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Nbu2さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 346
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

増山江威子さんのご冥福をお祈りいたします。

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61.  結婚のすべて 《ネタバレ》 
邦画界隈における「新人監督のデビュー作」という点では、増村保造「くちづけ(’57)」の次に好きなこの作品。成瀬己喜男/マキノ雅弘/本多猪四郎等の助監督業をしてた岡本監督のデビューのきっかけは、当時文学界における脅威の新人石原慎太郎が「自作を監督として映画化する」という企画を東宝経営陣が立てた事。素人が映画を撮る事に猛反発した所属助監督たちがストライキを起こしそうになった為、上層部は助監督の中から監督デビューをさせる折衷案を示し、岡本監督が推薦を受けたという流れらしい。ただ準備にはあまり余裕の無い状況で(手間がかかるだろう)好みである西部劇/フィルム・ノワールでは無く、急ぎで脚本を書いたこの艶笑劇が第一作となったわけだ。 この映画の欠点を話してしまうと「新しい恋愛のかたち」を求める新劇女優の卵/雪村いづみを主演とし、その姉役として朴念仁である夫(上原謙)から得る愛情の薄さに悶々としている人妻/新珠三千代、二人に巻き起こる理想の恋愛・結婚の行く末を描いた話なのだけど、主演の雪村いづみよりセックスレス(どうみても)に悩み、周りの状況によろめきやすい新珠三千代の話の方が流れとしてメインになってしまっている為、「で新しい恋愛は?」と解決しないままラストになるのが自分にはちと惜しいのでこの点数。但し私がこの作品が好きだ、というのはまず「喜八節」と呼ばれる細やかなカット割り/マッチカットの鮮やかさ、そしてユーモア溢れる可笑しさが処女作から見受けられるところ。庵野秀明にも多大な影響を与えた点、楽しんでいただきたい。そして最後に新人監督の作品にしては物凄く配役が豪華な事。小林桂樹/ナレーターだけで笑えるのに中丸忠雄/三橋達也/藤木悠/佐田豊/田崎潤/ミッキー・カーチスといった、後の喜八組の面々。三船敏郎+仲代達矢には驚かされた。天本英世とか岸田森がいないかなと探しちゃったよ。今年2022年10月に初の廉価版DVD発売。機会が有ればぜひ。
[映画館(邦画)] 6点(2022-07-31 18:31:04)
62.  盗まれた欲情 《ネタバレ》 
最初から今村昌平は『イマヘイ』だったんだな、という事が良く分かる1958年のデビュー作。20~30代の私は彼の初期~中期、それこそ「人間蒸発(’67年)」「神々の深き欲望('68年)」くらいまでの作品が大好きで『社会理念や常識を吹っ飛ばす人間の生命力』を徹底して描き上げるスタイルに惹かれていた。だいたい助監督が浦山桐郎で周りが西村晃/小沢昭一/仲谷昇/菅井きん/高原駿雄って時点でもう今村節全開。ヒロインが春川ますみとか沖山秀子だったらもっとエロエロなんだろうなぁという煩悩まで起こってしまった。後期の今村ならバッドエンドもしくは人生のほろ苦さを感じさせて終わらせるのだろうけど、Show Must Go Onで明るさを感じさせる終幕にしたのも(原作未読なので原作がそうなのかもしれないが)新人監督らしいみずみずしさに溢れているのでこの点数。先に「豚と軍艦(’61)」「にっぽん昆虫記(’63)」を見て、気に入ればかな。機会があれば。
[映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 10:32:33)
63.  巴里のアメリカ人 《ネタバレ》 
MGMミュージカル映画史上ジーン・ケリーが果たした役割は大きく、数多くの実験的な試みを行い後世に与えた影響は大きかった事も足りない頭で理解しております。基本的にはミュージカル映画好きな私なのですがこれはう~~む。確かにクライマックスのバレエシーンは当時の試みからすれば凄いアイディアなのは良くわかるのですが、「そこまで無理に絵画や舞踏(バレエ)にミュージカルを組み込む事はないんじゃ」という初見時の感想がまだ頭にあるのが正直な所です。ジーン・ケリーにレスリー・キャロン、オスカー・レヴァントにガーシュインの音楽と、粒はそろっているんですが。また「ミュージカルはハッピーエンドたるべし」という信念(!?)を持つ私でもこのオチはちょっと「まあいいじゃないの、ミュージカルなんだから」とは言いづらいなぁ。アカデミー作品賞?はてさて。
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-10 22:24:29)
64.  腰抜け二刀流 《ネタバレ》 
神田・神保町シアターにおける「生誕110年・森繁久彌特集」にて初鑑賞。NHKのアナウンサーから始まった経歴は今でいう「マルチタレント」の先駆けであり、「当時の世間では一段下に観られていた喜劇役者が本格的な演劇役者に成り上がる」系譜の道筋を作り上げた人物として、最後は国民栄誉賞まで受け取ったのだから凄い才能であった、と思うのであります。そんな彼にもはじめの一歩はあった訳で、それが30代で初主演となったこの作品。ある大名の御家騒動に巻き込まれた鉄火肌の飲み屋女中とそのパートナーになる、剣豪:宮本武蔵と勘違いされた偽物香具師、この二人が巻き起こす時代劇ミュージカル。題名からわかる通りノーマン・マクラウド「腰抜け二丁拳銃(’48)」の引き直し版でありジェーン・ラッセル:轟、ボブ・ホープ:森繫なんですよ、これ。ただ作品そのものは換骨奪胎どころか脱線転覆...いや脱線ほどではないけどグダグダな展開が進み上映時間の短さもあってあっという間に終劇。この映画の見どころはやはり舞台(喜劇)役者として脂の乗り切った彼のコメディ・ミュージカル演技。映画への経験値が無い分未熟な感は否めないけど、戦後芸能史に多大な影響を与えた、「スピード感ある軽妙洒脱さ混じった演技」の一端が見られるところは最初の主演作から感じられるのではないだろうか。あと同年にデビューした香川京子の出演もさることながら、清川虹子の登場にはちょっとビックリ。 
[映画館(邦画)] 5点(2023-05-17 21:16:41)
65.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
皆様本当にごめんなさい、私にとってこの作品は合いません。レタスを積んだ列車で寝そべるジェームス・ディーンを見たときは感激しましたが、ちょっとそりゃないよの連続なのです。端的に申しますと夜の移動遊園地でキャルとアブラ(もうちょっと年の若い人、使えなかったのかな)が語り合うあのシーン、妙に明るい照明で映画館の「緊急出口」よりも目立ち、プロだからなんとかせぇよという天邪鬼的な心境になってしまったのです。また後日見た「理由無き反抗」「ジャイアンツ」の方がよっぽど屈折した人物を演じきっていた気がしたのです。いい話とは思うのですが。また出直してきます。
[映画館(字幕)] 4点(2006-04-16 23:51:34)
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