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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  はなればなれに 《ネタバレ》 
すいません、平均下げます。全体的にストーリーに面白味がなかったです。中盤辺りでアルチュールがオディールを見送った後に近くにいた人たちにボコボコに殴られていたシーンで、劇場内に笑い声が多々聞こえてきたのですが、自分には、えっ?ここ笑うところなの?という感じで、さっぱり意味がわかりませんでした。 ただ、一つ一つのシーンを見てみると面白い箇所がいくつかあったのでそのシーンを挙げるとすると、「1分間沈黙しよう」といって無音になるシーンでしょうか。こういった斬新さも面白いですし、何よりも、アルチュールとフランツの表情が面白くて思わず吹き出しちゃいそうになりました。 あと、キスのしかたの話をしている時、オディールが「舌を使うんでしょ」と言った後にアルチュールの方にカメラが向けられた後、再びカメラがオディールの方を向いたらオディールが舌をベロ~ンと出していたシーンがありましたが、あの撮影方法が何というか、とてもレトロな感じがして妙に好きなんですよね。 それと、音楽がミシェル・ルグランということもあってか、「シェルブールの雨傘」の音楽が流れていたところもグー!
[映画館(字幕)] 6点(2006-07-17 23:53:51)
62.  ローラ(1961) 《ネタバレ》 
この映画の製作された1960年といえば、カラー映画が台頭してきている頃ですが、初恋というノスタルジックな題材を描いたこの映画には、むしろモノクロで撮ったのが正解でしょう。 この映画のモノクロ画面の面白いところは、屋外だろうが家の中だろうが、撮影のための照明を一切使わずに、全て自然光で撮っているということ。人物の表情が捉えにくいシーンもありますが、あたかも自分が実際にその場所にいて、その場で会話をしているかのような妙なリアリティーがあります。夜8時のシーンにもかかわらず、部屋の中に太陽の光が差し込んできたりしますが、そういうとこはまぁご愛敬ということで(笑)。 この映画を観たのは2回目なのですが、1回目に観たときと同様、冒頭のカフェに来たおばさんの息子ミシェルのくだりがどうも弱すぎるような気がします。そのおかげで、映画中盤でローラの初恋の相手がミシェルだと言われても、しばらくその繋がりに気づかなかったりします。 ところでこの映画、女目線で見ればハッピーエンドなのかもしれませんが、自分は男なので、最後に一人トボトボと歩くローラン・カサールを見て、どうも不公平なエンディングのように思えてしまいます。ジャック・ドゥミがこんな映画を作るわけがない。こんな理不尽なエンディングがあってたまるかと思い、もしかしたらローラは本当は幸せを掴んだように見えて実はそうじゃないのかもとか、ローラン・カサールはどこかしらで幸せを掴んでるのかも、とかいろいろ考えてみましたが、この監督の後の映画でローラの行く末を語る場面があります。何もそんなにしなくても…というほどですが。
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-07 22:47:54)
63.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
好みの問題もありますので点数は低いですが、鳥の恐怖感はすごい出てたと思います。おかげで、この映画を見終わって街を歩いてたら鳩が何羽か道端でたむろしてて思わず身構えてしまいましたよ。煙突からスズメがどっさり入ってきたところとか、最後の方で家に篭城しているところなんかは音だけで恐怖感を煽ってるから余計に恐怖感が増してきます。ジャングルジムのシーンも必見。メラニーがベンチに座ったときの写し方、ジャングルジムを背景にしたあの構図がイイ。「サイコ」のシャワーシーンみたいに主人公を画面の中心よりもややずらして、反対側の空いたスペースに何かが起こることを暗示させるショット。メラニーが学校の方ばかりを気にして後ろのカラスの集団に気づいていないところなんかは見る側をじらすのが実にうまい。バックで流れる童謡もそれとは全く対照的な平和な感じだから、それをあのカラスの大群が襲うことを想像するとゾクゾクしてきます。ところで、メラニーがイヤ~な感じの女との意見がありますが、どうもそれには共感できませんね。むしろミッチがメラニーを挑発する態度の方が目に付きます。レディに失礼なことするな!ってな感じで。リディアのような息子を溺愛する母親も凄く厭だ。「お父様がいてくれたら!」なんて最悪。けど、これらのことが最後の方になるとみんな解決してしまっているのがこの映画のいいところなんでしょうね。メラニーの勝手に人の家に上がり込むような悪戯心やミッチのメラニーを挑発する態度やリディアの嫉妬心などがだんだんと消えていって、しまいにはお互いを信頼し合うまでに発展するわけですよ。マイナス点を少々。メラニーがボートに乗ってるシーンとか車を運転しているシーンとか合成しているのがみえみえだったところ。「北北西~」もそうだけど、光の当て方に原因があるのかな?あと、エンディングがどうも納得いかない。解決しないで終わるからという意味ではなく、画面がいきなりフッと暗くなるのが絶対変。まだフィルムが残ってるみたい・・・って、そう思わせるのが狙いか?それと、ティッピー・ヘドレンがこの映画にしか出ていないのが凄く残念。いい女優だと思うんだけどなぁ。DVDのメイキング集で当時を回想しながら語っているティッピーもとても綺麗です。ところで、この映画でバーナード・ハーマンはいくら貰ってるんだ?
6点(2004-07-27 17:17:42)
64.  大脱走
「アルカトラズ~」を見てから再びレビュー変更します。 2つを比べると映画としての面白さでは本作品のほうが明らかに上をいっていると思う。看守の監視レベルはどちらも甘く問題外ですが、脱走までの過程や緊張感もこっちの方が上だし、登場人物にも魅力を感じることができるのがこの映画の良いところ。エンターテイメント性を重視した本作品だからこそあのテーマ曲も生きてくるわけで、これもなかなか魅力的。 個人的には、独立記念日のパレードみたいな“アメリカ万歳”的な雰囲気が大嫌いなので、それさえなければそれなりに秀作と言えると思います。
[映画館(字幕)] 6点(2004-07-17 18:54:01)
65.  片目のジャック 《ネタバレ》 
まぁ、復讐って言っちゃえば幾らかマシではあるんですけども、男の恨みってのは、見ていて余り気持ちの良いものではなくて、ウエスタンでよく見られる男気とか正義感とかはこの映画には全く存在せず、代わりにあるのは遺恨と打算のみ。要はただそれだけの映画って事。 何が腹立たしいかと言えば、マーロン・ブランド扮するリオがダッドの娘を妊娠させるくだりなんですが、映画後半になると情が出て来た描写はあるものの、祭りの夜に海岸に連れ出してネックレスを渡すシーンなんかを見るに、彼の中に愛情なんぞはある筈もなく、つまり、ダッドに対しての復讐故の行為と解釈できるわけ。テラスでのダッドとの二人きりの会話のシーンで、相手の幼稚な嘘も受け入れて和解に向けた気持ちで彼の家族を交えて食事をしていたと思わせておきながら、実はまだ遺恨が残っていましたというネチネチした展開。ホント気持ち悪い。 また、映像に着目しても、1対1での会話のシーンが随所に出ていましたが、ワンショット毎のカメラアングルとか距離感とかがワンパターンで構図を作ることに対しての工夫が感じられませんでしたし、食事中のフォークやイヤリングをむやみやたらに光を反射させていたところを見るに、恐らく照明に対しての意識も乏しいのではないかと容易に想像できます。 脚本に関しても、「ただのシチューよ」とか面白いフレーズはあるけども、台詞の前後の流れでおかしいところが所々にありますし、やはり、部分部分のストーリーで、後半辺りで三人のうちの一人が仲間に撃たれる場面も理由が不明瞭ですし、銀行強盗の後もリオが牢獄に連れて行かれるまでの描写も少なく、濡れ衣を着せられて抵抗するシーンくらいは描くべきなのに、その癖、余計なシーンが多いお陰で140分もの長尺になってしまっているのは編集にも問題ありと言えそうです。 とにかく、ダラダラと書いておきながら一番言いたいのは、ストーリー的な美しさが全くなかったという事。本当に不快な映画。
[映画館(字幕)] 5点(2013-04-20 15:12:14)
66.  中国女 《ネタバレ》 
壁に書かれた文字に痺れた。うろ覚えですが、「曖昧な考えを映像にし、戦わせよ」とか「明確な主張を持った少数派は、もはや少数派ではない」とか内容もさることながら、文章の壁に対する占有率だとか文章全体のスクェアのフォルムや個々のフォントの感じなど、これはもうアートと呼ぶしかなく、ただひたすら格好良い。本棚に並んだ赤い本の赤の比率、赤一色の部屋やトリコロールカラーのインテリア、4:3の画面に役者の顔を正面から捉えたショットの連続などなど、“ゴダール”を感じさせる映像のオンパレードがとにかく気持ち良いです。 台詞の内容やストーリーなどは、分かる人にだけわかればいいと思いますし、製作された時代背景はおろか、世界史の知識なども持ち合わせていない自分にとっては、耳から入ってきた内容をレビューするなんてまず無理なので、視覚的なレビューのみで打ち止めさせて頂きます。 ところで、映画の上映後に廣瀬純さんの講義が行われるということで拝聴する。 彼の解説によると、「不可能性を自ら作り出しそれを打破する映画」「赤vs緑」などと話されていましたが、映画同様の難解な講義であり理解が及ばず大変恐縮で、こうやって低い点数のレビューを綴るのもまた、情けない気持ちになってしまう映画なのでありました。
[映画館(字幕)] 5点(2013-01-14 21:02:23)
67.  スローガン 《ネタバレ》 
大筋のストーリーは特に印象に残らず、ごく普通の恋愛物といった内容。 注目すべきは、冒頭のアフターシェーブローションのCMの時点でもう既に本編に突入しているという奇想天外な幕開けでしょう。 自分はこの映画を劇場で観たのですが、フランスの映画館で流れる上映前のCMを流してくれているんだなと思って見ていたら、それも映画の一部だったというのが驚愕で、ここは一杯食わされました。 他には、ベネチアの水路を猛スピードで駆け巡るシーンがあったっけなぁ?という感じで、フィーリングの問題ではあるんですけども、自分にとってはそれだけの映画にしかなりませんでした。 何が「スローガン」なのかもサッパリ・・・?
[映画館(字幕)] 5点(2011-04-10 14:23:24)
68.  ベラクルスの男 《ネタバレ》 
自分が未熟なのかわかりませんが、どうもリノ・ヴァンチュラが主役というのが最後までしっくりこなかったような感じでした。 ストーリー上のキャラクターには凄くマッチしていて、演技とか立ち振る舞いとかは全然問題ない。ただ、映画を彩るには至っておらず、華に欠ける感じがあったように思えます。かと言って、ギャバンなら成功したかと言えば、それでも上手くいくとは思えず、要は、配役の問題ではなくストーリーそのものに面白さが感じられなかった。 簡単に言えば、緩急の“緩”の部分が約9割存在し、ここがダメ。1割の“急”の部分である銃撃戦の緊迫感だけが良かったということ。 大統領邸に入り込んで暗殺するシーンや、その後の車ごと襲撃されるシーンとか、鉄橋での銃撃戦も最後に電車に乗り込んで行く瞬間まで目が離せなくて、ここは結構良かったと思いますが、やはり残りの9割の部分が拙かったかなと。 ここは、人物描写やストーリーの中の社会情勢を描かなければならない所なのに、特に大統領を暗殺しなければいけないような、民衆が不満を持っていると劇中で言われているような悪政ぶりや近隣の住民の労苦がほとんど伝わって来ず、そこがイマイチ映画に入り込めない原因のような気がしました。 ついでといってはなんですが、BGMも決定的に古臭い。この映画、たぶん小説で読んだ方が面白いような気がしました。
[映画館(字幕)] 5点(2010-09-22 02:36:53)
69.  肉屋 《ネタバレ》 
この映画を見終って、以前にも似たようなエンディングを見たことあるなぁと記憶をたどっていたら、自分がちょっと前に観たシャブロルのあの映画にありつきました。 まぁ、この映画にも一応ストーリーはあるのだけど、どうも面白くない。 主人公の周りで殺人が連続して起きるのだけど、見ての通りの小さい村で、犯人として第三者が新たに介入してくる可能性もなさそうなので、観る側としては男の心理描写や殺人を犯すいきさつなどに焦点を絞って観ることになるのですが、特に殺人を犯した理由などは特に見当たらず衝動に駆られての犯行のようで、観る側としてはそういうのが一番タチが悪く、またレビューにも困るわけなのです。 ストーリーがなくても入り込める映画というのは何回も観てきましたが、面白く感じられる映画というのは、そこに描かれた世界観に入り込めるかどうかというのが一番のポイントとなると思います。 この映画の場合、死体の映し方が特別綺麗な訳でもなく、また、殺害方法が目を奪われるような巧妙さがあるわけでもないため、殺人という犯罪が、非道徳的な面がそのまま出てしまい、それを感じさせないほどのストーリーや映像面での面白さがないのが入り込めなかった理由のような気がしました。 ステファーヌ・オードランは綺麗だったし、最後の朝焼けの美しさは印象に残りましたが。
[映画館(字幕)] 5点(2009-03-08 15:52:05)
70.  気のいい女たち 《ネタバレ》 
クロード・シャブロルってこんな映画を撮る人だったっけ?って思ってしまうほどストーリーに面白味がない。 ところどころでバカ騒ぎしているシーンがありますが、どうもイマイチ面白くない。何でかはわかりませんが、その場の楽しさが伝わってこないんです。 それと、序盤のうちからバイクに乗って追い回す男が小さく出てきますが、こんなサスペンスの雰囲気が出る筈のシーンであるにもかかわらず、サスペンスの“サ”の字も感じられないまま時間だけが進んでいくといった内容・・・。 この男、中ほどでコミカルな一面を見せますが、そのお陰で、その後の森の中を歩くシーンが全然シマリのない画面になってしまうのです。 クールな印象を持たせておいて、時にコミカルな一面を覗かせる、というのはそのギャップが良い方に働くものですが、あの男のようにレストランでバカやった後で真顔で森の中を歩いても、やっぱりどこかミスマッチで、殺人のシーンも見ていて嘘臭く感じてしまいます。 ラストシーンも意味不明で、チョビ髭の男の存在や役柄も良くなかったし、登場する女優陣が皆個性が出ていなかったのも、ダメな原因の一つかなぁと思いました。
[映画館(字幕)] 5点(2008-10-29 00:04:15)
71.  ダンケルク(1964) 《ネタバレ》 
まず、ストーリーが全く面白くない。事実を忠実に再現したということでしょうが、話が一向に進まないのは勘弁してほしいです。 ポスターの風景にあこがれて海岸まで行ったはいいが、思い描いていたイメージは全くなく、それどころかミサイルの洗礼を受けるばかり。やっとこさ船に乗り込んだと思いきや、海上でも爆撃の嵐。再び海岸に戻ってきてもまたミサイルミサイル・・・。堂々巡りなストーリー。 この映画唯一の華(花?)、カトリーヌ・スパークもベルモンドと会って間もないうちから「あなたを愛してる」とか言い出すし、もうストーリー的な深みも全く感じられない。 劇場のパンフによると、ジャーナリスト出身の監督作だそうで、事実をありのままに伝えたいという気持ちはわかりますが、娯楽映画の要素もほとんどなく、またメッセージ性も弱いので、大筋の部分で失敗してしまってるように思えます。 枝葉なポイントで言えば、エキストラとか凄く大人数使ってたり、スケールがデカくて迫力があるところなんかはいいですし、人だかりの軍服や顔についた土の黒さ、爆発時の黒煙の黒さが印象的で、それが兵隊たちの異常心理や戦争の無意味さ残酷さを連想させるように思えました。 ベルモンドは相変わらずカッコイイですね。
[映画館(字幕)] 5点(2008-10-15 02:04:38)
72.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
戦争とかをコメディにする事が不謹慎だなどという考えは毛頭ほどもないことを前提に・・・とにかく、つまらない映画だった。 映画冒頭の、戦闘機の中にいるのは遊んでる人間ばかりというフリから始まり、愛人が会議中に電話をかけてきたり、平和を謳う看板の前で銃撃戦が繰り広げられていたり、あと93年も生きられるわけないのに真剣に議論していたり、核弾頭に跨ったまま投下されたり、キノコ雲の映像の後ろで“また会いましょう”と歌っていたり・・・といったネタが至る所に転がっているのはわかる。長いタイトルの意味など「だから何だ?」というだけのもの。 印象に残ったのは、1人3役をこなしたピーター・セラーズと、同じ場所にいる2人のキャラを1人の人間が演じていることを察知させないカット割りと編集、やたらと長いタイトルくらいか。
[DVD(字幕)] 5点(2008-02-03 02:35:44)
73.  柔らかい肌 《ネタバレ》 
オープニングの手の絡ませ方は何だよ、純愛モノだと思ったじゃねぇか。 その時に流れる音楽も妙に切なげで、引き裂かれる男女の悲しいストーリーかと思ったら不倫の話じゃねぇか。 二人が接近するのが急すぎる割に、それ以降はダラダラとストーリーが進んでいくところもマイナスポイント。 総じてあまりいい感触はなかったが、序盤から部屋の明かりのオン・オフを巧みに映して画面の印象に変化をつける手法は面白いと思った。けど、この演出も終盤には全く出てこなくなり、ラストの伏線となるかもしれないと思いながら観ていたが、全然生かされずに終わってしまい、これもやや不満。 それよりも、ニコールが男を喜ばせたい気持ちでジーンズからスカートに履き替えてきたにもかかわらず、何も言ってあげないっていうのはやっぱダメでしょ。というわけで、5点。失格。 けど、ガソリンのメーターとニコールのカットバックで緊迫感を演出するところなんか結構好きだし、後ろの荷物を取ろうとしたときのお尻のアップとか、ラストでロングコートの裾から銃がはみ出てるとこなんかは、いかにもトリュフォーらしくて好きなんですがねぇ~。
[映画館(字幕)] 5点(2007-11-27 00:28:11)
74.  アルファヴィル 《ネタバレ》 
SFの映画っていうのは、その世界観に入り込めるかどうかが評価の分かれ道になると思う。 この映画を観て「おぉ~スゲェ!」と、その斬新な発想に魅かれるか、もしくは「・・・・・」で終わるのか。 自分は「・・・・・」だった。 アンナ・カリーナやエディ・コンスタンティーヌなど、キャスティングはかなり良かったと思うが、ストーリーが意味不明で、最後の方になると白黒反転の映像が出てきたりして映像面に関しても格好良さは感じられなかった。 普通のパリの町並みを近未来的に見せる手腕は見事だけど・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2006-12-22 22:53:39)
75.  いぬ 《ネタバレ》 
この映画はモノクロ映画独特のクールさがあると思う。シブい!玄関を開けたときにわざと影を作って顔を見えなくしたり、シリアンが宝石類を土から掘り起こすシーンなんかは、ストーリーの構成上(モノクロ画像によって)程よく影を作って映しているのが上手いと思った。走っている車を外側から映している場面の、あからさまに合成である部分を除けば、映像面ではかなりイイと思う。 ただ、やはりストーリー面をとってみるとかなり難解で、私にとっては完全にお手上げ状態。繰り返し観てみて大筋は把握できたけどこれは間違いなく難しい部類。最初に見たとき“花輪”とか“葬儀”とかの意味が解りませんでしたからね。そのせいで、最後にモーリスとシリアンが撃たれた理由が全く意味不明でした。 あと、ヌテッチオ役のミシェル・ピッコリは絶対に配役ミス。もっと存在感があってズル賢そうな顔の人の方が適していると思う。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-10 12:38:44)
76.  男性・女性 《ネタバレ》 
本作と「勝手にしやがれ」の2本立て上映でゴダールデビューしてきました。 ゴダールは難しい、ってかなり以前から聞いていたので今まで躊躇していたのですが・・・そのままずっと躊躇したままでいた方が良かったみたいです。 まず、この映画は何を言いたいのかが全くわからない。一番気になったのが、男女間の会話。似たようなセリフが繰り返し出てくるために、全然先に進まない。その間、カメラを同じ位置に固定して撮っているので画面上にも変化がなく、より一層退屈さが増す。こんなシーンが2度ほどあった。しかし、このシーンで流れる音楽が良かったせいだろうか、何故か嫌いになれない。理屈で考えるといかにも不毛な会話って感じなんだけど。特に、女の子がリンゴを齧りながら喋るシーンでの女の子の表情がとても良く、些細でしょーもない会話なんだけど、楽しそうに喋る表情がとても生き生きとしていたのが印象的だった。 ストーリーの途中で、夫婦喧嘩のもつれで旦那を殺してしまったり、いきなり切腹する男がいたり、マッチを借りた男が石油をかぶって自殺したりと、本題に結びつきそうもないシーンがこの他にもいくつか出てきたのも、ややドキュメンタリーっぽさがあって、いまいちよくわからない映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2005-10-08 00:45:39)
77.  マーニー 《ネタバレ》 
先日観たトリュフォー監督の「暗くなるまでこの恋を」とどことなく似ている気がしました。どちらの映画も、犯罪を犯した女に恋をする男がいて、しかもその男が会社の社長という設定までそっくりです。ただ、本作の方は、監督がヒッチコックというだけあってやはりサスペンス色が強く出ていると思います。金庫からお金を盗むシーンの緊張感は並大抵のものではなく、さすがだなぁ~と、ヒッチコックの十八番が見れて嬉しくなってしまいました。 しかし、そのシーンの格好良さのおかげで後半の盛り上がりも期待できると思っていたところ、そこからが全く盛り上がらない。狩の集団を離れて一人で馬を走らせるシーンも、大した緊張感はないのに半ば無理矢理スリリングに見せているだけのようだし、序盤で金を盗まれた会社のオヤジがパーティーに出てきたのもそれほど緊張を高める役割を果たせていないと思います。それに、この映画は不自然な場面が凄く多い。船旅で服を脱がされたマーニーがぼうっとつっ立っているとことか、プールに身投げするのも馬鹿げているし、助けたときにすぐに普通に会話しているところもやはり変。雷でガラスが割れても平然としているし・・・。なんといっても、明らかにスタジオで撮ったとわかるシーンを合成しているのが多すぎて、そればかり気になってしまうのです(船の“絵”で誤魔化すのはマイッタ)。この頃のヒッチコックは本当にそれが多い。合成であることを忘れさせてくれるくらいの秀逸なストーリー・演出さえあれば全然問題ないのですが・・・
[DVD(字幕)] 5点(2005-04-23 14:34:42)
78.  トパーズ(1969) 《ネタバレ》 
面白くない!とは断言できませんが、楽しめなかったと思います。 まず、ストーリーが難解すぎます。アメリカ・キューバ・ソ連・フランスと4ヶ国も行き来して、しかもそれぞれの国に出てくるキャスト達も人数だけがやたらと多く、それでいてその登場人物のほとんどが馴染みの薄い顔ばかり。また、主人公が画面に出てくる回数が少なく(ストーリーの構成上、仕方がないですが)、しかも、このF.スタフォードという男、主役を張れる存在感をまるで持ち合わせていない。主人公にしてはかなり地味だったように思えました。エンディングにしても、終盤に向けての盛り上がりが全くと言っていいほどなく、無理やりラストに持っていったという印象で、突然尻切れトンボのように終わってしまったのは、かなり妥協の跡が見られます。 しかし、監督はもちろんヒッチコック大先生!大まかなストーリー構成は評価できませんが、シーンの一つ一つが実にしっかりと作られている。さすがはヒッチコックと言うべき箇所が非常に多く存在するのです。 先に述べたキャスト陣のチョイスにはやや難がありますが、全ての役者の演技がパーフェクト!特に、港に出向いて写真を撮りに行った女の演技が素晴らしい。また、お得意の要所要所で垣間見られるサスペンスには舌を巻くものばかり。花屋のベランダやホテルの入り口付近での、観る側に会話の内容を想像させる一連のやりとりなんかはヒッチコックの十八番でしょう。赤革を持ち去るシーンや、フランスでの密談でアンリー・ジャレエが主人公の向こう側で黙々と食事をしているシーンなどを見ると、やっぱりサスペンスはヒッチコックに尽きるなぁと思いますね。この辺の、映画を構成するそれぞれのパーツのレベルで見れば、現代のそんじょそこらのサスペンス映画なんかよりも本作の方がずっとクオリティが高いと言えるでしょう。 私は、この作品がヒッチコックのファンの間ではかなり貶されている事を承知の上で観たのですが、DVDの解説で評論家の人までもが「ヒッチコックの作品の全てが傑作と言うわけではない」なんて言ってるのには、なんだか悲しくなってきちゃったなぁ~。
[DVD(字幕)] 5点(2005-01-04 16:18:17)
79.  駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 
序盤のフィンランダー艦長の振る舞いは実に軍人らしく、見ていて気持ちがいいくらいだった。ただ闇雲に頭ごなしに命令するのではなく、部下に「もし君が艦長だったらどうする?」と意見を述べさせるところなどは人を育てるのがとても上手で感心してしまった。それにちゃんと答えた部下も立派だったと思う。軍隊なんだから、別に厳しくもないし、あのくらいで普通ではないだろうか。しかし、私が好印象を持って見ることができたのもこの辺くらいまでである。最後の艦長のとったあの態度はいただけない。責任者としてあれはないだろう。まぁ、気持ちもわからなくはないが・・・。 この作品で決定的にダメなところが3つ。1つ目はエンディング。かなりダメな終わり方だと思う。あのような終わり方では訴えるものがあったとしても伝わってくるわけがない。あの後に両国間の軍事会議でも展開したら面白いのに、と思うが。そこで、艦長だけが偶然生き残っていても面白い。2つ目は、この作品の主人公がはっきりしないところ。写真家の登場シーンが少ないから艦長が主人公かと途中までは思ったが、最後に写真家が艦長を追いかけてきたところを見ると、実はあの写真家が主人公なのかな?などと考えてしまったりもする。3つ目はこの作品がモノクロであるということ。私はモノクロ映画の独特の雰囲気が好きでよく見ているが、この映画はモノクロである必要が全くないと言ってもいいのではないだろうか。1965年と言えば既にカラーが主流となっている筈なのにあえてモノクロで撮った理由がわからない。モノクロだと、凍てつくような外の空気の冷たさも巨大な氷山の存在感さえも消してしまっているように見える。ただ単に予算の問題か?潜水艦も上の部分しか見えなかったし。下の部分を見えなくするためにモノクロで撮って誤魔化したのかも・・・。 
5点(2004-07-10 15:26:09)
80.  恋のマノン 《ネタバレ》 
「何人の男と寝たかなんてどうでもいい事。肝心なのは愛した男の数。」だなんて、フランス映画全開で嬉しくなってしまったもんだから、これはレビューに書かねばと記憶に留めておいたのですが、梅桃さんに先を越されてました。 ストーリー的には、いろんな駆け引きがあったり、相手を取っ替えひっかえしたりといった感じの余り好きではない内容で、ラストも歩いて去っていくというのではなく知らない人の車に乗せてもらってという締め方が残念に思いました。 それと、ワンシーン毎の区切り方が毎回ほぼ同じようなカットの入れ方だったのでそこが気になってしまい、映像的にも退屈さはかなりありました。 比べちゃいけないと思いつつも、やはりトリュフォーの方が2枚も3枚も上手だなぁと思い知らされた作品でしたが、冒頭に出てきたアンカレジ経由で渡欧していた頃の成田空港や機内(ファーストクラスのショボさとか、着物姿の客室乗務員がいることにビックリ!)の当時の様子が見れたのは面白かったです。
[映画館(字幕)] 4点(2014-12-27 15:04:07)
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