41. 太陽の墓場
《ネタバレ》 物語の設定は非常に面白そうだったんですが、やや期待外れでした。全体的に古さを感じてしまい、ちょっと作品の世界に入り込めなかったです。 あと、一部出演者の下手な関西弁が非常に気になってしまい、ちょっと醒めてしまった部分もあります。(どうでもいいような話ですけど、結構気になるんですよね。) [DVD(邦画)] 4点(2007-03-26 12:57:28) |
42. 橋のない川 第一部
《ネタバレ》 子供ならともかく、大人が部落だからといって火事をそのまま放置したり、「ここはお前らの来るところではない」と面前で言い放つ人たちの神経が今の感覚で見ると正直理解できません。しかし、この作品で描かれているような事が普通に起こっていた時代がそれ程遠くない昔に存在していたことは良くわかりました。 しかし、全体的にはシリアスな作品なんですが、関西が舞台だけあって、伊藤雄之助と北林谷栄のやり取り等どことなくユーモアを感じさせるシーンもところどころあって、思ったよりも観やすい作品でした。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-26 12:56:38) |
43. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 こんなに壮絶な作品だとは・・・・・。アン・バンクロフトの演技もさることながら、ヘレン・ケラー役のパティ・デュークの凄まじいまでの演技に惹き付けられてしまいました。真の教育というのはある種、闘いなんですね・・・・・。 サリヴァン先生自身も目が悪かったとは知りませんでした。まさに「奇跡の人」ですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-14 13:39:17) |
44. ケス
《ネタバレ》 しかし、夢も希望も無い作品ですね。劣悪な環境の中、疎外された少年が唯一の光を見つけたにも関わらず、すぐに奪われてしまう・・・・・。まあ、これが現実なのかもしれないのですが、やるせないですね。 40年近く前の作品なんですが、今見てもストーリーに古さを感じませんでした。(これは良いことなのか悪いことなのかわかりませんが・・・・・) 主人公の少年の演技が非常に渋くて良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-04 15:08:41) |
45. ポケット一杯の幸福
まあ、見事なまでに愛すべきキャラクター揃いですね。本当に心が温まる作品でした。 こういう、素敵なサプライズのある作品は良いですね。やはり映画って素晴らしい! 「1日だけの淑女」も観てみたいと思います [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-01 18:36:19) |
46. ジャンヌ・ダルク裁判
歴史の検証に立ち会わされているような感覚になりました。裁判記録を読むときに頭に浮かぶ光景をそのまま映像化したような感じです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-23 18:14:55) |
47. 少女ムシェット
《ネタバレ》 「バッシャーン」の音が今も頭から離れません・・・・。とにかく淡々と少女の不幸な様子が描かれているんですが、何と言うか「行間を読みながら」観る映画ですね(映画には行は無いですけど)。 まあ、スルメのような噛むほどに味が出てくるので、何度もみたくなる作品ではあります。(ラストは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しました。) あと、バンピング・カーで遊ぶシーンにかかる音楽が非常にポップな感じで良かったですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-19 20:30:52) |
48. パリは燃えているか
《ネタバレ》 「花の都」パリが、もしかしたら消えていたかも知れなかったとは・・・・・。コルティッツ将軍の英断を讃えたいですね。 映画としてというよりは、ドキュメンタリーをみるような感覚で観てしまいました。最後のヒトラーの「パリは燃えているか?」の叫びがとても印象的でした。あと、音楽が素晴らしかったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-06 20:44:19) |
49. 中国女
《ネタバレ》 非常に政治色の強い作品ですが、とにかくファッション・音楽・セット全てが洒落ています。セリフとかは時代を感じさせるんですが、それ以外の部分は今見ても鮮烈で格好いいです。 内容的には、電車の中でのテロを計画している学生とそれを諫める先生(?)の会話が印象に残りました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-03 23:01:03) |
50. アルジェの戦い
《ネタバレ》 アルジェリア独立運動を描いた、セミ・ドキュメンタリー映画です。とにかく、リアルで生々しい描写が続き、まるでニュース映像を見ているかのようです。(もう、テロのシーンなんか見てられません・・・・) いろいろと考えさせられる作品でした。植民地支配からの独立運動のエネルギーに惹き付けられはしましたが、無差別テロに対して恐ろしさや怒りを感じる部分もありました。 しかし、この作品フランス人が見たら怒るでしょうね・・・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-31 19:58:06) |
51. 殺しの烙印
暗く重い雰囲気の中、独特な流れで物語が進んでいきますが、正直言って付いていけませんでした。何というか、アクションものを期待した人は戸惑うんじゃないでしょうかね? [DVD(邦画)] 4点(2006-09-24 20:39:22) |
52. 鏡の中にある如く
《ネタバレ》 静かな緊張感の下、完璧な構図(ラストは最高にすばらしい)の中で繰り広げられる心理劇です。非常にシンプルでありながら、内容は濃厚でしたね。 登場人物それぞれの関係の中で葛藤、思いが折り重なる中、精神の病というファクターが入り更に加重がかかっていくストーリーはまるでサスペンス映画を見ているかのような緊張感を与えてくれました。 また、こういうテーマは決して映画の中だけはなく、身近に起こりうる話なのでいろいろと考えさせられますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-16 14:55:01) |
53. 黒部の太陽
石原裕次郎の17回忌特別シネマ上映会で遂に観ることが出来ました。本当に、この迫力はテレビやDVDでなく映画館で味わうべき作品だと思いました。 ただ、縮尺版だったのが残念でした。いつか完全版を映画館で見たいですね。という事でその日まで8点です。 [映画館(邦画)] 8点(2006-09-15 18:12:31) |
54. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 ていうか、この作品って映画館に人を呼び込むためのストリップ映画じゃないですか・・・・。(特典の監督インタビューを見ると、当時テレビに食われて映画館が苦しい状況になってて、お色気で人を呼び込もうと考えたみたいです。ただ、規制が厳しかったのでそれをクリアするためにこういう作品になったようです。) だから、内容云々を真面目に語っても仕方ないですね。(見せたいのはストーリーでは無くストリップなんですから。) [DVD(字幕)] 0点(2006-09-13 09:21:10)(良:2票) |
55. 処女の泉
《ネタバレ》 非常にシンプルな話なんですが、とても奥深さを感じさせる映画でした。まるで、陶磁器のような印象を受けました。ただ、宗教心の薄い者にとっては、非常に難解ですね。 ラストは非常に神々しい美しさを感じましたが・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-10 00:21:51) |
56. 卒業(1967)
《ネタバレ》 ストーリーは今見てもブッ飛んでます。(今でさえそうなんだから、上映当時の衝撃は凄かったでしょうね。)やはり名作と謳われるだけあって、作品から滲みでるオーラが凄かったです。 ダスティン・ホフマン 、キャサリン・ロス 、 アン・バンクロフトの演技の素晴らしさ、どの場面もそのまま切り取ってポスターに出来そうな素晴らしい映像 、サイモン&ガーファンクルの美しく切なすぎる音楽、そして余りにも有名すぎるラストシーン・・・・・。まさに伝説の映画というにふさわしい作品でした。 まあ、冷静に見ると突っ込みどころ満載なんですが、それでもやはり凄い作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2006-08-28 18:57:10)(良:1票) |
57. 続・拝啓天皇陛下様
《ネタバレ》 前作とは、また違った設定・雰囲気の作品でした。まあ、喜劇的な一面もありますが、戦中・戦後の混乱期を生きた男のドキュメンタリーのような雰囲気を持っています(後の「男はつらいよ」の要素も見受けられます。)。 特に戦後の混乱期の人々の様子を結構生々しく描いていて、結構興味深かったです。(結構、今では放送禁止のセリフも出たりしてきわどい部分もありますが・・・・・) まあ、小沢昭一が演じる中国人が非常に怪しく面白かったですが、全体的にはやるせない話でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-27 16:02:51) |
58. 拝啓天皇陛下様
《ネタバレ》 ストーリーとしては、軍国主義の時代に翻弄された人々を描いているのですが、その中で主人公は天皇陛下を敬愛し軍隊を天国だと言い切る異色ぶりで、彼の生涯を通して軍国主義というものを皮肉っています。(非常に粗暴だけど純粋なキャラクターで、渥美清の演技が光ります。) ただ、まだまだ日本も今のような豊かな国ではなく、子供の身売りなんかもあった時代ですから、主人公が、「軍隊は天国だ」と言うのも理解できないことはなく、一面的にこの作品を捕らえることはできないです・・・・・。(まあ、主人公も最後は結婚相手も見つかったし決して不幸な人生では無かったと思いますが。) 渥美清以外の役者さんも非常に良く楽しい作品でした、 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-07-26 15:09:46) |
59. if もしも....
《ネタバレ》 何というか、テロリストに憧れた学生の妄想を現実化したような映画でした。厳格な伝統校で銃を乱射するというラストは衝撃的でした。(コロンバインの事件を思い出してしまいました。)ただ、ラストに至るまでのほとんどが男子校の寄宿舎での話ばっかりだったので、正直むさ苦しかったですね。 しかし、映画の中での「if」が、革命思想無しで現実に起こっている今の状況は良く考えると恐ろしいですね・・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-07-22 21:51:32) |
60. メリー・ポピンズ
《ネタバレ》 とても楽しい作品ですね。見終わった後、ついつい「チム・チム・チェリー」を口ずさんでしまったり、散らかった部屋で指を鳴らしたりしてしまいました(当然、部屋は片付きませんでしたが)。ジュリー・アンドリュースのちょっとクールな演技がとても良かったですね。 しかしまあ、「Supercalifragilisticexpialidocious」を早口でいうのは大変でしょうねw(おまけに逆から言ってもいるし) ストーリー的には、教育のあり方や家族のあり方についても描かれており、子供も大人もそれぞれの見方で楽しめる作品だと思います。 ラストに傘を手にして飛んでいくメリー・ポピンズのバックに映し出されたロンドンの風景がとても美しくて印象に残りました。 [ビデオ(吹替)] 8点(2006-07-09 01:01:07) |