61. 大菩薩峠 完結篇(1959)
映像はすばらしく、特にやぶさめのシーンは大掛かりで印象に残る。 ストーリーはよくもなく悪くもなく…。 しかし龍之助の目が見えないのに強いというのはやはり不自然な気がしてしまう。 全体的に見ると映像は凝っているけど、主人公の性格にくせがあり、 そのために陰気な場面も多く、ちょっと好き嫌いの分かれそうなシリーズのように思えた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-07 16:10:06) |
62. 大菩薩峠 第二部
龍之助が前回に比べてすっかり丸くなってしまっている。 日本の原風景をリッチに再現した場面の数々はすばらしい。 しかしストーリーはなんだか散漫で、ツッコミ所も多かったような気がする。 深く考えずに眺める映画か。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-06 15:55:08) |
63. 輝く瞳
シャーリーの養育権を巡って争いが起こる。 もとはモノクロだけど、カラー化版で観賞。 言われなければ元がモノクロだとわからないくらいに、自然にカラー化されている。 ストーリーはとくに驚くほどのものもなく、わりと普通のホームドラマだけど、 それでも入り込んでしまうのは、テンプルちゃんのかわいさがあればこそだと思う。 もうひとりの子役、悪童ジョイちゃんのぶっとんだキャラクターが強烈。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-05 16:17:54) |
64. 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版
オリジナルビデオ作品を再構成した劇場版。 メカや背景にはCGを多用して、従来のアニメでは難しかった表現を実現している。 もとのTVアニメは観たことはないけど、サンライズの一方のロボットアニメのガンダムが、 世代を経るにつれ人物設定などが軟弱になっていき、もとのスタイルが 置き去りにされていったことを思えば、 濃ゆいキャラ満載でハードなストーリーの硬派なアニメを、 改めて現代に復活させたことは、よくぞやったという感じがする。 バトルシーンも豊富で見応えがありすばらしい。 ずんぐりとした主役のロボは今の感覚からすると 少しカッコ悪く見えなくもないけど、それも味ということで。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-05 16:06:53) |
65. 大菩薩峠(1957)
主人公の剣豪の生き様を描いた映画? 映像はとても美しく完成度が高い、街や商店などはまるで本物のようだった。 主人公はとてもヒーローとは言えないような、悪行を積み重ねる悪者で、 考えてみれば人斬りに人格者などいるわけもなく、当時の剣豪というのは 本当にこんなだったかもしれない、と思わせるものがある。でもやっぱりコイツ大嫌い。 映像がすばらしいだけに、とても万人受けしそうにないダークなストーリーと スローなテンポが惜しいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-05 15:24:35) |
66. 黒水仙(1947)
ダージリンよりもさらに奥地のモプ宮殿に、診療所と学校を運営するため、 カルカッタの修道会からシスターの一団が派遣される。 ヒマラヤの奥地での奉仕活動の日々と、シスター達の葛藤を描いた作品。 舞台となるモプ宮殿が、とても美しい。 原作をもとに、全編に溢れるような異郷っぽさがすばらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-02 14:41:22) |
67. 七年目の浮気
もとが舞台劇らしく、ほとんどが室内での独り言か会話で進行するので、かなり退屈。 ストーリーも特に面白いとは思えない。 主人公は爽やかさがなく、印象がよくない。 つまらなくて、早く終わってくれという感じだった。 マリリンが出ていなければ、時とともに忘れ去られるような駄作に思える。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-02 09:23:37) |
68. アンダーグラウンド・インフェルノ <TVM>
地下鉄構内に閉じ込められた7人が、人間ドラマを交えつつ、 人数を減らしながら脱出するという、お決まりの展開。 アクションより人間ドラマに比重が置かれているようで、 脱出アクションとして見れば、丁寧に作られてはいるものの、 シーンが少なくて展開も遅く、もの足りない印象。 人間ドラマは、パニックものではよくある感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-30 04:50:33) |
69. ほしのこえ
人物の作画が弱いのが作品のウィークポイントになってるけど、 背景やメカのほうは完全にプロ仕様。 宇宙の果てしなさが伝わるようなストーリーだと思う。 作中とくに感心したのは戦闘シーンのカッコ良さで、 多くはないんだけど、こだわりのアクションを見ることができる。 [DVD(邦画)] 6点(2009-09-30 03:58:01) |
70. グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣
海から怪獣が現れる、怪獣映画風。 レディロボットも入れた歴代ロボが勢揃いで、にぎやかですなあ。 ボスボロットも登場してお笑いを添えている。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-27 14:34:06) |
71. UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー
それなりに面白い。 サポート機と合体してUFO形態になるのと、敵が宇宙から来てるのが今までとの違いなのだな。 今までの共闘と違い、今回は2大主役ロボが本当に対戦しているけど、 むしろそれがあだとなって、寸止めのような歯切れの悪いマッチに なっているような気もしなくもない。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-27 11:43:29) |
72. E.T. 20周年アニバーサリー特別版
展開がダラダラとしてるし、全体的に絵が暗いし、 家周りだけの狭い話だし、なにか殺伐としてるし、 子供向けというにも疑問に思える部分が多い。 退屈で全然ワクワクしない。 子供が主演というだけの、子供映画もどきのように思えた。 本当はこの監督は子供向けなんてやりたくないんじゃないかとさえ思う。 子供向けならこれよりもっといいものはいくらでもあると思う。 音楽もかなりくどい。 内容のつまらなさを音楽でごまかす実験のような映画。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-26 04:23:12) |
73. マネートレイン
予想に反してアクションが少ない。 めぼしいものはいちばん最後の地下鉄アクションくらい。 アクションは申し訳程度で、ほとんどの時間は主人公コンビの友情コメディという感じ。 それを面白いと思えるかどうかで評価が決まりそうな映画。 [地上波(吹替)] 6点(2009-09-26 03:48:21) |
74. 四枚の羽根(1939)
19世紀の末、英・エジプト軍とスーダンのマフディー軍との戦いを描いた、カラー戦争大作。 人種も軍装も様々な、マフディーの大軍団が砂漠にひしめく様は壮観。 英軍の捕虜が、家畜の餌にも劣る粗末な食事を与えられるのが妙に生々しく、印象に残った。 英国戦史ものファンの人にはおすすめの作品。 [DVD(字幕)] 8点(2009-09-25 06:27:48) |
75. 天国の青い蝶
しかし変な色だなー…。 もう変な色ってだけでジャングルの美しさも、映画としての価値も半減だと思う。 バツイチ中年のラブロマンスのようなドラマの間に、ちょこちょこと コスタリカの珍しい生き物が出てくるのはいいんだけど、 どうせならもっと生き物に焦点を当ててほしかった、 人間のドラマのほうは本当につまらなかったので。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2009-09-25 03:40:45) |
76. グレートマジンガー対ゲッターロボ
先に観たクロスオーバー作品と比べると、出てくる敵も少ないし、かなりおとなしい印象。 マジンガーとゲッターという、本来会うことのないはずのものが 出会うことによるドラマも十分に描かれていない気がする。 ゲッターがなんとなく印象が薄いわりに、ボスボロットの出番が妙に多いというのも。 しかし先の作品のできがよすぎたというだけで、これはこれで面白いのだと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2009-09-24 09:33:30) |
77. 老人と海(1958)
老いた漁師の、大魚との格闘を描いた映画。 しかし、映画の大半で舟の上の老人の単調なひとり芝居を見せられるので、かなりつらい。 海のロマンと言えば聞こえはいいが、 かなり非科学的な内容で、ファンタジーが入っているように見える。 何時間も続くアームレスリングなんて、あるわけないし。 あの老人にやたら優しい少年の存在もファンタジー的だし。 陸の上の場面の、海辺の村という感じの雰囲気はよかったんだけどなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-24 09:20:18) |
78. グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突
短い時間にテンポよくアクションが展開される快作。 敵のモンスターもユニークな能力を発揮してバトルに緊迫感を与えている。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-24 09:15:48) |
79. ツォツィ
南アフリカという異色の舞台で、貧民街や土管暮らしなど、 貧しさを描いたストーリーを扱ってはいるものの、 映画を形作っている技巧はきわめて現代的なもので、 そこには南アフリカならではを感じさせる、素朴さ、天然さ、土着感、 意外性に富んだディテール、などのようなものがいまひとつ感じられず、 その点ではかなり期待外れな映画だった。 現地人の手によらない、英国人のフィルターを通した世界を見せられているような気分になった。 これでは場所と人種が変わっただけで、訴えたいものもなく技巧に走るばかりの、 いくらでもあるような人工くさいハリウッドドラマと大差ないのではないか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-24 04:44:58) |
80. おくりびと
いくらなんでも演技は元気なすぎな気が。 小ぎれいにまとめただけの雰囲気だけの映画、というのは言いすぎだろうか。 いい所もある映画だとは思うけど、もう少しテンポがよければなぁ。 製作国の人間だから外国人よりも楽しめないというのは皮肉だ。 [地上波(邦画)] 6点(2009-09-22 00:19:53) |