581. カジノ
エースとニッキーのナレーションが交互にラストまでずっと続くので、さすがにこの演出はうるさく感じられる。 シャロン・ストーンのあばずれ悪女っぷりが見事。 デニーロとジョー・ペシもさすがの安定感。 エース、ニッキー、ジンジャーの三人で、映画の半分くらい口ゲンカしている感じ。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-26 22:13:47) |
582. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
《ネタバレ》 二通りの話があって後半はもしもあの時こうなっていればということだけど、妄想というより一つの現実のように描かれる。 あの時こうしていればという思いは誰にでもある。 振り返れば小学校の頃は女子のほうが男子よりはるかにマセていた。 中には既に大人の色気のようなものを持っている子も。 徹底して男の子目線の作品で、当時をそこはかとなく思い出させるような映画。 気になる女の子に誘われて花火を見に行くなんて夢の展開だろう。 ただ、花火が平らに見えるのではという疑問はピンとこずに引っかかる。 もっと共感できるような疑問なら自然と感情移入移入できたと思うけど。 この頃は美少女だった奥菜恵の存在感が光る。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-04-25 21:54:31) |
583. 中国の鳥人
中国奥地の大自然のスケールに圧倒される。 商社マン、ヤクザ、中国人ガイドの珍道中が笑える。 本木雅弘と石橋蓮司のキャスティングもいい。 青い目の少女と墜落した戦闘機の祖父の物語は想像力を刺激する。 もっとおもしろくできたような気もして、少し食い足りない印象。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-04-24 18:32:47) |
584. SF サムライ・フィクション
スタイリッシュでコミカルなテンポのいい時代劇。 ストーリーはたわいないが楽しいし、緒方たまきが抜群にチャーミング。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-04-23 00:34:53) |
585. 赤い河
《ネタバレ》 ジョン・ウェインがどうせまた正統派の主役だろうと思っていたら、予想外の暴走キャラにびっくり。 人の土地や牛は奪うくせに、自分の牛を守るためには人殺しも躊躇しない。 前半ではマシューとチェリーの対決を示唆しながら、ダンスンとマシューの対決になったのは不可解。 ダンスンの殺気みなぎる追跡はターミネーターのよう。 最後は殴り合いで単なる親子ゲンカのように和解して終わったのでは、直前にダイソンに撃たれたチェリーはたまったものではないだろうに。 かなりの重傷だったはずだが、死んだのかどうなのか気になる。 牛の暴走シーンは大迫力。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-22 02:22:14) |
586. 用心棒
黒澤作品としては「七人の侍」には遠く及ばず、娯楽作としても「椿三十郎」のほうが好き。 レオーネの「荒野の用心棒」をオリジナルより先に観てしまったからだろうか。 スケール感が不足してみえたが、それは狭い日本ということで仕方ないのかも。 [DVD(邦画)] 6点(2014-04-16 00:21:24) |
587. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 黒澤監督の「用心棒」より先に観た。 セルジオ・レオーネとイーストウッドでのリメイクとのことだが、筋は似ているものの雰囲気はかなり違う。 主人公のイーストウッドはあくまでクールでニヒルなイメージ。 三船敏郎の人を喰ったような飄々とした味はない。 ラモンのキャラはオリジナルより存在感があってよかった。 ラスト、ラモンが心臓ばかり狙わないで頭に変えればいいのにバカだなと思ったが、頭のキレる設定だったので少し違和感。 それでも西部劇にそこまでリアリティは求めないので、これはこれで盛り上がりもあって楽しめた。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-13 10:11:30) |
588. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 ホラ吹き親父が多くの人に慕われたというのがピンと来ない。 そんな親父は普通はバカにされる対象だと思うので、いらつく息子のほうには共感できる。 父子の確執が解消されることになる、病室で息子が親父のためにしてあげる作り話は感動的。 親父のホラ話も全部がウソというわけではなかったことがわかるラストは心地よい余韻が残る。 ファンタジックな要素もあり、親父のホラ話と同じでどこからどこまでが真実かわからない大人向け童話のような物語。 [地上波(吹替)] 6点(2014-04-12 00:31:56) |
589. フレンチ・キス
ケヴィン・クラインが「デーブ」の役とは全然違っていて同一人物だとは最初は全然気付かなかった。 メグ・ライアンはいつものメグ・ライアンで、ラブコメの王道。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-10 23:31:35) |
590. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 ファンタジーのような要素もあって、温かみのある映画。 ヴィアンヌの存在が周りに変化をもたらしていく。 チョコレートのように甘くマイルドな話かと思えば、排他的な守旧派との戦いは船に火を放たれたりして西部劇のような激しさも。 ついに古い因習から解放されるところにカタルシスがある。 それにしても、チョコレートを料理にかけるのはとても美味しそうには見えないんだけど。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-07 21:41:30) |
591. OK牧場の決斗
《ネタバレ》 ワイアットとドクの男の友情が軸になった西部劇。 ケイトを情婦にしているドクの趣味の悪さは、蓼食う虫もってやつか。 保安官兄弟とドグが組んで悪党どもと対決するシンプルなストーリーだけど、決闘シーンはいかにも西部劇らしさが出ていていい。 [DVD(吹替)] 6点(2014-04-02 22:56:16) |
592. デーヴ
《ネタバレ》 「君のためなら死ねる」というSPの言葉は、ともすればコントのように浮いてしまうセリフ。 なのに前フリが絶妙に効いているので素直に心に響く。脚本がうまい。 真心のある素人が利権を貪るプロの政治屋をやりこめ民衆の声に応えるあたりは、「スミス都へ行く」を思い起こさせる。 シンプルでベタなストーリーでリアリティのない夢物語だけれど、こんな政治家がいればと思わせてくれる。 大統領夫人がもう少し魅力的だとラブロマンスにももっと入り込めたのだが。 [DVD(吹替)] 6点(2014-03-28 00:48:58)(良:1票) |
593. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 もし同じ1日を何度も繰り返すことになったら――。 やり直しが何度もできるメリットと、明日につながらないデメリット。 おもしろいアイデアだったけれど、少し中だるみがある。 ラストのオチは読めたが、生まれ変わったから次の朝を迎えられたということに説得力が伴っていない。 SFだからそれでいいのかもしれないけど。 [DVD(吹替)] 6点(2014-03-26 22:53:08) |
594. ヤングガン2
《ネタバレ》 無鉄砲でいきがった不良中学生のような未熟さを持つビリー。 こんなのをリーダーに持った仲間はたまらない。 堅実な道を歩もうとしていたドクも、ビリーに憧れた少年も、関わった者はみんな殺されていく。 そんなビリーの生き方は、その高笑いに象徴される態度も含めて苛立たせる。 悪党にも愛すべき悪党とそうでない悪党がいるが、自分の中では愛すべき悪党にはならず。 好戦的なビリーは死ぬべくして死ぬ人間だけど、ドク、チャべス、少年らビリーに付いて行った人間が哀れで、ビリーから離れて敵役に回ったパットの方にむしろ共感できる。 [インターネット(字幕)] 6点(2014-03-18 20:38:53) |
595. バウンド(1996)
《ネタバレ》 レズビアンという設定で濡れ場もあるが、ケバくてあまり魅力が感じられないのが残念。 マフィアから200万ドル横領しようとした男が殺されるが、その金を二人が横取りしよう計画しての攻防戦。 罠に嵌まって追い詰められたシーザーの暴走ぶりが真に迫っていて、緊迫感のある展開に結構引き込まれる。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-03-16 21:01:24) |
596. ヤングガン
《ネタバレ》 アウトローの群像劇はそれなりにおもしろいのだが、肝心の主人公に好感が持てない。 ビリーは人を殺すことに躊躇がなく楽しんでいるようで、新入りのくせにボス気取りで生意気なキャラも鼻に付く。 あくまでもグループのトラブルメーカー、はねっかえり的末っ子というサブ的な扱いならしっくりくるキャラ。 リーダーとして仲間がついていく器量とは思えない。 ドクやディック、チャべスらのほうが魅力的に映った。 敵役だけど六人のヤングガン相手に戦った老雄ロバーツの猛者っぷりもカッコいい。 ビリーを愛すべきならず者と感じるか感じないかで作品全体の印象が違ってきそう。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-16 11:58:32) |
597. トレインスポッティング
《ネタバレ》 どうしようもない薬中たちの青春グラフィティ。 ドラッグには縁のない人生を送ってきたので共感はできないが、別世界を覗き見るようなおもしろさはある。 不気味な禁断症状の幻覚にも軽快な音楽が疾走感を醸し出す。 泥舟から抜け出すように仲間を裏切って逃亡する主人公。 ラストで堅気になる決意を表すモノローグに、棘のようなものを感じて余韻を残す。 「そうやって平穏に暮らすのさ。寿命を数えながら」 自分たちをクズとしか見なさない、世間の一般常識から外れない人たちへの皮肉も込められているようで。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-03-10 20:26:26) |
598. 不思議惑星キン・ザ・ザ
《ネタバレ》 小劇場で公演されるシュールな不条理劇を彷彿させるようで最初は苦手な映画かと思ったが、当時のソビエトで作られた背景を頭に入れた上で見直してみると内容が深い。 体制批判や皮肉が散りばめられていて、それを独特の世界観でユーモラスに表現している。 寓意に満ちた作品は好みじゃないけど、このぶっ飛んだ世界観にカルト的な人気を呼んだのもわかる気がする。 なんとも間の抜けた挨拶や歌など、真面目にふざけた不思議な味わいのある作品。 初めは呆気にとらて、後からじわっとくる感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-04 19:15:57)(良:1票) |
599. 旅立ちの時
リバー・フェニックスのスター性が十分にうかがえる。 ただ、ストーリーが少し物足りないので、泣くところまではいかない。 弟があまり出てこなかったが、家族のつながりを出すならもっと絡みがあってもよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-02-28 21:30:16) |
600. コレクター(1965)
《ネタバレ》 日本にも似たような監禁事件を元にした濡れ場やヌードを売りにした映画が出ているが、こちらは名匠ウィリアム・ワイラーのサイコサスペンス。 一方的に愛を強制する犯人と何とかして脱出しようとする被害者の心理戦に焦点を当てている。 犯人は愛する女性に執着するストーカーのようなものかと思えばそうではない。 ラストを見ればその女性でなくてもよかったということで、まさにコレクター。 これでは被害者女性がとことん救われず、犯人の罪の深さが際立つ。 でも、こういう奴って罪の意識はまったくないからタチが悪いし気持ち悪い。 ヒロインがそれほど魅力的じゃなかったのは残念。 [DVD(字幕)] 6点(2014-02-15 11:58:05)(良:1票) |