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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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521.  デアデビル
思ったより悪くなかった(良くもなかった)。コリン『大当たり』ファレルの存在感が圧倒的だったが、ラストで炸裂するマイケル『王針』ダンカンのボスっぷりがすんばらしくて息を飲む。でもそんだけ。主人公とヒロインには点をつける気にならん…。
3点(2004-05-04 08:44:56)
522.  怪物團
映画史的な位置付けはわかってるつもり。でも、見た時にさほど違和感を感じなかったのが不思議でした。奇妙に居心地のいい世界。『盲人の国では目明きがカタワ』という諺を地で行ってるからかもしれない。あの、手足のない人がタバコ出してマッチつけてスパスパやっちゃうシーンを見たら、「人間、やって出来ない事はない」とか妙な勇気さえ与えれてしまった想い出が(絶対間違った観客だとは思いますが)。点数が低いのは、一般人と見え方が違う、フリークスな自分の感性が受け取ったモノを勘案してみました。毒をもって毒が制されたか。 (追加:いま上のスタッフ見て思ったんですが、こんなシンプルな話でなぜにこれほどシナリオライターが多いの…?)
5点(2004-05-04 08:44:01)
523.  バンデットQ
ストーリーテリングの基本はつかみとひっぱりとカタルシス。その3つの技をとことん追求したと言う意味で素晴らしいエンターテインメントだ。ただし、観客は毒に耐性のある少年の心を持っていなければならないという制約付きだけどね。それにしても豪華な映画だ…ひとつの時代のセットや衣装やロケ地を使いまわせば安く上がるものを、あそこまで目まぐるしく替えてしまうとは(タイタニックのシーンなんか豪快なだけで、ストーリー上なくてもいいじゃんって感じ)。結局のところ一番の勘所は、監督の奇想につきあってバカな無駄遣いを楽しむ姿勢を持つ事かもしれない。アメリカに『珍説世界史パート1』あればイギリスに『バンデットQ』あり。ギリアムよ、原点に帰ってきてくれ…!
7点(2004-05-04 02:03:16)
524.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
最初1/4は『市民ケーン』の現代版かと思った。次の1/4は『他人の顔』かと思った。だが見ているうちに『四谷怪談』になった。そしていつの間にか『マトリックス』を経て『トータル・リコール』に…『オープン・ユア・アイズ』を見てないから比較はできないが、このぶっ壊れ方は最高! 気持ちは10点。トム・クルーズの映画だから-1点てとこかな。俳優使ったスタジオ撮りの映画なんて所詮虚構なんだから、これくらい物語を壊してくれなきゃ面白くないよ。久々に最初から最後まで食い入るように見つめてしまった2時間16分でした。ラストに訪れる極北の愛に、癒し系環境音楽がまた出口のなさを現していてゾクリとする。『映画を見る』という行為そのものを揶揄した自己否定的な映画、という見方で宜しいかな?(追記:冷静に見直してみて精神科医のカート・ラッセルで減点。演技云々と言うよりキャスティングが凡。オイラがキャスティング担当だったら、モンティパイソンのジョン・クリーズを充てたと思う。『マルコビッチの穴』で一種特別なアクターになったジョン・マルコビッチもいいかも。要するに議論のシーンで余裕をかました演技ができて、かつ何か現実の破れ目を感じさせるキャスティングじゃなきゃダメなのだ。だから最後のラッセルのセリフ「オレの名は…オレの名は…」以降が、いかにも締まらない口調になってしまった。あのセリフを活かすのは、本作には絶対必要だ)
7点(2004-05-04 01:40:45)(良:1票)
525.  A.I. 《ネタバレ》 
onomichiさんのレビューに刺激されてちょっと投稿。オイラが思い浮かべたのは「デヴィッド=アトム」ではなく「ナレーション=私は真悟」でした。字幕は(DVDの吹き替えもそうだけど)だ・である調になってますが、これをですます調に変えると、モロに真悟の世界になります。オープニングは、未来の人類を遥か過去の歴史のように語ってるんだけど、いったいこれは誰がナレーションしてるのか? 冒頭からいきなりその疑問に捕らえられてしまって、なかなか物語りに集中できない。やがてジョーが「世界はいずれメカのものになる」と語るくだりで、もしやという予感が生まれ、やがて2000年の月日をすっ飛ばして物語はナレーターのいるリアルタイムな世界へ…。ナレから言えば、ラストまでのあの展開は必須です。遥か未来のナレーターが語り継げるような、デヴィッドが世界に記憶されるほどの神話になるためには、あの展開しかない。そうとも、わかっていたはずじゃないか? 冒頭のナレーションの時点から…語りの異様なスタンスと遊離しがちなストーリーで『私は真悟』と共に記憶されていい映画でした。奇怪な物語展開をトリッキーに包み込んだ怪作SF。
7点(2004-05-03 15:07:02)(良:1票)
526.  悪魔のいけにえ
子供時代のトラウマ映画ナンバー1だなあ。この映画が他のホラーと決定的に違う点は、フィルムから無駄に溢れてくるパワー。オールロケのホラーで、やたら昼間のシーンも多いくせに、アメリカの田舎の埃っぽい空気に息が詰まりそうだ。あの空気の中にいるだけで怖い。カメラもあんまり動かず、レザーフェイスがいけにえを「処理」して行くのを淡々と映していたりして、恐怖の質が楳図かずお的なんだよね。画は明るいし乾いてるけど。トビー・フーパーは、多分《空気》を描く才能のある監督なんだろう。それも、エネルギーに満ち満ちた無駄に凶悪な空気を…案外、劇映画やらないで戦争ドキュメンタリーとか撮ってればピューリッツァー賞とかイケたかもしれないよなあ。以後の作品を見てると、才能の浪費かもしれないと思っちゃうですはい。
7点(2004-05-02 16:19:38)
527.  チェンジリング(1980)
この映画で初めてジョージ・C・スコットという俳優を意識した。だからオイラにとっての彼の魅力は、「堂々とした風貌ながらも悲哀を漂わせる誠実な男」これに尽きる。最初に『パットン大戦車軍団』や『博士の異常な愛情』や『炎の少女チャーリー』に出会わなくて本当によかったと思う。世間での彼の代表作はパットンだろうが、オイラにとっては『チェンジリング』だ。アメリカンなマッチョ男が不幸な運命の子供に溢れんばかりの愛情を注ぐ異色「ハートフルホラー」。そんなジャンルがあるわきゃないが、この映画が語るのはまさにそういう世界だ。『ゾンビ』に駆逐される寸前のホラー界ではこんな事もやれていたんだよね。
8点(2004-05-01 03:35:11)(良:1票)
528.  ガンダーラ
しっかし2年で1感想のペースとは、人気のない映画だ。鬼才ルネ・ラルーを味わうという意味では、彼の作品中でベストな映画と言えるでしょう。それまでの2作と違い、テンポにゆとりが出てきて散歩するような感覚で彼の世界を楽しめます(内容は結構アドベンチャーだけど)。これを彼のマンネリ・老化現象と捉える事もできるんだけど、モトがあれだけのヒトなので、老化してやっと天才(うーん、宮崎駿がちょいヘボいあたり?)のレベルになります。神も、やがては老いるのです。
7点(2004-04-29 01:35:49)
529.  マイク・ザ・ウィザード
昔『鉄男』が世に出た頃、友人が内容を説明するのに「凄いんだって! コマ撮りが『マイク・ザ・ウィザード』の比じゃないんだよ!」って力説してた(今は「技術だけ比べてどうする」って思うけど)。要はマニアックな人々の間では一種の規範だった、って事です。一種のマニアの教養として観ておくべし。得はしないけど損もしないよ。そしてそれから、インディペンデントな特撮映画を見るたびに「マイク・ザ・ウィザー度75%」とか呟いている事でしょう。無益なようで実は有用な映画だったりします(苦笑)。
5点(2004-04-28 03:42:24)
530.  ディスクロージャー 《ネタバレ》 
大好きなレビンソン+クライトンだからオマケしておくか。でも原作で観たかったシーンをバサバサ切ってったのはちとイタイ(コリドーで出てくるノイズの川とかね)。マックス爺さんも出てこないし、マイクロソフトの社員から陰湿に野次られるシーンもない(ってコレは無理か)。携帯電話と留守録のくだりや、社内イントラを特権レベルで歩き回れるコリドーの凄さも、あのシナリオじゃ原作知らない人は理解できないよきっと(汗)。逆に映像化されてる部分は完璧。あの女弁護士の顔立ちなんか原作そのままでした。一番言って欲しかった科白:「製造とは訓練なのです」。これを口にできる現場たたき上げオヤジだったからクアラルンプール工場の製造仕様変更を暴けたんだけど、M・ダグラスだとその辺の感じがチョイ出てないなあ。たたき上げ感が乏しくて、漢のビジネスドラマにちょっと届かない。残念。
8点(2004-04-27 02:01:27)(良:1票)
531.  エド・ウッド 《ネタバレ》 
エド・ウッド漬けの1週間の締めは、もちろんこの映画で。いやあ「エド・ウッド・コレクションBOX」買って間もないから、まるでオリジナルの最編集版のように楽しめました。意外だったのが映画への愛というより、ベラ・ルゴシとウッドの泣かせる友情に軸足が置かれて、「老人映画」になっていた点かな。このあたりはホロリと来ました(お気楽版『ゴールデン・ボーイ』か?)。そして「ルゴシってやっぱり偉大だなあ」と見直した次第。大ダコと格闘するシーンなんか、そのプロ魂に泣けてくるよ。ウッド作品の看板たち、トーもヴァンパイラもクリズウェルもオリジナル通りでビックリ(つうかこの辺は、バートンの愛を感じますな)。もっと凄いのは『プラン9』のルゴシの代役までソックリだった事か。ウッド映画は各シーンとも忠実に再現されていて、オリジナル(「エド・ウッド・コレクションBOX」&『死霊の盆踊り』)を見てから本作を観れば楽しさ5倍っすね。丁度いま、シリーズ物の映画をまとめて観終わったような気分でハッピーです。 ●追記:物語のテーマだろうと思われる『怪物の花嫁』でのルゴシの「故郷? 国を追われてからはジャングル住まいよ…(中略)…やがて世界は我が子・原子超人たちが支配するのじゃあ!」ってセリフについて。要するにこの映画って「80年代のウッド再評価が始まった頃からハリウッドが低予算B級ホラーに席捲されて、ボク(バートンら原子超人)みたいな監督が大作映画を取れる時代になったのも、ウッドさんルゴシさんあなたたちの無節操な頑張りのおかげですありがとう。あれ、しかもちゃんと作中で予言してますねえ」ってコトを言いたいワケね。『花嫁』の撮影で、実際にあのセリフを自分にダブらせて語ったと思われるルゴシの心境を鑑みると、熱い涙で画面が曇るっすよ。 ●追記2:クライマックスのオーソン・ウェルズとの対話シーン、何度見ても両人の苦悩の次元の違いに笑ってしまう。苦悩の質は同じなんだけどね。ウェルズ、あんたいい奴だ(笑)。
8点(2004-04-25 21:16:27)(良:2票)
532.  スペースインベーダー 《ネタバレ》 
わりかし好きな作品なんだよなあ。SFになる前、前半の恐怖映画パートの「間」は往時の『悪魔のいけにえ』的なセンスが宿ってて怖いですね。で、侵略者の正体が割れた後の後半はガラッと変わってスカッとした活劇に。この切り替わりの豪快さには笑ってしまいます。オリジナル旧作の方は観てないんだけど、軍隊が出動したり夢オチってとこも同じみたいだから、この異様な展開は50年代SF映画の持つアバウトさに由来してるのかもね。
6点(2004-04-25 09:55:35)
533.  怪物の花嫁 《ネタバレ》 
まさかエド・ウッド作品に9点つけるハメになるたぁ、お釈迦様でもご存知あるめェ。だが言わせて頂く。演出が最低なのは認める。ルゴシ以外のキャストの演技がテキトーなのも皆々様の仰る通り。特撮も冗談抜きでヘボい。セットも使い回しばかり。お約束のように昼のシーンを「夜」と言って強引に観客を納得させやがる(って書いてると本当に最低映画だよな…)。でも、それを押しのけるように溢れ出る物語のテーマ性、これへの感動はオイラには如何ともし難いのだ。「モンスターがフランケンシュタイン博士を改造してしまう」! こんな恐怖映画がかつてあっただろうか。これはホエール版『フランケンシュタイン』『フランケンシュタインの花嫁』へのひとつの回答であり、挑戦状でもあるだろう。この、博士改造シーンには本気で背筋が凍った。モノクロ時代のホラーはそれなりに見てきたけど、インパクトに関しては群を抜いていた。ダメダメな部分を考慮してもなお、ハマープロの凡作なんかよりよほど歴史的な価値を持っているホラーだと思う。多分、これから何回も観る作品になるだろう。
9点(2004-04-23 04:27:23)(良:2票)
534.  プラン9・フロム・アウター・スペース 《ネタバレ》 
今見終わった。まいったぜ。ショボいショボいと聞いてたからどんだけショボいのかと思ったら立派な映画じゃないかーっ! これは冤罪だッ(笑)! いま逆の意味で非常に腹を立てているぞっ! 少なくともオイラの愛してやまない『スーパージャイアンツ』と同格(つーかスーパージャイアンツでは円盤の操縦席なんて学習机どころか思いっきり影絵なんですけど)。そしてプラン9は1956年作品、スーパージャイアンツは1957年作品。もしかして宮川一郎と石井輝男、この作品をリアルタイムで見てたの? …と勘ぐりたくなるぐらい各シーンが似てます(第3~4部のカピア人編、第5~6部の黒い衛星編)。いや、彼らは見てたんだ。そうに違いない。石井輝男はその輝かしい経歴の初めに、エド・ウッドの映画魂とパワーを受け継いだんだー! などとバカな事まで考えてしまいました(おい石投げるな)。あと、頻繁に昼夜の入替わる墓地シーンですが、この場面を全て昼に統一したらモロ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』になりますね。「宇宙からの怪光線で死体がゾンビ化」…ってプロットも一緒だったりして。意外とこの映画、ロメロへの影響がデカいのかも。石井輝男、そしてロメロ。「いかに低予算で撮るか」に心を砕いていた彼ら職人監督にとっては得るものがイッパイあったって事なんすかね。繰り返しますがオイラは本作の史上最低評価は冤罪だと思っとります。映画の奈落はまだまだ深いんだぜ。フッ。 (追記:今ページの上の方見たら1959年作品となってるんだけど…DVDの表記と違うぞ…)
7点(2004-04-19 02:17:34)(良:3票)
535.  グレンとグレンダ
4週間、ビデオショップをひたすら回って、とうとうエド・ウッド・コレクションBOX買ってきましたよっ(←バカ)。しかしまいったなこりゃ…メチャメチャ面白いやんこれ。金がない上にテクニックもない上に内容もないんだけど、巷で「唐突なトンデモ映像」と言われてるシーンは演劇的にはアリですよ。ベラ・ルゴシなんかちゃんと異化効果の役割果たしてるし(あちこちで神様だの精霊だの言われてるけど、彼の役どころは科学と科学者の象徴・抽象表現ですね)。映画じゃなく舞台の骨法で組み立てられてますね。この時期のエド・ウッドは、映画人である前に演劇青年だったんだろうな。本作の後、彼がどうして盆踊りするまで落ちぶれてしまうのかは、『怪物の花嫁』を観てから考えてみようっと。とりあえずこの映画については「凡作」を満喫できたので、この点数で。 (追記:モノローグの多さや唐突さ・安っぽさはキューブリックの処女作を思わせました。格は全然違うけどね…間違った方向じゃないと思うなあ)
6点(2004-04-18 23:46:45)(良:3票)
536.  フレディVSジェイソン
去年、世間がマトリックス完結編に大騒ぎだった頃、一人で「この秋の最大の話題作はコレだね!」と本作に多大な期待を寄せていたバカでございます。結局どっちも観れずに秋は過ぎて行きましたが…。で、DVDが出たので早速購入。噂通りのバカっぷりにニヤニヤしながら観終わりました。オイラは基本的にフレディ派なんで、エルム街っぽさが基本になった展開は嬉しい限りっす。『リアル・ナイトメア』で映画の製作スタッフや役者までも襲いまくる、メタフィクションの方向に足を踏み出したフレディすから、ジェイソンと戦う展開はもう『エルム街の悪夢』の正当な後継と言っていいね。次作へのハードルはメチャクチャ高くなったと思うけど…まあ出ても10年後だろうから、期待せずに待ってますわい。
6点(2004-04-03 21:44:36)(笑:1票)
537.  ストーカー(1979)
極端に言えば命がけで散歩するだけの映画。当時、これだけ地味で金のかかってなさそうな、イベントに乏しい(というかこの映画では何も起こらないのが命)、暗い映画は初めてでした。なのに、この緊張感! 美しさ! 泣けてくる皮肉なエンディング! ただ車を運転するだけでも『恐怖の報酬』という名画が出来てしまうわけですが、『ストーカー』は散歩するだけで名画になってしまったっすね。子供時代には真剣にやってた秘密基地遊びを髣髴とさせる、あのドキドキ感はたまらなかったな~(←間違った観客かもしれない)。
8点(2004-04-01 01:32:54)(笑:1票) (良:2票)
538.  フォーリング・ダウン
まるで民話のようなシンプルな筋立てに乗せた、上質なブラックコメディですよね。他の国では絶対成立しない、バイオレンス大国アメリカならではの黒く爛れたジョーク映画。何度見ても面白いです。展開のバカさ加減と、わらしべ長者風に膨れ上がっていく主人公の武装がおかしさを醸し出してます。ゴルフ場での発作シーンは何度見ても笑えてきます。
8点(2004-03-20 22:30:35)
539.  ブラックマジック M-66〈OVA〉
初めて士郎正宗という存在に出会った時は、非商業版のブラックマジック本が出た頃で、同人誌上では『黄金円柱祭』の連載が佳境に入っていました。本は買ったけど、いつも彼の話を読むのにすごい時間を食うオイラは、この映像化までにブラックマジックも黄金円柱祭も読み切れなかった…けど、結果としては正解だったかもしれません。OVA『ブラックマジック』は原作の機械的な消化を目的にしたワケじゃなくて、士郎ワールドのエッセンスの動画化にあったからです。とにかく動画。ロボットのこんなに凄い動きは初めて見たっすよ(今でもこれに匹敵する動きのロボットは映画/アニメ共々見たことないな)。自重と、それがもたらす移動時の慣性・ダメージを計算に入れて攻めてくるロボは、他のアニメみたいに人間には見えません。インテリジェントな「機械」そのまま。何かのテーマを追った作品ではなく、描写に関するコンセプト提示型の作品ですが、この点数をつけさせるインパクトは充分にあります。必然的にその後のオイラは、アクションシーンの動きを厳しく見るようになりました。『ターミネーター2』の評価も『マトリックス』の評価も超低いです(『アニマトリックス』も低いぞ)。「人間を描くべし」と言われる映画・アニメの世界で、士郎正宗は人間でないものを描破しようとしたんですね。しょーもない評論家や文化人たちとは別の世界に住んでいる彼の、アグレッシヴな第一作だったと思います。
8点(2004-03-20 20:40:05)(良:1票)
540.  ウエストワールド
セットがチープなのに、かえってテーマパークらしいリアルさが沸いて不思議。下手な解釈を持ち込まず、観客に判断を丸投げしてるようなエンディングがカッコいい。皆さん仰る通り、ユル・ブリンナーは少年時代のトラウマになりました。『ターミネーター』は公開時、その視覚表現と執拗さであからさまに「パクリ」と呼ばれてました。それ以外にも、クライマックスを山ひとつで終わらせないストーリー構成(再びキャメロンが『エイリアン2』でやってる (^^;)とか、ハイテクを駆使しておいて気付かせないさり気なさとか、けっこう後世に与えた影響は大きいですね。ただ、それだけ持ち上げておいても、でもやっぱりクライトンは監督の才能ないと思うなあ(苦笑)。
8点(2004-03-15 14:18:04)(良:1票)
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