61. シッピング・ニュース
結構期待して観たせいか、なんか少し物足りない。原作を読んでいないということもあるが、色々なところが説明不足のように思える。しかし、主演のケビン・スペイシーをはじめ芸達者なキャストが揃っているので退屈はしない。島の風景や海の色を切り取る空撮も素敵。 6点(2002-06-22 22:19:42) |
62. 息子の部屋
淡々と。ただ、淡々と描くその姿勢がいい。大袈裟でなく、引き過ぎず。静かなシーンが多いので、台詞の一つ一つが深くこちらまで届く。観終わっても悲しい気分を引きずってしまうのが、ちょっと辛いけど。 6点(2002-06-08 19:32:58) |
63. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 よく出来ている。言われるまで観客は絶対幻覚に気づかない。気づいてからの幻覚との戦いも見事である。が、ストーリーの根幹部分がよく言えば無難、悪く言えば平凡な描き方で引き込まれない。脚本自体は秀逸。ただ、作品賞をとるほどのインパクトも感動もなかった。 6点(2002-04-29 21:51:13) |
64. カンダハール
ドキュメンタリータッチでありながら、ヘリからパラシュートで義足が降って来るというシュールな虚構を取り入れることにより、事実よりもより一層生々しく“アフガニスタンの現実”が伝わってくる。内戦の悲劇を一歩引いた視線で捕らえ、淡々としかし目を逸らすことなく描く。この映画が9・11同時多発テロの前に撮影されたものであり、テロゆえに注目を集めたことも観客は忘れてはいけない。話題にして終わり、という扱いは許されないはず。 6点(2002-02-09 22:10:41) |
65. ショコラ(2000)
典型的な御伽噺。めでたしめでたし。でもチョコはあまり美味そうに見えなかったな。それにしても、最後にちょっとだけ出てきたカンガルーは、娘の空想だと思ってたから不思議だった。 6点(2001-09-08 11:22:12) |
66. PLANET OF THE APES/猿の惑星
ティム・バートン・・・。期待してたのに。あ~あ。お猿の中ではケリー・ヒロユキ・タガワ演じるゴリラのクラルが良かった。 6点(2001-08-04 20:54:25) |
67. エル・ドラド/黄金の都
こういう映画の常で善人と悪人がハッキリしている。その中で気になったのは、コルテスが悪人であるがワルモノでなかった点。インディオの呪術師なんかより彼の方がよっぽど悪いと思うけどなあ。悪党が魅力的に描かれていないとエンターテイメントは楽しくない。そんなことより、ヒロインが妙に肉感的だった(「ノートルダムの鐘」のエスメラルダ以来久し振り)。いや、それはイイんですけども。 6点(2001-06-24 21:38:54) |
68. スターリングラード(2001)
エド・ハリス渋すぎ。主人公より格好いい。それにしても、あのラブシーンは余計だ。 6点(2001-04-30 15:46:24) |
69. レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅
レスリー好きとしてはいい点をつけてあげたいんだけど、ちょっと今回はね・・・。かなり甘くつけてこの点数が精一杯でしょう。衰えたのかなあ、レスリー翁も。次回作に期待っつーことで。 6点(2000-12-15 13:59:51) |
70. スペース・カウボーイ
全体的にしまりのない印象を受けた。特に後半、完全に「アルマゲドン」しているので面白くなさが頂点に達してしまった。あんな芸達者集めてるのに、期待はずれ。 6点(2000-12-05 10:53:39) |
71. 白くまになりたかった子ども
筆書きみたいなやわらかい描線のほんわかしたアニメーション・・・。かと思いきや、結構重い内容ですよこれは。人間であることを完全に捨て去ることを望む主人公。子供を取り戻すことに全力を尽くすが,いざ取り戻したら鎖で繋ぐ両親。帰すべきだと分かっていながら,帰す事を頑なに拒み命をも失う母熊。う~ん、重苦しい。イヌイットの神話を元に、舞台を現代に移していますが,その必要性はなかったんじゃないかな。アレが昔ながらのイヌイットの村であったって、何の不都合も無かろうに。さて、全篇における花というべき存在は,山の精霊です。「まんが日本むかしばなし」のまぬけなお化けと水木しげる描くところの細密画風精霊の合体のような独特なスタイル。オープニングと劇中に登場する左右に走り抜けるアホみたいな精霊が、たまらなく素晴らしい。動物の姿を次々にとり続けるなど,アイディアも秀逸。精霊だけでも一見の価値あり。そして、全篇に流れる音楽。民族楽器を絶妙に取り込んだ見事なものに仕上がっています。 5点(2004-08-21 19:27:22) |
72. マスター・アンド・コマンダー
いくら何でもあの三十路士官候補生の扱いは酷過ぎるんではないだろうか。そこがあまりにも印象が悪いので、作品全体の評価まで下げざるを得なくなる。ガラパゴス諸島も、出てくる必然性があるのかないのか伝わってこない。ウミイグアナとガラパゴスウミウを出したかっただけか?しかし、あのシーンで軍医が興奮するのだけは如実に理解できる。落胆も理解できる。ガラパゴス行きたい。 5点(2004-07-14 22:49:16) |
73. ロード・オブ・ザ・リング
劇場で観れば迫力に呑まれたかもしれないが、テレビではそこまでのインパクトがない。感じたのはやたらと長いということだけ。途中で「早よ終わらへんかなぁ」と思うのは作品に魅力がない証拠ではないのか。映像も、ホビットとドワーフをどういう風に小さくしたのかは凄く気になるけれども、他のCG処理は興味を引くほどのものが無かった。それにしてもホビットは弱いな。屁のつっかい棒にもならん。お陰でガンダルフ爺様が逝ってしまったではないか。しかし次回作の宣伝には爺様も出ていたような気がするな。死んでないのか?原作を読んでないからどうだか分からんし、気にならないといったら嘘になるな。こうやって続編へ引っ張るのか。越後屋、お主も商売熱心なことよのう。 5点(2004-02-11 22:06:17) |
74. 陰陽師Ⅱ
全国300万人の巫女フェチの皆様、および500万人の女装マニアの皆様、お待たせいたしました!野村萬斎、舞います!舞います!そりゃあもう、観てるこっちが引いてしまう程に!それまでの展開がアレでワヤになったような気がしますが、考えてみれば元々大したストーリーでもなし、惜しくはなかったのでしょう。脇役連は前作同様ど~しょもないヘタクソだし。なんか一部エロ臭いし。中井貴一はトンガリ帽子被ってるし。で、全篇通して苦笑率が極めて高いです。ず~っと、苦笑い・・・。 5点(2004-02-07 21:31:29) |
75. HERO(2002)
刺客にせよ剣士にせよ、呆れるほど強そうに見えない。スピードがあるのはいいのだが、動作毎の力が感じられない。人間が空中を飛び回る映画に現実的な立ち合いを期待するほうが無理というものだろうが、もう少し何とかする方法は無かったものか。それから、突きにいく途中で剣先が波打ってたのも相当間抜けである。中国の刀剣についてはよく知らないが、日本刀に比べれば玩具に見える。いい鋼が発明される以前の話なんだろうか?そろそろ中国も香港もワイヤーに頼らない立ち合いで、中華四千年の本格的アクションと取り戻すべきではないのか。ドラマも反復が多すぎる。少し、くどい。にも関わらず、長空だけ明らかに扱いが少ない。せっかく時代劇でも滅多に見られない長物を使ったチャンバラなのにあれじゃあんまりだ。残剣と飛雪の部分を3分の1くらい彼に回してやれば良かったのに。始皇帝が善人ぶっているのも、なんかアレだ、不自然だ。それにしても、マギー・チャンは綺麗だね。チャン・ツイィーには悪いが、埋めようのない差があるようなないような。 5点(2004-01-25 18:22:52) |
76. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
芸は細かい。が、大味。月光に当たった部分が骨になるチャンバラなんかよく出来てるとは思うけど、このストーリーじゃ・・・。それにチャンバラが長すぎる。もっと海賊であることを活かした進行を考えるべきではなかったか。ゾンビ映画じゃないんだ!とゆートコを見せてほしかったなぁ。褒めるとすれば、ジョニー・デップが輝きまくっていたのが、唯一の好印象であるな。三枚目な海賊がバリバリにハマってた。すました顔して間抜けなのがヒジョーに良い。沈みゆく船で入港してくるシーン、あれは爆笑ものだ。 5点(2003-12-14 21:37:54) |
77. ターミネーター3
続編っつーかパロディ臭い。男性ストリップの所で☆サングラスをかけるところはバカ映画のノリだし、警官に止められたTXがおっぱいを大きくするところはパクリポルノみたいだし。にしても、TX弱いなぁ。ヘリ如きにやられんな。それでも最新型か?メカニックがヘボだったのか?シュワルツネッガー知事が車を殴るシーンはストⅢ3rdのQが車ぶっ壊してるみたいで可愛い。でも、昔に比べると大分しぼんだねぇ、知事。空気が抜けたようですね。先生は風船ですか?ラストは色々あるけどまあ好きにしてちょーだいって感じだったなぁ。まだ続編あるの? 5点(2003-12-06 22:33:18) |
78. TRICK トリック 劇場版
出来が良くない。評判の割にはこの程度かぁ~、という感じ。ミステリーとしてはあまり上等の部類には入らない。「トリック」なのにトリックがへっぽこ過ぎる。オチも実に弱い。最初から最後まで常に説明臭い。ただ、細かいところで面白いところはいっぱいあった。上田のウルトラマンポーズとか、「人という字」のところとか。ドラマを観ていないので分からないけれど、ああいうのはお約束として入ってるのかな。 5点(2003-10-22 20:28:40) |
79. 壬生義士伝
テーマであるところの義や家族愛について異論は全く無いが、なんかこう、入っていけない。新撰組の羽織の色が黒赤なのはひょっとしたら理由があるのかもしれないが、時代考証はアレでいいのか?北辰一刀流とかいっていたが、「鶺鴒の尾」やらないし。近藤は牛鍋(豚肉に見えない)やらメロン(瓜ではあるまい)喰ってるし。薩摩隊に斬り込んだのに、相手は誰も示現流で斬りつけないし。細かいところまで言えばきりが無いのでやめるが、いくらエンターテイメントでも最低のラインは守ってほしい。鉄漿やら眉落しやらまでするのは女優の「現代的評価における美しさ」を減損することになるので求めないけれども。それに随所で光るミスキャストもイタかった。最たるものは大久保一蔵!殺意すら覚えるだめっぷり。「独立少年合唱団」の二人もなんかどうでもいいような存在だったし。それから、中井貴一も切腹前が長すぎ。序盤の演技が台無しだ。 5点(2003-06-15 15:20:42) |
80. 裸足の1500マイル
まず、邦題に難あり。3人とも靴はいてる。裸足ちゃうやんけ。内容はポスター見て、ちょっと紹介文を読んでしまうと筋が全部分かるくらい直球。しかし、これは実話であるので重い。個人的な見所としては、追跡人が格好いい。彼は一言も喋らない方がもっと格好良かったと思う。 5点(2003-06-06 21:18:56) |