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41.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
「スリーデイズ」の元ネタってことで観ました。むこうは本作を踏まえた上で「あの」ポール・ハギスがシナリオ作り直してるので勝てはしないんだけど、こっちがちゃんとしてるからリメイクされたんだと思います。ということで、主人公のかかえる「パートナーの無実を完全に信じる」「愛するものと一緒に暮らしたい」を解決する手段として脱獄以外方法がないこと、を受け入れることが出来るかどうかで感じ方が違ってくる。そのためには何でもするというのが主人公の行動原理となっているわけで、それを理解できなければ感情移入できなくてもしかたない。私には受け入れられない人のことは判らない。この骨格に関する評価は「スリーデイズ」と同一です。弱い部分としては、糖尿病、行き先=エルサルバドルなどを先にバラしちゃうことで話が平板になってしまうところ。検査結果を抜き出して持ち去ったり、偽のデータを差し込んだりってのはバレると思っちゃってもしょうがない。リメイク側がうますぎるだけにつらいね。VOLVOとシトロエン乗ってるってことでどんな階層の夫婦かってことが判るんだけど、外車興味ない人にはわかんないよね。そうそう、主人公が「君を想って海を行く」の水泳コーチだったり、ダイアン・クルーガーがフランス語うまかったりと発見も多かった。こんだけフランス語しゃべれるなら「イングロ」の使いかたもったいなかったんじゃあないでしょうか。 特にランダ大佐に殺されるシーンは。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-19 17:30:50)
42.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
ちゃんと評価するためオリジナルも観てみました。ポール・ハギス、すごいね。骨格はそのままに、フランス(含むEU)と合衆国(とはいっても州ごとに違うしカナダも含む)の国情、制度、法律の違いなんかもうまく利用吸収して作り直してます。プリウスを妻ララの所有に変化させてるとこなんかうまい。エピソードを膨らませたり、萎ませたり、省いたり。そしてなんといっても、遊び場で出会う母娘との絡みを利用したシチュエーションの追加、ゴミ袋のくだりの足しかた→自宅前に捨てた分でミスリードさせ、それによる飛行場でのサスペンスネタ挿入は思い返しても素晴らしかった。両方ご覧になったかたはわかると思います。さてこの物語は、主人公のかかえる「パートナーの無実を完全に信じる」「愛するものと一緒に暮らしたい」を解決する手段として脱獄以外方法がないこと、を受け入れることが出来るかどうかで感じ方が違ってくると思います。そのためには何でもするというのが主人公の行動原理となっているわけで、それを理解できなければ感情移入できなくてもしかたないでしょうね。私には受け入れられない人のことは判らない。満点じゃないのは、ちょっと長い、冒頭の口喧嘩みたいなシーンはいらないんじゃないか?、それとラッセル・クロウはちょっと暑苦しいという理由ですね。
[DVD(字幕)] 9点(2013-03-19 17:10:49)(良:1票)
43.  フライト 《ネタバレ》 
副操縦士の病室でのシーンから怪しさがだんだん出てきて、どういうオチにするのかと思ってたら「いい人」になっちゃうんだもん。「神の御心」振りかざされても困る。私、キリスト教は受け入れられないので… 背面飛行をやった理由が曖昧すぎて腑に落ちませんでした。さてさて、流れるオヤジなロック、ソウル、ブルースが力一杯ベタなのには笑ったなぁ。ストーンズ、トラフィック、マーヴィン・ゲイ、ジョン・リー・フッカーなどの超代表曲使ったのはゼメキスの趣味かな。AE86の勇姿見れたのもよかったね(トヨタの言う「リフトバック」なハッチバックが開閉するところも映ってたし)。そうそう、冒頭のシーンで「トリーナ」って呼んだからって、その後の字幕をすべてトリーナにするのは変じゃない? 台詞はちゃんとカトリーナって言ってんだから。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-07 21:12:16)
44.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
タランティーノ讃歌や罵倒、挙げ足とりは他のかたにまかせて、枝葉末節のみ愛でます。神は細部に宿るから。ドイツ語、フランス語の織り交ぜかたが良い。イングロに続きクリストフ・ヴァルツ大活躍ですね。彼が喋るとブルームヒルダがちゃんとブリュンヒルデに聞こえちゃうから最高。最初の馬車を挽く馬や最後に裸馬でジャンゴを載せる馬、たぶん乗馬用のハノーバー種だと思うんだけどきちんと馴致・調教されてて素晴らしい。シュルツ、キャンディどっちも死ぬんならもっと派手にしたほうがよかったんじゃないかな。そのかわりにタラちゃん本人は力一杯派手な爆死だったね。総じて銃弾はいっぱい身体にあたって肉がちぎれたりしてたんだけど、あんまりバラバラにはならなかったのはちょっと肩すかし。そうそう、相変わらず使用曲は最高です。ジム・クロウチはベストな選曲。秀逸だったのはリッチー・ヘイヴンス“Freedom”、たぶんWoodstockバージョンだと思うけどあのタイミングはベスト。意外に観客席が静かだったんだよね、かなり笑えるとこ多かったんだけど… 間違いなく上映中にもう1回観ます。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-01 20:35:12)
45.  ゼロ・ダーク・サーティ
観終わったときの感覚は「ミュンヘン」とおなじ。アジトに残った子どもたちがどのように成長していくのか想像できてしまう。「負の連鎖」が再生産されていくんだなって。場所・時を説明するテロップと、サブタイトルが適当に挿入されるので大変わかりやすい編集だったと思う。そのサブタイトルを読むと、キャスリン・ビグローの考えがわかると思いますよ。この作品がアカデミー賞取れないだろうっていう噂どおりの仕上がりですね。合衆国民はこんなの認めないもんね。パキスタン人に「ガンダルフ」つってもわかんねえよっていうツッコミは別にして、現代の戦争を見事に描いてると思います。本当にエリア51にあれだけの人連れてったのかね? 最近その名も「エリア51」って本読んだばっかしだったので。ところで、Aがアルファ、Bがブラボー、Cがチャーリー…とつづく俗称“ICAOコード”が台詞に出てきたとき、そのコード自体を字幕に入れるのを散見しますが、本来のアルファベットにすべきです。そうしないとそんな名称なんだと勘違いされてしまう。もともと無線での聞き間違いを防ぐために考えられたものなので。今回だと単純に“E”なのに「エコー」ってね。
[映画館(字幕)] 8点(2013-02-21 18:12:54)
46.  レスラー 《ネタバレ》 
ラストのコーナーポストからのダイヴ、それにつづくBruce Springsteenの“The Wrestler”、なにも申し上げることはございません。オールタイム・ベストテンの作品です。ただ、観返すのにはかなりのパワーが必要で、残念ながら封切り時に観て以降再見してないんですよ。たとえば「八日目の蝉」読み返せないように。エヴァン・レイチェル・ウッド、素敵だった。「アクロス・ザ・ユニバース」観てすごく印象に残ってたのでビックリした記憶があります。
[映画館(字幕)] 10点(2013-02-17 16:42:31)
47.  クレイジー・ハート
Tボーン・バーネットが音楽担当なので観に行った記憶があります。結果「レスラー」のプロットそのままの作品なんだって思ったのは間違いない。合衆国南部の白人社会に根ざす音楽がわからないと、この物語の背景は理解できないでしょうね。さすがに音楽は素晴らしく、サントラ買ったんだけど、本編観たときほど心に入ってこなかった。多くの日本人には関係ない作品だと思います。「レスラー」観てください。
[映画館(字幕)] 7点(2013-02-17 03:13:58)
48.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
遅ればせながら… おおむね、観て損はない映画。「スカイフォール」を思わせるイスタンブールの屋根の追っかけもあったし。ま、娘からすればメチャメチャうざい父親だけどね。タクシーでのカーチェイスが無理すぎなので大きく減点。今の若い日本人だとわかんないかも知れないけど、ATがほとんどなのは合衆国と日本くらいのものなのね。アメリカ人で、免許まだ取れてない小娘が、ヨーロッパ(イスタンブールはギリギリだね)でMTを超絶ドライヴィングするなんて絵空事。せめて父親の差し金で、MTで免許取るハメになってるとかのエクスキューズ見せとかないと。面倒くさい親父なら「ヨーロッパでレンタカー借りるとき必要だから」みたいなこと絶対いうだろうから、ストーリーとして成立するしね。“TAXI”シリーズを代表として、クルマ関係はきちんとしてる「お手軽映画製作集団」リュック・ベッソン一味なんだからちゃんとすべきだったね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-02-06 04:45:37)
49.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
ご都合主義だし、タイムパラドクス無視だし、とにかく話が小さい。そしてなにより、AKIRA(by 大友克洋)のアメリカ版実写映画化なの?ってことだよ。派手な映画が好きなら観て損はないけど、タイムトラベルのお話としては、最低レベル。褒めるとしたら乗り物関係の美術くらいかな。出てきたクルマが、MAZDAミアータ(日本名ロードスター)を筆頭に、今(2012年)から20年くらい遡って結構シブイのは面白かった。FORDエスコートとかね。それと最高にポンコツになったプリウスが打ち棄てられてたのには大笑い。空飛んでるバイクまがいの乗り物のハンドル周りが70年代の実用バイク(ホンダのCDシリーズとかさ)みたいでショボかったのもよかったね。
[映画館(字幕)] 5点(2013-01-19 17:32:56)
50.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 
19世紀全体小説(物語+ルポルタージュ+社会評論という意味)をきちんと映像化したという意味では満点。私、完訳をすべて読んだわけではありませんが、たとえば下水道に落ちると、パリの下水道の歴史、実際の様子などが数百ページにわたって綴られてたりして大変なものなんですよ原作は。それが映像化により眼でわかる形になってます。それから、この革命は「フランス革命」ではなく「7月革命」。ジャン・バルジャンとジャベールの話は、ほんの40年前だったら教科書等に載ってた「銀の燭台」や、テレビドラマ「逃亡者」を通じてわりとみんなが知ってるストーリーだったんですけど、今は知らない人が多いのね。さて、ミュージカルとして。最近のブロードウェー作品は、キャッチーな旋律を持つ「曲」で組み立てるのではなく、何度もくり返し歌われる「モチーフ(出るたびに違う歌詞だったりする)」をメインに据えた形式が多く、オペラの伝統がない日本人にはとらえにくいようですが、そこんとこはしょうがないかもね。ただ、台詞主体でこのストーリーを進めたら、暗さの極みで陰々滅々な展開に感じられたと思いますよ。歌唱の巧拙はみなさんが書かれてるとおり、ラッセル・クロウ、歌っちゃいけない。ヒュー・ジャックマンの意外なうまさとアン・ハサウェイのがんばりでなんとかささえられたね。クロースアップの多用は、賛否がありますが、さまざまな「歯の汚さ」などをきちんと表現しててリアルでした。だから、死者としてのファンテーヌの歯が光り輝いてるわけで… 「老い」以外は「スッピン(に見える)」メイクだったのもうまい。最後に、ヘレナがミンチ挽きはじめたときは大笑いさせてもらいました。それと、サシャはHugoがらみの作品だと、チンチン出さないでも納得してるのかね?
[映画館(字幕)] 8点(2013-01-15 17:52:53)(良:1票)
51.  ROCK YOU! ロック・ユー! 《ネタバレ》 
馬が在来種ベースだし、サイドステップ踏めるってことはかなり調教されてますね。鎧、兜もちゃんとしてるし、槍もよく出来てて、馬上槍試合を見事に再現してます。実在の人物エドワード黒太子をアクセントに使うところもうまい。百年戦争当時は、現在のフランス、イングランドの国王、諸侯たちが入り乱れて自分たちの所領を奪いあってたわけで、国民国家なんて概念はないのだからこの設定と進行は正しい。ウルリッヒ・フォン・リキテンシュタインなどという名前を騙るのも、神聖ローマ帝国、教会、諸侯たちがゴチャゴチャだった現在のドイツ周辺ということにすればごまかせるというヨーロッパの共通理解がベース。19世紀後半まで国家統一されなかったんだからね。それを踏まえてロックな盛り上げだから言うことなし。2曲目がWarの“Low Rider”ってことでもう興奮、スライも入ってるしね。QueenやBowieだけじゃない、ロックもファンクもわかってる人たちが作ったのは明らか。こっそりBTOやThin Lizzyもあったしね。ヒース・レジャーはディラン(「アイム・ノット・ゼア」)以外でも素晴らしい。ジョーカーやんなきゃ死なずにすんだんだよ。女の子たちもよかった、個人的に侍女がベレニス・ベジョ(「アーティスト」のペピー)だったのでビックリ。この頃は可愛かったんだね。
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-26 18:17:01)
52.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
私、字幕と英語台詞を同時に追いたいので3Dは観ませんから(気持ち悪くなります)2Dでの評価。原作をどうやって三部作にするんだろうと思ってたら、尾鰭を付け、ベイキングパウダー大量にぶっこんでまるで「旅の仲間」でしたね。したがってガラドリエル登場。ケイト・ブランシェット、経年変化を見事にメイクと画像処理で隠しててファンとしては嬉しいかぎり。原作ではサラッと記述されていたのですが、故国を追われたドワーフ(発音はドォーフだと思います)たちという設定はどう考えてもユダヤを思い出してしまい安直。いかにも絵に描いたようなCGって箇所が多く、たぶん3Dだったら気にならないのでしょうね。あ、でも鷲の脚や爪のニュアンスの出し方はよかった。一作目からビルボが指輪に淫していく兆しを見せたほうが、物語への吸引力があったと思う。この指輪が物語を引っぱるのですから。それからゴクリ(スメアゴル)が、なぜ「わしら」というのかということを踏まえた字幕であるべきです。 この順で作品化したのは「スターウォーズ」へのデディケイト?
[映画館(字幕)] 7点(2012-12-21 19:45:18)
53.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
最初に映画館で観たのが「女王陛下の007」。結婚しちゃうし、相手(ダイアナ・リグ)死んじゃうしで中学生には重たい展開でしたから、それ以降劇場では観たことありませんでした。ダニエル・クレイグ主演になり、作品が「カジノ・ロワイヤル」ということもあってなんとなく観てみたら気に入っちゃって… 今作、冒頭の追っかけっこはすごくよかったけど、上海、マカオはすごくダレた展開。なおMI6爆破シーンは、ベルリン陥落後のナチ本部爆破に似てたように感じました。アストンマーチンDB5登場以降の展開は完全に大藪春彦なもの。“傭兵たちの挽歌”かと思ったもん。個人的には大好きですが007としてどうかっていうとこです。今回のボンドガールはMでしたね。ということで助走区間終了、次回作は間違いなく「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」リメイク。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-14 13:30:04)(良:1票)
54.  アイム・ノット・ゼア 《ネタバレ》 
素晴らしい!!! ディラン・ファン以外にわかるのかな?って不安もあるけど、当時を見事に再現しつつ再構成されてて堪能しました。ディラン本人が公式伝記として認めたってのもよくわかる。選曲最高だし、なんといってもケイト・ブランシェット!!!、言うことございません。「エリザベス」今作「クリスタル・スカルの王国」と今年は彼女を堪能する年なのかな? DVD化されていない「ビリー・ザ・キッド」のエピソード出されると観たくてしょうがなくなってくるんで1点減点(後にちゃんと発売されましたが、そのままにしときます)しましたけど… 冒頭とエンディング近くに2回バイクシーンが挿入されるのは「アラビアのロレンス」意識したんでしょうな。こりゃ間違いなくDVD出たら買ってしまいます。重箱の隅つついたような解説付きでお願いしたいですね。
[映画館(字幕)] 9点(2012-12-10 03:58:41)
55.  人生の特等席 《ネタバレ》 
もともとアメリカ映画というのはこういうものです。例によってボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーを骨格に、今回はベースボール(野球に非ず)と父娘関係、「老い」をスパイスとして作り上げられてます。ジジイの戯言、毒づきがまんべんなく振りかけられてて至るところで笑わせてもらいました。たぶん「マネーボール」へ痛烈な皮肉を浴びせたいという思いが、製作の原動力だろうね。冒頭の「馬の夢」がガスのトラウマとして見事語られるし、ミッキーが弁護士になり寸暇を惜しんで経営陣入りを狙ってる理由もちゃんと腑に落ちるし、色んな伏線が細かく回収されてるし、ウェルメイドな作品だと思います。このウェルメイドってのが最近はありそうでなかったのよね~。「がんばれベアーズ」とかさ。原題の“Trouble with the Curve” が色々な箇所(たとえば事故)、そしてオチを言い表してるんだけど、そのまま「トラブル・ウィズ・カーブ」じゃ意味わかんないだろうし、そこから邦題つけてもねってことで、台詞の中にある「人生の特等席」というタイトルになったんだろうけど惜しいっ!!! “You're My Sunshine”がうまく使われてて好感を持ちました。墓の前でガスが歌い、ミッキーがジョニーに歌って聴かせ、BGMとしてカーリー・サイモン、エンドロールでレイ・チャールズと4回も登場。ただ、テストシーンでストレートの1球目は空振りでいいけれど、2, 3球目もってのはやり過ぎ。ストレートには強いってことになってるんだから、木製バットになったということでシングルヒット程度の当たりにすべきでしたね。それと残念なのは字幕。ストライクゾーンの端っこを表す「コーナー」が「角」って表記されたのにはガックリ。野球に馴染みない人がやったのかね?
[映画館(字幕)] 9点(2012-11-24 19:10:50)(良:2票)
56.  アルゴ 《ネタバレ》 
イラン・イスラム革命とはなんだったのか?が2時間で分かる作品。この頃のアメリカはまだ「いい国」ですね。となりのアフガンにソ連がやって来て、モスクワ五輪ボイコットのニュースが流れてて、この翌年にようやく大使館の人質たちが解放されて、そしてそして私たちの知らないあいだにカナダ大使館に逃げてたアメリカ大使館員がこっそり救出されてたなんて。シャー・パーレビのやってたことは当時から極悪非道と報道されてたけど、それに対する革命だということが映像としてきちんと伝えられてて、アメリカ=正義という硬直した思想に囚われていない描きかたは好感が持てます。ブッシュなアメリカを賛美する人たちだったら、こういう作りにはならないもん。とにかくシナリオが半端なく素晴らしい。エンディング近くで「マルクス」というと「グルーチョ」と応えるところなんか最高ですね。サハルという名の使用人のその後もちゃんと描いているし。ただ、彼女がイラク国境を越えるというのが、その後のことを知ってるだけに考えさせられます。イラン内部のことまで検証できないけど、時代考証はほぼ完璧じゃないでしょうか、ファッション、髪型、メイク方法まで含めて。ちなみに私この12年後にエジプトに行ったんですけど、プジョー504はまだ現役でした。音楽の使いかたもよかった。Zeppの“When the Levee Break”が、計画が頓挫しかかった瞬間にレコード演奏として入ってきたところはゾクゾクしました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-11-01 16:53:05)(良:2票)
57.  希望の国 《ネタバレ》 
被災地の状況を映像に残しておくべく、この時期に作られたと思います。後世から見ると、TVドキュメンタリーなどの手法で映像化した作品には前後関係等の説明が必要になり「観る」という端緒につくまで時間がかかります。いま、むかしの記録映画なんか観るとしたら「資料として」でしょ? あ、「民族の祭典」は除外します。その点フィクションとして製作されれば、物語世界に引き込むだけのドラマツルギーさえあれば、現実に起こった現象を象徴的に物語として描くことができます。観終わって、園子温はとにかく「このことを映像作品として残したい」という思いでこの作品を作ったのだということが伝わってきました。架空の場所(本人曰く、広島、長崎、福島を組み合わせて長島だとのこと)での寓話として、まるでギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」を観ているような… 発生したときやその後の報道、1周年にオンエアされた数多くのTV番組で見てきた多くの映像を、また違う角度で切り取った画面の圧倒的な感じに打ちのめされました。雪に被われた風景には特に。違う時期に撮影されたおなじ場所の映像に表れてくる差異が、打ち棄てられた街を浮かび上がらせてくれます。オーディオショップを背景にしたシーンね。「声」の人 大谷直子の「帰ろうよ」とともに心に深く入り込んでくる作品でした。
[映画館(邦画)] 8点(2012-10-30 22:50:42)(良:1票)
58.  Ray/レイ 《ネタバレ》 
映画の出来としてはこんなもんすかね。たんなる伝記映画ですもん。ジェイミー・フォックス、コラテラルのほうが好きかも。ただ音楽の評価はメチャ高いです。単純にヒット曲盛り込んだだけじゃなく、そこに持って行く手法、スタジオやライブとのつなぎかた、とてもすばらしい。個人的にはなんといっても「アトランティックレコード物語」の部分が最高。アーメット・アーティガンがあらわれて、コンソールの中央にトム・ダウドがいて、ジェリー・ウェクスラーに紹介されて、「メス・アラウンド」が生まれて、マルチトラックで音を重ねる技編み出して。再現ドラマとはいえビジュアルで表現してもらえただけでうれしかった。「好きにならずにいられない」が、照明の効果で観客に受け入れられていくってシーンは、ショウビズの真髄見せられているようでゾクゾクしました。
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-18 05:47:58)
59.  ルルドの泉で 《ネタバレ》 
この内容で、よくバチカンが撮影を許可したな、ってのが第一の感想。ルルドを取材、撮影するのはかなり大変らしく、黒柳&草野な番組でも断られたらしいです。でも、誰が救われるのかはただ「神の御意思」と考えればOKなストーリーですよね。奇跡が起こることによって、様々な人々の感情が波打っていくさまをたんたんと記述していくのがたまりません。主人公クリスティーヌが大げさに喜ばないのは、現在の日本映画界ではありえない演出。そしてなんと言ってもボランティアのマリアとして登場するレア・セドゥー、存在感抜群。誰にでも勧められる作品ではないけれど、めったに見ることのできない風景を見せてくれたことに感謝します。それとクリスティーヌの衣装の「アズール」としか呼ぶことのできない「青」がとてもとても美しかった。
[映画館(字幕)] 8点(2012-10-08 10:46:17)
60.  踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル<TVM> 《ネタバレ》 
あ、こんな作品が入ってたなんて… これはシリーズ最高傑作です。ほどよい緩みと緊張、張った伏線はすべてきちんと回収されます。恩田すみれの相手役にブレイク前の伊藤英明だし、なんといって「刺客」で満開になる吾郎ちゃんの萌芽が見えて素晴らしい。未見のかたは、とりあえず借りてみてください。絶対に損はしません。レギュラーシリーズは別にして、MOVIEの1作目が2番手評価かな。あ、スピンオフだけど「逃亡者 木島丈一郎」も捨てがたい。ほかのMOVIEやスペシャルは、過剰だったり、テンポ悪かったり、牽強付会だったりするもんね。個人的に「交渉人 真下正義」は好きだけど。
[地上波(邦画)] 10点(2012-09-27 16:06:58)
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