801. 天国までの百マイル
一人の駄目男が様々な人の優しさに支えられて立ち直っていく姿を描いた物語。 この男がほんとに駄目なので、作品も駄目っぽい雰囲気を漂わせているんだけど、 これは見る人の立場によって見解が大きく変わるのかも知れない。 僕なんかから言わせるとそんなに駄目でもなくて、 似た境遇と言うか、親近感を感じてしまうわけで、 登場人物の優しさに触れて思わず泣いてしまいそうになったり、 というか、終盤にはとうとう泣いちゃったわけなんですが、 素直に感謝したいというのが見終わった後の感想なんですね。 これはもうありがとうですよ。 8点(2004-06-27 10:17:38) |
802. たそがれ清兵衛
主人公や彼に関わる人たちの気持ちを感じ取り、情感を膨らませていく作品なだけに、いちいち差し挟まれるナレーションがどうにもいらない。言われなくてもわかるから黙ってて欲しい。ラストもちょっと余分に感じたし、再編集したバージョンがあれば、名作に成り得るんじゃないかと思う。宮沢りえが良かっただけに残念な作品。 6点(2004-06-06 12:50:32) |
803. LOVE SONG
この作品には尾崎である必要性を感じない。出演可能な現存のアーティストか架空のアーティストで音楽をもっと前面に押し出すか、飽くまでも音楽は小道具にして、人間ドラマを前面に押し出すか、どっちかにして欲しかった。あまりにも中途半端。寧ろ仲間由紀恵すら削ってしまって、原沙知絵をメインに据えたラブストーリーにしても良かったのではないだろうか。尾崎と仲間由紀恵に期待して見ただけに、どうにも消化不良である。でも、やっぱり尾崎の曲はいいんだけどね。 5点(2004-06-01 09:05:01) |
804. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
逆テレパスという題材からして面白くないはずはなくて、コミカルで泣ける良い作品に仕上がっている。寧ろもっと面白く作れたんじゃないかと残念に思えるほどで、映画としての完成度としては少し問題があるのかも知れないが、素直に笑って、素直に泣くのが正しい見方なのだろう。 8点(2004-04-08 03:05:28) |
805. WASABI
《ネタバレ》 どうしてもジャン・レノと広末涼子に血の繋がりがあるとは思えない。フィクションではあるが、そこまで無理しちゃいけないと思う。 3点(2004-04-03 11:49:25) |
806. バンパイアハンターD
既存のアニメ作品に慣れ親しんだ者にとっては、このキャラデザインはかなり高いハードルだとは思う。僕も当初は躊躇った。しかしながら、乗り越えてしまえば寧ろ味のある良い作風に思えてくる。それはやはり作品の内容が素晴らしいということの証明なのかも知れない。原作ファンも納得の内容でありながら、原作を知らない人が見ても感動できる話に仕上がっていると思う。物語の終盤、レイラがちょっとした心変わりを見せるわけだが、自分も一緒になって応援していたことに驚かされる。見事に心を動かされてしまいました。 9点(2004-04-01 03:20:25) |
807. はつ恋(2000)
名作風味の普通の映画。名作にしようという製作者の意図は感じられるが、結局は可もなく不可もなく無難なところに収まった。真田広之が暴走して親子どんぶりって方向性なら、問題作として印象にも残っただろうけど、どうにも普通って感じで、何度か見たんだけど印象に薄い。 5点(2004-03-10 16:29:13)(良:1票) |
808. HERO(2002)
とりあえず笑えた。製作者の意図は別として、かなり滑稽。まあ、名作を期待して見に行ったわけじゃないし、期待に応えてくれたと思うので酷評はしない。そういう作品だと思う。 5点(2004-03-10 16:18:02) |
809. ブギーポップは笑わない
かなり不遇な作品である。原作が良すぎる為に原作ファンからは見放され、やや複雑な話の為に原作を知らずに見た人は理解に苦しむ。おまけにアイドル映画というレッテル付き。まあ、それでも、そんなに悪くない出来にはあると思うので、アイドル映画や仮面ライダーのようなヒーロー物にアレルギーの無い人なら見ても損はないと思う。恋愛的な要素もあったりして、役者の下手さを多少我慢できる人なら、それなりに楽しめるんじゃないかな。あと、何度か見直す忍耐力も必要かな・・・ 6点(2004-03-10 12:18:56) |
810. BLOOD THE LAST VAMPIRE
ハードボイルドとして昇華した良質の作品。特筆すべき点は見当たらないが、無難な作りでそこそこ楽しめる。オチのさり気無さも好感が持てる。 7点(2004-03-09 12:35:51) |
811. 人狼 JIN-ROH
この作品は自爆ちゃんに尽きるでしょう。衝撃ありすぎ。考えさせられます。夢に出てきます。 7点(2004-03-09 12:30:25) |
812. リリイ・シュシュのすべて
岩井監督が好きなので、やや点数が甘いかも知れないけど、お許しください。作品に込められたメッセージや現代社会に対する警告として、それなりの価値はあると思いたい。しかしながら、とにかく話が痛い。痛々しくて直視できないほどで、エンターテインメントとしては成り立たないだろう。寧ろDVDに付属してきたメイキングに泣いた。伊藤歩のドキュメンタリーとして、本編以上の感動を受けた。彼女の女優根性に喝采です。 6点(2004-03-09 08:28:57)(良:1票) |
813. Jam Films
この手の企画物の評価を下すときに駄作が混ざっているから見る価値が下がるということはないはず。寧ろ1本でも名作が混じっているなら、是非見るべきなのだ。ましてや平均点で評価を下そうとすることほど愚かしいことはない。その評価基準でいくと、邦画は駄作が多いので見る価値がないとか、アニメは子供向けが多いので見る価値がないといった馬鹿げた論法から名作との出会いの機会を失うことになるのだろう。『けん玉』は作品として完成度が高く、役者の質も高い。特に篠原涼子が愛らしい。好きです。『HIJIKI』不条理なシニカルさが見事に嵌っていて、面白いとしか言いようがない。ラストもほぼ完璧。気持ち良いくらいに散ってくれる。『JUSTICE』は個人的趣味として高く評価します。こういう作品も必要。というわけで、以上3作品にこの点数です。 8点(2004-03-09 08:11:53) |