41. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 アカデミー撮影賞に輝いた映像は重厚で素晴らしいと思うが、ストーリー展開は物足りない。マイケル・サリヴァンは追われているわけだけど、そんなに怖くない。個人対組織なのに、追ってくるのは一人だけだからかな? 逆に復讐はいとも簡単に果たせてしまう。これではちょっと…。父と子の絆を描きたかったのは分かるけど、もっとハラハラドキドキさせてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-01 20:03:21) |
42. ロスト・イン・トランスレーション
これは無理。日本人だから日本の描き方が気になって集中できない。中国や韓国が舞台ならきっとそこそこ楽しめたんだろう…。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-09-27 18:03:58) |
43. 天然コケッコー
《ネタバレ》 時間がゆっくり流れている。別に面白くは無いが、主人公の言葉「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思うと、ささいな事も急に輝いて見えてきてしまう。こうして一緒に登校したことを、そのうち奇跡みたいに思い出すようになるんじゃろうか?」(方言を少し修正)の通り、なんでもなかったはずの日々がやたら輝いて思い出される。ネタバレ。人の髪型でこれほど感動するとは思わなかった。拍手。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-26 00:17:12) |
44. 花とアリス〈劇場版〉
蒼井優は本当に天才なんじゃないかと思った。不思議な魅力に溢れている。彼女あってこその映画といえそう(鈴木杏もなかなか)。岩井監督らしい演出・映像も雰囲気が出ていて良いと思うけど、肝心のストーリーはどうしてこれほど冗長になってしまったのだろうと…。広末涼子の無駄遣いなんかも、どういう意図があるのかちょっと分からない。あんまり面白くなかった…。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-21 19:00:52) |
45. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 脚本・編集の妙。クレジットタイトルを見終えて、すぐに最初の15~20分間を見直した。「気持ちを変えて振り返ってごらん 気持ちが違えば世界も変わるから」の歌詞の通り、同じ内容なのに1回目と2回目でこれほどまでに違うものかと驚いた。人が人を好きになり、やがては別れる。その記憶とは何なのか? なぜ記憶を消してはいけないのか? この映画は明確な答えを出す。記憶消去後、想い出の場所で再び出会い、惹かれあった二人。運命的でありながら、やる瀬なさを感じたのは遅かれ早かれ同じ結果にたどり着くのが明らかだから。喜びも悲しみも怒りも後悔も自分を成長させる糧なのに、記憶を消せばリセットされてしまう。だから同じ事を繰り返して終わる。これではただのバッドエンド。これをハッピーエンドとまではいかないが、希望を持たせてくれたのがメアリーの暴走だった。二人が上手く行くかは分からない。でも(不完全ながら)過去を取り戻した二人は少なくとも以前の繰り返しではない次のステージに進んでいる。過去があるから次に進める。大切なメッセージがこの映画にはあった。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-09-20 18:08:38)(良:1票) |
46. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 シリーズ一挙放送のおかげでロッキー漬けの日々。いよいよこれが最後だと思うと観る前から寂しくて…。案の定しんみりしたスタート、時の流れの残酷さに歳は取りたくないと思うばかり。しかし、ロッキーは再びリングに戻る。もう一度真剣勝負がしたい…。日本にもマスターズの大会に挑み続ける中高年がいる。数年前、還暦近いのに140キロのボールを投げる村田兆治が話題になったりもした。対戦相手が現役の世界チャンピオンというのはやりすぎだけど、夢を見せてくれるのが映画と言われればそうかもしれない。心に熱いものがあるなら年齢を言い訳にせず挑むべきだ。そんな熱いメッセージが心を揺さぶる。喧嘩で終わった「5」より明らかに締めくくりにふさわしい作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-24 17:32:11) |
47. 千年女優
往年の日本映画を愛するすべての人に。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-08-18 12:40:58) |
48. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 死刑制度の是非を問う上で「冤罪の可能性がある」という意見は微妙にズレている気がする。なぜ死刑に反対?→冤罪の可能性があるから→可能性が微塵も無い場合は刑を執行しても構わない?→○○。この○○からが本質、核心部分だろうと思うけど、本作は前段階での闘い。よって死刑反対を訴えるのが目的ならあまり効果的とは思えない。のめり込みすぎた活動家の狂気、なんて見方をすればいいのかな?。確かに「やりかねない」とは思ったけど…。ミステリーとしての面白さはあり、退屈せず見られたので6点献上。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-17 17:41:49) |
49. デジャヴ(2006)
原理はさっぱり分からないものの、誰もが経験したことがあるであろうデジャヴをこんな風に使ってしまうのが巧い。んな馬鹿なと思いながら見ていても、最後の方は説得力を帯びてきて、納得させられた感がある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-24 17:43:49) |
50. ジャンパー
《ネタバレ》 評判は芳しくないとはいえ、90分に満たない尺だし、とりあえず冒頭部分だけでも観てみようかなってことで、観始めると、これが意外と面白い… 気がついたら半分以上観てた。しかし後半、低評価にはそれなりの訳があるものだと思い知らされる。散々言われてる事だろうけど、パラディンがよく分からない。ジャンパー狩りは一銭にもならないどころか、巨額の活動資金が必要なのは明らかで、「誰が何のために」をはっきりさせなかったのは大きなマイナス点。銀行に説明したとおり国家安全保障局、あるいはシンプルに警察で、ローランド=正義で良かった。悪人同士の追いかけっこに巻き込まれ、迷惑被った一般人はほんとお気の毒。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-07-17 17:33:50) |
51. マスター・アンド・コマンダー
《ネタバレ》 途中までは退屈でどうなる事かと思ったけど、終盤盛り返した。友情の証でもあるガラパゴス島でのひと時がなんとも好きだな。そしてクライマックスとなるナナフシ作戦へ。勇敢な戦いによって得た勝利の喜びだけではなく、戦争がもたらした悲しみも盛り込んでいるところが良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-07 17:11:15) |
52. M:I-2
前半は「早く派手なアクションを見せてくれ」と思っていたが、いざアクションメインになると、それはそれであまり面白くなかった。粋なアイデアも立て続けに見せられると、あざとく感じるのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-02 22:30:15) |
53. ブリジット・ジョーンズの日記
原作は知らないけどレネー・ゼルウィガーじゃ危機感持てないんだよな~。男は二人だけじゃないんだし、恋人なんていつでもゲットできそうだから。それほど笑えもせず、微妙な感じだったけど、音楽は良かった。マークとダニエルが後の英国王と英国首相なのはちょっと面白い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-27 22:36:31) |
54. コラテラル
《ネタバレ》 一夜にして5人を始末しようとする殺し屋ヴィンセント。4人目まではなんてことなかったが、5人目(アニー)は面白かった。必死に阻止しようとするマックスとの攻防。ヴィンセントのしぶとさが良い。トム・クルーズは本作で初めて本格的な悪役に挑んだらしいが、やっぱりどこか憎めないんだよな~。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-22 17:33:31) |
55. ファンタスティック Mr.FOX
人間とキツネのバトル。イマイチ面白さが分からなかったけど、声優陣の演技によってシュールな雰囲気は作られていた。一応日本語吹き替え版も見てみたが、だいぶ印象が違う。てらそま氏は渋い声を持っているのに、軽い声で通してるから、ジョージ・クルーニーの声や演技が恋しくなってくる。よっておススメは字幕版。カイリのイッちゃった目はサイコー。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-22 17:33:28) |
56. 半分の月がのぼる空
<原作未読>苦手なタイプの映画に当たってしまったと思いながらも、我慢して見ていくと、ある事実に驚くこととなった。これは原作とは異なるらしく、まさに発想の勝利だと思う。定番ネタも見せ方によってはまだまだ映画になるものだな~。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-06-15 17:30:56) |
57. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 逮捕されたらどうなるか、起訴されたらどうなるか、がよく分かって面白い。99%以上が有罪になるという日本の刑事裁判、警察・検察の取調べ、遡れば駅員の対応のまずさなど様々な問題点がクローズアップされる。今すぐできる事としては、少なくとも否認している者についてはもっと人権を尊重してあげてほしいと…。リアルを追及しているからこそ考えさせられることが多い。そのリアルは脚本はもちろんだが、もう一つ良かったのは俳優陣。加瀬亮や役所広司はもちろん、尾美としのり、光石研、面白い役の本田博太郎、失礼ながら名前は知らなかったけど正名僕蔵など、脇役も素晴らしく、演出側の本気度が伝わってくる。大傑作。 [DVD(邦画)] 10点(2012-06-13 17:07:33) |
58. ひゃくはち
《ネタバレ》 「108」は部員数…ではなく、除夜の鐘の108回と野球ボールの縫い目108個に由来する。横浜高校がモデルらしい神奈川の野球名門校を舞台に、ベンチ入りの当落線上にいる二人の球児を主人公した物語。控えサードの雅人、控えファーストのノブ、二人が3年になった時、新入生でスカウト一押しの逸材が入部。ポジションはファースト。勝てないと悟ったノブはポジションをサードに変更。この事を雅人に打ち明ける場面が大きな山。親友同士が同ポジションで争うことになり、恐らくはどちらかが落ちるという残酷さ。ライバル心を燃やす日々、メンバー発表、その後の気まずさ、と高校野球だけに限らない競争の厳しさが描かれている。県予選決勝、伝令係としてマウンドに向かった雅人の言葉は本当に素晴らしかった。しかし、ノブの逆転メンバー入りは個人的には不要。3年間必死にやった結果なのだから、胸を張ってスタンドから応援する姿があれば、それで十分だったと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2012-06-12 17:42:48)(良:1票) |
59. ドラゴン・キングダム
《ネタバレ》 ふざけるならもっと盛大にふざけたらいいと思うんだけど、中途半端で乗れなかった。せめて「という夢を見たんだ」って感じでシュールに終わってくれればなぁ…。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-06-07 22:35:30) |
60. 恋するトマト
《ネタバレ》 結婚詐欺に遭い、自暴自棄になった野田さんが怪しい商売に手を染めるのは分からなくもないのだが、自分を取り戻してもなお、社長への感謝は変わらない。そんなものかな? サプライズを用意してくれるならクリスティナが日本にやってくる事より、野田さんが中田の会社をぶっ潰すとか、そっち系が良かった。フィリピンの農家とともに農業に向き合う姿には心が洗われるようだったし、そうやって作り上げたトマトは最高に美味しそうだ。また、日本にける農業の後継者不足、フィリピンの人身売買といった問題も提起しているし、立派な映画だとは思うんだけど…。主演:大地康雄は非常に巧い。7点。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-07 18:05:58) |