だから、いやいやこんなんあり得ないというよりも、バカまじめ、もはや今の世の中を泳ぎ渡るための有力なタクティクスになっているのではないでしょうか。「あいつはもう、バカまじめだからしょうがない」と言われたらしめたもの。人を動かす力になる。ワタシ、冒頭「現実ではともかく」なんて書きましたけど、実は誠実っていうのは、かなり使い回しの効く生き方だと思っています。 [地上波(邦画)] 7点(2015-04-29 06:18:24)(良:2票) |
457. スモーク(1995)
嘘つきで、奇形で、かっこいい。いびつで、不細工で、居心地いい。伊坂幸太郎が好きそうな映画だ。 [DVD(字幕)] 7点(2015-04-21 16:06:52) |
458. 日本と原発
《ネタバレ》 本作を観るにあたって、「逆襲弁護士 河合弘之」(さくら舎、大下英治)を読んだ。「弁護とは『正義』ではなく、『論理』だ」と言い、「元々金権弁護士だ」と韜晦する河合弁護士の映画がどのようなものか興味津々とスクリーンに望んだ。しかし。「裁判はたったひとりでも正義をかけて闘える民主主義社会の安全弁みたいなものだ」と弁護士は言う。このこと自体、しごくもっともなことなのだけれど、そんないい子ちゃんじゃないんでしょう。「違法でない限りベストを尽くす」ってスタンスなんだから。原発にまつわるたくさんの事柄がわかりやすく解説がされていてよいのですが、弁護士自身解説者になってしまっています。だから弁護士の熱が伝わってこない。自作自演の限界かと思いますので、やっぱり監督はプロに任せて欲しかった。以上、映画としてのレビューですが、最後に。応援しています、河合弁護士。5兆5045億円の賠償を東電経営陣に求める株主代表訴訟、注目しています。 [映画館(邦画)] 7点(2015-03-08 17:34:32) |
459. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
面白かった、ような気がするってヤツでしょうか。しかし、見終わった今、なにか上手な作り話に丸め込まれたようなクヤシイ気分でいます。いや、ほらでも、映画ってみんな「上手な作り話」なわけでしょう。 にもかかわらず、本作については何故かことさら。だから、スゴいことなのかもしれないとも思いつつ。…いや、半分以上はわかったつもりなんですけど。 [DVD(邦画)] 7点(2015-01-17 15:19:07) |
460. 渇き。(2014)
《ネタバレ》 やり過ぎ。しかし過剰な演出も、惜しみなくA級俳優を使ったB級映画と思えば悪くない。最後の藤島昭和のセリフがイカれてる(むしろ、イカしてる?)。 [DVD(邦画)] 7点(2014-12-21 14:37:58) |