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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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61.  サベイランス -監視-(2001) 《ネタバレ》 
巨大企業の悪だくみを若き精鋭が暴く社会派勧善懲悪モノ。殺人ありスパイあり隠蔽工作ありの仕様は全く新しくないんだけど、その大企業てのが誰が見てもM・ソフト社というのが21世紀ぽい。そしてあの社長をティム・ロビンスがまんま似せてるってのもそこはかとなく笑いを誘います。いいのかなー。 若々しいライアン・フィリップはこの頃が容姿のピーク。瑞々しさや若さゆえの青っぽさが魅力的です。 人物の印象をラストに急変するキャラクターが三名は居り、素直な客のわたしはおお、そうなるのかこいつはと驚いたのですがこのへんは脚本のミスディレクションがさすが、というところでしょうか。 邦題がややテーマとズレてるのが違和感残って残念。いかにも‟surveillance”が原題のような書き方してますが。
[試写会(字幕なし「原語」)] 5点(2020-08-21 23:12:18)
62.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
ヴァンパイアと人間の人口比とか考えたこともなかったわ。なるほど‟エネルギー源”となる人間が絶滅寸前ともなると吸血鬼側も確かに困ってしまいますね。 吸血鬼といえば月と古城をバックに美女を襲いに単独行動していた中世から何世紀も過ぎるとヴァンパイア社会が出来上がり、血の配給が行われ、コーヒースタンドの商品も血液入り(それがどんどん薄くなっていくという経済破綻の一面もあり)、ニュースでは血液配給量が流される。怪物すら生き辛い世の中になってるとはねえ、と作品設定にまず感心しました。 上司に特効薬の製造をせっつかれ、モラルと仕事の板挟みで悩むイーサン・ホークてのもやけに現代サラリーマン的な描写です。 ヴァンパイアものなのに社会問題提起作品になりつつあるところ、終盤ごろには急展開で血しぶき上げまくりに。それまた豪快にバンバン血が吹き上がって戦争映画かスプラッタものの様相を呈し、懐かしきゴシックホラーとの距離がはるか遠くなった感のあるニューヴァンパイアのお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-23 22:46:31)
63.  スパイダー パニック! 《ネタバレ》 
「化学物質によって巨大化した蜘蛛が街を襲う」と、まあ撮り方によってはZ級まで落ちそうなコンセプトなんですが、由緒正しい(?)B級それもBの上ランクの出来です。 スカヨハが出ている、というのも水準を上側にキープするのに一役買っているし、一人ひとりのキャラ付けや台詞等がちゃんと練りこまれていてやっつけ仕事感が無いのです。こんな映画なのに。 登場人物らになんとなく好感を抱くというか、このコミュニティにすっと入れるという雰囲気づくりは脚本のセンスを感じます。怪物にやられる犠牲者数も爆薬の量も惜しまないあたりも、正しいB級作品のセオリーを踏襲してます。 敵は数で押し寄せてくる。それもショッピングモールに、となるといやでもゾンビを思い起こしますよね。蜘蛛とゾンビ、どっちが嫌かなあ。ゾンビの方は遅いから逃げきれそうな気もするな。でも噛まれたら自分もゾンビ化する二次被害もあるんだった。嫌だ。じゃあ蜘蛛の方がいいかというとそんなこともない・・、などと本筋とやや遠いことを考えながらの鑑賞となりました。 それに化学物質で池が汚染されたのにデカくなったのは蜘蛛だけなんだね。ほかの虫は・・、いや、いいや。脚がいっぱいあるやつとか考えたくないし。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-21 23:22:56)(良:1票)
64.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 
まあー何にも説明してくれない脚本で。デル・トロとライアン・フィリップの2人が何者なのか、この冒頭から察するに二人はデキてんのか?といった背景説明はゼロ。富豪のおやじにしたって、すでに息子いるんじゃん。代理母使ってまで息子が欲しいって一体?嫁さん部下と浮気してますけど。ジュリエット・ルイスに至ってはますます何考えてるのか完全に不明。赤ん坊を自分のものにしたくなったのか、医者と一緒になりたいのか、まさかのボブとも関係匂わすエンディング。・・等々、観る者の「そこんとこ、も少し詳しく」との気持ちをばっさり無視して話は進む。 こんなに不親切な作品なのにわたしは割とこの映画嫌いじゃなくて、それはたぶん画のかもす独特感が好ましいからですね。 初めて見る「ゆっくり」カーチェイスや、話し合いを持つうちに意気投合するJ・カーンとデル・トロだとか。ゆるっとしてるかと思えば、突然銃撃戦。舞台となる暗闇にぽつぽつとカラフルな電飾が浮かぶモーテルの駐車場の雰囲気が素敵だったり、終盤急に開けるメキシコの眩しい白壁の画も良いです。 何といってもジェームズ・カーンが渋いですよ。私的贔屓役者のデル・トロも、この頃はカーンに比べると若造に感じられます。無駄撃ちされる銃弾が窓を割って降り注ぐ、その脇で冷静に弾を込めなおすJ・カーンの画が好き。 渋い役者らの素敵な画が堪能できるので、ストーリーの細部はどうでも良くなりました。まさに制作の思うツボ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-13 23:28:46)
65.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
美しき霊媒師K・リーヴスの冥界バトル絵巻。もうとにかくキアヌを堪能するための映画です。タバコを吸うキアヌ、金の十字銃を構えるキアヌ、片膝ついて霊会と通じるキアヌ。彼の脚長小顔という8頭身スタイル、地獄の王もご執心の端正な美貌が画面の隅々まで映えまくりです。年をとっても器量が落ちない、ほんとキレイな男です。 毎度のことながら一本調子の表情も今作の「死にかけつつ悪魔祓いを余儀なくされる男」にハマっており、演技力の乏しさもカバーできております。 あと一息でフィンチャークラスのダークな美術も良いです。キリスト教義の解釈をすごく自由に広げたストーリーも意外なオチを見せてくれました。 勝手なコトをやってくれた息子や部下を大ボスらがシメたわけですが、神に怒られて翼をもがれたガブリエルが複雑な性格で笑いを誘います。本物かと思うほど人外の雰囲気を出すT・スウィントンとルシファー役のP・ストーメアが巧い。主人公よりも。でもこの映画といえば絶対的にキアヌ・リーヴスなのです。スターというのはそういうものなのよね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-07-04 23:10:44)
66.  K-19 《ネタバレ》 
非ロシア人であるハリウッド二大スターを使って旧ソ連海軍を描くとは難しい仕事だったと思います。しかし、言語こそ英語ですけど原潜内部のリアリティ溢れる造りはもとより、乗組員と政治士官との立場の差異など社会主義国ならではの政治事情もストーリーで説明できており、メイド・イン・ハリウッドということを気にさせない立派な作りです。画がちゃんと重くて渋い、ザ・共産圏の香りがします。 原潜内部で起きた異変の原因は、党が強いた突貫工事による整備不良や、正規品も間に合わない現場のとりあえず間に合わせた不完全な仕上がりによることは明らかです。K-19、この艦はドックから出たての処女就役なんですよね。この年1961年。1年目からこんな有様の潜水艦をソ連はその後老朽艦になるまで使い回し、冷戦終結後に明らかになった数字ではのち29年間で23件もの同様の原潜事故が起きていたと書物で読みました。 劇中非業の死を遂げた乗組員や艦長らの慟哭、非人道的な安全対策の不備がこの物語の後30年も繰り返されたとは旧ソ連という国家の非人間的なことに改めて衝撃を覚えます。 この映画の伝える恐怖は身体が震えるほどのリアル描写で、恐慌状態に陥ったP・サースガードが泣き叫ぶほどにこちらの気分も悪くなりました。 序盤まではリーアム・ニーソンとハリソン・フォードという主役クラスをどう両立させるのか、バランスの難しさを危惧しましたが杞憂に終わりました。特にH・フォードの新艦長がどういう立ち位置になるのか、とても興味深い出だしでした。ハリソンといえば、いつでも「正」側にいるイメージがついているスターですから‟無能艦長”の役回りで終わるとも思えなかったですし。 そう、もちろんボストリコフ艦長はこの就航が無理なミッションであることを分かっているのでした。しかしひとたび任に就けば艦内のトップとして職務全うにベストを尽くす。「訓練好きのコネ艦長」などではないのです。 副館長のリーアム・ニーソンはハマリ役で安定感抜群でした。部下に対しては温情型の彼が、しかしクーデターを許さず厳しい態度に出たことで原潜内の秩序維持の必須なことを思い知らされます。危険で特殊な環境下では組織のタガが緩む行為は許されない。たとえ意見は対立してもハリソンは艦長なのです。 ベテラン俳優二人の見事な組織人ぶりがドラマの重厚感をより引き立てました。どっと疲れるけれど、観るべき映画と思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-08 23:31:27)
67.  11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 
それぞれの監督のお国柄も垣間見えて、興味深かったです。心に特に残った作品を記します。 好きなのはフランス。平時には最大級の悩みを物の数に入らないようなレベルに引き下げる大惨事が無音の世界で起こっている。並行して見せられるその画が、暴力の不条理を訴えているようでした。ああ彼は犠牲となってしまい、手紙を読むことはないのだろうなと察したこちらの読みをさらりとかわしたのも印象的でした。 イギリスはなるほどケン・ローチ。”9・11”は南米ではまた違う日を記憶されているのだよ、と米国の姿勢を問う作風は反骨精神派の監督ならではの切り口でした。米国が圧倒的に被害者と語られる9.11も「なぜ」起きたのかそれまでの世界近代史を眺めるとCIAのしてきたことが無関係であるとは言えないでしょう。アメリカ発の報道によるばかりでない、老監督の視線は大事だと思います。 唯一、”9・11”の事件をメインでなくストーリーの背景に置いた驚異の作品はアメリカのショーン・ペン。老境に訪れた人生の真実はタワー崩壊のその日、光と共にもたらされました。米国人として描くのはやや勇気も要ったのでは、と感じましたが最後のコマ3秒間は圧巻でした。 我が日本からは今村監督のシュールな民話調。「まんが日本昔話」みたいなテイストで私は好きですが。市原悦子さんも出てますし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-31 17:24:27)
68.  男と女の不都合な真実 《ネタバレ》 
女の理想の結婚観を男が小ばかにする、ってこの雰囲気30年前の名作「恋人たちの予感」そっくり。もっとあけすけにセックスをぶち込んでいるせいで、もろにB級感が出ます。食事の席でのオーガズム披露シーンなんかはパクリでしょう。食材のせいかと周囲が勘違いするとこなんかも。かのメグ・ライアンとビリー・クリスタル版と比べるとだいぶ品質低下な二番煎じです。 ・人物の魅力が段違い。そりゃどうしたって大ブレイクした当時のメグにかなうわけありません。 ・メグはアラサー設定で、婚期を逃すか否かの瀬戸際設定が当時はリアルに共感を呼んだのです。でもアビーはTVプロデューサーというキャリア。それに時代も進んで「結婚の圧」は昔よりきつくないしで、アビーの彼氏探しの理想高さは贅沢言ってるオバサンに見えて女子の共感はさほど呼べないと思われる。 ・心に響く台詞が無い。かつてのビリー・クリスタルの「一日の終わりを一緒に迎えたいと思うのは君だ」は恋愛映画史に残る名台詞でした。 強引に二人をくっつけたラストに至っては不可解なほどの慌ただしさ。脚本を練る時間が足りなかったのかい?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-18 16:22:08)
69.  ロード・キラー 《ネタバレ》 
いやあ、これ怖い。犯人がサイコ感丸出しで女の子を監禁する後半より、導入~奴がいったん退くまで、の前段がとてつもなく緊迫しました。夜中に安モーテルの一室で隣の物音に耳をそばだてる場面なんか、息を殺してしまいましたよ。どきどきしたあ。 自分らの匿名を信じてふざけていたのに、こちらの正体を突き止められたという時って人間ビビるものですねえ。J・J・エイブラムスってばその辺の人間心理を上手いこと突いてきたもんです。「直した方がいいぞ テールランプが切れてる」この言葉にひいーっとならない者がいるだろうか。 なんでしつこくもまた戻ってきたんだろうアイツは。兄弟が可愛い女の子を連れているリア充だったがために犯人を刺激したんだろうかね。弟の方はイケメンだし。「持てる者」はあまり悪ノリしない方がよろしいでしょう、という教訓話かな。(違うな)
[試写会(字幕なし「原語」)] 7点(2020-03-17 00:39:04)
70.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
おお、やっとep1,2で寝かせ続けた伏線が活きて、物語として息を吹き返した感じです。 メカ戦闘戦のキレ具合、疑惑が深まる展開、どれも全二作の1.5倍速のスピードです。いやあ良かった。これならなんとかS.W正史の一端として形になりました。(なぜ上から) ep4に続く話ですから当然アナキンの内面を深く掘らなければならない今作。ヘイデン・クリステンセンはなかなか上手く己のプライドと師匠への義理立てとの間で揺れる男心を演じたと思います。これでG.ラズベリー賞とは気の毒です。選考委員らのイケメンへの僻みじゃないのとうがった見方もしたくなります。 情け容赦ない虐殺シーンや破滅に至る共和国の混乱場面など、ダークな描写が多いのですがこれこそ前二作に足りなかったもの。期待の弟子がまさかの寝返り、あまりの絶望に絶叫するオビ・ワン。火だるまになって絶命寸前のアナキン・スカイウォーカー。クライマックスの熱量の高さは胸が震えること必至で、1,2作の不甲斐なさを補って余りある三部作完結編となりました。ほんとよかったよ。
[DVD(字幕)] 7点(2020-03-08 17:49:15)
71.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
ep1はとてもつまらなかった。そして2、これもまた欠伸が出てしまった。なんでこんなにつまんないのかな。元老院だ共和国だ評議会だ通商連合だ、でまるで中東情勢のように勢力構図が分かりづらい。そしてだらだらと展開する暗殺者追跡とお花畑恋愛劇の二本立て。 アナキンといちゃつくのに飽きたのか、ピンチに陥ったジェダイを助けに行くわ!と果敢な元女王様。敵陣に乗り込んだはいいけど、要塞の裏口みたいなところからあっさり入って突然展開するSASUKEワールド。一体いつスターウォーズになるんだよう。 アナキンとパドメの2ショットは絵に描いたような美男美女でスクリーンがキラキラしいったらない。だけど、庶民顔のレイア姫と武骨なハン・ソロが話を回していた旧作の方が映画としてはずっと見ごたえがあったよ。 本作の良いところを挙げるなら、R2-D2の使い方。活躍がいっぱい見られて(宙に浮くこともできるのよ笑)、彼(?)のファンとしては今作の使われ方はとても嬉しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-03-04 18:23:20)
72.  僕の大事なコレクション 《ネタバレ》 
いやー、もうね中盤まで延々と繰り広げられるヘンテコな人たちののどかで独特の空気が居心地よくて大好き。主要3人の顔つきがいい。ウクライナの今どき若者のアレックスとその頑固じーちゃん。ユダヤ系アメリカ人E・ウッドの神経質そうな佇まい。偽盲導犬のサミーも欠かせない相棒。 世界でも有数の穀倉地帯ウクライナの広々した畑も森の緑も美しく、交互に入るアメリカンなR&Bと東欧の民族音楽ぽいBGMも妙にマッチしています。流行の先端を気取って米国黒人ミュージシャンを好むのに、素朴にニグロなどと口にして世界標準とのズレが顕わになっちゃうアレックスとか、チップの意味が分からないウクライナの人たちとかはいかにもサービス業など無かった旧ソ連時代の名残を見るようで興味深い。 アメリカから来たユダヤ人青年のルーツ探しと、ガイド役のウクライナ人爺ちゃんの過去が交錯する終盤は、予想もしなかった展開を見せました。圧巻の一面のひまわり畑とその中に守られ保管されていた小さな村の人たちの魂。封印していた自らの過去を自分の手で清算した爺ちゃん。まともに語るには凄惨すぎる戦争の傷も、ゆるゆるとした柔らかな筆致でくるんで痛みを軽減してくれているかのようでした。 「過去が現在を照らす」今をしっかり生きるためにも今につながる過去を知ることの大切さ。チャラ男アレックスのこの言葉にすべて集約されています。余韻の長く残る作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-01-08 16:24:00)
73.  アメリカン・ギャングスター
個人的にマフィアものに欲する要素が色々欠けているように感じて物足りなかったです。「物語」が足りない。裏社会でのし上がろうという気迫も少ない。闇社会で生きる哀切もなければ必然も感じられない。まるでビジネスマンかのような風体のD・ワシントンの役作り上の責任は大きいと思うな。汚職警官に腹は立てていたようだけど、その怒りすら伝わってこないよ。ラッセル・クロウも取りたてて見るべき仕事はしていないけど、組織のボス感がはなはだしく薄いデンゼルには違和感しかなかった。この人はやっぱり優等生に(だけ)向いているのでは。 それに60~70年代が舞台にしては明るくこざっぱりで、画がどうしたって2000年代の作品なんですよ。クルマはちゃんと昔の型を走らせてるけど、街の空気感とか街角の汚れ具合がリアルに70年代に撮った作品群とは全然違う。そこまで映画に要求するのは無理なのかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-06 17:15:21)(良:1票)
74.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
POVを正しくかつ効果的に使った作品といえば、私的には「ブレアウィッチ・プロジェクト」と「ザ・ベイ」だったのですが、今作も含めて良好POV三部作(?)となりました。コレPOV作品にしては珍しくお金もかけてる。大量予算をつぎ込んだだけある迫力満点の破壊映像とどこか懐かしい怪獣映画の趣き。 視点は謎の巨大生物をやっつける対策本部ではなく、ただ逃げ惑う市民目線のみ。だから話もそんなに広げようがなく、殺られたら話終了です。当然尺も短めですが、この短さもパニクるのにまあまあ程よい案配です。 いかなる時もカメラを手放さないKY男はいらっとするけど、彼必要だもんね。がまんがまん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-11 16:34:19)
75.  グラスハウス 《ネタバレ》 
いかにどんでん返すか、どれだけ謎を深められるかにしのぎを削ってるサスペンス業界において異色の作品。あくまで日常目線の女子高生でも推理可能なレベルの事件でした。事件というか出来事と言ってもいいくらいの普通さ。人は死んでるけどな。 観る側の肩をすかす展開が多いうえ、ヒロインが他力で結果助かっちゃうというのもご都合が大変良い。主人公リリーは「アンタがうちの親を殺したんでしょ」とべらべらしゃべって身を危険に晒すし、後見人のおっさんに至っては「お前がいなくても弟がいりゃいいんだ」と激白しちゃうしで、こんなアッサリと真相が明かされたらあとはどうやって姉弟が無事逃げ切るか、しかこちらの興味はなくなるわけですが、悪の後見人夫妻は自分の都合で自滅しちゃうんだよなあ。 やけに男性陣が興奮&絶賛のリリー・ソヴィエスキーですがおばさんにはあんまり魅力的でもなかったので点はこんなところで。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-08 23:45:21)(良:1票)
76.  無ケーカクの命中男/ノックトアップ 《ネタバレ》 
タイトルからして(原題も邦題も)どんなフザけた話かと思っていたら、けっこうちゃんとした人間ドラマになってて驚いた。心情表現が巧いんですよ。思わぬ妊娠に動揺しつつ、なんとか現実と夫となる男を受け入れようとするキャリア女子の気持ちの揺れを的確に描写してると思います。折り合いをつけようといっぱいいっぱいのところ、マリファナ&未読の育児書発見で心が折れるトコなんか、ほんとよねえーと共感しきり。 芯の強すぎな姉から6才の姪っ子に至るまで女が強い強い。ひきかえ、男たちの弱いことはコメディならではのオーバー描写を差し引いても情けないかぎり。とりあえず現実逃避に義兄弟でラスベガスへ、ってコドモか。散々情けなさを披露したぶん、終盤の男気炸裂に、より感動してしまう仕掛けにもなってるわけですが。男と女ではまず違う生き物なのだなーと踏まえて付き合うのが吉ね、というのが感想であります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-02 23:19:45)
77.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
いやー、この男ね、マット?失礼でしょ。地下鉄でナンパしといてしかもあの程度の容姿でユマみたいなモデル型美人に惚れてもらっといて「他に好きな女がいる」って、そんなんGのつくガールじゃなくたってキレるわ。 ジェラシーが凄いって言うけどあのくらいのことは普通の範囲でしょ。ジェニー可愛いと思うけどな私は。こんな失礼な奴ブラック・ホールまで飛ばしちまえば良かったのに。 つまるところ終始一貫男目線のコミック・ムービー。目くじら立てることもないんだけどさ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-26 23:59:52)(良:1票)
78.  クライシス・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
遠い戦地で果たして何があったんだろう?と大いに期待を持たせる導入部です。ダークでミステリアス、ここらへんはかの「羊たち」を手がけた手腕を彷彿とさせます。 だけど、ふたが開いてみるとちょっと苦しい。複数の人間の記憶を同じように改ざんするなんて、いくらなんでもそんなこと可能かい? ブルーノ・ガンツをもうちょっと上手く使えば、ドイツ系重厚感効果で話の信憑性も数パーセント上がったかと思われるけど彼わりと早く退場してしまうし。 観終わってみるとやたら強く印象に残るのがメリル・ストリープの怪演のみ、というしょうもなさ。メリル、怖いですよー。息子溺愛の毒親ぶりが上手すぎて気持ち悪いったらない。顔中に刺青が入ったアラブの女より怖かった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-22 00:08:50)
79.  コンフィデンス 《ネタバレ》 
なんかね主役の詐欺グループが好きになれなくて楽しくなかった。一言で言うと「イキがってるやつら」に見えちゃって肩入れできなかったなあ。 役者というよりホンの問題で、台詞が嫌い。 仲間が撃たれた場面にしても「テーブルを片付けろ」以降のやり取りが長いし、レイチェルに食ってかかる「赤毛はダメだ」のくだりも意味不明に時間とり過ぎ。「息を吸って10数えろ」とか往年のハードボイルドみたいなそんな会話しないよふつう。村上春樹か。 吹き替えで観ちゃったのも良くなかったな。D・ホフマンはキーキーうるさいしA・ガルシアも有り難味ないし。レイチェル・ワイズがこんなにキレイじゃなく撮られているのを見るのは初めて。 銀行のエライさんが飛び込みの若い女の話をまるっと鵜呑みにするなんて都合良すぎだし。不満ばっか残るなあ。
[地上波(吹替)] 4点(2019-08-23 23:44:29)
80.  バンガー・シスターズ 《ネタバレ》 
まあ・・、この軽い映画に目くじらたてるほどのことでもないんでしょうけど。女二人の人生見直しストーリーですよね。類似のテーマで言うと例えば「テルマ&ルイーズ」と比べてなんと切実性の低いことよ。ゴールディはやりたいことやってる人生だしスーザンはセレブ生活を手に入れてて、はてこの二人の人生に人に語って共感を喚起させるだけの物語が何かあるのだろうか。 ゴールディに触発されて昔の自分を懐かしんで若作りしてはしゃぐスーザン。でもさあ今さら「本当の自分探し」って年でもないでしょうよ。グルーピーって過去も誇れるもんでもないしG・ラッシュの存在意義もちょっと不明だし。 18にもなって中2みたいな反抗期やってるサランドンの娘らにもイライラした。甘やかされてやりたい放題の青春に見えますよアナタたちは。なのに卒業スピーチが「虚飾を捨てて本当の自分で生きましょう」だって。ああ脱力。なんという恵まれっぷり。 結局のところ私にとってはG・ホーンの老けなさ、だけが見どころだったかな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-15 23:51:05)
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