Menu
 > レビュワー
 > 港のリョーコ横浜横須賀 さんの口コミ一覧。4ページ目
港のリョーコ横浜横須賀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 118
性別 女性
年齢 41歳
自己紹介 前回アクセス(H30.11月)から2年ぶりに再びアクセス。
なかなか時間がないものの、地味〜に、たま〜に、映画は観ているのですが、、何故か映画鑑賞よりレビューを書く方が時間がかかる不思議…
簡潔に論理的にまとめる能力が欲しいです(泣)

<採点基準>
10  :生涯のベストムービー。理由は様々だが愛してる

9 ~8 :かなり大好き。純粋に面白い。好き!

7 ~6 :なかなか良い、悪くない。云わば平均!

5 ~4 :微妙、消化不良、苛々。あまり好きではない

3 ~2 :見たことをひたすら後悔、後悔、後悔

1 ~0 :滅多に出ないが出たら最後。永遠にさようなら

これからもよろしくお願いします!

令和2年10月10日

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
初見時は18歳(若っ!!)だった私も、気がつけば、二度目の観賞は10年という月日が経ちました。 当時の私には、自堕落な私生活・私性活を送るブリジットに、まったく共感することが出来ませんでした。 10年経った今でも、自堕落かつ直情的な彼女に共感することは、確かに難しいです。  しかし、この年齢になったからなのでしょうか、今の私は、ブリジットの心情を理解することは出来ました。 孤独な夜の物哀しさ、変わらぬ日常の安心感と欠乏感、周囲との環境差による軋轢。 「年齢がすべてではない」と分かりつつ、言い聞かせつつも、生理的・本能的に感じてしまう「限界=女としての価値」。 昔、誰かが言いました、「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」と。 これほど本作に調和する言葉は、他にありましょうか? 「妙齢」「女性としての価値」など気にもしなかった若かりしあの頃とは違い、いつの間にか様々な形で「自分自身」に気づかされるのです。 増えていくのは、歳の数と、無駄な経験と、ため息の数と、体重ばかり…という現実に。  しかし、ブリジットはそんな輩にも笑顔を向けて受け流します。 哂われ、どやされ、蔑まれても、ブリジットは本心を顕にはせず、笑って、時にはシニカルさも持ちつつその場をやり過ごします。 彼女が自分自身を受け容れているのだ…ということに判った瞬間でした。 強さでもあり、優しさでもある。 そんなブリジットの長所に惹かれる男性がいるのは、頷けます。 ただ、あんなイケメンや高スペックの男性がブリジットのような女性を好むのは、現実ではかなり確率が低いとは思いますが。  本作は完全にターゲットが絞られており、決して万人向けではない作品です。 その点は大きく採点に加味されたため、この点数と致しました。 『妙齢』に達し、経験だけが増えてしまい、かつては感じ得なかった孤独、苦しみ、焦りに苛まれた女性たちを慰む為に創られた作品…と言っても過言はないでしょう。 「自己憐憫」「自己陶酔」「現実逃避」という効能を有した本作は、心の処方箋そのもの。 人によっては過剰摂取が癖になり、薬物中毒に陥るほどの危険性も孕んでいるかもしれませんので、用法用量にはお気をつけ下さいませ…
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-31 14:14:40)
62.  スクリーム2 《ネタバレ》 
つまらなくはありません。 でも「面白いか?」と問われたら、悩む所です。 シリーズの続編作品が一作目と比較されてしまうのは常ですが、スクリーム・シリーズの場合、 1の完成度も満足度も高かっただけに、尚更そのハードルは上がってしまうのでしょう。  単純に『犯人探し』の点においては、前作に引き続き最後まで飽きさせる事はありません。 (共犯説は薄々感づいてはいましたが) 犯人の動機も、「浅はかでだがサイコ的」と「古典的」の両方が使われていて、バランスは良いです。  では、本作と前作の決定的な違いは何か? それは『主人公のシンディの行動』の違いだと、私は思いました。  1作目のシンディは、様々な意味で「被害者」でした。 実母がレイプされ殺されたり、何故か自分が狙われたり、その所為で多くの友人を亡くしたり、 果てには彼氏がサイコ殺人犯だったなんて、これは悲劇以外の何物でもありません。 元凶はシンディの母なんですけどね。 だから、娘であるシンディは完全にとばっちりを喰った訳で、直接的に彼女が要因で人が死んだ訳ではありません。  しかし、本作ではシンディ自身の行動に依って犠牲者が出てしまいます。 親友の殺害シーンなどは、まさにそれではないでしょうか? せっかく二人で逃げおおせる事が出来たのに、シンディの軽率な行動で親友は死んでしまいます。 彼氏に関しては、シンディの過去を鑑みると、判断が難しかったと思います。 これは彼女を責められません。 ですが、1作目と比べても、彼女が『被害者である割合』が本作では圧倒的に落ちているように感じました。 その辺りが、2作目におけるパンチの弱さだったのではないかな?と思います。  ただ、それを許せてしまうのは、ゲイルとデューフィーの恋の行方の功績でしょう。 本来ならシンディの負のオーラで重苦しい雰囲気になってしまう本作も、彼ら二人のお陰で心に安らぎをもたらしてくれます。 その意味で言うと、本作はホラー要素以上に恋愛要素・人間模様にスポットを当てていたのかもしれません。 ホラー映画としては物足りなくもありますが、続編と認識した上でストーリーやキャラクターを楽しむのであれば、 十分に満足の行く仕上がりになっているのではないかな?と思います。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-08 17:06:41)
63.  山形スクリーム
今まで「芸能人で同じ誕生日の人、居る?」と尋ねられれば、必ず「竹中直人!」とちょっと自慢気に答えていました。 芸達者で才能に溢れ、個性的でインパクトのある人物だったから、結構好きだったんです。 でも、今後は差し控えようと思いました。 それがこの映画の評価です。  余談ですが、試写会の時、斜め後ろに誰かが座った気配がしたので振り返って見てみると… なんとご本人でした。 スクリーンの中の人と殆ど違いがなく、ごく普通の出で立ち。 あわや、私がスクリーム@六本木
[試写会(邦画)] 3点(2010-12-08 12:52:36)
64.  僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 
巷で「猟奇的…の”前のお話”」などと話題だった本作。 その所為か、当時は先入観無しには見れそうにもありませんでした。 よって、公開当時からかなり時間が経ち、先入観も話題も薄れた今年に観賞。  序盤、雨の中を二人で踊るシーンには魅せられました。 「おぉ!!これは、もしかしたらもしかするぞ…?」とワクワクしたものです。 しかし、徐々に尻すぼみになり、無理矢理な展開が多くなり、最終的には物足りない印象に落ち着いてしまいました。  『チョン・ジヒョンにスポットを当てる』事に重点を置きすぎていると思います。 彼女を写すカメラが彼氏目線であることは分かりますが、これでは彼女のプロモーションビデオです。 いや、確かに彼女は美しいし、私も大好きだけどね… 逆に言えば、それでも飽きずに見れたのが凄い。 彼女の魅力の賜物でしょう。  ラブストーリーとしては、そこそこ面白いのかもしれません。 でも、なんだか薄っぺらい印象を受けてしまいました。 確か「猟奇的な彼女」が「僕の彼女を紹介します」のアンサームービー?とのこと。 だとしたら、彼女のワガママ、自己中、ツンデレ的要素を本作では少し変えるべきだったと思います。 猟奇的…では、彼女の言動の「原因」と「結果」があるから観賞者は納得出来たのです。 それを本作でも同じような彼女像を作り出してしまったら、彼女は単なるワガママ女に成り下がってしまうのです。 それが残念でした。  それにしても、韓国警察のモラルの低さに唖然。 他の映画を引き合いに出して申し訳ありませんが、これでは「殺人の追憶」で描かれている何十年前と大して変わらないじゃないですか(呆)
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-08 10:43:39)
65.  ザ・リング 《ネタバレ》 
サマラたんに、一言モノ申~す!!  ダメだよぉ~~!!! テレビから出る時にあんな早く出てきちゃあーーー!!! しかも、出た後にプチ瞬間移動も使っちゃダメでしょおおおお!!! あそこが山場なんだよ、今夜が山田くらいヤマなんだよ! それを、おま、ダメだよおおおおお!!!!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。  ・・・・うん、分かってる(´・ω・`) 分かってるよ、サマラたん。。。 ここはアメリカだもんね、日本じゃないもんね。 日本版みたいにゆっくり出てきたら、出て這いずってる間に銃で撃たれちゃうもんね。 ごめんニョ、サマラたん(´・ω・`)  でも面白かったですよ、そこそこ。 あ、スミマセン。 「そこそこ」とか言ってたら、サマラたんがComeー Maybe Comeーですね、わかります。
[映画館(字幕)] 6点(2010-12-07 21:38:30)(笑:1票)
66.  キス&キル 《ネタバレ》 
監督が「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティックだったので、 少なからず期待していましたが、期待外れに終わりました。  とにかく「設定が雑」の一言に尽きると思います。 本作にラブストーリーとアクションの要素が含まれていることは、タイトルから想像するに難くありません。 しかし、それにしてはスパイとしての彼の行動や背景の描写が稚拙過ぎます。 見栄えの良いアクションシーンのみを羅列して「僕スパイ!(キリッ)」と言われても、説得力は皆無。 凄腕スパイどころか、全然使えないと感じました。  ただでさえ多いスパイアクション分野なのだから、本作は比較対象の広さをもっと自覚すべきだったのでは? 差別化を図る為に他のスパイ映画よりも「夫婦愛・家族愛」をメインにしているようだが、 その辺りも深化のさせ方が中途半端。 「面倒な近所付き合い」も「夫婦関係」も「義両親との関係性」も、 殆どが登場人物たちの口から語られているのが問題だと思います。  あと、ご近所さんやお友達との関係性が希薄な為、 途中からは誰が寝返っても誰が味方でも大して驚かなくなりました。 そもそも、アメリカの郊外であんなに派手なドンパチを繰り広げていたら、もっと大事になっているでしょ? その辺りのご都合主義は映画にありがちですが、本作は「そもそも雑な作り」なので、ご都合主義も受容し難くなります。 無駄な爆破やアクションシーンに時間を掛け過ぎだと感じました。  そして最後は、究極のご都合主義で幕を下ろします。 語るに値しません。 本作の登場人物たちを見て私がつくづく実感したのは「目の寄る所へは玉も寄る」でした。 DVDで十分でしょう。
[試写会(字幕)] 4点(2010-12-07 21:25:18)
67.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 
上映当時に一人で見に行ったよ、この映画…。 土曜の夜、周りは恋人ばっか、私は一人ポップコーンMサイズとメロンソーダがぶ飲み。 今はもう出来ない・・・あれも若さだな(遠い目)。  まず思ったのは、トビーがピーターにハマり役! 本当に冴えない、マジメが取り柄ないい人を好演しています。 トビーの無表情に近い顔が少々苦手だった私だけど、本作では逆にそれが生きている。 元の硬い表情だからこそ、笑った時や怒った時の表情がまた新鮮さを増します。 もっとも、殆どマスクに隠れて分かりませんが…。 対するMJことキルスティン。 私はキルスティンが大好きなんですが…どうすれば、あそこまでキレイに撮れなくなるのでしょうか? ちょっとショックです(;Д;) そして、よく言われているようにCGが少し安っぽい。 最後の方は、目がチカチカしてくる。  ストーリーは、いかにも「2の前哨戦」という感じ。 むしろ「スパイダーマンが出来るまで」です。 丁寧に説明してくれている部分が分かりやすい時も有れば、少し食傷気味にも感じる部分もある。 しかし、全体的に楽しめました☆ 私が一番好きなシーンは、やっぱりあのキスシーン! あんなキス、したくても絶対出来ないもんなぁ~♪ いや、でもしてええええ!!!! …はぁはぁ。 ストーリ構成上、仕方ないのは分かっているんですが、MJ捕まりすぎ。 キミは疫病神かい?って思っちゃうよ。  <追記:2010年の私から当時の私へ> 8年経った今でも、相変わらず一人で映画を観に行ってるよ… ポップコーンのサイズも、相変わらずMだよ… 更に、アイスクリームも仲間入りだよ… ゴメンね、8年前の私。 当時は「2○歳くらいじゃ、きっと結婚したり子供がいたりして、映画なんて一人で観に行く余裕は無いんだろうな~」なんて言っていたのにね… 当分、一人で観に行く余裕はありそうだよ、良かったね、泣いてなんかいないからねっ!!
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-22 18:47:08)
68.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
う~ん。 私もかなり厳しい家庭に育ったけど(あそこまでじゃないが)、要は彼女たちは自由が欲しかったのでしょうね。 音楽、ファッション、恋愛、全てに対する自由。 しかし、それは到底無理だと分かりきっているし、親が怖いし傷つけたくないから行動に移せない。 唯一、姉妹の中でラックスだけは自分に自由に生きる。 他の姉妹たちもそれを羨ましく思うものの、行動には移せない。 しかし、ラックスも結局は何も残らなかった(グラウンドで一夜を過ごした結果がすべてを表現してる気がする)。 そして絶望=死だったのでしょう。  姉妹たちが庭の樹を守ったのは、樹が彼女たちの心の壁と同じ意味を持っていたからで、全体的に映像がぼやけているのも彼女たちが心の全てを見せない、という意味でもあるのかも・・・と思います。 結局は、彼女たちのみぞ知るってトコなのかな。 乙女の気持ちは誰にも分からない、神ですらね。(5点)  <追記> 初鑑賞当時は、私もまだギリギリ10代だったと思います。 それから数年経った今、再度鑑賞して新たな視点も出てきたため追記致します。 年を重ねるとは、経験を積むこと。 すべき経験は山ほどあるが、しなくても良い経験・したくもない経験もまた多くあり、大抵それらは、本人の意志とは別に積み重ねられてしまうもの。 まだまだ若輩者の自分が偉そうに言って恐縮ですが、生きるって、とても辛いことがたくさんあります。 ラックスを始めとする姉妹たちは、それを悟ってしまったのでしょうね。 年を重ねれば、見たくもない物を見なければならないし、知りたくもない事を知らなければならない。 ただ自由になりたいだけ、あるがままの自分でいたいだけだとしても、時は残酷で、それを許してはくれない。 10代とは、所謂モラトリアム。 自殺賛美ではないのでご注意頂きたいのですが、彼女たちは、薔薇のように散る様も美しくありたかったのでしょう。 花の命は、いつだって短すぎるのです。 それが美しくあればあるほどに。  私は、今この時に再鑑賞してよかったと思います。 もし過去数年のあいだに鑑賞していたら、私も自分の心を揺さぶられてしまいそうです。 この映画を、初めて怖いと思いました。 よって、点数を7点に変更します。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 21:46:29)(良:1票)
69.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
人を愛し愛されたいと言う誰もが抱く感情を、 松子は人一倍強く持ち、大切にし、それに従うまま生き抜いた。 何度騙され裏切られても、彼女は愛する事を決して止めず、 転んでも決してタダでは起きず、どん底からでも這い上がっていった。 それでも人間とは弱く儚い生き物。 かつては愛に生き抜き、どんな逆境や不幸のどん底でも笑顔を絶やさなかった彼女が、 最後の数年はその影など跡形も無く、絶望の果ての諦めに佇んでいた。  しかし、彼女の死に際の行為は、かつての教師たる影を匂わせる。 「未来を担う前途ある若者たちに、自らのように道を踏み外して欲しくない」 「一寸先は闇。 だからこそ、時間を無駄にせず懸命に生きて欲しい」 これも彼女なりの一つの愛であったように、私には感じられた。 そんな彼女の人生の最期は、何とも呆気無い、何とも悲しい幕引き。 あまりにも救われない人生の結末と現代社会のリアルさを見せられ、 それまでのミュージカル調に明るく鮮やかな色彩が、一瞬にして闇に落ちる。  愛とは、正義とは、誠実さとは、いったい何なのだろうか。 彼女の人生を「無意味、空っぽ、下らない人生だ」と哂う人もいるかもしれない。 しかし、本当に彼女を哂えるだろうか。 幼少の頃に父親の愛情を切望していた彼女が原点だとして、それ以降も 愛を求め続けたのは、ただ単に淋しさや愛に飢えていたからではないと思う。 彼女は、ただ自分に微笑んでくれる温かさが欲しかっただけなのではないだろうか。 愛する人たちの笑顔を見れれば、彼女にとっては充分だったのかもしれない。  母のように温かく包み込み、少女のように可憐に純粋に愛でる彼女の愛は、 あまりにも大きく心地が良いため、その価値にすぐに気付くことが難しいのだろう。 失った後に初めて気がつく彼女の存在価値。 自分の中にかけがえの無い何かを確実に残していった、彼女の深さ。 心から愛した相手の心の中に自分の存在を残し、この世を巣立っていった彼女には、 それが何よりの幸せの証なのかもしれない。  鑑賞中、そんな彼女の幸せをどんどん切望している自分に気がついた。 そして終盤、なぜか涙が止まらなかった。 その後の清々しい気持ちは今でも覚えている。 「曲げてのばして」の歌が、今でもたまに私の頭の中で流れる時がある。 私の心に粋な残り方をしてくれたこの映画に、感謝の意を述べたい。
[映画館(吹替)] 9点(2009-11-24 10:05:44)(良:1票)
70.  カタコンベ 《ネタバレ》 
今からちょうど2年前。 年に映画を2,3本しか見ない友達に強く誘われて見る羽目になった映画でした。  私は、何故だか解りませんが、この映画を見てはいけない気がしていました。 おそらく、本能がこの映画に対して回避命令を下していたのでしょう。 危険すぎる賭け…いや、私には負けが見えている賭けでした。 私は遠回しに、優しく、彼女にこの映画の危険性を訴えました。 「多分だけどね、この映画はちょっと地雷があるというか… ほら、折角楽しく遊んでるんだから、気持ちが良くなる映画の方が良いと思うんだ! これは今見なくてもDVDとかで良い気がs」 『カタコンベ、大人2枚』 私の言葉は彼女には届かなかったようです…残念。  鑑賞後、劇場を無言で後にした彼女と私。 トイレに行こうと提案した私に彼女も同意し、そしてようやく口を開いた彼女が言った言葉は、 「人の忠告は聞くべきだということが、この映画から得た教訓だ」でした。 私たちは強く握手をし、さらに友情が深まったことを確認しました。  この映画は、友情・愛情への副効用が発生することがありますが、ごく稀です。 『副作用の危険性に対する挑戦』といった行為に関しても、自己責任でお願いします。
[映画館(字幕)] 2点(2009-10-25 20:54:00)
71.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
まさかSFモノがこんなに楽しいとは思いませんでした。 最後までラストが予測できず、食い入るようにして息を呑みながら鑑賞していました。  作品全体を通じて感じたのは、微妙で不気味な距離感から生まれるリアルさ。 20年以上も前の作品(私と同い年…)とは思えないほどの映像演出と迫力には脱帽です。 当時のCG技術や特殊効果を以っての出来栄えなのだと思うと、本当に制作陣には敬意を表したいと思います。  断片的に明らかになって行く”Thing”の正体は、未知なる部分とのバランスが常に不安定で、とてもスリリング。 誰が”Thing”に侵されているのかも判らず、いつ自分が侵されてしまうかも分からない恐怖。 仲間を信頼出来ぬ悲しさ、強まる猜疑心、掻き立てられる負の想像力、狂気、暴走。 彼らを纏う恐怖という空気は、果たして”Thing”によるものなのか、人の狂気によるものなのか。 極限に陥った時に人間が取るであろう行動は、非常に泥臭く生々しいです。 その人間臭さがしっかり描かれたからこそ、終盤に彼らが取る行動と決断に大きく衝撃を受けました。 彼らは、単なる英雄である事を望んだのではない。 ”Thing”に侵された現状を目の当たりにしたからこそ、『人間としての尊厳』を保ったまま死にゆく事が出来たのかもしれません。  そして、音楽が最高に良かったです。 ラップ音のように不気味で不快感な高音や、焦燥感を煽るような鈍い低音。 クライマックスでは高揚感を最高潮に導きつつ、幕引きはあくまで静かに終わる上品さ。 誰かと思えばモリコーネ。 大変納得致しました。 
[DVD(字幕)] 9点(2009-05-26 15:17:40)
72.  ヴァイブレータ 《ネタバレ》 
「人に触れたい」という欲求は「自分も触れられたい」という欲求の裏返しだと思う。 人の温もりはなぜ心を落ち着かせ安らかな眠りを誘うのだろうか。  彼女は、自らにつき纏う孤独や虚無感を払拭したかった。 まるでこの世のすべてが自分を拒絶しているように感じた時の恐怖と絶望は底知れない。 己の命など無価値で生きていることすら罪深く感じ、 死神が耳打ちをするかの如く、死の世界への誘いが聞こえてしまうのだろう。 しかし、そんな時ほど人間は弱く浅ましくなる。 死への恐怖が拭えず生への執着ばかりが生まれ、生きている事の実感を欲する。 それが「自傷行為」に帰結するのだろう。 リストカットだけではなく、本作のように過食嘔吐、飲酒、不眠などがそれに含まれ、セックスもまた然りだと思う。 人間の五感に様々な角度から影響を与えることが、すでに自傷行為なのだ。 たとえそれが快感であろうと無かろうと。  彼女は現状を打破し、自分を変えたかった。 しかし、それが自分独りの手では不可能であると彼女は悟っていた。 だから見ず知らずの男の手を借りた。 過去を何一つ知らない、今の自分だけしか知らない男を。  そして彼女は彼の手によって小さな変化を遂げる。 情緒不安定になった彼女が嘔吐し、その後男と入浴をするシーンがあるが、 その一連の流れは、まるで赤ん坊が母胎から出て口の汚物を取り、 産湯につかり、母親の腕に抱かれるまでを描いているようだと思った。 彼女が彼によって生まれ変わった瞬間、つまり「生まれ変わり」の象徴なのだろう。  胎内とも言える男のトラックの中で彼女は彼の優しさと温かさに触れ、 彼から聞く話が自分の知らない世界であることに興味を持ち始め、 最終的には苦しみながらも、自分の手で殻を破って外界へ飛び出す。 産まれたての臆病な彼女を、男は自らの手で浄化し、愛でる。 無条件に近い愛。 見返りが無いのに、惜しみなく注がれる愛。 彼女が欲していたものが手に入った瞬間だったのだろう。  しかし、彼女はだからこそ気がついたのかもしれない。 最終的に必要なのは自身の強さや自立であることを。 彼と一緒でもそれは可能かもしれない。 しかし、彼女は親離れを選択し、自立の道を独りで歩もうと決心したのだ。  最後コンビニで見せる寺島しのぶの表情が素晴らしい。 徐々に物悲しく不安げになっていくのが、なんとも美しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-18 16:54:28)(良:1票)
73.  バスケットボール・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
タイトルから連想される爽やかさとは無縁のドラッグ映画。  不快なまでにドラッグに溺れ堕ちる少年をデカプリオが熱演している。 その狂気たるや、まるで自身も実際にクスリ漬けになっているのでは?と懐疑的にさせるほどの生々しさと迫力に満ちていた。 同系のその他の映画とは一線を画した、徹底的なまでのリアル追求が残すものは、 ただひたすらドラッグに対する恐怖感と嫌悪感。  若さゆえと言えばそれまでだが、「赤信号皆で渡れば怖くない」という観念はやはり危険極まりない上に、 人生を無駄にしてしまう可能性を孕み過ぎている。 しかし、人間の心の隙間というのは、本当に脆いものなのだろう。 恐らく皆、常に思っているだろう。 「まさか自分が…」と。 そのまさかが、小さな何かで簡単に崩れ落ちてしまうことなど、誰も想像できない。 それが人間なのだろう。 それでも命ある限り生きていかなけらばならない。 一つづつ、賢くなっていかなければならないのだろう。  昨今の日本でも他人事とは言えない話題なだけに、ドラッグの恐ろしさをより多くの人に感じてもらいたい。 ダメ、絶対。  
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-17 17:52:02)
74.  海猿 ウミザル 《ネタバレ》 
予想よりも良かったが、少し中だるみ感があり上映時間よりも長く感じられた。 日常ではお目にかかれない海保という世界にスポットを当てたのは良いと思うが、 内容は続編を意識しているのが見え隠れしているため『海保入門講座』という感じ。 良い意味で分かりやすいけど、悪い意味で在り来たり感は否めない。  光っていたのは、ちびノリダーこと伊藤淳史と藤竜也。 彼らの存在が映画にメリハリを与え、良い緊張感が生まれていたように思う。 そして、特に味を出してたのはやっぱり藤竜也。 彼の存在は別格で、厳しくも情に厚い上官を見事に体現していた。  改めて驚いたのは、加藤あいの美しさ。  一時期の鶏ガラのような痩せ方は影を見せず(それでも細すぎだが)、 女性らしさとあどけなさが混同していてとても魅力的だった。 バスのキスシーンは、見ているこちらもドキドキする甘酸っぱさがあって良かった。  この映画のイチバンの見どころ、それは海保訓練生たちの身体です。 筋肉フェチ(特に割れた腹筋・引き締まったおケツ)の私にとって、 鍛えられた男たちの肉体美は最高に目の保養になりました。 本当にご馳走様です、ありがとうございました。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-17 17:03:42)
75.  オーバー・ザ・ムーン 《ネタバレ》 
初鑑賞はまだ20歳くらいの時でしたが、数年の時を経て再び鑑賞してみると感想が違いましたので、再投稿します。<2008年11月>  なんだかんだ言っても、やっぱり不倫は良くないと思います。 しかもあんな良い旦那様で、年頃の娘もいるのに。 「不倫美化映画」のように感じました。 不測の事態(妊娠)によって自分の人生や現実を悔みたくなる気持ちは分かります。 でも、結局は自らの浅はかさによって招いた結果に過ぎません。 たとえ、どれほど娘の誕生を喜ばしく幸せに思っていたとしても、 不倫という行動をしてしまったら、その想いに対する信頼度はゼロになりますよね。  おそらく彼女は、時間が止まったままだったのでしょう。 心は永遠の少女で、身体ばかりが歳を重ねていったため、ひと夏の甘い罠にかかり、 理性ではなく本能に従うまま、快楽におぼれたのでしょう。  以前のレビューを見ると、私自身も若かったなぁ…と、少々恥じ入ります。 だって、幼稚で自己中心的な行動をした主人公を擁護してますし(笑) しかもその事実を旦那様にカミングアウトなんて、最低でしょ? しかも結果的に旦那様は許してくれたし、娘とはより理解し合えてハッピーエンド。 世の中そんなに甘くないと思います。  映像は美しく役者も演技達者ばかりなので、嫌いではないが大好きではない、普通の印象に落ちました。   <以下、以前のレビュー> この映画が日本でビデオ公開のみ(遂に今夏DVD化)なんて、本当にもったいない!! 出演陣はストーリーをしっかり支える名脇役揃い。 特にダンナ役のリーヴ・シュライパーは、愛する妻と家族を想うあまり 裏目に出る行動が多々あり(娘が初○○になった時のは確かにかわいそうw)、 だけど懸命に理解しようとし、新たな一歩を踏み出そうとする素敵なダンナ様です。 対するヴィゴに惹かれてしまうダイアンの気持ちもよく分かる。 女として最も輝き、悦びを知るはずの時代を無くしてしまった名残惜しさから、 若くてワイルドで、しかも自分に気がある青年に出会ったら、 いけないと分かっていても恋に落ちてしまうよ。 自然の中で激しく愛し合う二人は、その時だけは全てが味方になったようで奇麗でした。 ただの不倫映画ではなく、家族に対する愛、思春期の子供の成長や葛藤、夫への愛、だけど”女としての自分”を、すごく丁寧にキレイに描いていたと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-17 15:21:02)
76.  Mr.&Mrs. スミス
懐かしいわぁ…去年のクリスマスに彼氏と一緒に見たなぁ~。 普段は門限が厳しくてシンデレラの如く(いや、顔とかじゃなくね) 12時帰宅していた私も、この日だけは嘘をついて彼と初めてのお泊り♪(ごめんよダディー&マミー) まぁ、間違いなくバレてるのでしょうけどね…。  その前座を飾るデートムービーとしては文句なし!! セクシーで強いアンジー姐さんに男らしくてちょっと可愛いブラピが混ざれば、 あらビックリ! 尻に敷かれる典型的カップルの出来上がり~! あれ? なんかよく見たことありますね、こんなカップル(私の両親や自分たち)。 でも、やっぱりこんな感じの方が夫婦仲は上手く行くみたいですね。  激しいラブシーンには「今夜こんなだったらどうしよ~!キャー(≧∇≦)!!」なんて 妄想全開でしたが、ご心配なく、ムードの欠片すらありませんでした。 なんせ泊まる所がなくて、河原に車を止めて野宿でしたから!!  深く考えず激しいアクションを楽しめる、まさにハリウッドの王道作品なので、 カップルなら鑑賞後の会話は盛り上がり、きっと良い感じになれるでしょう。 この映画で学んだこと。 それは「やっぱり女は強くて逞しい」という事と、 「男は意外と打たれ弱くて可愛い」ってコトでしょうか。 まぁ、気が強すぎるのは問題ですけどね! 私みたいに恋が終わっちゃいますし☆テヘ♪ 色んな意味で忘れられないクリスマスで、忘れられない映画です(TωT)  本当にありがとうございました。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-29 11:20:21)(笑:1票)
77.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
原作は未読でしたが、十分ストーリーも理解できましたし、 登場人物のキャラ設定もしっかりしていて、本当に素晴らしい映画でした。  この映画を見ると、自分の好きな人への気持ちが再確認できると思います。 迷い・悩み・不安、そういった負の気持ちをやわらげ、 純粋に人を愛することの喜びや一緒にいることの大切さを改めて感じさせてくれます。 当たり前の事が一番難しくて、でも誰もが一番求めている事なんですよね。 本当に心が温まりました。 映画のコピーどおり「好きな人に”好きです”と言いたくなる」映画でした♪  まぁ、なぜ雨の季節に戻ってきたかは有り得ない(でもステキ♪)奇跡ですが(笑)、 それでもすんなり受け入れられるのは、きっと湖や森、雨の幻想的な雰囲気があったからだな~と思います。 主人公の二人はもともと運命の糸に繋がれていたのかもしれないですが、 ただ運命に身を任せるだけでなく、お互いなりに努力しているのが微笑ましいです。 運命は、自分の手で作れるものなんだ…ということも感じられて好感が持てました。  夫婦愛だけでなく、家族愛、親子愛が描かれているのもこの作品の素敵なところでした。 主題歌をオレンジレンジが歌っているそうですが、良い意味で期待を裏切られました。 それまでは理解し難い曲が多かったのですが、この歌は映画にマッチして良かったです。  ずっと心に残る映画です。 いつか自分に子供が出来たら、家族皆で一緒に見て、 愛の大切さを分かって貰いたい…そんな映画でした。
[映画館(字幕)] 10点(2008-06-18 19:51:37)(良:1票)
78.  陽だまりのグラウンド 《ネタバレ》 
鑑賞前は、ダメ男が子供たちと野球を通じて自分を見つめ直す、よくあるドラマだろうと高を括っていました。 しかし実際はお涙頂戴でも無く、子供をダシに感動を仕立てた安っぽいドラマでもなく、治安の腐敗、殺伐とした街、エゴに塗れた大人たちなど、荒廃した世界を映し出したリアルなドラマだった。  主人公は堕落したダメ人間の典型だが、そんな自分を嫌悪しつつ、そのぬるま湯から簡単には抜け出せない様子も窺える。 これはつまり、人間の根本的な弱さと、大人に成れば成るほど堕ちた時の絶望感が大きいのだ、ということを意味しているように思う。 しかし、どんな人でも変わることが出来るはずだ。 その代名詞として、愛や子供という純粋で無垢な存在があるのだろう。 綺麗事と言われるかもしれない。 だが、こんな時代や環境を恨む事無く、真っ直ぐ懸命に生きようとする子供たちの姿を前にして、自らの荒んだ生き方をどうして恥じずにいられる? 愚かな自分でも受け入れようとしてくれている人を前にして、どうして変わる事を恐れる必要がある? どんなに小さくても、自分が変わる為のキッカを何か一つでも掴めたか否かで、その後の人生がいくらでも変えられる事を、この映画は教えてくれる。  しかし、理不尽なこの世界。 生と死の前では、人はあまりにも無力なのだという事を感じざるを得ない出来事に、言い知れぬ悲しみを感じる。 目を背けたい現実を受け止めながら進むのは辛く苦しいが、人間として大きく前進する為の大切な課程であるのだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-16 22:18:52)
79.  デビルマン 《ネタバレ》 
感性は人それぞれだけど、この映画を「俺は好きだ」と豪語した彼を・・・ 彼の感性を、私はどうしても受け止める事は出来なかった。 そして彼とデビルマン論議をしました。 3時間罵倒しあいました。 結果、彼が「確かに内容は酷い」と折れました。 しかし、私の中には大きなしこりが出来ました。 デビルマンのせいで彼との将来をよく考え直してしまったことを恨みました。 
[DVD(字幕)] 1点(2008-06-11 10:14:20)(笑:7票)
80.  殺し屋1 《ネタバレ》 
私は好きだけど、他人には薦め難い作品。  鑑賞後、思わず自分のティクビがあることを確認してホッとしてしまった。  私もMだけど(周りにはSと言われるが)、究極のMはレベルが違いすぎて感服でした。 
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-23 21:09:05)
021.69%
143.39%
297.63%
3108.47%
465.08%
51311.02%
61815.25%
71411.86%
82117.80%
91210.17%
1097.63%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS