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41.  日本侠客伝 白刃の盃
長門裕之が敵対している相手の組に騙されて(罠にはまり)殺されるパターンはマキノ映画によくあるパターンでそんな相手の悪さをどう処分して見せるか?天津敏はいつも通り徹底的に悪人で見ていてこいつを高倉健がどうするか?マキノ監督らしく殴り込みシーンの迫力十分です。高倉健もやはり義理人情に厚い男としてとにかく格好良い。所々泣かせようとしてるのが見え見えで気にはなるが義理人情を大切に描くマキノ監督ならではの作品になっている。高倉健とマキノ雅弘監督のコンビはやはり最強のコンビだ。  
[DVD(邦画)] 7点(2014-01-05 12:48:11)
42.  喜劇 一発勝負 《ネタバレ》 
始まって直ぐに親子の喧嘩、出ていけ!の父親の声に出て行く息子と何だかまるで寅さんみたいだけど、寅さんみたいな感動的な作品にはなってなくて、山田洋次監督がどれほど落語が好きなのかを伝えて見せてる作品という意味では寅さんみたいだし、酒の飲み過ぎで死んだていうのと棺桶の下り、行き帰りびっくりさせる下りなんかまるで付き馬て落語そのままです。主人公のキャラクターが寅さんに似てるようでまるで違うし、作品的にもブラックジョークが強過ぎるので寅さんのようには受け入れずらい部分がある。色んな落語ネタ満載で落語好きにはそれはそれで楽しめはしたけど山田洋次監督作品なんだけど主人公の父親が加東大介だったり、ナレーションが三島雅夫だったりて何だか成瀬映画みたいにも思えたりもする。あと寅さんとの決定的違いはハナ肇に渥美清を期待してはならないのと渥美清の背中で泣かせる姿と言葉のトーンで笑わせて泣かせるものがないので感動的要素を求めて見てはならない。あくまでも寅さんとは別物として見る映画である。  
[DVD(邦画)] 6点(2013-11-03 09:02:30)(良:1票)
43.  伊豆の踊子(1963)
原作にほぼ忠実にしかも、美しく描かれていて予想していたよりは良かった。見る前は吉永小百合が一番不安だったから。でも思ったよりは良かった。ただ、もし薫の役を芦川いづみが演じていたらもっと良かったとも思えなくもない。いや寧ろ芦川いづが演じる方がもっと良い。吉永小百合は思っていた程悪くはない。あくまでも思ったよりはという意味です。でもこの作品で一番気になって仕方ないのはどうやったら高橋英樹が大きくなれば宇野重吉になるのか?全くイメージが違い過ぎる。高橋英樹が全くインテリには見えないのだ。作品自体は悪くない。普通に楽しめはした。それだけにもっとインテリぽい俳優をキャスティングして欲しい。他の伊豆の踊子は見てないから何とも言えないし、比べらんない。山口百恵の薫と美空ひばりの薫も見てみたくなった。この三人の中では(吉永小百合も含め)山口百恵が一番薫のイメージにぴったりなんだが。しつこいようだが一番見たい薫は芦川いづみ。高橋英樹が演じたインテリの大学生は石原裕次郎か池部良  
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-31 14:35:03)
44.  ちいさこべ
山本周五郎の原作には困ってる人達、特に幼い子供を見捨てることなんかできないというものが感じられる作品が多く、この作品なんか正しく山本周五郎らしい話になっていて、それは山本周五郎自身が幼い頃に水害により家を失った過去があるように自身がそういう苦い経験があるからこそ描けると言って良い。ここでは家事により家を失い、親のいない孤児の為に力になろうとする中村錦之助演じる大工の棟梁としての人助けに苦しみながら子供だけでなく自分の下で働く仲間思う姿は人間としての本来あるべき姿である。孤児員達の動き回る姿を見せながら人々に何かを訴えかけてるような山本周五郎の話らしい作品になっているし、特に江利チエミの人物像は山本周五郎の作品によく見られる母性愛としての強さ、愛の深さがよく現れている。主演の中村錦之助の棟梁のような気っ風の良さと義理人情に厚い男がを見事に演じられる俳優が果たしているかな?て考えてしまう。一心太助シリーズで魅せる義理人情に厚い男が本当に似合う。まるでどことなく渥美清に似てる。全体的に長い。もう少し短く纏められたら良いのにと思ってしまうのだが見て損のない作品にはなってる。この映画に派手な時代劇物を期待してはなりません。山本周五郎作品にそういう派手さを求めないで見れば楽しめる作品です。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-08-15 18:43:47)
45.  未知への飛行 《ネタバレ》 
人間が如何に愚かな生き物なのか?自分の事しか考えていないか?という強烈批判が伺える。一億人の命が危ない。6000万人を救う為には残りの4000万人には悪いが犠牲になってもらうというウォルター・マッソ-の台詞は国の為なら人の命なんて何とも思ってないという不愉快極まりない人物像からは国民の気持ちなんて無視している姿しか浮かばず、腹が立って仕方ない。その一方で国の安全、国民の安全を真剣に考えているヘンリー・フォンダの大統領の苦悩が凄く伝わってくる。敵のミサイル、兵器、戦いに対してどうするか?皆の意見を聞きたいと会議の場に集まる人間に決定は私がするが諸君の助言が欲しいと答えを求める姿は国のトップとしての本来あるべき姿である。国のトップであるならば何よりも国の安全だけでなく国民の全ての人々を守る為にはどうするか考えるべきだというシドニー・ルメット監督のアメリカに対する思いの強さと人間としての本来あるべき良心を感じることができる。こういう映画こそ地球上の全ての人間に見て欲しい。そうすれば戦争なんて如何に馬鹿げているかてことが解るはずだ。
[DVD(字幕)] 9点(2013-08-13 19:31:56)(良:2票)
46.  クレージー大作戦
これは見ていてドリフのコント、8時だよ全員集合でよく見られたようなハチャメチャな展開とルパン三世みたいだ。ハナ肇が最初は正義感溢れる良い奴が残りのクレージーキャッツメンバーにまんまと丸め込まれて一緒になって悪事の手伝いすることになる。メンバー全員によるジャズ演奏での場面での風船を使ってのコントなんか本当にドリフのコントみたいだし、植木等と野川由美子のやりとりなんかルパンと峰不二子みたいだし、また作品の舞台が清水てのも良い。あれもこれもとかなり欲張り過ぎな感じもするがまあ、良いだろう。この映画の突っ走っしるようなクレージーキャッツメンバー全員のハチャメチャさはこんな時代(今は暗いニュースきり)だから見て嫌な事なんか忘れてしまいたくなる。そうさせるだけのパワーがこの映画にはある。
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-20 16:00:27)
47.  クレージー作戦 先手必勝 《ネタバレ》 
暑い。暑くて嫌になる。夏バテ気味の時には植木等映画でも見て暑さを吹っ飛ばしたくなる。相変わらずのお調子の良さ、だが見てても不愉快にはならない。留置場から始まって次から次へと色んなアイデアで自ら設立した会社の経営もどんどん成功。しかし、最後は詐欺容疑で失敗し、再び留置場送りもまるで悲壮感がない。この悲壮感の無さと常に前向きな姿勢は我々日本人は見習いたいと思わずにはいられなくなる。植木等以外のクレージーキャッツメンバーの個性が今一つ生かされてないような気がする不満もあるがまあ、気楽に見ようじゃないか!この映画の植木等を見てると後ろ向きに生きるより前向きに生きることがどれほど楽しいかて事が解るし、教えられます。  
[DVD(邦画)] 6点(2013-07-14 11:14:58)(良:1票)
48.  愛の讃歌 《ネタバレ》 
寅さんより前にまるで寅さん見ているような感じにしか思えないようなこの映画を撮っていた山田洋次監督。伴淳三郎が放つ台詞がもう寅さんの原型です。ご苦労様!いやあ、渥美清の顔が自然に浮かんでくるし、タコ社長こと太宰久雄、ここではタコ社長ほど愛嬌はなく、どちらて言うと無愛想で愛嬌は感じられないが食堂に居る。何だかそれだけで寅さんみたいだ。更に親子喧嘩して出て行く息子を見送る賠償千恵子、これなんか晩年の作品で賠償千恵子(さくら)が博(前田吟)と喧嘩して出て行く吉岡秀隆(満男)を見送るみたいだし、色々な意味で二年後に始まる寅さんのパターンがここで完成されてる。渥美清不在が物足りなさを感じるし、山田洋次作品としてはけして上位に入る作品じゃない。それでも寅さんの原型を見る事ができる作品として、どこをどう見ても山田洋次作品だと思わずにはいられないという意味で山田洋次ファンは勿論、寅さんファンなら楽しめる作品になってる。脇役の中ではやっぱり小沢昭一が可笑しい。いるだけで楽しめる。最後に舞台が瀬戸内海、やっぱり山田洋次監督はダウンダウンヒーローズでも感じたように木下恵介作品が好きなはずです。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-03 21:50:50)
49.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
戦争に正義もクソもあるもんか!てなぐらいこの映画は戦争に対する正義やら戦争は良くないことだなんてことは一切言わずにただただ人間の人間らしい部分を描いてるのが他のよくあるような如何にもお涙頂戴戦争ものとは違う。この映画に登場する男達、犯罪者きりを集めることによって生まれる面白さを描いてるのもこの映画の特徴であり、ライズマン大佐に俺を刺せ!とせがまれて拒むポージーを見てやれやれとけしかける他の奴らとのやりとりや髭を剃れて水だけ入ったバケツを渡されて抵抗する男達の場面やらとにかく犯罪者きりなので自己主張の強いこと。強いこと。こんな奴らきりをどのようにして上手くまとめ上げて戦いに望むか?後半の屋敷への乗り込んでからの凄まじさは前半ののんびりした空気からは想像もできないぐらいです。熱い男達、個性的な顔ぶれによる人間ドラマが見たい人なら間違いなく楽しめるはずです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-23 13:09:21)
50.  引き裂かれたカーテン 《ネタバレ》 
ヒッチコックお得意の巻き込まれ方サスペンス映画なのに何故かな?今ひとつである。それはヒッチコック映画らしいお人好しの人間が事件に巻き込まれて行き、事件を解決てのがどうもこの映画の主人公にはそれがあまり感じられない。ポール・ニューマンが自ら態と事件に巻き込まれて行くのも余り共感できない。それと相手役の女優も魅力が感じられない。殺人シーンの緊張感、偽物のバスと本物のバスとのシーン、大勢を巻き込んでの緊張感は流石ヒッチコらしい上手さを感じるし、ハラハラさせることは本当に上手い。それだけに何か私の好きなヒッチコック映画とは違って感じる。つまらなくはないし、それなりに楽しめるけど一度見れば良いかな。もう一度見たいて気持ちにはなれず。そしてやはりポール・ニューマンがヒッチコック映画とは何か合わない気もする。  
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-22 12:20:36)
51.  噂の二人
オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンの共演にロマンチックコメディを期待すると痛い目に合う。監督はローマ休日のウィリアム・ワイラーだ。ところがこれまた予想を遥かに上回る何とも残酷な人間ドラマになってる。子供の嘘から始まる悲劇、見てても楽しいなんて気持ちには全くなれないし、腹立つのに最後まで見れてしまうのは監督の手腕あればこそ。まあ、個人的にはオードリー・ヘプバーンとシャリー・マクレーンにはドロドロしたものより軽いタッチのコメディのが似合ってると思ってるのであまり高い点数は付けたくない。6点ぐらいが丁度良いかなて思うのでこの点数です。それにしてもウィリアム・ワイラー監督の家の中での人間模様と階段の使い方に対するこだわりみたいなものがこの映画でも沢山見られる。
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-12 21:21:57)(良:1票)
52.  伯爵夫人
チャップリン唯一の(初)のカラー映画 にして遺作であるがはっきり言って数多くあるチャップリン映画の傑作群に比べるとかなり劣る。最後にしてカラー映画を撮るチャップリンのハリウッド映画に対する怒りを感じる。自分に対するアメリカへの怒りをハリウッド映画界においても使いこなすのに難しいと言われたマーロン・ブランドとソフィア・ローレンという二代名優をチャップリン自身、俺なら誰にも真似出来ない使い方で魅了させてやるよみたいな怒りと監督としての自信が感じられる。更にチャップリン自身がヒッチコック映画が好きなんだなあみたいな演出、ワンカットだけ自らを出演させて見せるのを見ると同じイギリス出身監督、ハリウッドを代表する名監督への思いみたいなものが感じられる。色んな意味で見所満載の遺作であるがやはりチャップリンは白黒のが良い。ライムライトがチャップリン自身本当の意味でチャップリンらしい優しさに満ちた笑いと涙の傑作であり、だからチャップリン映画を見たことないけど見てみようかなという人には薦めないし、チャップリン映画を初めて見るなら街の灯やモダン・タイムス、キッド、黄金狂時代、独裁者などの白黒映画を私なら薦める。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 22:24:25)
53.  青島要塞爆撃命令
あれ?何かどこかで見たような?ナバロンの要塞に似てる。似てはいるけどこちらの方が断然面白い。それに何よりも役者達が皆、活き活きしているし、楽しそうに演じてるのが見ていても伝わってくる。加山雄三と佐藤允のコンビがあれ?これって岡本喜八映画みたいだぞ。だけど監督は古澤憲吾監督だ。古澤憲吾監督、間違いなく岡本喜八監督が好きな筈だ。どう見たって岡本喜八監督の映画みたいだ。更に植木等の作品で見られるようなテンポの良さと馬鹿みたいだけどつい笑ってしまうギャグ満載で楽しませてくれる。ドイツ兵とのやりとりが可笑しい。間抜けなドイツ兵の連中を相手にする日本人達が本当に活き活きとしている。最近の戦争映画によくあるじめじめ感がまるでないのも良い。古澤憲吾監督って一般の映画ファンには結構評価されててファンも多いと思うけど頭のお堅い映画評論家達にはほとんど評価されてない。もっと評価されて良いと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2013-05-22 21:40:17)(良:2票)
54.  華麗なる週末
派手さがない分、落ち着いていて見ていられる。からっとした空気、マックイーンが見せる笑顔が良い。少年との色々なやりとりも微笑ましくて爽やかな終わり方で心地良い。そうか、この監督「黄昏」の監督さんか、納得です。地味だけど良い映画を撮るなあ。この監督の他の作品ももっと見たいと思った。  
[DVD(字幕)] 8点(2013-05-19 11:30:04)
55.  いいかげん馬鹿 《ネタバレ》 
ハナ肇主演による馬鹿シリーズの中では一番好きです。全体的にパワー不足で暴れぷりも他の2作品程ではない。しかし、これが一番好きなのは馬鹿シリーズの中では山田洋次作品らしいいからである。ラストシーンなんか本当に寅さんのようだし、寅さんを感じずにはいられないからである。私が馬鹿シリーズが寅さん程熱狂的になれないのはハナ肇があまり好きじゃないからてよりもあのキャラクターこそ渥美清で見たいからである。馬鹿シリーズが寅さんみたいにならなかった。ヒットしなかった理由は渥美清が主演でないのも理由の一つだと思う。渥美清がどれだけ凄い役者かは寅さんファンなら勿論、解るはず。だからこそ渥美清により見たい。見たかった。見たかったて言うと岩下志麻のマドンナを寅さんで見たかったのは私も同じであるように山田洋次作品による岩下志麻の怪しい魅力をスクリーンの中で映し出してる姿がこの作品を見て感じずにはいられない。
[DVD(邦画)] 8点(2013-05-06 22:08:03)(良:2票)
56.  女経
大映映画の看板女優三人、若尾文子、山本富士子、京マチ子それぞれを美しく、しかも怪しくて、そんな女に騙される男の馬鹿さがこの映画の面白さである。相変わらず若尾文子の美しくて男を虜にする魅力とまた山本富士子の何を考えてるか分からないミステリアスな雰囲気、京マチ子の怖さと女優それぞれを三人の別の監督さんが魅力的に映し出してる。一つ一つの終わり方が妙な感じではあるし、続きをもう少し見ていたいという不満もあるがこの三人の女優を見ると昨今の日本の女優には無い魅力が感じられて、そういう意味ではなかなか見応えのある作品になってる。個人的には私も2つ目の話が一番好きです。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-05-04 22:14:13)
57.  日本一のゴマすり男 《ネタバレ》 
オープニングから軽快に歌いながら走り出す植木等を見てると嫌な事など全て忘れて気楽にやろうではないかて気持ちにさせられる。新人としての初出社の日にいきなり一仕事してしまう凄さこそこの映画の中等の素晴らしさである。出世の為なら何でもする。やたら誉めて誉めて誉めまくる時には徹底的に誉めてと本当にゴマスリしながらもミスしたら謝る。係長との釣りの場面や課長とのゴルフの場面での何とも調子の良いこと。この調子の良さとご気楽さが主人公の前向きな植木等の笑顔を見て楽しむ為のシリーズ映画である。日本一シリーズの植木等みたいに生きられたらどんなに楽しいかなと毎回毎回思わせながら見てます。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-04-07 09:45:29)(良:1票)
58.  武器なき斗い 《ネタバレ》 
国民の自由とは何なのか?という問いに対して真っ向から立ち向かって見せた力作!山本宣治の信念、警察や軍隊、その他間違った考え方によって引き起こされることとなる人間達に対して正面から立ち向かって見せた姿に共感を覚える。我々は猿ではない。という小沢昭一の叫びこそが正にそれであり、軍の言いなりになどならない。なってはならないという問いかけが強いメッセージとして残る。子供達に対して戦争のない。失業者の出ない世の中にしたいという山本宣治の言葉は日本人だけではなく世界中の全ての国民の願いであり、気持ちをよく表している。色んな意味で既にこの時代から先の日本の姿を見つめているような作品である。山本宣治の見方である。一番人間らしい宇野重吉と小沢昭一の脇役二人が素晴らしい。本当に素晴らしい脇役二人共もうこの世にはいません。今月の10日に亡くなった名脇役小沢昭一のご冥福お祈りしつつ、全ての日本人、いや世界中の人々に一度は見て欲しい作品です。  
[DVD(邦画)] 8点(2012-12-15 11:42:31)
59.  喜劇 爬虫類 《ネタバレ》 
渥美清と小沢昭一共演が見たくなり借りてきた。寅さん以外で何かないかな?て思って選んだのが今作品。冒頭のストリップ劇場での渥美清のナレーションは俳優渥美清が映画俳優になる以前に実際ストリップ劇場で働いていた経験からなるものなのか?渥美清の元がここにあるようにも思えてならない。また今作品で共演の西村晃を見ると二人が共演した「拝啓天皇陛下様」を思わずにはいられなくなる。但、全体的にテンポが悪く、ギャグも冴えない。渥美清と西村晃が共に薬屋さんに行く場面での「人間にも効くの」だっけ?みたいな会話は笑えたけどもっともっとはじける笑いが欲しかった。また期待していた小沢昭一も今ひとつ。相変わらず出てくるだけでその怪しい魅力はあるし、小沢昭一そのものは面白いのに話そのものが今ひとつ。渥美清と西村晃に小沢昭一、更に伴淳三郎と凄い顔ぶれが繰り出す会話と演技合戦を見てるだけで普通に楽しめはする。それだけに何とも中途半端な感じの作品になってしまってる。最後にもう少し!渥美清は帽子の被り方も洋服の着方も後の寅さんみたいで格好良く、しゃべりも面白い。この映画は後の寅さんを彷彿させる映画として見ればそう悪い点数は付けらんないから6点として、7点以上かと言われるとキャスティングが魅力的なだけにやはりこの点数が限界かな。  
[DVD(邦画)] 6点(2012-12-13 20:34:18)
60.  マドモアゼル
何とも恐い。女の恐さてやつを徹底して見せ付けられているような気持ちにさせられる。ジャンヌ・モローの存在感、凄さ、演技力で見せる映画!ジャンヌ・モローの演技力あればこそ惹き付けるだけの魅力がこの映画にはある。自分で犯した犯罪を全くもって気にしていないような眼の演技、冷たい表情がこの映画の恐さを物語っている。全編に漂うヨーロッパ映画らしい雰囲気を楽しむ映画という感じなのでヨーロッパ映画が好きな私のような人には楽しめるかもしれないけどヨーロッパ映画が嫌いな人、苦手な人には向かない気がする。それにしてもやはりここでのジャンヌ・モローの凄い演技を見てしまうと女優って何だろう?ただ見た目さえ可愛かったり、美しければ良いってもんじゃないんだよ!と言っているようである。それぐらいとにかくジャンヌ・モローが凄い。そして恐い。話そのものはあまりにも暗すぎてもう一度見たいという気持ちにはさせられないけど本物の映画女優の素晴らしさを堪能するだけでも観て損はない映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-10 21:43:35)
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