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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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541.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
たぶん自分が生涯でもっとも聴いたロック・スコアである“Jump”がいきなり響き渡るのだから、そりゃ高まらないはずはないでしょう。次から次へと登場してくるポップやサブカルチャーのアイコンたちには息を飲むばかりでしたが、そのうち半分近くが日本ネタというところに、改めて日本のポップカルチャーの影響力を実感させられました。噂では「ゴジラも出てくるらしいよ」と聞きましたが、実際にはゴジラはゴジラでもメカゴジラの方だったのはちょっと残念。ローランド・エメリッヒが例のイグアナ・ゴジラを製作してるときに「君がゴジラをリメイクするのは冒涜以外の何物でもないから、止めた方が良いよ」と非難したぐらいのスピルバーグですから、自作でもゴジラそのものを登場させることは矜持が許さなかったのかもしれません。エッグを獲得するための最後の試練がアタリの原始的なゲームだったというのはアメリカらしいけど、ここはぜひともドラクエとかゼルダの伝説なんかをフューチャーして欲しかったところです。 オアシスを開発したジェームズ・ハリデーとは、観れば判る通りスピルバーグその人なんです。とくに若いころのハリデーは50年前のスピルバーグと瓜二つでしょう。映画の道に進まなかったらただのオタク少年だったスピルバーグが、もし違う人生を選択出来たらなりたかった自分の姿こそジェームズ・ハリデーなんだろうと感じます。そしてラストで見せられるハリデーの部屋は、スピルバーグ少年の部屋を再現したんだろうなと想像してしまいました。「孫もいる歳になっても、まだピーターパン症候群が治らないのかよ」と突っ込みたくなりますが、「リアルがいちばん大事、週二日は脱Net日を」なんて分別くさいメッセージを織り込めるぐらいの大人にはなれたみたいですね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-25 20:32:31)(良:1票)
542.  グレイテスト・ショーマン
P・T・バーナムという人の実像からはあまりにかけ離れている、と米国の批評家からは酷評されたそうですが、自分にはそれはどうでも良いとしか思えないです。調べてみるとたしかにこの映画は相当派手に脚色されているみたいです。 “バーナム効果”という心理学用語があるぐらいで、確かにペテン師的な印象が強いみたいですね。でも山あり谷ありと言ってもこれだけポジティブな人物だと、観ていて愉しくさせてもらえることは確かでしょう。テンポも良くてサクサクとストーリーが展開しますが、サーカスの芸人たちやビジネスパートナーそして家族とのエピソードが薄っぺらすぎて自分としても低評価になっちゃいます。サーカス公演のミュージカル場面もそこそこに豪華絢爛ですけどなんか中途半端で、どうせならバズ・ラーマンの『ムーラン・ルージュ』ぐらい弾けて欲しかったところです。まあこの映画は、気分が落ち込んでいるときにはいい薬になるかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-11-22 23:22:38)
543.  ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 《ネタバレ》 
監督が『プリデスティネーション』のスピエリッグ兄弟で、同作で強烈な印象を残してくれたサラ・スヌークも出演とくれば、どうしても期待しちゃいます。 題材は有名なウィンチェスター・ハウスで、30年以上も屋敷を増築させた未亡人サラをヘレン・ミレンが演じるとなれば、けっこう怖いんじゃないかと身を正して観始めました。ヘレン・ミレンが初めて姿を現すシーンは期待通りの不気味さでしたが、ストーリーが進むにつれてどんどん良心の呵責に苦しむ普通のおばあちゃんになって行くのにはちょっと期待はずれでした。彼女が魔女的な怪演を観せてくれるのかと思いましたが、デイム・ヘレンを引っ張り出してきてそんな三流ホラーみたいなことは、さすがに出来なかったんでしょうね。サラ・スヌークもごく普通の母親で、これなら別の女優でも良かったんじゃないでしょうか。後半の亡霊が正体を現すきっかけは明らかに1906年のサンフランシスコ大地震で、こういう史実やサラ・ウィンチェスターの実際のエピソードが上手く取り入れられた脚本だと思います。後半は単なる亡霊バトルのアクションですが、前半の心霊ホラー・パートもよく考えたら突然デカい音で脅かす例のパターンが多かったのはちょっと残念です。 サラが増築を続けた理由は実際もこの映画の通りだったみたいです。でもそんなこと言ってたら、最近鬼籍に入ったAK47を開発したミハイル・カラシニコフとその一族はどうなっちゃうんでしょうかね。旧ソ連の大戦後における最良の工業製品はカラシニコフAK47であると、現在のロシアでも賞賛されているぐらいですから、何をかいわんやです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-11-19 22:15:19)
544.  暗黒街の対決 《ネタバレ》 
岡本喜八の作品としては『暗黒街の顔役』の方が有名ですが、どうしてどうして、本作の方が喜八らしさは濃厚で愉しめるかもしれない。お話し自体はハードボイルド刑事もの+任侠ものという感じです。三船敏郎の潜入刑事は、貫禄たっぷりの三船がストーリーラインはシビアなのにユーモア溢れる演技を見せてくれて、これが『用心棒』や『椿三十郎』より前の作品なのは興味深いところです。鶴田浩二はいつもの鶴田浩二で平常運転でしたが、お嬢様女優の司葉子がヤクザの情婦というキャラでヒロインというよりも汚れ役だったのは珍しかったです。この映画は脇役たちのキャラが立ちまくっていて、天本英世ら三人の殺し屋とミッキー・カーチスのコーラス・グループ、いわば元祖“キラーズ”みたいな連中が歌う“月を消しちゃえ”はもう抱腹絶倒間違いなしです。こういうところがいかにもな喜八節なんですよね。三船のトレンチコート姿は当時としては群を抜いたスタイリッシュだったと思いますが、残念だったところは彼は素手での殴り合いのようなアクションになると意外ともっさりしているんです。剣を握っての殺陣とは、やはり勝手が違ってくるんでしょうね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-11-16 23:31:35)
545.  ゲティ家の身代金 《ネタバレ》 
世界屈指の大富豪がドケチで恐るべき怪物だったという、言ってみれば身も蓋もないお話です。降板したケヴィン・スペイシーを観たかったというご意見も多いですが、風貌と言いその迫力と言い、クリストファー・プラマーのジャン・ポール・ゲティの方が圧倒的に迫力があったと思います。 この映画は実際の事件とフィクションを巧みに融合させた構成になっていて、リドリー・スコットの手堅い演出もあって中だるみ感もありながらも一気呵成にストーリーが展開されます。プラマーは代役撮影という事情もあってかわき役的な存在で、ゲティ家サイドのマーク・ウォールバーグと誘拐犯側のロマン・デュリスのシメントリーな関係がストーリーテリングの軸となっています。とくにロマン・デュリスが演じるチンクアンタと誘拐されたゲティ三世の関係の変化が、チンクアンタがどんどん同情的に変化してゆく“逆ストックホルム症候群”というような状況だったのが印象的です。ゲティに雇われているマーク・ウォールバーグも母親ミシェル・ウィリアムズの苦境に直面して、ゲティを裏切るような形で彼女を助ける展開で、やはり“逆ストックホルム症候群”の趣がありました。もちろんこの辺りはフィクションですけど、この両者の行動を対にした脚本は上手いと感じます。 映画はいちおうハッピーエンドのような形で終わりますが、ラストでゲティ三世のその後に触れなかったのは、結婚して子供にも恵まれたけど重度の薬物中毒で廃人状態になって2011年に54歳で死亡したあまりに悲惨な人生と、その最期を看取った母親がまだ存命なのが理由なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-12 23:52:28)
546.  電撃脱走・地獄のターゲット 《ネタバレ》 
主演は60年代から活躍する怪優オリヴァー・リード。この人は名匠キャロル・リードの甥という血筋ながらも、数ある出演作で正統的なヒーローを演じたことが一度もないんです。言ってみれば、コッポラの甥であるニコラス・ケイジの英国版という感じでしょうか。容貌魁偉で筋肉ムキムキ、典型的なゴリラ俳優です。本作で彼の舎弟分となるのがイアン・マクシェーン、現在でもいろんな作品でバイ・プレイヤーとして活躍中です。実はこの人肉体はともかくとして風貌がオリヴァー・リードにそっくりで、私は『空軍大戦略』に出演していた彼のことをてっきりオリヴァー・リードだと長いこと勘違いしていたぐらいです。この二人に絡むのがジル・セント・ジョン、『ダイヤモンドは永遠に』にボンドガールとして出演したぐらいで、これまた典型的な悪女キャラの女優です。本作はこの濃ゆいトリオの相乗効果のおかげで、B級ながらも独特のテイストを持っています。 邦題通り、開始から三分の一はオリヴァー・リードとイアン・マクシェーンの脱獄するまでの描写に費やします。ジルはリードの妻で、刑務所に面会に来て「わたし男ができて妊娠したの、だから離婚して」と身も蓋もないことを言い出します。この面会シーンは、アクリル・ボードに映るジルの表情とリードを同じ向きで撮影したスプリット・フォーカスで、B級映画とは思えない凝った映像でこの映画の中でもっとも印象に残ったショットです。でももっとすごいのは逆上したリードが素手でボードを突き破ってジルを絞め殺そうとする次のシーンで、普通なら「やり過ぎでしょ」となりますが、オリヴァー・リードなら出来そうな感じです。というわけで、裏切った女房を殺したい一心で脱獄するわけです。リードが刑務所にぶち込まれたのは強奪事件を犯したせいで、その時の収穫20万ドルはどこかに隠していて、弟分はどうもそれがお目当てみたい。でもリードは女房を殺すことに夢中で、強奪金の隠し場所についてはガードが固い。リードが脱獄して早々に入手するのが、モーゼル・ミリタリーという渋すぎる銃です。こいつはストックが付けられて自動小銃みたいに連射もできる優れもの、でも劇中ではその後あまり使われていなかったのは残念でした。 銃を手にいれた凶暴なリードには女房は簡単なターゲットだったはずでしたが、ところが物事はそう簡単には進みませんでした。後半にはちょっとしたどんでん返しまであり、つまりは女房ジル・セント・ジョンはやはり一筋縄ではいかぬ悪女だったというわけです。無常観が漂うラストはニューシネマ風でしたが、全編に英国ノワールらしい暗さがいい雰囲気でした。脚本家は『殺しの分け前/ポイント・ブランク』を書いた人で、町山智浩氏によると両作は語り口を変えた同じ話しだということです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-10 21:35:11)
547.  誰かに見られてる 《ネタバレ》 
原題の“Someone to Watch Over Me”は言わずと知れたガーシュイン兄弟の名曲で、タイトル・ロールではスティング、エンド・ロールではロバータ・フラックがそれぞれ渋い声で歌唱してくれます。確信犯なんでしょうけど「誰かに見られている」という邦題はまるでストーカーに付け回される恐怖を表しているかの様な印象を与えてくれますが、本来は「誰かが見守ってくれている」という風に訳すのが正解です。 なんと言いますか、リドリー・スコットの最初で最後のロマンス・ミステリーはどう観ても失敗作としか言いようがなかったです。ストーリーからして退屈の極み、犯人の素性も動機も行動も理解不能だし、トム・べレンジャーの刑事も最後まで良いとこなしです。ミミ・ロジャーズは面通しの際に犯人を特定しなかったと解釈して間違いなさそうですが、その犯人がなぜ彼女を殺そうとするのかがイマイチ理解できない。時がたつと証言を覆すかもしれないという不安はあるかもしれませんが、人質までとって立てこもったりしたらもう終わりだって。この犯人ベンザ役の俳優の面構えだけは強烈でした、極悪人としか見えません。 それでも映像にはしっかりとリドリー・スコット印がついていまして、闇と光の対比は彼の得意とするところですが、それが一種の臭みにつながるのも事実です。同僚刑事が撃たれた後の病院のシークエンス、病棟をつなぐ廊下の奥の方が室内なのに霞がかかっているんです、いくら何でもやり過ぎでしょ(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-11-06 23:37:17)
548.  眠狂四郎 殺法帖 《ネタバレ》 
ご存じ、眠狂四郎=市川雷蔵シリーズの記念すべき第一作目。このシリーズはまだ観たことなかったのですが、一作目ということもあって狂四郎のキャラが定まっていない感が濃厚。大してニヒルという感じではないし無頼漢というイメージも薄い、普通のチャンバラ映画の主人公という感じです。もっと判らんのは若山富三郎が演じる少林寺拳法の使い手である陳孫というキャラで、だいいち少林寺拳法と剣術というのはミスマッチも甚だしいところ。そんな陳孫でも最後の対決では円月殺法を真剣白刃取りしちゃうし、ぜったい若山富三郎の方が斬り殺されること間違いなしだろ!と激しく突っ込む次第です。雷蔵と同格の若山富三郎が出演している時点で若山が悪役に徹するわけないし、まして勝負で雷蔵に勝たすはずもない、つまり中途半端なゲストスターだったわけです。雷蔵に勝てずに「お前は手を引け」と命令されてすごすごと去ってゆく若山なんてほとんどギャグです。 この大映版の前に鶴田浩二が狂四郎を演じた東宝版(ヒットせず三作のみ)があったそうで、この第一作は恐る恐る撮ったパイロット版という性格があったのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2019-11-02 22:45:37)
549.  さらば、わが友 実録大物死刑囚たち 《ネタバレ》 
昭和29年におこった「カービン銃ギャング事件」で戦後犯罪史に名を残す大津健一が出所後に発表した手記を映画化したいわゆる便乗もの映画です。彼が一審で死刑判決受けたのは以前に犯した殺人事件が発覚したためで、「カービン銃ギャング事件」では死者は出していない。ちなみに天知茂の初主演作は、この事件が解決した直後に撮られた『恐怖のカービン銃』という低予算映画です。 前半はこのカービン銃強盗の犯行と逃走の経緯がメイン・プロットで、犠牲者が出たわけではないからか割とコミカルなタッチです。大津を演じるのは後にブルース・ウィリスの吹き替えなどで知られる磯部勉です。特筆すべきは大津と逃亡する愛人役を岡田奈々が演じているところです。改めて観て、岡田奈々って本当に可愛かったなあとため息がでました。悪女とは言えないとしても一緒に逮捕されるような汚れ役をアイドル出身の彼女が演じていたとは、本気で女優の道に進む気概があったんだと感じます。実在のこの女性もなんと東映女優の端くれだったそうで、東映で映画化されたのは何かのご縁だったのかも。 後半は拘置所に入ってから死刑判決を受けてその運命から逃れようと主人公の苦闘がメインです。そこに同じ死刑囚棟にいた有名な死刑囚たちのエピソードを絡ませる構成になっていますが、その挿話と大津の物語が上手く調和していて、意外と巧みなストーリーテリングです。その中では永島敏行が演じた黒木の脱獄するエピソードがもちろんインパクトがありますけど、私には三鷹事件の竹内景助を演じた愛川欽也がなぜか印象に残りました。コミカル色を排除した愛川欽也を映画で観るというのは珍しいことですが、意外とマッチョな雰囲気で和製ピーター・フォークという趣なんです。あとメッカ殺人事件の正田昭は石田純一で、当たり前ですけど若々しいです(でもよく見ると、この人現在まで顔がほとんど劣化してないのが凄い)。大津は一審判決後に必死になって法廷闘争に臨んで結局無期懲役へと減刑を勝ち取るのですが、この辺りはわずか一分未満の駆け足映像とナレーションで済まされてしまいます。 それにしても大津や正田は一人殺害で死刑判決、昭和の時代はけっこう厳しかったんですね。まあ二人とも強盗殺人罪だから仕方なかったのかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-31 21:45:01)
550.  ゲット・アウト 《ネタバレ》 
米国の黒人ラッパーは『招かれざる客』と『ドライビングMissデイジー』が大嫌いだという噂がありますが、この映画の脚本の巧みなところはこの二作をごった煮にして見事にホラー料理として仕上げたところでしょう。 ほとんど予備知識なしに観ましたので、中盤以降の展開にはちょっと意表をつかれました。アーミテージ家のアメリカンゴシック調のたたずまいがホラー的な雰囲気を盛り上げてゆくことが巧みに計算されているようです。いつもいい人キャラだったキャサリン・キーナーがこういう役柄を演じたのは珍しく、これからもどんどん悪役に挑戦してほしいと思います。絶体絶命のピンチに陥った主人公が反撃に打って出るところはご都合主義の感は否めませんでしたが、こういう展開にならなきゃ観客は納得できないし、その結果得られたカタルシスを考慮すればこれは全然OKだと思います。駆け付けた白人警官に主人公が射殺されるというラストを選択する監督もいるかもしれませんが、後味悪くてもハッピーエンドのこの閉め方で正解だと思います。 そして本作でもっとも強烈な印象を残してくれたのはあの女で、『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクに匹敵するインパクトがありました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-29 22:51:35)
551.  デモン・シード 《ネタバレ》 
最近ではすっかり現実的なお話しになってきたAI・人工知能ものは『2001年宇宙の旅』を持ち出すまでもなく昔からSF映画の格好のネタでしたが、その中でもこの映画に登場する人工知能プロテウスが突拍子なさでは№1でしょう。なんせ無機物のマシーンであるくせに、人間の女に自分の子供を産ませようとするんですから!このプロットはもちろん知ってましたが今まで観る機会がなかった私、下世話ながら一番の関心は「人工知能がどうやってエッチをするの?」ってことでした(笑)。なんせ胎ます相手があの『赤い影』のジュリー・クリスティーですからね、そりゃ期待しますよ。ところがそこは見事に期待外れ、最大の疑問の「精子はどうするの?」も端末さえあれば何でもできるプロテウスくんが実験室で精子を作成しちゃうんですから、そりゃあ何でもありです。 しかし自分が今まで観てきたAI・人工知能ものSFの中では、このプロテウスくんがもっとも怖い暴走AIでした。初っ端からストレートな要求を開発した科学者に突き付けてくるのですが、それを重要視しないこの博士がこの映画の最大のツッコミどころであることは間違いなしです。あと70年代の作品なのでケチをつけるのは酷ですけど、プロテウスの思考を表現するビジュアルが陳腐かつシュールなのが痛い。感じから言えば、同時代の『アルタード・ステーツ』の視覚効果の劣化版というとこでしょうか。 ラストのバッド・エンドは観ていて想像の範囲内でしたが、全体にしまりがない演出のせいでかなり損しているなと感じました。この時代なら、ロバート・ワイズあたりが監督していたら傑作になっていたかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-27 22:18:29)
552.  リング(1998) 《ネタバレ》 
「映画よりウン十倍も怖い」と恐れられる原作小説は未読です。映画と違ってノヴェルは文字が読む人の想像力を刺激するので、確かに映像化作品は原作と勝負となると分が悪い。自分の経験から言っても、原作より怖かったホラー映画は『シャイニング』ぐらいのもんです。でも本作は『死ぬまでに観たい映画1001本』に選出されるぐらいですから、たしかに一回は観てみる価値はあります。 さすがの自分でもリリース当時に観てそれなりに怖がった記憶はありますが、ぶっちゃけてしまうとこの映画はラスト近くの例の貞子の出現シーンがすべてで、言ってみれば“逆出落ち”みたいなものです。キャストも松嶋菜々子は明らかにホラー向きじゃないし、真田広之はカッコよすぎて違和感が強い。二人は離婚した夫婦という設定観たいだが、松嶋が養育する息子に父親である真田が全編通してまったくかかわらないところがヘンと言ったヘンでした。これが原作通りならばなぜそうなるのかが描かれているでしょうが、そこらへんの人物描写が薄いと思います。でもこの映画の怖がらせ方は、説明できない恐怖という要素がホラーには必要だというのが信条であるわたくしには満足できるところです。とくにあの短いビデオ映像のシュールな感じが良いんです。静子の父親役でオールドファンには懐かしの新東宝きっての怪優・沼田曜一が起用されているのは嬉しい限りです。 貞子はその後さんざんパロディのネタにされてしまいましたけど、考えてみれば彼女こそ日本映画界が生んだ最大の異界モンスターであることは間違いなしだし、本作がJホラーというジャンルを世界標準にした功績は消えることはないでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-10-25 23:40:23)
553.  メメント 《ネタバレ》 
その奇抜なアイデアで映画史に名を残したクリストファー・ノーランの出世作。10分経つと記憶が消えてしまうガイ・ピアースの記憶を遡って行くストーリーテリングはあまりにも有名になっています。この記憶を遡って行くストーリーが、なんというかまるで後ろ向きにどんどん歩いているときに感じるような居心地の悪さに通じるところがあります。ラストからリヴァースしてみると実は単純な物語だという指摘もありますが、それでも未熟者のわたくしには理解しきれないところが多々あります。以下、激しくネタバレいたしますので、悪しからず。 最初に観たときには、妻を殺したのは実はガイ・ピアース自身だったという解釈だったのですが、観直してみるとなんか違うように感じました。これはサミーの話がレナードの作り話だと土壇場でテディに明かされてからのすっ飛ばすようなストーリーテリングに影響されていることは間違いないです。正直な感想このあたりの展開は非常に判りにくい。最後まで(つまりこの物語の始まり)観ればテディ=ジョン・ギャメル=刑事だということが理解できるが、その前の記憶をたどってゆく(つまり冒頭で刑事と名乗ったテディが写真を撮られた以降、ああ、ややこしい)シークエンスでは彼は自分が刑事であることをほのめかすことすらしないのはなぜなんだろうか。こうなってくると、レナードが保険調査員だったという過去も果たして真実なのかアヤしくなってきます。テディやナタリーなどのレナード周囲の登場人物が、10分しか記憶が続かないレナードを自分たちの利益のために利用していたということだけはかろうじて理解できましたけど。とは言ってもレナードがテディを殺す動機はイマイチ理解できてませんけど。 近年の研究では人間の記憶というものは、本人が自己防衛のために改変しているということが定説となってきています。自分の記憶さえそんないい加減なものならば、アイデンティティとはいったい何なんだろうか、という疑問すら湧いてきます。この哲学的な命題を巧みに織り込んだのがこの映画だと言えるでしょう、観終わって決してスッキリした気分にはしてくれませんが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-24 17:36:33)
554.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
なんせ監督は『Uボート』のウォルフガング・ペーターゼンでっせ、ハリウッドに進出して職人監督としての評価を得た彼がまたやりたかったのは、まさにこういう「海・波・男」の三拍子がそろった企画だったに相違ありません。そう考えると、ジョージ・クルーニーが船長の漁船はUボートそのものだし、操業中に起こるエピソードや悲劇的な結末は『Uボート』のストーリーの焼き直しというか進化版だと思うのは考えすぎでしょうか。今風に言えば、欲の皮突っ張らせた男たちが自滅したのは自己責任、それが職務だったとはいえ犠牲になったレスキュー隊員が可哀そう、なんて感想もあるんでしょうね。まあそんなこと言ってたら映画やエンタテインメントは成り立たなくなってしまいますけど。 まあとにかくCGの進化によりここまで凄いハリケーン描写ができるようになったというのは、素直に拍手したいです。この映画なんかは全編の四分の三はロケを含めての海上シーンなんですから、とくにハリケーン遭遇中のシーンは映画館で観ていたらマジで船酔いしたんじゃないかと思います。ラストのマーク・ウォールバーグが一人で大荒れの海上に浮かび上がってくるところ、この映像からは人間という存在の自然の前でのちっぽけさとウォールバーグの絶望感がダイレクトに伝わって怖くなりました。 日本では平成以降に台風に遭遇して漁船が遭難したというニュースを聞くことが稀になってきました。太平洋は広いうえ台風が発生して北上始める海域は日本からはかなり距離がありますからね。それに比べてハリケーンはカリブ海や大西洋の北米大陸近海といった遥かに狭い海域で発生するので、この映画の様に逃げ切れずに遭難する漁船が多いのかもしれません。冒頭とラストで映るグロースターで追悼碑に刻まれた海難死した漁師の多さには驚かされます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-18 23:35:29)
555.  ハマーヘッド 《ネタバレ》 
60年代に山ほど製作された007亜流映画の中の、現在ではほとんど忘れられた一編です。なんでこんな珍品がCSで放映されたのかというと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』公開記念でタランティーノがチョイスした60年代映画を放送する企画の中の一作だったから。まあタランティーノは「俺はこの映画が好きだ」とは語っているけど、決して「これは隠れた傑作だ」とか「万人うけする」とかは一言も言ってないので、念のためお断りしておきます。 まず題名のハマーヘッドとはこの映画の悪役ボスの名前です。これだけで『ゴールドフィンガー』を思い浮かべてしまいますが、ハマーヘッドを演じるピーター・ヴォーン(60・70年代の英国映画で活躍した名バイ・プレイヤー)からしてゴールドフィンガー=ゲルト・フレーベそっくりの風貌ですから、もう狙っています。対するのはヴィンセント・エドワース演じる諜報員チャールズ・フッドというわけですが、とにかくこの映画はフッドやハマーヘッドの素性についてほとんど説明がないので、まるで上映途中から映画館に入ったような気分にさせられます。初っ端に見せられるいかにも60年代風の前衛アート集団の乱痴気パフォーマンスでフッドと出会った不思議ちゃんとしか言いようがない娘が、その後まるで背後霊みたいにフッドに付きまとうところがこの映画のヘンなテイストになっているんです。舞台がリスボンになってからもフッドとハマーヘッドの間にご都合主義で入り込んでくるし、「そんなに世界が狭いわけないじゃん!」と突っ込みたくなります。この娘ジュディ・ギーソンは最初からウザくて堪りませんが、だんだん愛らしく感じてくるのが、この女優さんの力量なのかもしれません。フッドも大してケンカは強くなく、スパイのくせして銃を撃たないどころか手にすることもなく、おまけにストーリー展開もダラダラしてるので映画館で観ていたらきっと睡魔に負けてしまったでしょう。まあいちばんこの映画でヘンだと言わざるを得ないのは、ハマーヘッドは移動にヘリを使うのですが、そのヘリが決して着陸せずハマーヘッドを衣装ダンスみたいな箱に入れてウィンチで降ろすところでしょう。 タランティーノのB級映画愛は判るけど、ここまで来ると凡人には付いてゆけないなあ…
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-10-16 23:36:34)
556.  最前線物語 《ネタバレ》 
この映画は、戦争映画としては低予算だけどサミュエル・フラーが手掛けた作品ではもっともバジェットがかけられているみたいです。これもプロデューサーであるロジャー・コーマンの弟ジーンの手腕の成せるわざでしょう。ほとんど全編がイスラエルでロケされていてイスラエルが魔改造したスーパーシャーマン戦車をイスラエル軍から調達してドイツ戦車として登場させています。もちろんそれらしい雰囲気は皆無ですけど、この戦車は近くで見るととても元がシャーマン戦車とは思えない重厚さ、映画で使われるのは珍しいので貴重です。 この映画は、じっさいに第一歩兵師団にカメラマンとして従軍したサミュエル・フラーの経験をもとにしたオリジナル脚本の映画化で(中盤では従軍カメラマン役でフラー本人がカメオ出演しています)、たとえとしてはヘンかもしれないけど言わば戦争映画版ロードムービーという感じです。この師団にアメリカ参戦時に所属して終戦まで生き残れば北アフリカとヨーロッパを巡る旅を経験したことになるわけです。主役はもちろんザ・軍曹とも言うべきリー・マーヴィンなわけですが、相方みたいな位置づけでドイツ軍にもシュレーダーというナチスに凝り固まった下士官がいて、つねに同じ戦場で相まみえていたというのが面白い。まあ思想的なことや国籍は違うけど、マーヴィン軍曹もシュレーダーみたいに殺しはしないけど部下には必要あらばかなり非情になれる男ではあります。前大戦でのトラウマをシュレーダーの命を救うことで克服するラストは、ここにこそフラー脚本の妙が凝縮されていると思います。 戦車の中での出産や精神病院でのエピソードそして強制収容所での哀しい別れなど、随所にフラーらしさが見られるストーリーテリングでした。血なまぐさいシーンもあるけれど、不思議な詩情に満ちた戦争映画だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-12 23:49:24)
557.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
「あのファソン連続殺人事件の犯人がDNA鑑定によって特定された!」というビッグ・ニュースが飛び込んで来て、この事件を元ネタにした本作を思い出して鑑賞。 正直前半はもうイライラさせられっぱなし(実はむかし観たときは、それに耐えられず五分でギブアップさせられました)、でもウルトラマンに出ていたころの若き日の毒蝮三太夫みたいなソン・ガンホ刑事のアホ捜査ぶりにはだんだん笑うしかなくなってきたのが不思議です。この刑事たちの愚行よりある意味凄いのは警察組織自体のオンボロさで、いくら田舎警察と言っても死体発見現場の現状保存ぐらいふつうするでしょ?もうすぐソウルでオリンピックが開かれる頃のお話しなのにねえ。この映画の愚行の中でいちばん笑える祈祷師にお伺いをたてるエピソードも、実話に基づいているというのもサプライズです。その警察の動きにチョン・ドファン政権時代の社会情勢を絡ませる描き方はちょっと言い訳じみているけど素直に上手いなと感じました。列車やトンネルの使い方も巧みだし、俳優たちの熱演を上手に引き出せたストーリーテリングだったと思います。 この映画は実話ものというよりも実話をもとにした独自の情念劇と観るのが正解でしょう、でもその問題提起するパワーはかなりのレベルだと思います。いちばんの皮肉は、この映画が世に出たころには真犯人とされる人物はとっくに刑務所の中だったということでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-07 21:29:22)
558.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
今やカルト映画のリメイクが趣味というか生計の糧としている印象があるイーライ・ロス、今回選ばれたのは『狼よさらば』というわけです。チャールズ・ブロンソンが演じたポール・カージーをブルース・ウィリスが引き継いでビジネスマンから外科医にキャラも変わっています。で、どういう感じだったかと言えば、予想通りの可もなく不可もなしとしか言いようがない凡作でした。 イーライ・ロス印のエロやグロそして情け容赦なさがえらくおとなしい。これは観る前から何となく予想してたら見事に的中、その理由は『グリーン・インフェルノ』や『ノック・ノック』と違ってロスがプロデューサーじゃない、つまり雇われ監督だったってことです。冒頭のカージーの妻と娘が襲われるシークエンスはオリジナルの方がよっぽどエグい、ロスが好きなように撮っていたらトンデモない映像になっていたのでは。結末もオリジナルとほとんど変わっていないといっても、この監督にしては異例のハッピーエンドなのは凄く期待外れ。カージーの出来の悪い弟フランクというキャラも、実は悪のサイドの人間でついにはカージーに成敗されるという展開かと思いきや、どんどんキャラ変してゆき最後は普通のイイ人で終わってしまうというのはある意味がっかりでした。だけどこの映画でいちばん文句が言いたいのはブルース・ウィリスで、その容姿は最近のジョン・マクレーン刑事そのまま、エリートで平和主義者の外科医という雰囲気にはほど遠い。少しはキャラづくりという努力をしてくれないとねえ、「世界一ついてない刑事がシカゴでまたドンパチやってる」としか見えません。 というわけで、イーライ・ロスの才気がまるで感じられない凡作でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-10-04 22:22:56)
559.  グランド・イリュージョン 見破られたトリック 《ネタバレ》 
監督を中国系に変えて(この後に『クレイジー・リッチ!』を撮った人)チャイナマネーを呼び込み、シリーズ化させる気は満々とお見受けいたします。内容もますます『ミッション・インポッシブル』風味が強まり、いやというか『キングスマン』シリーズを意識してきたというのが正解かも。この四人のマジシャンと元FBI捜査官はここまで来ると完全に謎の組織のエージェントですね。今回は風呂敷を広げ過ぎたおかげで前作どころじゃないツッコミどころの多さで、ここに寛大な心で臨めるかどうかがこの映画を愉しめるかのカギとなります。私は思ったより自分が広い心を持ってなかったと反省する次第です(笑)。その中であえてひとつ言わせていただければ、「催眠術、最強かよ!」というところでしょうか。いやはや、ここまでくればまさに魔法、いやほとんど超能力といった感じです。ほんとアントニオ猪木じゃないけど「催眠術があれば何でも出来る~1・2・3、ダァー!」と叫びたくなりました(笑)。 昨今のSNS全盛ご時世、YouTuberとして人気を呼べれば犯罪者も義賊になれそうという流れを皮肉るのがこのシリーズ脚本の隠れた意図かとも思いましたが、そんな深いこと考えてるわけないですね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-09-30 22:41:04)
560.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
これはもう皆さんご指摘の通り、マジックを題材にする映画の居心地の悪さがドンと立ちはだかって結局それを乗り越えられなかったということにつきます。言ってみれば映画自体が壮大なイリュージョンみたいなものですからねえ。というわけで軽いタッチのストーリーテリングなので、展開自体もどんどん『ミッション・インポッシブル』シリーズみたいな感じになって行きました。どうせなら『プレステージ』みたいな怪奇趣味に走ったほうがなんとかなったかもしれません。 この映画の最大の弱点は“アイ”などと呼ばれるフリーメーソンみたいな秘密結社のことを脚本上うまく活かせなかったところで、四人のマジシャンたちの活動が“アイ”とどういう関係があるのかが全然わからない。インターポールの捜査官メラニー・ロランとFBI捜査官マーク・ラファロの絡みが並行して描かれているが、これではこの映画のストーリーテリングが四人のマジシャンと二人の捜査官に分裂してしまって緊迫感がそがれてしまいます。メラニー・ロランの正体ははたして?というサスペンスを強調する手もありますが、そうするとオチがあれですから突っ込みどころがさらに巨大化するだけになりそうです。 とまあケチをつけだしたらキリがないわけですけど、マイケル・ケインにモーガン・フリーマンも顔を見せていることだし、深く考えなければいい暇つぶしにはなるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-29 22:00:32)(良:1票)
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