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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。37ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3228
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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721.  水俣 患者さんとその世界 《ネタバレ》 
東京は池袋『新文芸坐』にて鑑賞。 レイトショーで、しかもマニアックな作品ということで、空席が目立った。 しかも、途中退席者がチラホラ。 イビキもチラホラ。 何たることだ!! そんなら最初から観にこなければいいのに・・・ いかにも、「水俣病に関心を持っているので観に来ました。でも映画は日頃観ていません」的なノリの人達だった。 日頃から映画を観ていない人に、こんなヘビーな3時間ドキュメンタリーなんて無理ってもんですよ!  さて、作品そのものは、ただ事実を記録しただけの内容で、決して面白いとはいえない。 ドキュメンタリー作品は大好きな私でも、途中、飽きがきたほどだ。  しかし、風化しつつあるかつての四大公害問題を、ここまで分かりやすく訴える手段は他にはないであろう内容。 ほんと凄まじいし、残酷な内容だった。  仕事後にレイトショー3時間、しかもヘビーなドキュメンタリーということで、かなり疲れたが、観に来た甲斐はあった。 何しろ、とても貴重な作品なので。
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-23 08:49:48)
722.  巨人と玩具
テンションの高さだけなら一級品だが、こういったコメディタッチな社会風刺劇を増村保造監督が得意だっとは思えない。 川島雄三監督が撮ったら、どうなっただろう。 そう考えると面白い。 伊藤雄之助の演技は、本作でも素晴らしかった。 『プーサン』の様な、物静かな人物も演じても全く違和感がないのに、本作の様なぶっ飛んだキャラクターを演じても、それらしく見えてしまう。 伊藤雄之助って、やっぱり凄い。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-18 22:13:31)
723.  雁(1953)
高峰秀子の映画っていうより、豊田四郎色がより強くでた作品。 豊田四郎作品らしく、いかにも力作である。 なかなか貴重な作品なので、今まで鑑賞機会に恵まれなかったが、この度、めでたく東京は神保町にある「神保町シアター」で鑑賞することができた。 豊田四郎作品で好きな作品は、『猫と庄造と二人のをんな』と『雪国』。 豊田作品としては、その2作品に次いで良かった。 これでますます豊田四郎監督が好きになってきた。 力作が多く、極端なハズレがない。 それでいて、毒ッ気もある。  そして、何と言っても、大女優にハレンチなことをさせてしまうその実力がすごい。 『猫と庄造と二人のをんな』では、香川京子に水着を着させ、森繁久彌に脚をスリスリさせられる。 本作では、高峰秀子のオッパイ割れ目全開であった。 豊田四郎って、女優口説きの天才なんじゃないだろうか? じゃなかったら、こんな大女優たちに大胆な演出を施せるハズもない。  「豊田四郎」マイ・ブーム到来! それを予感させる力作であった。
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-18 19:38:10)(良:1票)
724.  蒼い夏 《ネタバレ》 
チャンネルNECOにて放映された作品。 映画的に評価すると、ダメダメなのだが、どうも単純に切って落とせない魅力がある。 それはメッセージ性の強さだろうか。 人を愛することの大切さ、重み、そんなメッセージがビシビシと伝わってくる。 「最愛の伴侶と、その娘のためなら何でもできる」。こんな感じのセリフが出てくる。これには心に沁みた。 ありきたりな言葉ではあるけれど、だけど、心に沁みた。 こういう素直な作品って、ここ最近の邦画にはない味で、そういう意味で、高く評価したい。 それにしても、チャンネルNECOって、こういう誰も観てなさそうな、誰も興味持たなそうな、それでいてキラリと光る部分をもった作品をたまにポツポツと放映してくれる変わりモンなチャンネルだなぁ、と感心したのだか、バカにしたのだか。  でも、どうなんだろ。 あの看護婦さん(今井陽子)、綺麗すぎやしないか? あれがブサイクな看護婦さんなら、信憑性があったんだろうけど、あそこまで綺麗でスタイルいいと、どうも光石研のヨコシマな気持ちを疑いたくなる。 大体、光石研が冴えないお父さんで、しかも良い人ってのがムリがある。 そういったリアリティが欠如しているキャスティングには非常な疑問を感じた。  映画的には欠点だらけの本作だが、だけど、愛すべき小品である。 そして、こんな作品を放映に踏み切ったチャンネルNECOも、欠点だらけだが愛すべきチャンネルである。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-15 23:34:36)
725.  ドラゴン怒りの鉄拳 《ネタバレ》 
ツッコミどころ満載で、中だるみもあるが、そんな些細(些細ではないが)なことはどうでもよくなってしまうくらい、ブルース・リーのアクションが凄い! あの動き、あれはブルース・リーにしかできないスピード感。 独特のほえ声も決まっている。音楽もカッコイイ。 これでディティール部分の演出と、ストーリーに重みが出れば、完璧なアクション映画だ。 それにしてもラストは、あの角度でピストルを撃つと、後ろの人達に当たる様な気がするのだが・・・
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-15 21:51:52)
726.  夜の河
エロチシズムを安っぽい濡れ場でみせることなく巧く描いている。 最近の邦画をみると、「とりあえずベッドシーンを入れておこう」といった安易な演出、安易なエロシーンが多く、レベルが低いと感じる。 しかし本作には、そのような稚拙で安易な演出はなく、光の加減や足袋などを映すことによって絶妙に描いている。 山本富士子と上原謙は、両者とも完璧な演技をみせてくれる。 ただし、不倫というテーマはやや苦手なので、その辺が少しひっかかった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-02 11:47:24)
727.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
本作はとても考えさせられる作品だ。 相手の女性が障害を持っている、それがきっかけで愛するようになった。 そして、少なくともある期間は、相手を本当に愛した。 だけど、やっぱり重荷に感じた。 そして別れを決心した。  ただ単純に捉えれば、好奇心で近寄った女性を、飽きたから捨てたということになるだろう。 でも果てして、そんなに単純か? 男が障害を持つ女性に惹かれたという事実、そこに嘘はない。  先まで読んで、それで付き合うか付き合わないかを決める。 確かにそれが一番賢明な考え方だろう。 でも本当の愛にそんな打算が必要か? 本当に愛しいと思ったからこそ、後先考えずに女性を好きになったのではないか?  そう考えると、この男の心情もとても良く理解できる。  かくいう私もこの男を好きになれない。 だけど、どこかで理解できる。 殊に、男女間の恋愛というものは、理屈では整理しきれない部分がある。 そういった問題を、本作はうまく問題提起している。  物事をただ一面からしか捉えなければ、ただ肯定的もしくはただ否定的な解釈ばかりが浮かんできそうだが、より客観的にこの男をみれば、何が絶対に間違っているとか、こうしなければならないとかの結論は出ないように思う。  こういったことを観る者に投げかけ、観た後にも考えさせられる。 これは映画としての、大事な魅力の一つではなかろうか。  ただ楽しければでいいといった様な娯楽作品だけを観たければ、本作は観ない方が良い。 逆に、映画から色んなことを考えさせられ、自分の人生観などと比較し、人間的に幅の広い考え方を持ちたいという人にはオススメしたい作品である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-30 00:21:38)(良:2票)
728.  神様の愛い奴 《ネタバレ》 
「ゆきゆきて、神軍」を観て衝撃を受け、奥崎謙三という人物に傾倒し、本作を鑑賞した。 しかし、あの奥崎先生は、もうそこにはいなかった。 本作の時点で存命してはいるものの、「ゆきゆきて、神軍」でみせてくれたあの気概はもうなく、奥崎先生は実質的に死んでしまっていた。 ラストのインタビューシーンが、それを如実に物語っていた。 奥崎邸を訪れ、奥崎先生カムバック!と、奥崎先生本人に必死に訴えかけるも、奥崎先生は、「血栓溶解法」と称し手首を振るだけ。 もう何を言っているのかわからない。 どんな変人も歳には勝てないのだ。 体も衰えるが気概も衰える。 そして、ますます世から離れていき、やがて誰からも理解されなくなる。 「ゆきゆきて、神軍」は、そういう意味で、もっとも良い時期に撮れた作品だと思う。 奥崎先生のキチガイぶりと、世の中の接点とかがギリギリのところで存在していた。  本作の時点では、残念ながらその接点をみることはできない。 奥崎先生は、手首を振るだけだ・・・   それにしても過激な内容だった。 スカトロシーンあり、アナルファックシーンあり、嘔吐シーンあり、オカマプレイあり、SMあり。 こんなん必要だったのか?? 奥崎先生が素晴らしいのは、その思想と信念が一つ芯が通っていたからであり、それをカメラに映したからこそ、「ゆきゆきて、神軍」は素晴らしかったのだ。  本作の変態AVまがいの部分については、不要ではなかったか? あんな変態シーンより、せめて意味が分からなくても良いから、奥崎先生の語りをもっと見せて欲しかった。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-27 11:26:53)
729.  女はそれを待っている 《ネタバレ》 
前半はベルイマン作品らしい苦悩に満ち溢れた内容で、気分はかなり落ちる。 それでもベルイマン作品ならではの映像にひきつけられた。 そしてラストは、ベルイマン作品らしいまとめ方で、何かを世に問うような問題提起をしつつ、だが単なる暗い話に終わらせずに、希望の持てる部分を残して、作品に幕を閉じる。 この辺の配分が実に絶妙で、とても巧い。  話としては、とても皮肉にみちた内容である。 子供を望まない女性には子供を授け、妊娠を望む女性は流産を繰り返し、順調に妊娠していた女性には最後の最後で死産、という無慈悲な内容。  だが、子供というものは天からの授かりものであり、産まれるか産まれないかは、人知の至るところではない。 そういった現実の厳しさ、自然の法則の残酷さをベルイマンは観る者に訴えかけてくる。  人間の誕生の神秘、どうにもならない運命、自然の摂理というものの力、そういった要素がふんだんに組み込まれた作品である。 これは現代にも通ずるテーマであって、人工授精や代理母などの、現在進行形な社会的問題にも十分参考になる内容であった。  真面目な作品であり、重苦しい側面もある作品だが、ベルイマンの生命の誕生という問題に対する真摯な考えが、とてもよく伝わってくる作品だ。 中絶などを安易に考えている人間にとって、何よりもタメになる作品かもしれない。  学校の性教育、特に避妊や中絶などをテーマにした授業で、この作品を生徒たちにみせると良いような気がする。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-27 01:03:06)
730.  ナビィの恋 《ネタバレ》 
沖縄のリアリティが欠如した見掛け倒しの沖縄映画が多い中、本作は中江裕司監督によるさすがの出来栄え。 特に、登川誠仁が登場するのが凄い。 しかも重要な役だ。 登川誠仁、その人を知らない人は、まずこの映画の良さを理解するのは難しいであろう。  単純でありがちなストーリーだし、途中意味もなく挿入されるミュージカル調の外人演奏は邪魔でしかない。  しかしながら、西田尚美の露出度、村上淳の控えめな爽やかさと、キャスティングに関しては、なかなかいい線をついてるように思う。 沖縄好きの内地の人間にとって、沖縄の離島で島の女性と恋し、そのまま結婚して島に永住というストーリーは、ただそれだけで魅力的である。  比較的沖縄に深く傾倒したナイチャーなら、感情移入できて楽しめるはず。   そしてナビィの駆け落ち。 これでこそ駆け落ちだ! これでこそ60年越しの恋だ! 本当の恋をしたら、家族のことなんて考えちゃあいられない。 それが本当の恋というもの。 あそこで男と島を出るのをやめたら、おそろしく都合のよい甘っちょろい作品になっていただろう。 そういう点でも、非常なほどのリアリティを感じて秀逸。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-23 22:54:06)
731.  闇の中の音楽 《ネタバレ》 
ベルイマン作品としては異色作。 何故なら、爽やかにハッピーエンドなので。  ただし、随所に暗い影もあるにはある。 例えば、冒頭でいきなり盲目になってしまう青年。 射撃練習で、かわいい子犬が近くにいて、それに近づいたために、弾に当たってしまう。 それが災いして、盲目の人に。 これ自体はものすごい悲劇で、いかにもベルイマン。  だけど、その後が違った。 彼には、若くて美しい女性がそばにいた! 何たる羨ましいこと。 しかもその女性は、その男に献身的。 そして最後は見事に結婚・・・  と、およそベルイマンらしくない爽やかな展開。 だけど、美しい映像はベルイマンならではのもの。 少女はとても美しいし、映像美と爽やかなストーリーで、とにかく癒される。 マイナーながら、なかなかの良作だった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-19 06:51:28)
732.  めんどりの肉
なんだかコレ面白いぞ!! 掘り出し物をした気分。 細かいことを言えば、多少無理な部分もあるが、全体的にとてもよくできたストーリーで、スピーディに楽しく観ることができた。 少なくとも、そこら辺の有名フランス映画よりは面白いし、よくできている。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-14 22:54:16)
733.  雪崩(1937)
1930年代の邦画としては素晴らしい出来。 何より、セリフの一つ一つに含蓄があるのが良い。  例えば、「現代において幸せでいるためには、他人の不幸を見ないようにしなければならない。」なんて、実に的を射ている。 あまりに痛烈すぎて、こんなことに同意してしまうと、周りから冷たいと思われるかもしれないが、生きていく為には必要な割り切りでもあり、偽善者ぶって否定したところでそれは嘘になる。 自分がいかに幸せな状態にあったとしても、他の人間は幸せとは限らないわけで、全員が全員幸せなんことは実社会であり得ないのだ。 それを見事に言い表したセリフだが、こういった歯に衣着せぬ痛烈な風刺的セリフが、本作では沢山飛び交うのである。  1時間程度の短い作品であるが、処世術の様な、実にためになる印象的なセリフがそこかしこにあり、何度も観れば人生勉強になるかもしれない。 そういう意味で、本作は実用的な作品であり、また、純愛とは何かをテーマにした恋愛劇でもある。  ところで、助監督に本多猪四郎や黒澤明の名があるのが興味深い。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-13 22:50:19)
734.  ミー・マイセルフ 私の彼の秘密 《ネタバレ》 
六本木にて鑑賞。 題材が「オカマ」と「記憶喪失」という、いかにもタイ映画なラブストーリー。 自分の好きになった男が記憶喪失で、記憶喪失になる前は、実はオカマだった・・・という内容。 内容的にはありがちで、陳腐なものだが、まとめかたがとにかくうまい。 後味がとても良く、観た後にすっきりできる作品である。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-05 15:11:30)
735.  殿方ご免遊ばせ
フランス映画のことを「理屈っぽい」とか「難しい」とか言う人がいるが、たぶんそういう風にいう人はフランス映画をあまり観ていない人だ。 本作を観れば、そんなフランス映画に対するイメージは間違っていることに気付くはず。 本作は、とてもスピーディで、明朗で、バカっぽくて、楽しくて、単純だ。 主演のBBことブリジット・バルドーは、やっぱり可愛い! キュートという言葉がまさにぴったりである。 そこにきて、完璧なスタイル。 腕も脚も細くて綺麗なのに、何故だか胸が大きい。 そして色白金髪。 BBを目当てで鑑賞したのだが、十分に満足できた。 ただし、この頃のBBは少し子供っぽすぎるかなぁ。 ゴダールの『軽蔑』辺りの頃の方が、色気とキュートさのバランスがとれているような感じがする。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-02 22:07:38)
736.  恋愛日記
トリュフォーの自伝的シリーズである“アントワーヌ・ドワネル”ものを除けば、トリュフォー作品の中では一番面白かったかも。 何故かっていうと、本作には“トリュフォー的ヌーヴェル・ヴァーグ”の残り香がプンプンと漂っていたから。 次から次へと女をナンパし、いとも簡単にベッドに落ち着く。 だけど、そこには深い意味はなく、ただ男として衝動的に動いているだけ。 話としてはただそれだけなんだけど、ヌーヴェル・ヴァーグ作品における秀作と同じように面白い。 最後に寝て、全てを知ってる女を演じた女優が一番魅力的だった。 主人公の男が最後に寝た女性に相応しい。 オープニングとエンドロールに出てくる水色の文字も特筆もの。 ネストール・アルメンドロスによる映像も、言わずもがな素晴らしかった。  本作には、フランス人女性のスレンダーな美しい脚が沢山登場する。 これは理屈ぬきに、見ていて楽しい。 足フェチの男性諸氏には是非オススメしたいフランス映画だ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-01 21:23:31)
737.  メモリー ~君といた場所~
先を読めないタイプの私でも、完全に読めてしまうくらいベタベタなタイ式ラブストーリー。 前半はCG全開でアクションがあり、やたらにうるさいキャラが登場して日本人にとっては厳しいギャグを連発したりと、映画館から途中退出したくなるほどの苦痛ぶりでした。 しかし、中盤からピュアなラブストーリーものへと変化します。 この変化の仕方がすごいのです! 日本映画にはないギアチェンジの急激さ! これはこれで面白いです。  日本やアメリカやヨーロッパといった映画大国の方程式を良い意味で覆すストーリーの転換ぶり。 これでこそ、わざわざ六本木まで観に来た甲斐があったってもんです。 前半の雰囲気と後半の雰囲気がまるで異なり、まるで二本立てで映画を観ているかのようでした。  前半はとにかくうるさくてギブアップ気味でしたが、後半はかなり盛り返します。 こういうピュアでベタベタなラブストーリーって結構好きですね~。  惜しむべくは、女優さんの方がイマイチだったことです。 主演俳優がかなりイケメンだっただけに、少しバランスが悪かったかなぁと。 まあ、これは女性に対する好みの問題でしょうけれども。  タイ式映画を手軽に楽しむには最適な作品だったと思います。 変に力まずに楽しく観ることができました。 なかなか映画好きでも東南アジア作品って観ている人が少ないような気がします。 タイはエンターテインメント大国で楽しい作品も多いですし、レベルが高い作品も多いので、もっと皆さんに観てもらいたいです!
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-28 21:20:21)
738.  裸足の伯爵夫人
本作には沢山の「俗物」的な人物が登場し、彼らはことごとく嫌悪の象徴として描かれています。 しかしながら、本作自体が俗物的であるのが何とも皮肉で、致命的であります。  それは人間に例えるならば、他人を非難している割には、その非難している人物そのものが非難されるべき人物であるかの様な状況です。  しかしながら、俗物的な作品であったとしても、それが面白いか面白くないかということとは別問題です。 本作は、脚本的にかなり楽しめました。  時間軸が交錯し、後半になるにつれ、物語ぐんぐんと引き込まれていきました。 最後もなるほどな~、と納得できましたし。  古き良きアメリカ映画は単純に楽しむことができさえすれば文句なしですね。 テクニカラーによるカラー映像も美しかったですし。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-28 08:41:06)
739.  風の前奏曲 《ネタバレ》 
全体的に散漫な印象。 一番印象的だったシーンは、女性との出会いのシーン。 トラン・アン・ユン監督の作品を思わせるような美しいシーン。 花がひらひらと舞い、水の上に落ちる。 アジアならではの透明感あふれるシーンで、とても良かった。 しかし、こういったシーンはこのシーンのみで、他には全く出てこない。 それに、この女性とのロマンスも投げっぱなし状態。  クライマックスの対決シーンは手に汗握る興奮をおぼえたものの、タイの政治的な問題にまで手を広げているので、最後が間延びしてしまっている。  ただし、タイの歴史を学べるという点ではとてもいいし、タイ映画ならではの雰囲気が出ていたのは良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-14 17:15:40)
740.  告白(1970) 《ネタバレ》 
高度に政治的で過酷なドラマ。 超がつくほどの力作。 最後までみるのに相当な体力を要した。  冒頭から続くイヴ・モンタンに対する尋問シーン。 拷問とまではいかないものの、限りなく拷問に近い尋問だ。 この描写が何とも独特で良い。 残酷な描写を、大げさにハリウッド的に見せるのではなく、リアルで細かくネチっこく見せてくる。 独房の中で立ち止まることも許されず、ずっと歩けと言われる。 想像しただけでも辛い。 そして寝ていいと言われても、あっという間にたたき起こされる。 こりゃきつい。 ご飯をくれても、すぐに取り上げられる。 ひどい。 こんなシーンが1時間以上もリアルに綴られ、主人公同様、観ているこちらも体力を奪われていく・・・  イヴ・モンタンの迫真の演技も光り、ただならぬ作品に仕上がっている。 ただ、楽しい作品という表現は適切でない気がする。 ただただ凄くて過酷な作品なのだ。 そういった作品をどう評価するか。 それはとても難しいし、評価の分れるところだろう。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-13 22:38:21)
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