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K&Kさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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661.  ワイルド・スピード 《ネタバレ》 
-The Fast and the Furious-“速く、そして凄まじいもの”…なんかワイルド・スピードってシンプルな邦題が市民権を得てしまってるので、それはそれで良いのかなー?って。 アメリカ映画に出てくる日本車って、お金が無い学生が乗ってるか、車にこだわりの無い若いオネーちゃんがボロボロのホンダやトヨタに乗ってる印象しかなかったから、この映画でコワモテのオニーさんに、あれだけ日本車がウケてるなんて、当時はちょっと実感湧かなかったっけ。 しかも日本車らしくないケバケバしいカラーリングとピカピカのエンジン。底にネオン仕込んだ車なんて、まだ周りで走って無かったからインパクトが大きく、見慣れた国産車なのに、ちょっと不思議な文化を見てる気持ちになったわ。  このシリーズは2本ほど観ていると思うけど、1作目はたぶん今回初見。ゼロヨンというと『よろしくメカドック』を思い出してしまうけど、レースシーンは熱いしカメラワークも当時にしてはコダワリが感じられた…けど、単純な直線スピード勝負で、ニトロのタイミングで決着が着くゼロヨンでは、“走る・曲がる・止まる”が高次元なバランスの日本車の本来のポテンシャルは出しきれない気がするなぁ。でもそうでないと、最後“早いけど・曲がらない・止まらない”なダッジ・チャージャーの出番がないから仕方ないのかも。  信頼関係が芽生えたブライアンが潜入捜査官で、ドミニクが『裏切られた~』って感じたことより、ドミニクがそのまんまDVD泥棒だった事のほうが、そして“単なる泥棒と見せかけて、実は…”みたいなその先の話が無いこととか、なんか『裏切られた~』って感じ。 でもこの映画、ストーリー云々でなく、ピカピカの日本車が元気に走ってるシーンを、ただボーッと観てるだけで楽しい気持ちになれる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-13 22:10:02)
662.  スターリンの葬送狂騒曲 《ネタバレ》 
-The Death of Stalin-“スターリンの死”。邦題と日本版予告編の作りから、もっとゲラゲラ笑える作品だと思ったけど、案外、終始『ふふっ』ってなるくらいに抑えられていて、実際にあったことを割とそのまま描いている(そのままでも笑えてしまうほど雑な当時のソ連の内情)…のかもしれない。ピアニストのメモとか、急造の医師団とか、どこまでが創作なんだろう?  独裁者スターリン。もっとガチガチに自分にも厳しくしてたのかと思いきや、『さっきのコンサートのレコード持って来い!』とか、閣僚たちと遅くまで酒宴開いてて、こんなワガママと贅沢のし放題だったのかと驚かされる。 過去に何十万人も粛清され、現在進行系でバンバン殺されていく国民。そんな国でコンサートが行われてるとか、スターリンの国葬に多くの国民が参列しようとモスクワに集まってくるとか、抑圧されてるんだか自由なんだか、外からはよく分からないソ連の内情が出ていたと思う。でも、国民は簡単に殺されるんだよな。怖いなやっぱり。  勉強不足で、登場人物ではフルシチョフ(の名前)くらいしか分からず、人間関係の整理が追いつかなかったかな。 中心人物のベリヤが、粛清の中止など、国民側からすると人道的に動いていたようにも見えたけど、最後の裁判の罪状で数々の強姦罪が突然出てきて、それが本当なのか、フルシチョフらに罪を擦り付けられたのか、この映画だけではいまいち判断付なかった。“スターリンが死んでゴタゴタしたのは解った。けど、ゴタゴタに終止して結局どんな方向への舵取りに収まったのか?”が、もっとハッキリ解ればなぁって思った。  エンディングの、写真に映る人物に黒塗り加工していく様子が、なんかソ連っぽい。 子供の頃は鉄のカーテンとか言われて謎だらけのソ連だったけど、あの写真の加工のように雑な隠し方から、じわじわと隠された真実が表に出てきて、その途中経過的な作品と思えば、コメディ要素を取り入れた歴史検証映画って言えるかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-12 15:34:07)
663.  マラソン マン 《ネタバレ》 
-Marathon Man-そのものズバリだろうか?“マラソンをする男”“長時間に渡る…男”。数年前にエルトン・ジョンの-Rocket Man-が流行ったから、なんかそれっぽい雰囲気のタイトルにしたのかもしれない。  マラソンして、大学の講義聞いて、恋をしてのベーブの日常生活。一方でドクの暗殺未遂。路上の事故など、序盤からどう結びつければよいのか方向性がわからない展開が続く。ドクが殺されてからの展開、ベーブが誘拐されるシークエンスが怖い。風呂場の蝶番がミシミシ壊され、大声で助けを呼んでも止めない相手に、どう対処したら良いのかわからない恐怖。 「安全か?」「・・・安全か?」なにそれ、どう答えたら正解なの?…ってか、どっちでも拷問される怖さ。意味がわからない怖さ。歯カリカリするの痛い。チュイーン痛い。助けられたと思ったら、またあの部屋に戻される絶望感。変な汗出てくる。 助けてくれない救急車を描いてからのタクシー、変人呼ばわりしていた隣人の助け。エルザの目的。このあたり、序盤にベーブの日常が丁寧に描かれたために生きてきていると思う。そう思う一方で、ドクとベーブの話がなかなか結びつかない序盤が、映画として良く出来ているとも思えないけど。 ジーンウェイ達の最後がアッサリしていて、ちょっと駆け足感あり。でもユダヤ人街でゼルの正体がバレてからのハラハラ感は手に汗握る良い展開。  最後の「ダイヤを飲み込め」。意外な仕返し方法だけど、このダイヤもともとはユダヤ人の金歯だったから、それをナチに飲み込ませるのは、歯の拷問の仕返しとして、妙な上手さを感じた。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-06 00:26:21)
664.  バスケット・ケース 《ネタバレ》 
-BASKET CASE-グリーン・ディの名曲…じゃなくって、“非社交的な除け者”のスラング。モトは戦争で手足を失った兵士は担架(≠バスケット)で運ばなきゃいけなくて、もう役に立たないから。だそうな。ヒドい。 タイトルのモトネタは、兄ベリアルの事ズバリだし、スラングは弟ドゥエインの事も表していて、結構秀逸なタイトルだよね。  身体がくっついて産まれてしまったシャム双生児。同世代ならご存知、ベトちゃんドクちゃんが生まれたのが'81年。恐らくあの痛ましい姿を見て『よし!これだ!!』って思ったんだろうな。ヒドい。…けど、モノを作る人にはそういう発想が大事だし、ホラーなんてどう擁護したって“ヒドい!”としか言えないんだから、どんどん面白い作品を創ってもらいたいところ。  おぞましいバケモノと、血みどろの惨殺場面と女の悲鳴。セクシーなお色気だけあれば充分なB級ホラーなのに、案外ストーリーと登場人物がしっかり描けているので面白い。 主人公兄弟がテレパシーで話せてたこと。切り離されてからは兄から受信できても送信ができないとか、親が話せないベリアルを化け物扱いした背景も見て取れる。ベリアルを切り取る医者3人に獣医が入っていたり適当。兄を助け、かばい、復讐を手助けする弟。不気味だけど兄弟愛が描かれていたり、最後にホテルから落ちて、兄弟一対に戻って死ぬところとか、ちょっともの悲しくも思えて、なんかティム・バートン作品のようなファンタジックさもある。 恋人シャロンを殺しに行くベリアルの姿が、全裸のドゥエインだったりと、もしかして2重人格のドゥエインの単独犯行?とか、色々解釈もできそう。  ホテルの住人も個性的できちんと描かれて好感度高い。一方的に話しかけて一方的に去っていくオバサン。覗き見、侵入、盗みまでするオジサン。セクシーな面倒見の良い売春婦のお姉さん。奇妙な住人のせいでバタバタと忙しい管理人さん。…あれ?これってめぞん一刻?? ※めぞん一刻の方が先('80年~連載開始)でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-22 15:02:08)
665.  斬る(1962) 《ネタバレ》 
序盤から光と影の使い方が効果的。深い影と強烈な光に浮かぶ暗殺前の藤子の肌の色。 足元を反射させる黒光りする床。俯瞰から入る妾の暗殺場面の生々しさと印象的な音楽。序盤との対比で入る、暗殺後の藤子の顔。 弟を逃がすために着物を脱いで戦う佐代の妖艶さ。胸元の汗と流れ落ちる真っ赤な血。この映画は女の描き方が妖艶で美しい。  必殺の“三絃の構え”は神秘的。だけどおそらく実用的な技ではなく、相手の戦意を奪う“はったり技”だったと解釈。 控室で襲い来る主水に、三絃の構えで梅の枝を故意に斬らせ、鋭利になった枝先で主水の胸を突く(この時の技は三絃の構えではない)。もちろん信吾の剣技実力は高く、この技がなくても強いけど。 殿を探す際、広い城中を駆け回る信吾。ここでも俯瞰撮影を多用していて見ごたえがある。  ただ父との再会や、新しい主君との関係、殿が命を狙われる理由、最後の切腹と、どうにもこの映画の目玉、伝えたいことが見えてこない。 序盤以降の、ほのぼのとした家族との暮らし。優しい養父とお殿様。お転婆な芳尾はこの映画の清涼剤だけに、この路線でずぅっと行ってほしかった。 時代を感じさせない映像の美しさはかなりのもの。上映時間の短い作品なので観易いと思う。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-11-17 01:42:05)
666.  無頼の群 《ネタバレ》 
-The Bravados-“虚勢を張った者たち”…で合ってるのかな。 ジムの行動が不可解な気がした。妻の復讐相手が処刑されるのを見に来てるから、自ら手を下したい訳ではなかったようだ。4人組が逃げたんだから、復讐の良い機会だと真っ先にで追うでもなく、遅れて追跡隊に加わる。副保安官のプリモがいるのに、更によそ者なのに何故か追跡隊のリーダーみたいに指揮をとっている。  単独行動中、命乞いをするパラルを殺したときの様子から、当初の冷静さを失っていたようにも思えた。このパラルは村人だから母親が村に住んでいて、留置所では神父や母親の面会を断るけど、死の間際、聖母の名を呼び十字を切るところなんかは、タイトル回収とも言える。けど次のテイラーがどう殺されたのかわからないので、彼ら悪党たちが、どう“ブラバド”だったのか解りにくい。酒場で撃ち合いになったザッカリーを除いて(いや、国境越えてるから逮捕できないし、合法的に殺せる方向に誘導しているなぁコレ)、殺す必要のない殺しをしている。  ルーファンとの話し合いで誤解と真相が露呈する場面は、西部劇にこんなサスペンスっぽい結末があるなんて思ってなかったので、おぉ!?って思えた。う~ん…あんな良い人そうなバトラーが… ただ処刑を見届けるつもりが、ついカッとなって殺してしまい、最後に懺悔をするジムの行動もまた“ブラバド”なんだろう。 無関係なのに誘拐され陵辱されたエマが、ただひたすらにかわいそう。最後元気そうに村の生活をしてるのはともかく、ジムの見送りに参加するところとか、辛いだろうに逞しく(?)描かれていて、ちょっと時代を感じる。 一方でジョセファのように、女だてらに率先して追跡に参加するとか、製作年を考えるとなかなかアクティブだなぁ。  バトラーの焼く厚いベーコンと目玉焼きをルーファンが“ラピュタ食い”したのを観て、あまりに美味しそうだったから、ついつい私も真似してしまった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-14 17:02:59)
667.  地獄の7人 《ネタバレ》 
-Uncommon Valor-“誰にも知られていない武勇” '80年代当時、こういうベトナム戦争を題材にした、戦争アクション映画って多かった気がする。その元祖のようだ。 そして'80年代後半は、もっとリアリティとメッセージ性の強い、本格的なベトナム戦争映画が増えたので、この映画もよくあるB級アクションってイメージだったように思う。 当時私がリアルタイムにこの作品を観ていたり、映画業界の知識や当時のアメリカの背景がもう少しわかれば、また違った視点で観られたかもしれない。ランボーⅡより先に世に出たこの映画、あの名作“ランボー”を撮ったコッチェフ監督作品だったことに驚いた。名優ジーン・ハックマンに、いぶし銀のフレッド・ウォード、若きパトリック・スウェイジも見どころ。しかも音楽はあのジェームズ・ホーナーで、どこか耳に馴染みある音色を楽しめる。  当時のアメリカは、ベトナム戦争の後ろ暗さを抱え、あの戦争の理由を考えながら、それでもレーガノミクスで“強いアメリカ”を掲げ、BORN IN THE U.S.A.を愛国心の歌と勘違いさせ、静かに暮らしたいランボーを再び戦地に送り、日本をバッシングして、アメリカが1番!アメリカ人が1番!って自分に言い聞かせて、立ち直ってきた時代。 仲間のために孤立無援で戦う七人だけでなく、マクレガーを助けて捕虜になったフランクの活躍の両方が、原題に掛かっているんだろう。 戦争に負けた事より、勇敢に戦った当時のアメリカ人と、家族や仲間のために武器を取る今のアメリカ人。俺たちはいつだって勇敢に戦うんだぜ!って自分に言い聞かせてる、そんな映画。 でも、この邦題がB級臭を強くしてるし、私も先にランボーⅡを観ていたので、当時は観終わった感想もコレと言ったものがなく、まぁ、同じような映画だなぁ…って感じだったっけ。あんまりベトナムっぽくない風景だなぁ。とか、火薬大げさ過ぎだなぁ。とか、銃撃戦に緊張感無さ過ぎだなぁ。とか、ヘリコプター使いまわしだなぁ。とか…そんなにお金は掛かってないのは観ての通り。  今回、無難に観終わったと思ったら、最後のセイラーの踊りを観ていて涙が出てきた。え?なんでここで泣いてるんだろ? セイラーの踊りは、下手じゃないけど際立って上手いワケでもなく、ある意味、滑稽な踊りにも見えるんだけど、劇中死んでしまうセイラーが、自分のやりたいことを全身で表現したようなあの踊り…なんかうまく書けないけど、感情の奥から涙が出たよ。 この映画を当時未見の人が、わざわざ今から観る価値があるのかは解らないけど、私は再見して良かった。
[地上波(吹替)] 5点(2021-11-14 00:34:38)
668.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 
-A Star Is Born-“スター誕生”タイトルまま。 無名のシンガーが、突然人気ロッカーのステージに上げられて、ぶっつけでデュエット。トントン拍子にツアー同行して、アンコールでいきなりソロ。普通ならジャックのコンサートを観に来た観客には“え?誰?”だったろうし、スタッフも“え?歌わせるの?”だろうけど、この優しすぎる世界に、ガガの圧倒的な歌唱力が説得力を持たせている。  ジャックのキャラクターは、カート・コバーンの影響を受けたという。グランジとフォーク・ロックはジャンルが違うけど、 ジャックは“若くして自殺しなかったカート”だと思うと興味深い。 個人的にだけど、ニルヴァーナ辺りの'90年代後半から洋楽(ロック)のジャンルが多様化・細分化して、王道・本線を見失ってついて行けなくなり、空白の10数年を経て、レディーガガの登場に『おぉ!』って思った。 ドラァグ・クイーンのバーで歌うアリーは、実際のガガの下積み時代を彷彿とさせる。デビュー当時からシンガーとしての実力がスゴかったガガは、日本でも知名度が高かった。歌唱力より奇抜なキャラクターで取り上げられてたような気がしたけど、それでもアイドル以外の実力のある海外アーティストが日本で注目されるのは、久しぶりのことだったと思う。  邦題で“アリー/”って付けちゃったから、アリーの話とジャックの話のバランスに違和感を感じてしまうけど、人は死んで星になるって説は何も日本だけの表現じゃないようだ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-07 12:11:42)
669.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
-Quantum of Solace-“慰めに対する(ごく僅かな)分け前” ん~解釈が難しいタイトル。“Quantum”が敵の組織名ってことで、報酬の部分に掛かってるんだけど…今度改めて考えよう。 前作の直後も直後。ホワイトを捕えて移送中のカーチェイスから始まる、なんとも痺れる展開。カーチェイスの後に続くオープニング曲もカッコイイ。 …なのにですね、アクションシーンになるとチャカチャカ切り替わるカメラが、ハッキリ言ってウザいんですわ。およそ2秒毎にカメラが切り替わるから、脳ミソが処理できず、せっかくのアクションの凄さがサッパリ伝わらない、もったいないカーチェイスだったわ。その後のミッチェルとの追い掛けっこ。2秒毎のカメラ切り替えに、時々競馬みたいな競技が入って、変なサブリミナル映像みたいで笑ってしまった。そんなアクションのカメラワークだから、ワンカット4秒くらい続くと“お?長いな”って思うくらい。ボンドとミッチェルがガラス屋根を突き破って落ちるシーンとか、CMではカッコ良かったのにな…。  Mがどんどん好きになる。灰皿のシーンは笑ってしまった。あとヴェスパーと恋人の写真、ボンドに資料を見せた後、背中を向けるシーンは、ワザとボンドに盗む隙きを与えてるな。向き直ってから資料に目を落とさないところとかも含めて。 最後ヴェスパーの恋人を追い詰めたあと建物の外で、字幕ではM「片をつけた?」ボンド「いいえ」M「意外ね…」と。セリフはM「彼はまだ生きてる?」ボンド「はい」M「驚いたわ…」と。こんがらがるけど、敵組織に繋がる重要参考人を殺し続けたボンドに対するMの皮肉が込められてる。頑張れ字幕。  可哀想な最後を迎えるフィールズ。親しくなったボンドに名前を聞かれて「ただのフィールズよ」って誤魔化してたけど、ストロベリー・フィールズって言うんだな。可愛い名前だけど、本人は嫌だったろう。 今度の敵の目的が水。当時は石油でなく水ぅ~?って思ってたけど、現実問題、水道民営化の波が日本にも訪れている昨今、スパイ物も国家間の軍事バランスだけでなく、国家に入り込む巨大企業を絡めてきたんだろうな。 前作に比べて、終始コマンドー並みに暴れまくってる印象のボンド。復讐劇なので仕方ないけど、ボンドらしいスマートさは欲しかった。 前作でシャワーの下でヴェスパーを抱きしめたボンドの対比で、炎に包まれてカミーユを抱きしめるボンドがカッコイイ。
[映画館(字幕)] 5点(2021-11-01 01:35:32)
670.  獄門島(1977) 《ネタバレ》 
戦後を舞台にしたシリーズだから、軍に徴用された釣り鐘のエピソードとか、復員兵詐欺とか、戦後特有の空気がいい雰囲気だ。 “獄門島”という名前、その由来、そして本家・分家の争いと、犬神家同様に怨念渦巻くドロドロした内容が想像できる。オマケに海賊の生き残りまで上陸している。小さな島で犯人が解らない殺人事件が起きてる割に、思いのほかのんびりした雰囲気で話は進んでいく。 床屋に現れる鵜飼、黙っていると不気味なのに、しゃべるとナヨっとして不気味さぶち壊し。3人娘が揃ってキチガイの役だって、いまいち解ってなくて、単に(当時の)今風な、大人の話の通じないギャルなんだなって観てしまった。花子が殺されても、残る2人とも雰囲気があのまんまだったから、なんか拍子抜けしてしまったというか、観てて緊張感が無かったというか… お小夜が一番不気味。草笛さん綺麗。与三松の弟を念じ殺したとか、恐い。本鬼頭に居座るお小夜を座敷牢に入れて狂い死なせるなんて、こんな怖い話をなぜ映像化しなかったのか。同じ座敷牢で飼い殺されてた与三松。鍵を開けられてから行方不明だったと思うけど、どこで何してるんだろう?見逃したかな?  俳句をモトにした殺人(というか死体の残し方)は、過去2作同様印象的なんだけど、金田一シリーズを現代の怪談映画然としているのは、殺人や死体の内容と言うより、その舞台となる家や村から漂うおどろおどろしい空気が大事なんだな。って思った。絵面がカラッと爽やかになったために、精一杯おどろおどろしさを演出するための、あのオープニングの不気味な絵だったのかもしれない。あと島に掛かる夕陽の上に、上手い具合に雲が掛かって、まるで鬼の目のように見えるシーンは恐くて美しい。よくあんな画が撮れたよ。  犬神家の大ヒットから、当時横溝作品の実写化が盛んだったとは聞いていたけど、まさか公開直前に獄門島がテレビドラマ化されるなんて。それで犯人を変えざるを得なかったんだろうか? 石坂金田一のシリーズ3作目にして、昭和21年の事件との事だから、犬神家の前の年が舞台。この辺り、今だったら“○○ビギニング”とか“○○エピソード0”とかってやりそうだけど、特段シリーズとしての関連性も、説明もなく物語は進む。でも最後お七に、これからどこに行くかわからないと言っているから、東京で探偵をやる以前の話ってことになる。ウィキであらすじ読んだら、金田一はこの事件をキッカケに探偵事務所を開いたらしい。けどわざわざ「探偵の経費で落とせる」ネタを入れるためだけに、この辺の筋を曖昧にしたのかな。  たぶん映像で一番印象に残るのは電線のスズメだと思う。あれは可愛い。小林昭二のフンドシ姿も素晴らしい。それ以上に公開前の“特報(トレーラー)”の短い動画の、坂口良子がトンデモなく可愛い。出番は4秒くらいだけど、You Tubeにあると思うので、興味があれば是非。
[DVD(邦画)] 5点(2021-10-03 21:46:34)
671.  陰陽師 《ネタバレ》 
当時すごく流行ってた記憶があるけど、観る機会に恵まれず、今回初視聴。こちらでの評価が低いけど、案外面白く観られた。 姿勢良くシャキッとして、物腰は柔らかい晴明。普段は滑舌良く話すけど、呪文を唱える時のボソボソ話す姿は結構インパクトが有る。ナルホドこりゃあカッコイイわ。 ちょっと不思議な晴明の住まい、瓜の中から蛇が出てくる最初の依頼が、何かほのぼのしててとても良かった。“シキガミ”とか“シュ”とか馴染みない言葉が多く出てくるけど、その辺の説明も丁寧で解かりやすい。 ニコニコしながらセリフ言う役の蜜虫とか、キョエちゃんみたいなカラスとか可愛いキャラも出てくる。最初気になってたあまりに大きな魚が、実は人魚だったとか、観せ方もなかなか上手い。 最初の晴明と道尊の戦いとか、如何にも呪術って感じで、今までにない感じが不思議で良い。だんだんゴースト・バスターズみたいな“呪”が出てくるけど、このくらいはまだ許容範囲。博雅と望月の君の淡い恋愛も、青音と親王の悲しい恋愛も、古風で良いなぁ。わら人形がボトボト落ちてくるところなんて、けっこう怖い。当時の最新技術、CGモーフィングで鬼になってしまう望月の君。最初の白塗りメイクのままでも良かったかも? 道尊が大暴れする後半からアクション多めに。ゆるりと動く萬斎と、伸びやかに動く真田のアクションはなかなか良いと思うけど、ここまで長時間派手に立ち回るとは思ってなかった。陰陽師だからもっと静かな戦いを想像してた。 まだCGがチープなのと、全体的に展開が漫画チック。俳優の力が大きいけど、緩急のテンポも心地よく、思いのほか悪い出来だとは思わなかったな。何だろう?最近ありがちなタレントのカメオ出演が無いからかな?
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-09-27 18:29:24)
672.  栄光のル・マン 《ネタバレ》 
~Le Mans~ル・マン。やはりフランスの地名でした。年数回行われる6~24時間の耐久レース世界選手権の1戦で、F-1で言えばモナコGPみたいな“耐久レースの花形”みたいな扱いだろうか? 最初の40分弱、主演俳優のセリフなし。映像を盛り上げる音楽もほとんど無し。一番セリフが多いのがサーキットのアナウンスってインパクトの強い映画。 登場人物の心情に焦点を当てるのを最小限にして、24時間耐久レースというイベントの空気感を伝えることに時間を割いていて、レース直前の街の様子、観客の動き、ピット裏の様子、併設された遊園地なんかを、時間の流れともに映されているので、まるで自分も一緒に参加しているような雰囲気を味わえる。  ポルシェ21号車のリッターが奥さんに「引退して新しい仕事を…」なんて言うから、いわゆる死亡フラグかと思ってしまった。消えかけていたレーサーの火を、選手交代の不完全燃焼からの再燃、引退撤回は、かなりアツいシーン。 さてこのリッターと、リタイアした20号車デレイニーの、車両を替えての選手交代って、同じポルシェ・チームだけど、ルール的に良いの?アナウンスでは、運転は2人が交代で、1人14時間まで、4時間以上走っちゃ駄目…とか、最初に言ってたけど? デレイニーと宿敵フェラーリの8号車スターラーの2-3位争いは熱い…ハズなのに、ポルシェ22号車ウィルソンを優勝させるための、ポルシェ・チームが勝つための“スターラーを妨害しろ”ってチームオーダーだと思うと、なんか、どうなんだろ? 余談だけど私はF-1ドライバーのR.パトレーゼという選手が好きで、'92年のあからさまなチームオーダー(チームメイトのマンセルを先に行かせろ)に腹を立てていたのを思い出した。このポルシェ・チームのリッターの扱い方が、パトレーゼに対するウィリアムズ・チームの扱い方と被ってしまう。ル・マンのルールは知らないけど、ドライバー同士の戦いより、ワークス同士の勝敗が大事なのか?と。  同類のサーキット映画『グラン・プリ』に比べたら、レースシーンは常識の範囲内かもしれない。もちろんアッチが異常、変態カメラワークなのであって、車載カメラ映像は充分に迫力があり、音響も素晴らしい。特にタイヤが徐々に歪んでパンクするシーンなんて観いて為になった。時間とともに煤汚れていく車体が耐久レースの過酷さを表現している。シーンによっては車体が綺麗になってることもあるけど、そのツッコミは野暮だろう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-09-17 14:43:13)
673.  チャップリンの殺人狂時代 《ネタバレ》 
~Monsieur Verdoux~ムッシュ・ヴェルドゥ。=ヴェルドゥさん。 これは伝わりにくいタイトルだ。調べたら元ネタはヴェルヌイエ(地名)の連続殺人鬼アンリ・ランドリュー。第一次大戦の未亡人を狙った有名な結婚詐欺の殺人犯なので、当時の欧米人だったら“あぁこのタイトルは、あの事件を元ネタにしてるのね”ってイメージが出来ただろうけど、日本で公開される30年も前の外国の出来事だし、今の私たちはもちろん、当時の日本人もほとんどの人が知らないだろうから、この、いかにもな邦題も納得がいく。  自分の墓から始まり、最初のガヤガヤした家族とテルマの家の売買から、ヴェルドゥの次のターゲット・リディア殺害に移り、アナベラ殺害を練りつつもグロネーを口説く。そして足の悪い奥さんと、子猫を抱いた刑務所帰りの娘…忙しく動き回るヴェルドゥと汽車の車輪。詐欺と言うとズルして楽に稼ぐイメージだけど、“普通に働いたほうが楽じゃない?”ってくらい忙しく見せて、そのギャップを楽しむのかもしれないけど、元ネタを知らないのもあって、観てるコッチは状況把握に忙しい。 後半の毒を誤って飲む辺りからチャップリン映画らしさが出て、他のチャップリン映画と同じノリの“わかりやすい”面白さが出てくる。 そして最後の「一人を殺せば悪党、万人を殺せば英雄。数が罪を正当化する」は、あまりに有名な言葉。 当時はかなりインパクトが有ったと思うけど、この言葉の為の映画と考えると、今では既に私たちの日常に染み込んでいる言葉でもあり、驚きには結びつかない。“私利私欲で殺人を犯したお前が言うな”感もある。  大量破壊兵器と大量殺人について言及する死刑判決の裁判シーン。「皆さんとは程なくお会いすることになる」は “アンリ・ヴェルドゥ”  “1880-1937” 第二次世界大戦の2年前に処刑された、冒頭の墓のシーンに繋がる。 メッセージはストレートだけど、頭の中で整理しないと意味が結びつかない作品で、今までのチャップリン映画とは趣が異なる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-09-10 16:45:38)
674.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
~The Phantom Menace~見えざる脅威。“prequel trilogy(前日譚・三部作)”と呼ばれてるらしい。 公開前から大々的にプロモーションをしていて、CMがバンバン流れて、ペプシのボトルキャップとかグッズもたくさん出ていたっけ。とても期待が大きかった分、公開から“なんかイマイチだった”と噂が広まり、私もタイミングを逃してテレビで観たんだよな。 スターウォーズらしくないメカ。トルーパーより弱そうな敵軍のドロイド兵。鬱陶しいジャージャー・ビンクス。あっさり負けるダースモール…私も良い印象が無く、たぶん4回くらいしか観てないと思う。今回SWシリーズのレビューを書くにあたって、EP4~6を観た流れで、改めて観てみた。  普通に見ていたら案外普通に楽しめる。2人のジェダイとか、ダースモールの美しい剣術とか、なかなか胸熱なんだけど… 政治と組織の争いの話が多く、小難しい。SWにそんな高度な話は期待していない。“そう言えば旧3部作って、ほとんど現場の話だったなぁ”と、改めて思ってしまった。一方でジャージャーが出てくるたび、いちいち面白い事をするので何かとテンポが悪い。画面がジャージャー1人になるたび“もう詰まらない事するな!ってか、出てくるな!”って思ってしまう。 難しい組織図とジャージャーの笑えないギャグ。どんな年齢層がターゲットなのか、どうにもバランスが悪い。 また奴隷のアナキンがジェダイを手助けする動機が弱いとか、ナブーとグンガンはどうして最初から仲良く出来なかったの?とか、今ひとつ掘り下げ不足でご都合主義。色々削ったりして、アナキンの幼少時代は1時間位にまとめて、後半は成長したアナキンのヤンチャ話にでもしてほしかった。 アナキンがパドメと比べて幼すぎるので、今後の展開を考えると、もう少し見た目の年齢差を感じさせない方が…とも思う。だけど母との別れを悲しむアニー坊やが、後のダース・ベイダーなんて…  アミダラが乗るシルバーの宇宙船は滑らかなデザインでレトロ感があり、大昔のSF映画の宇宙船や60年代のアメ車のよう。X-ウイングが70年代のマッスルカーのようだから、逆算してあんなデザインにしたんだろう。 レトロ感と言えばポッドレース。“レース長すぎ”と不評のようだが、モトはベン・ハーの戦車戦から着想したんだろう。往年の名画のクライマックスだけに、盛り上がると思ったんだろう。レース自体は面白いんだけど、SWらしさがあまり感じられない。あとレースに出てくるエイリアン(双頭の司会者とかカメムシみたいなのとか)が、なんかSWのキャラらしくないなぁ、別のカートゥーンのキャラみたい。  このシリーズは最後がダース・ベイダー誕生という悲しい結末だから、敢えて明るいエンディングにしたんだろう。 最後明るく終わるSWって、EP1、4、6くらいだっけ。
[地上波(吹替)] 5点(2021-09-02 00:03:27)(良:1票)
675.  悪魔の毒々モンスター 《ネタバレ》 
~The Toxic Avenger~有毒の復讐者。…なんか毒々モンスターの名前が“ザ・トクシック・アベンジャー”らしい。 邦題が良い。特に“毒々”ってところのインパクト。考えた人すごい。 むか~し、テレビの深夜映画で観た。少年を轢き殺すのが衝撃過ぎ。 母親に笑顔で見送られた自転車少年を、街の不良たちが車で轢き殺す。ルールのある殺人ゲームで、少年が死んでないから戻って轢きなおす。死体をポラロイドカメラで撮って喜ぶ…テレビで何てものを見せるんだ。軽くトラウマになったじゃないか。 罪のない少年、盲導犬、老婆と、今まであまりホラー映画のターゲットにならなかった層に対する残酷描写。 盲目のヒロイン・サラ。性格は明るく健康的でエロエロしてないのに、気がつけば胸もとがはだけてる、今で言う“隙の多い女”。 障害を持った人がお色気担当のギャップ。  『フレディやジェイソンみたいな怪人が、ヒーローのような活躍をするホラー・コメディ』だと思って観てたけど、 『バットマンやスパイダーマンのようなヒーローが、見た目も残忍さも怪人並みなヒーロー・コメディ』だった。…こんな書き方で伝わるかな。 ホラー映画でなくヒーロー物。タイトルに最近流行った“アベンジャー”が入ってるから今さら気がついたんだけど、当時まだバットマンは公開されてなくて、日本ではアメコミ・ヒーローのイメージが定着してなかったから、メルビンは日本に馴染み深いジェイソンみたいな怪人に分類されたんだろう。 邦題も“毒々ヒーロー”でなく“毒々モンスター”だし。 そう考えて観ると、メルビンはピーター・パーカーみたく事故で変身してるし、敵キャラのシガーフェイスとか、顔はんぶん黒塗りの強盗とか、ヒーロー物に付きものの個性的な悪党が出ている。 舞台のトロマビル(トロマ村。てっきりビルディングだと思ってた)は、ゴッサムシティみたいな架空の都市で、トロマ映画ではよく出てくるっぽい。  ホワイトバランスとかがカメラごとに違うから、警官の制服や空の色がカットごとに青かったり白かったり… ベッドシーンが音楽とともに終わったと思ったら、同じ音楽がまた始まって、さっき見たシーンと新しいシーンが織り交ぜになってまたベッドシーンが… 低予算なのに戦車まで出す州軍の出動シーン(同じカットが何回も)に、なんで今?ってタイミングで意味不明に入る回想シーン… メルビンたちのテントを包囲する戦車の前に、兵隊とギャラリーがまぜこぜに居たりとか… きっとピリピリしないのんびりした撮影現場で、みんなでワイワイ楽しんで作ってるんだろうなぁってのは伝わる。 この、のどかさがトロマ映画らしく、完成度が低く編集は適当。 だけど、残酷映像だけは妙にクオリティが高い。あと必要性が低いスタントシーンが多い。全体的にバランスが悪い。  レンタルビデオの普及で日本未公開だった、いわゆる“B級映画”にもビジネスチャンスが生まれた。 '84年に作られた本作も、'87年になってから奇抜な邦題で劇場公開。背徳感を感じてしまうグロ・エロ内容から、日本で突然マニアックな人気に。 『日本では俺たちの作風が売れるんだ』と勘違い(?)したらしく、急遽'89年に東京を舞台にした続編が作られた。 他のはともかく1作目は、私はけっこう好きですよ。DVD買ったとか人には言えないけど…
[地上波(吹替)] 5点(2021-08-22 15:39:40)
676.  グッドナイト&グッドラック 《ネタバレ》 
~Good Night, and Good Luck.~「おやすみなさい。そして幸運を」エドワード・R・マローがTV番組の最後に言う締めの挨拶。 現代の魔女狩りと言えるほど加熱したマッカーシズムとジャーナリストの闘いを取り上げた作品。 モノクロの渋い映像。1953年のアメリカが舞台で、序盤からたくさん人名が飛び交うので、正直置いてけぼり状態になってしまった。 番組の構成を打ち合わせ、番組を流し、出来具合を話し合い、新聞の評価で判断する。美味そうなウイスキーとダイアン・リーヴスの挿入歌がホッとさせてくれる激シブい構成。 予備知識無しで観たから、どれだけ理解できたか疑問だけど、余分な説明、私たちでもついていけるくらいの時代背景を一切省いて、ロケもなく当時のニュース映像もほぼ無く、当然娯楽性は排除して、ほぼ全編スタジオの中だけで、90分台に収めたことは、なんとも凄いバランス取りだ。 今の日本の報道番組は、何でも娯楽に結びつけてしまったり、内容よりインパクトの強さでトップニュースにしてしまうような報道が多い気がする。でも深夜のドキュメント番組とか、興味深い番組も多い。ジャーナリズム、報道番組の存在意義は、視聴率ばかりでは無いことを、忘れてはいけないね。 娯楽として楽しめる作りではないけど、駄作でもない。マッカーシズム、マローについて予備知識を入れてから観るべし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-17 22:17:41)
677.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 
~School of Rock~ロックの学校。 無職の男が偽教師になって小学生を騙して趣味のロックバンドを組むという、とんでもない映画。 最初の演奏、デューイが1人悪ノリしすぎてバンドで浮いてる。バンドをクビになる前提がないと物語が始まらないんだけど、協調性がない男なんだろうな。 そんなデューイだけど、子どもたちにコードとか教えるやり方は解りやすくて上手で、最初の協調性の無さとは、ちょっとチグハグ。子供だから素直に従ったってのもあるんだろうけど。 音楽の授業を見てバンドを作るけど、拾い上げるのはギター、ベース、キーボード、ドラム。バンドに必要な子だけなのはね。他の子も吹奏楽とかやってたんだから、バックコーラスだけでなく、上手く組み込めなかったのかな?って思ってしまう。 イギリスのバンドが多く出てきたから、イギリス映画かと思ったらアメリカだった。アメリカならブルース・スプリングスティーン&Eストリートバンドとか、ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースとかの大所帯バンドがあるんだから…でもコレやったら、最後のアンコールみたいなお遊戯や学芸会になってしまうかな。難しいところ。 実際にあの子達が演奏してるそうだから、きっと生演奏にこだわった結果だろう。本当に演奏できる子役と、演技だけ出来る子役。金髪の女の子とか可愛いけど、楽器演奏はできない子なんだな。見せ場がバンド名の発表くらいだけど、スクール・オブ・ロックを子どもたちが決めたって思うと、結構じんわり来た。 最初の授業で“あきらめろ、夢を捨てろ”って言ってたし、ウチのコがグルーピー役とか荷物運びの裏方とかだったら、親だったらちょっとガッカリかな。 S・ニックス好きって弱点を突かれて、ロザリー校長が砕けていくのが面白い。デューイが引くほど校長の辛さを熱弁する姿なんて人間臭くてたまらない。 S先生が偽物とバレて全部中止!からの最後の演奏は良い流れだけど、デューイに何かしら反省というか、後悔と改心の場面は欲しかった気がする、愛しのローズマリーみたいな。最後はみんな制服かと思ったらデューイだけ制服。まとまってるのかまとまってないんだか… エンドロールはとても楽しくて良かった。でもやっぱり、子供が主役の映画なら、最後も裏方の子たちに出番あげて!って思った。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-17 14:43:25)
678.  パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻 《ネタバレ》 
前作の数カ月後に上映された続編。こちらもあくまで児童向け作品。このシリーズに比べたら、トトロなんてアダルト向け映画だ。 …長崎に行ったお婆ちゃん、まだ帰らないんだ。って気になるけど、もう歯ブラシも食器もベッドも3人生活仕様になってる。 パンダの次は虎の子が逃げてきた。珍しい動物がいる場所として、動物園の次に思いつくのって、やっぱりサーカスかな? ベッドを舟にするとか、やっぱり子供らしい発想の解決策。小さい頃レゴブロックで遊んだことを思い出した。板状のパーツに小さい三角くっつけて飛行機とか、それに近いベッドの活用法。 トラちゃんのお母さんとか、他の動物は人語を話さない。そう言えば前作の犬も話さない。前作は中国のパンダ外交・パンダブームで作られたそうだから、もしかしてこの当時、パンダに続いて赤ちゃんトラが話題になったとか、あったのかな?世間で話題の動物だけ話せるようにしたとか。 トラ、ゴリラ、ライオン、象と強い動物がわんさと出てくるけど、活躍するのはパパンダ。暴走列車の途中からゴリラとライオンが見えなくなった。ちゃんと居るから探してみよう。  ミミちゃんの開脚倒立、真似する子多かったろうな。 というか、ミミちゃんの真似するほど、この作品当時ヒットしたのかな?ハイジやルパンと違って、この作品はナウシカやラピュタの本で存在を知ったくらいで、周りから聞いたこと無かったなぁ。 調べたら「東宝チャンピオンまつり」ってワクで公開されてた。…知らない。 ヒットしてたら、今度は水族館辺りを舞台に出来たと思う。いや今からでもどうだろう? 今はこの作品もジブリ・ブランドに組み込まれて、ぬいぐるみとかグッズとか売ってるのにビックリした。この作品からもお金の匂いがするなんて。 …って言っちゃいけないか、おかげで私もこの作品を観られたんだから。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-17 11:41:39)
679.  パンダ・コパンダ 《ネタバレ》 
完全児童向け作品だけど、作画、動画のクオリティは高く、子供だまし作品ではない。 序盤で町の住民から、ミミちゃんがお婆ちゃんと二人暮らしな理由を手短に状況説明されるので、かろうじて大人も付いていける。 お巡りさんがルパンの声で泥棒を心配するとか、今だったらもっと、これ見よがしなネタにしそうなところをグッと抑えてる感じが良い。 この世界のパンダはしゃべる。パパンダは人間の大人として、パンちゃんは幼児として。はい大人はここまで。ってところだけど、竹やぶに執着を見せるパパンダとか、会社に行くのに困るパパンダと空気読むミミちゃんとか、まだ楽しめるんだよね。 犬との喧嘩で見せるパンちゃんの強さ。「パンちゃん犬に噛まれます、どうしますか?」『パンちゃん、カタイからかまれない』パンダが硬い、強いなんて突飛な設定、大人向け作品で言うところの“反則”だけど、子供が考えた解決策としてアリで、それを説得力のある(あるか?)映像にした技術力の高さ。 同様に動物園に帰る事になったパンダたちと、ママになったミミちゃんの解決策『ウチからかよえば、いいんだよ』も、大人では思いつかない発想。檻の付いたトラックで運ばれるのでなく、タイムカード押して電車で通うユーモラスさ。 大人も最後まで楽しめる作品とかじゃ決してないんだけど、幼稚園くらいまでに観ていたら、ハマったろうなぁ。 OPの声優の名前の隣に、演じたキャラクターの絵が並ぶの。すごく解りやすくて良い。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-17 11:02:11)
680.  ハンコック 《ネタバレ》 
~(John)Hancock~ここに署名して。 強盗捕えるのに道路標識倒して、高速道路ボコボコにして、ビルも壊して…良いことをする以上に被害を出してしまう、嫌われ者のスーパーヒーロー。本人も能力があるのに、やる気がない酔っぱらい。とても面白い設定だ。 「君はクズだ」「君が問題を起こすのはさびしからだ」「ムショに入れ」レイがハンコックをプロデュースするけど、そもそもレイのプロデュース能力が未知数(大企業に一方的な提案をして断られた描写しかない)だけに、ハンコックの表面だけを捉えて適当に言ってるようにも思う。私だったら怒る。 それでも改心したハンコックが丁寧に事件を解決。警官にグッジョブを繰り返す姿は微笑ましく、大衆に認められるシーンはカタルシスがあった。ここまで充分に面白いヒーロー映画だと思う。  そもそも、ハンコックって何者なんだ?とか、あんなヒーローがいるのに、どうして犯罪組織が成立する?とか、ハンコックのせいで街がメチャクチャなのに、どうして普通にベンチで寝てるんだ?とか、大空に飛ばされたいじめっ子、普通に死ぬよな。とか、文字通り頭をケツに突っ込んだら死ぬでしょ。とか。映画だからでは納得できない事が多すぎる。 映画の世界は漫画の世界。Dr.スランプのペンギン村みたいなものと思えば、まぁ、納得できなくもない。  レイ「宇宙人なんだろ?」「隕石に乗って?」「軍の病院?」なんか失礼じゃないか?私だったら怒る。 ここからメアリーがスーパーウーマンになってて、物語が急展開する。 ハンコックが『アスホール』で怒るのに対しメアリーは『クレイジー』に切れるとか、悪くないんだけど、展開が唐突だ。 まだ1時間も経ってない。90分くらいの映画で、ハンコックがヒーローらしい活躍をした事件はたったの1件だけなのに。 ここから先は“パート2”にしておくべき話じゃないか?と思った。 残りの30分ちょっとで、もっとハンコックが活躍して感謝されるニュース映像入れたりして、クライマックスは、ヒーローらしさがネックになって解決が難しい事件を、なんやかんやで解決して終わり。ハンコックⅡに続く。で、良かったんじゃないかな。 色々悪くないのに、もったいない映画な気がした。
[地上波(吹替)] 5点(2021-08-13 17:21:17)
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