621. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
《ネタバレ》 強烈なメイクですね(トゥイステッド・シスターかと思いましたよ・・・・)。ただ、その外見のケバさとは裏腹に極めてシリアスなストーリーでした。後半ラストにかけて、急に展開が早くなり、ちょっと強引にまとめたかなという気はしました。 途中で、トミーの思い出話をしているヘドウィグが「Tommy can you hear me?」と言った時に、ついTHE WHOのロックオペラ「TOMMY」を思い出してしまったのですが、ここから役名を付けたんですかね? [地上波(字幕)] 7点(2006-07-09 16:44:58) |
622. 六月の蛇
モノクロ画面、降り続く雨、熱演する黒沢あすかと雰囲気は良かったです。しかし、出てくる男達が神足裕司にしても塚本晋也にしても余りにも生々しくて、まるでこの作品を見ている自分の姿を映し出されているような感覚に襲われ、非常に嫌悪感を感じてしまいました。 [DVD(邦画)] 4点(2006-06-30 12:56:42) |
623. カーテンコール(2005)
《ネタバレ》 予告編等を見て予想していたのとはちょっと違った作品でしたね。もっと昭和30~40年代の映画全盛時代のエピソードを取り入れた方が良かったかなとも思いました。中途半端に在日問題を絡めているので、何が主題なのか良くわからないままラストまで行ってしまった感じがしました。(まあ、下関の戦後を語る上で欠かせないテーマではあるんでしょうが。) 「チルソクの夏」が素晴らしかっただけにちょっと期待外れでした。 [DVD(邦画)] 5点(2006-06-25 16:28:53) |
624. チルソクの夏
昭和50年代の空気が甦ってきたような、懐かしい気持ちにさせてくれる作品でした。2003年公開とは思えず、当時の作品を見ているような気分になりました。 日韓の関係も当時に比べるとだいぶ変わりましたね。この作品の登場人物達もまさか日本で(実態はともかく)韓流ブームなんてものが起こるなんて夢にも思ってなかったんじゃないでしょうか。 この作品ではいろいろ当時の曲がかかるんですが、やはり「なごり雪」って名曲だと思いましたね。(イルカも出演しています。)夜の公園で歌うシーンはちょっとジーンときました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-24 19:35:09) |
625. プロデューサーズ(2005)
《ネタバレ》 久々に映画館で大爆笑してしまいました。もう、「春の日のヒトラー」(韓流映画みたいな題名ですね。)なんて凄いミュージカルを見れただけでこの作品は満点です。内容も、オカマのヒトラーは出てくるわ、ナチスの軍服を着たダンサーが鉤十字になって踊るわでぶっ飛んでます。でも、凄く良くできてるんですよね(舞台で見てみたいです)。 しかし、やばいブラックジョーク満載でしたね。ユダヤ系の主人公が、「最悪なシナリオ」とはいいながらもナチスドイツをネタにしたミュージカルを製作したり、ハーケンクロイツの腕章したり、アイリッシュの発音を揶揄したり・・・・。(最後には「わが闘争」の宣伝まで・・・・・) まあ、オカマの演出家の登場シーンは度肝を抜かれましたね(笑)もう、笑いを抑え切れませんでした。ハトの敬礼も可愛いくて面白かったし、主人公2人とユマ・サーマンの絡みもとても良かったです。とにかく見所いっぱいで最後まで楽しめる作品でした。(大勢の婆さんのダンスも中々見れるもんじゃないです。) [映画館(字幕)] 10点(2006-06-03 22:10:38) |
626. 嫌われ松子の一生
いやあ、すんげえ面白かったです!もう今年のNo.1作品と断言してもいいくらい最高な映画でした。 とにかく、誰かのせりふじゃないですが、「映画って本当にいいものですね~」と言いたくなりますね。魅力的なキャスト(中谷美紀が本当に良かったし、とにかく豪華です。)、美しい映像、すばらしい音楽と面白いストーリーが見事に融合して、本当に笑えて泣けて・・・至福の時間を過ごす事が出来ました。 悲惨な人生を描いているんですが、何故か見終わった後「人生って素晴らしい!」と思えたし、何かパワーをもらえたような気がしました。 まだ見ていない人は騙されたと思って是非映画館で見てみて下さい。本当に面白いです!(騙す結果になったら申し訳ないですが・・・・・。) [映画館(邦画)] 10点(2006-05-31 00:29:20)(良:2票) |
627. 大統領の理髪師
《ネタバレ》 朴正煕政権下の韓国を、庶民の目から描いた作品です、韓国版フォレストガンプと言ってもいい作品ですね。 ソン・ガンホのユーモラスでありながらもシリアスな演技が素晴らしく、軍事独裁政権のもとで翻弄される姿が胸を打ちました。 しかしながら、途中で出てくるスパイ摘発の場面は余りにも理不尽で痛々しかったですね(子供の拷問場面はユーモラスに描いてましたが・・・・)。まあ、南北の対立の激しい時期なので止むを得ない部分もあるんでしょうけど・・・・。 見る前に、韓国の現代史(特に朴大統領時代)を少し予習しておくとより楽しめる作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2006-05-24 12:50:58) |
628. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 見慣れた東京の光景も、外国人の視点で見るとまた違った感じになりますね。渋谷・新宿と良く知っている場所がたくさん出てくるので非常に楽しかったです。(しかし、ホテルのシーンは、最初セルリアン東急かと思ったらハイアットの設定でしたね、)この作品を見ると日本も欧米化したといってもやはり東洋なんだなと実感しますね。(それ程、デフォルメされていないので、見ていてほとんど違和感はありませんでした。) ビル・マーレーの演技も非常に味があって良かったですね。CM撮影のかみ合わなさは面白かったですね。(しかし、マシュー南は世界に通用するキャラかもしれませんね。存在感ありました。)しかし、ゲーセンの場面でブルーハーツの音楽が流れてたんですけど、何か歌詞や声が違ってませんでしたか。(原曲使えなかったんですかね?) 個人的には、ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンがホテルの部屋で日本酒を升で飲みながら、日本語字幕付の「甘い生活」を見ているシーンが印象に残りました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-23 12:38:02) |
629. リトル・ストライカー
《ネタバレ》 もう、最後に主人公の少年がマン・Uのスカウトに言ったセリフが最高でしたね。 なんか、このセリフを言うために全てのストーリーがあると言っても過言ではないと思います。 しかし、ここまでシティ寄りだとマン・Uサポから文句来たりしないんですかね・・・。 何しろ、登場するマン・Uサポが金持ちのいけすかない奴ですからね。 ストーリーはちょっと出来すぎ感もありますが、とても爽快な気分にさせてくれる作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-22 17:49:42) |
630. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 2時間15分の間、鈴木杏と蒼井優が紡ぎ出すキラキラとした世界に浸ることが出来ました。 とにかく、非常にリラックスして見る事の出来る作品でした。 あとは、いろいろな方がカメオ出演しているので楽しかったです。(ルー大柴の映画見てみたい・・・・) 巨大アトムは、この映画のためにわざわざ用意したんですかね・・・・・ [DVD(邦画)] 8点(2006-05-20 19:34:52) |
631. エレファント
《ネタバレ》 ひたすら淡々と進むストーリーと美しい映像・音楽が、事件の陰惨さを際立たせています。 仰々しいBGMや感情の描写が無い分、非常に空虚な恐ろしさが伝わってきました。 観る前にDVDのジャケット写真を見て、いろいろストーリーを想像したりしたんですが、全然違ってましたね・・・・・。 「エリーゼのために」の美しい旋律と雲の流れる空が、とても物悲しく世の中の無常さを表すかのように映し出されてていたのがとても印象的でした。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-18 13:00:52) |
632. フットボールファクトリー
まあ、フーリガンというよりはイギリスのチンピラたちの生態を描いた作品といった方がいいと思います。(サッカーのシーンは殆どでてきません。喧嘩のシーンが多いです。) しかしながら、イギリス社会の陰の部分を映し出していてとても興味深かったです。階級社会・移民問題等々、日本でも近い将来深刻化するであろう問題がところどころに見ることができ、いろいろと考えさせられます。(イギリスの監視カメラの多さは凄いですね。) [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 18:48:24) |
633. コーヒー&シガレッツ
《ネタバレ》 見ているだけで、コーヒーとタバコが欲しくなる作品でした。喫茶店で、他の客の会話を聞いているような感覚で見ることのできる作品です。で、白黒の画面とコーヒーがすごくマッチしてとても洒落てます。(本当に美味しそうです。) で、それだけだったら、別にDVDで見なくても喫茶店に行けばいいじゃん・・・ということになるんですが、この作品は出演者がまた、魅力的なんです。隣にイギー・ポップとトム・ウェイツが座って取り留めのない話をしてたり、ビル・マーレイがウェイターをしていたりしてるんですから・・・。ケイト・ブランシェットの1人芝居も良かったです。 この作品は、コーヒーとタバコを用意して、自分もその店に居るという感覚で見るととてもリラックスした時間をすごせます。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 18:46:02) |
634. ニライカナイからの手紙
すばらしい作品です。ちょっと哀しいけど、見終わった後、何かこう前向きになれる映画です。竹富島の光景がとても心を癒してくれます。 最近、手紙のやりとりは年賀状位しかしてませんが、直筆の文字の暖かみもまた良いなと、この作品を見て思いました。 蛇足ながら、この作品には郵政民営化を進める動きに対するアンチテーゼが感じられたんですけど、私だけですかね? [DVD(邦画)] 8点(2006-05-07 20:48:01) |
635. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 昔、ドラえもん等でタイムマシーンの存在を知って、一度は乗ってみたいと思ってたんですけど、結構タイムトラベルもいろいろ難しい問題があるんですね。 クーラーのリモコン一つ動かすだけで、すべての存在が消滅してしまうとは・・・・・。もしかしたら技術的にはタイムマシーンは作れるところまで来ていても、その問題があるからお蔵入りしているのかもしれませんね。 しかし、この作品はテンポが凄く良いですね。SF研メンバーの掛け合いなんかは、お笑い芸人のコントを見ているかのようでした。それが、テーマの面白さと相まってとても楽しい作品になっていると思いました。 [DVD(邦画)] 8点(2006-05-06 01:58:59)(良:1票) |
636. 亀は意外と速く泳ぐ
この映画本当に面白いです。まだ1回見ただけなんですがすぐにもう一度見たくなる、中毒性のある作品ですね。 日常何気なく見過ごしてる事も、よく見てみると意外な裏側があったりしますが、この作品はある町の様々な日常の裏側を見せてくれて、とても楽しかったです。まあ、平凡に生きるっていうのも実は結構難しかったりするんですよね。 しかし、実際のスパイもやはり地味な生活をおくってるんでしょうね(どうしてもスパイというと007とか映画に出てくるようなイメージがありますけどね。)。 [DVD(邦画)] 8点(2006-05-06 01:30:16) |
637. 戦場のアリア
《ネタバレ》 やはり音楽の力というのは凄いなと感じました。本当に素晴らしい光景が音楽によって一時ではありますが戦場に生み出された事に感動しました。(例えこの話が事実と大きく違っていたとしても、素晴らしい話であることには変わりありません。) ただ、やはりこういった交流は実際の戦争の中では許されるものでは無く、厳しい現実が彼らに待ち受けているのが非常に悲しかったですが・・・・・。 「ドイツ兵を殺せといっているあんた達より、ドイツ兵の方がよっぽど人間的だ!」という台詞が非常に印象に残りました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-01 23:50:42) |
638. ブロークン・フラワーズ
《ネタバレ》 過去の恋人を訪ねる旅に出るという設定は、非常に面白かったです。やはり、思い出の人が今何をしているのかというのは結構気になったりしますよね。そういった意味で2時間近くの間飽きずに見ることができました。 いろいろ結末を予想しながら見ていたのですが、実際は全然違っていてちょっと意外でした。ただ、こういう形のラストの方が印象が強く残りますね。 音楽もいい感じでした。 ビル・マーレイの哀愁漂う中年男の演技が良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-01 23:25:29) |
639. あの頃ペニー・レインと
《ネタバレ》 この作品は60~70年代ロック好きにはたまらない作品ですね。レッド・ツェッペリン、ザ・フー、デビッド・ボウイ、ブラック・サバス等々の名前が出てくるだけでゾクッときました。1973年はまだ生まれてまもない頃なので、当時の雰囲気を少しではありますが知ることができて良かったです。 まあ、当時のロックアーティスト達のツアーはハチャメチャで数々の伝説が残ってますが(レッド・ツェッペリンが、日本でもホテルで大暴れしてた武勇伝なんかは結構有名ですよね。)、この作品を見るとやはりいろいろ大変だったんだなと思いました。 私自身も、音楽ジャーナリズムに憧れた時期もあったので、この映画で描かれている内幕的なものはとても興味深かったです。(ファンの延長では駄目なんですよね・・・・・・) 最後の方で、レッド・ツェッペリンの「タンジェリン」が流れるシーンがとても印象的でした。(ツェッペリンはⅢが一番好きなんで・・・・) 『トミー』を聴けば、未来が見えてくる…。すごくわかります! とても爽やかな気分にさせてくれる作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-01 23:05:44) |
640. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 息が詰まるような140分でした。もうひたすら絶望的な物語がドキュメンタリー・タッチで描かれていきます。セルマ役はもうビョーク以外に考えられないという位ハマリ役で、息子の眼を治すという最後の希望のために、あえて死刑を選ぶ姿に非常に心打たれました。 映像が非常にドキュメンタリー・タッチでリアルなので、ビョークの美しい音楽に救われる部分が多かったです。ミュージカル部分が無かったら、後味最悪の映画になっていたでしょう。(もうエンディングなんて心臓止まるかと思いました。) しかし、ビョークが凄い魅力的でしたね。凄く美しいというわけではないのですが、シーンによって様々な表情を見せてくれるので、最初から最後まで惹きつけられっ放しでした。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-30 19:22:07) |