61. 刑事コロンボ/仮面の男<TVM>
《ネタバレ》 他作品とは一風かわってハードボイルドタッチで楽しませてくれます。なんと言ってもCIAが出てきます。コロンボの家も盗聴されてしまいます。これによりカミサンが蝶々婦人のファンであることが分かります。ラストはあっけないですが時事問題を巧く活用し、まぁ及第点でしょう。疑問が二つ。ラストのジョークと、CIAの部長が『奥様は魔女』のラリーと同一人物なのかということです。警部、教えてください。 7点(2004-03-28 19:12:09) |
62. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 コロンボ唯一の未解決事件。ドラマとして秀逸です。特に最後のダイヤモンド氏の「2ヶ月間は頑張ってみせる」に対しコロンボが「それがいいでしょうね」とグレースをチラッと見ながら言うところは、観ているこっちも「そうしてよ。警部」と頷いてしまいます。この作品、古畑でもコピーされていましたが、それだけ印象深いということでしょう。警部、見逃してくれてありがとう。 7点(2004-03-28 14:13:51)(良:1票) |
63. サボテン・ブラザース
いやぁ~、実にくだらない作品を創ってくれたものです。笑いあり涙あり。日本人のセンスでは、ここまでオバカな作品はできないでしょう。いやいや、ちょっと待ってくださいよ。おるおる、日本人でもスリー・アミーゴに対抗できる人が。バカボンのパパ。『ん~、これでいいのだ!』 7点(2004-02-22 00:15:49) |
64. 刑事コロンボ/野望の果て<TVM>
《ネタバレ》 『あなたを逮捕します』コロンボのこのセリフで終わる作品を長年捜し求めていました。以前テレビ放送で観たのですが、どの作品か忘れてしまっていたのです。それをついに発見。いやぁ長年の胸のつかえが取れました。作品の出来としては上の下ぐらいでしょうか。ラストは溜飲が下がるのですが、殺人直後の電話がどこから掛けられたものか、もっとはっきりと分かるような気がするのが減点材料ですかね。警部、愛車の調子は良くなりましたか? 7点(2004-02-21 22:02:39) |
65. 刑事コロンボ/意識の下の映像<TVM>
《ネタバレ》 ロバート・カルプの3回目の犯人役。犯人の名はバート・ケプル。こってるじゃないですか!コロンボの見所の一つに追い詰められた犯人の対応がありますが、本作はそれは異質でした。うろたえるでもなく、開き直りもしない。彼は自分の理論によって、立証されることになった罪には興味が無く、その理論が正しかったことが証明されたことに、純粋に喜び、興奮しています。やや哀れなラストでありました。警部、してやったりですね! 7点(2004-02-08 16:59:09) |
66. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
《ネタバレ》 コロンボの犯人像は2種類に分類される。一つは『祝砲の挽歌』『別れのワイン』のように尊敬できるタイプ。殺人犯を尊敬するのは変な感じであるが、言い換えれば感情移入できるタイプ。もう一つは『2枚のドガの絵』『自縛の紐』に代表される嫌な奴である。そしていずれにせよ、この傾向が顕著であればあるほど、名作と評価されている。さて本作はどうであろうか。犯人役はロバート・カルプ。この人、コロンボシリーズに実によく出てくる。また、嫌な奴がよく似合う。てことは名作に分類されてもおかしくないのだが、少々詰めが甘い。まず殺人の動機がはっきりしない。もう一つは最後の電話である。通話記録を調べれば、あの電話がスタジアムの専用ボックスから掛けられたものでないことはすぐ分かるはず。よい役者、よい題材だけに少々残念である。ところであの試合の結果はどうなったんだろう?警部、教えてくださいな。 7点(2004-02-08 15:12:51) |
67. 許されざる者(1992)
久しぶりにイーストウッドを観た。弱々しく年老いていた。往年のタフさは見る影も無いが、やっぱりカッチョエエ!一旦敵にやられるが、不屈の闘志で逆境を跳ね返し、見事本懐を遂げ、最後に決めゼリフ!ダーティ・ハリーのパターンである。でもそれがイーストウッドなのだ。がんばれ、イーストウッド!! 7点(2004-02-01 19:15:10) |
68. タワーリング・インフェルノ
マックィーンが最高にかっちょええです。エレベーターをヘリで吊り下げて地上に下ろした後、車に何事も無かったように乗り込む姿、次から次へと難題が発生し、ため息をつきながらも解決していくのは彼が最も似合うでしょう。 7点(2004-01-17 23:45:42) |
69. オデッサ・ファイル
《ネタバレ》 『全ての報道記者に捧ぐ』原作の巻頭に記されたフォーサイスの言葉である。フォーサイスの作品を読み漁ってた当時大学3年の私は柄にも無く新聞記者になろうと思った。残念ながら理系だった私の学校に新聞社からの求人はほとんど無く、それは夢に終わった。つまり原作はそれほどの名作であった。本作は原作ほどのリアリズムは無いものの時間の制約のある映画では止む無しか。確かに万事うまく行き過ぎているが、ミラーの執念と、オデッサの不気味さはそこそこに表現されていたように思う。尚、原作発表時には、ロシュマンは発見されていなかったが、その後アルゼンチンで逮捕された。その足の指は原作で書かれていた通り凍傷で何本か落ちていたそうである。 7点(2004-01-11 19:38:40) |
70. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM>
《ネタバレ》 別れのワインと同系統の話。ラストの車での暖かみのある会話、被害者が嫌な奴等、似通った点が多い。コロンボは相変わらず優秀で、多分最初に事故現場に行ったときから何かあると思ってた様子。本作の見所はラストもさることながら、オープニングと白装束を作るおばちゃんとのやり取りかな。しかし警部、宗教って恐いですね。 7点(2004-01-10 20:54:49) |
71. ターミネーター2
『ターミネーター』の成功で名実ともにハリウッドのトップに立った、シュワルツェネッガーとキャメロンが1とは比べ物にならないほどの予算を投入しただけあって、1よりも面白い。液体金属で構成された体は自由自在に変形でき、一切の情を持たない新型ターミネター。漫画『寄生獣』を彷彿とさせる。確かに1より面白いのだが、ドラマを増やしたため、1のとき感じた『最後はどうなるねん?』という恐怖が、『どうやって倒すねん?』というある意味、先の見えた期待に変化してしまったところが残念である。 7点(2004-01-05 23:06:47) |
72. ターミネーター
得体の知れない圧倒的パワーを持つものに、理由も分からず追いまわされる主人公。ただ逃げ惑い、絶望の淵に追い込まれる。だがやがて、意を決し、捨て身の反撃に出て相手を倒す。考えてみれば、スピルバーグの出世作『激突』と同じストーリーである。スピルバーグは追跡者を敢えて露出しないことで恐怖感を演出してくれた。逆にキャメロンは、ターミネーターの強さを徹底的に見せることで『激突』とは、異質の恐怖を観客に与えることに成功している。どちらが、より恐怖感を増幅しているかについては、甲乙つけがたいが、思い比べてみると、初見においては、『激突』のそれが、若干優っているように思える。だがそれは、決して『ターミネーター』を否定するものではない。『激突』には『激突』の、『ターミネーター』には『ターミネーター』の恐怖がそこにある。 7点(2004-01-05 22:16:17)(良:2票) |
73. JFK
二十世紀最大の謎の一つをテーマにした作品。つまるところ、この映画をオリバー・ストーンの勝手なひとりよがりの推理の発表会と見るか、巨悪を眠らせないために、彼が放った痛烈な警告と見るかは、人それぞれであろう。この暗殺を扱った映画ではなく、『ドキュメンタリー』を見られる日が来ることを望む。 7点(2003-12-22 23:44:52) |
74. コレクター(1965)
育ってきた環境、考え方の違い、現在の状況から決して受け入れあうことの無い男と女。男は一方的な愛で女にも自分を愛するように求める。でも、絶対に男の想いが成就することは無い。男は、心のどこかで気づいていながらも、それを認められない。救いようの無い、絶望と恐怖、そして狂気がそこにある。彼の館には棺だけが増えることだろう。 7点(2003-12-21 13:29:14)(良:1票) |
75. 刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM>
《ネタバレ》 この作品は配役がいいです。ロンドン警視庁の部長も、執事も、楽屋番も、犯人も、それに最初にちょっとだけ出てくる駐在さんもいい味を出してます。ラストの罠はちょっと反則かなと思えますが、まあいいでしょう。蝋人形館の主人だけはコロンボが飛ばしたのに気づいてたようですが・・・。しかしロンドンに視察に行かれるとは。警部、あなたって本当に優秀な刑事なんですね。 7点(2003-12-14 13:25:08) |
76. 麻雀放浪記
私は映画化されると聞いて即小説を一気に読んだ。一から四まで。本作は一の映画化であるが基本的には小説に忠実だったと思う。さて映画であるが、坊や、健、徳さん、達、虎・・みんなキャラが立っていた。麻雀というどちらかといえばマニアックで閉鎖的なゲームを題材にしているが、実は戦後の庶民の強さ・したたかさがよく表現されている。 7点(2003-11-30 22:37:28) |
77. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
ラストのコロンボの罠が見事です。美しい渓谷と相まって爽快感を与えてくれます。あぁ、それにしてもあの葉巻吸いたいなぁ。 7点(2003-11-30 16:15:48) |
78. ミシシッピー・バーニング
《ネタバレ》 ジーン・ハックマンの凄まじいまでの存在感に圧倒される。実際に起こった事件を元に創作されたとはいえ、フィクションであると理解していても、黒人に対する迫害には正直言って嫌悪感を感じる。それを、二人の刑事の信念と魂がそれぞれ、青と赤の炎となって焼き尽くすように昇華させてくれる。ラストは爽快感のあるものとなっているが、保安官代理の奥さんの『私はこの家で生まれたのよ。ここで死んでいくのよ』というセリフに結局は何も変わらないという、ある種の達観した絶望感が感じられ、この映画をより一層締めている。秀作。 7点(2003-11-27 23:19:50) |
79. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM>
《ネタバレ》 コロンボの名推理が冴えます。名推理過ぎてちょっと無理があるんちゃうの?と思えます。指輪を見た時からってちょっと、あなた。横でみてたの?まあ、他ならぬ警部のことだから、あたしゃ黙ってますけどね。それにしても警部、ビリヤードが上手いのは知ってましたが、ゴルフもとは。隅におけませんなぁ! 7点(2003-11-24 19:51:09) |
80. エクソシスト
ホラーというよりオカルト。その後オーメン等のキリスト対悪魔をテーマにした作品に絶大な影響を与えた記念碑的作品。カラス神父が切ない。彼のファーストネームがデ(ダ)ミアンなのは偶然か? 7点(2003-11-22 17:32:56) |