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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1442
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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841.  ロックよ、静かに流れよ
確かにアイドル映画として公開されたにも関わらず、当時非常に高い評価だったような記憶が有ります。タカをくくって観たら、なかなか良かったじゃんという感想を持つ方が多いのではないでしょうか。私はジャニ嫌悪症だったせいで、敬遠し(←単なるやっかみ)実際鑑賞したのは、彼ら男闘呼組が解散してからかなりの時期を経てから。長野かどこかの地方都市が舞台の丁寧に作られた、ごくまっとうなアツイ系青春映画でしたね。彼らがオーディションで上京するシーンでは、かの光GENJI(♪壊れそうなヤツばかり集めてしま・・・ったんでしょうか?)も賑やかしで登場していたような。この中で真っ先に消えるだろうと思ってた、高橋和也が映画界で一番息長く活躍するなんて思ってもみなかったです。彼は良い形で役者として成長しましたよね。「DAYBREAK」「TIMEZONE」「秋」・・・今でも彼らのヒット曲をフルコーラスで口ずさめる俺って一体・・・。やっぱ、何だかんだ言ってもやっかんでたんだと思われる。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-12 11:08:28)
842.  原子怪獣現わる
オープニングが北極基地からスタートする事で、先日見たハワード・ホークス製作「遊星よりの物体X」(5点)と印象がごっちゃになりそうです。でもクライマックスに原子怪獣大暴れスペクタクルシーンが待ち構えているので、こちらの方がずっと面白かったですね。50年代のハリウッド製モンスター襲来映画って、勿論怪獣の動きとかはチャチなんだけれど人肌のぬくもりというか手作り感があって、近年の同趣向の映画より自分はよっぽど好き。全く別の話になりますがレビュー未登録作品で、ガキの頃に観て強烈なトラウマだった「惑星アドベンチャー」っていう、同じく50年代製作SF映画があるんです。人間の中に別の何かが寄生し、まるで別人になってしまうっていう、子供心にも怖い怖い内容だったんですが、これをもう一度見直してみたい!スピルバーグも好きだったって、何かの本で読んだ事が有ります。早くDVD化されないかとずっと待ちわびているんですが・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-27 10:48:01)
843.  虹を掴む男(1947)
タイトルバックから総天然色の美しいテクニカラーに目を奪われます。ニューヨークの街並み、背景、セット、衣装に至るまで上品で美しい。古き良き時代のアメリカ映画の豊饒な雰囲気に満ちた作品・・・と、絶賛したいところなんですが・・・。どうも観た時の体調がイマイチだったせいか、コメディにしては展開がおっとりし過ぎて盛り上がりに欠けるって印象を持ちました。もっと緩急自在キビキビした運びならより楽しめたかも。あ、でもそしたらこの得難い典雅な雰囲気は出せなかったのかな。難しいね。確かクレイジー・キャッツ谷啓氏が芸名の由来にしたと聞いているコメディアン、ダニー・ケイの作品、まともに見たのは私はこれが初めて。二枚目ながらズッコケ演技も可能なマルチタレントのハシリみたいな俳優さんだったんですね。ヒロイン、ヴァージニア・メイヨって今まで悪女役しか観た事なかったんですが、この映画では一癖ある可愛い役どころで好演。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-26 13:49:48)
844.  イブの三つの顔 《ネタバレ》 
実話の映画化。1957年度アカデミー最優秀主演女優賞をデボラ・カーやエリザベス・テイラーを差しおいて新人ながら受賞した、亡きポール・ニューマン生涯の伴侶ジョアン・ウッドウォードの出世作。映画自体の展開は平板で、演出も特に傑出したものとも思えませんが、とにかく一見に価するのは多重人格者の女性を演じた彼女の的確且つ衝撃的な演技ですね。「内気な人妻」「享楽的奔放な女性」という、二つの人格まではメイクアップ等で何とかカバー出来そうな感じに思えたけれど、後半から出てくる「理知的で聡明」という三つ目の人格の彼女の演じ分けには、流石に「おおっ!これは!」と思わず声を上げそうになりました。顔を覆いうつむき加減に嗚咽していたと思いきや、顔を上げた途端ふてぶてしい女に変わっているシーン等、病気云々ではなく、プライベートでも演じる事が男性より格段に優れている思われる、女の潜在的女優的気質というか、変わり身の素早い多面的性格を見せつけられたようでマジ怖かったです。あ、いつの間にか映画の話じゃなくなってました。ごめんなさい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-20 10:50:38)
845.  ハイスクール・ミュージカル2<TVM>
純やなあ・・・みんな。純粋とか純情とかじゃなく、恋にも将来にもまっすぐに向き合っていてとにかく「純」なんですよ、ここに出て来る子たちって。私のようなもう全身薄汚れた人間が観ちゃうと、ホントいたたまれなくなるような気持ちに。ディズニー製作のハイスクールものだから、無論低年齢層を狙っているんだろうけど、音楽の質も含めトウの立った大人でも、エンターテイメントとして充分楽しめるクオリティ。子供のうちから世の中には「特別扱いされる人間」と「そうでない人間」の二種類がいるって事を知っておくには非常に良い教材なんじゃないかなあと(笑)何もかも「出来上がった状態」からの続編だから、前作と比べるとドラマ的に起伏が乏しくなったのはやむを得ないでしょう。来年2月日本公開の「ザ・ムービー」が今から楽しみですね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 12:17:36)
846.  スルース(2007) 《ネタバレ》 
ミステリー映画の名作との評価の高いオリジナル、マンキーウィッツ監督版は観る機会がなく今だ未見。舞台の映画化、このキャストから知的な論理的理詰め一幕ものミステリー、例えばヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」みたいな内容かと思いきや、なんとなんと実は意外に下世話、痴的な爆笑ミステリーでした。しょっぱなから、画面からプンプンと妖しい雰囲気が横溢。やたらと男二人が至近距離で顔を突き合せるので、「この二人、いつキスするんだろ~」と思ってたら、案の定そっちの方向へ・・・。爆笑シーン2つ、ジュード・ロウ、処女(童貞?)喪失前、ベッド横たわり歓び身悶えシーン。マイケル・ケイン、ジャラジャラと装身具を巻きつけられ「これは、似合わない」とかほざく表情。最高です。しっかしイギリス人って、この手の耽美的展開好きだよね~(実はアメリカ映画だけど)主従関係が逆転するダーク・ボガート主演「召使」(7点)という映画を思い出しました。ショットに工夫を凝らし、たった2人だけの登場人物で最後まで持たせた監督の力量を評価。オリジナルは128分もあるんですよね。もしや、サー・ローレンス・オリヴィエ卿とマイケル・ケインの、これよりもっと「具体的」な扇情場面があるのかな?観たいような観たくないような・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-07 11:01:30)
847.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 
うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→)
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 11:20:20)
848.  1408号室 《ネタバレ》 
ここ最近のジョン・キューザックの作品選択にハズレなしと踏んでいる自分。「この呪われた1408号室に宿泊した人間は必ず死ぬ!!」というおどろおどろしいキャッチコピーと、白目を剥いたポスターの図柄に思わず惹かれ鑑賞。鬼が出るか蛇が出るかと、思わずワクワクしてしまうこの手の設定。うんうん、これはジェットコースターに乗り込んでから最初の急降下まで、ゆっくりガタゴトと上る上昇スリルと同じ感覚を味わえる上出来のアトラクション映画ですね~。キューザック扮する作家が抱えていたトラウマ解決に至る流れは何とか理解出来たけれど、「1408号室」にそもそも漂っていた妖気の正体が果たして何だったのかが、結局はうやむやにされてしまった消化不良感は残ります。「邪悪の気」だったという解釈が正解なの?コケ脅し的「ブギーマン?風味怪人」の襲撃は全く不要だったのでは。サミュエル・L・ジャクソンは別に本筋に絡んでくるわけではないので、ほぼ全編キューザックの一人芝居。やっぱり彼の作品選択眼は手堅くハズレはないと再認識。楽しめました、満足っす!というかマジ怖かった~(笑)
[映画館(字幕)] 6点(2008-11-29 13:44:16)
849.  清水の暴れん坊
内容としては当時の日活アクション映画で本当に良くあるパターンというか、特に新味有るストーリーではない。ただ既に大スターだった裕次郎と北原三枝コンビに、期待の新人坊ちゃん顔赤木圭一郎を真っ向勝負でぶつけてきた事が、この映画全体をよりスピーディに、より張りを与えた成功の要因かと思います。自分はこの作品を観て改めて思った事、やっぱり映画の上での裕次郎の相手役としては、北原三枝より芦川いづみの方が画面に映えてバランスが良い!!北原三枝は「裕次郎相手役専門」以前の方が絶対的にずっと輝いていた!!以上の二点。(名作「陽のあたる坂道」は別)一応格から言えば、第一ヒロインであるはずの北原が、なんだかくすんで見えるんですよね、ここでも。次第に芦川いづみに惹かれてゆく裕次郎へのジェラシーみたいな感情もどこか中途半端。川島監督の映画であれほど颯爽と輝いていた彼女は、裕次郎の相手役=影の存在へとシフトしていく事で、自らの女優としてのキャリアを徐々に消去していきたかったんだろうかと、つい考えてしまう。彼女にそこまで想われた石原裕次郎という人は、男としてきっと幸せな人生だったはずだ・・・と、僕は思う。
[映画館(邦画)] 6点(2008-11-22 10:45:52)(良:1票)
850.  秦・始皇帝
なんと20年ぶりに映画館で上映されるという事で先日観てきました。もともと70ミリのオールスターキャスト超大作として大映の威信を賭け製作された作品。大画面で見なければこれは意味がないと思い浅草の映画館へ。あくまでこれは映画館で観た点数、チマチマした画面で観てたら点数はもっと低くしたはず。実は自分、今となってはカリスマ神格化されている「勝新太郎」=「カツシン」という役者の良さが、昔から良く理解出来ないんですよね。本当に世間で言われているような大した役者だったのか?代表作「悪名」「座頭市シリーズ」を観ていないせいかもしれないんですが・・・。この大作の主役ぶり=ずんぐりむっくり体型始皇帝を観てますます理解出来なくなった(笑)始皇帝の人間像に肉薄出来ず、イマイチ人間的魅力に欠けるのが惜しまれる。まあ次から次へと出て来る、豪華役者陣を見ていれば時間はあっという間に過ぎていきます。絵巻物というより、時折紙芝居を見ているような気分にもさせられてしまうのはこの手の大作では致し方ない。一番の見せ場は雷蔵氏VSカツシン始皇帝暗殺シーンと、大掛かりな万里の長城崩壊スペクタクル。前年の増村保造監督「妻は告白する」で、裁判所白昼堂々SM?シーンを演じてくれた美しき若尾文子がここでも縄にくくりつけられてあわや・・・というシーン有り。でもあんまりエロくない。これは監督の腕の差か。
[映画館(邦画)] 6点(2008-11-21 13:04:26)
851.  彼が二度愛したS 《ネタバレ》 
特別秀でたサスペンスというわけではないけど、私のように単調な日常生活にうんざりしていて、常に何かハプニング(←エロ含む)が起こるのを心のどこかで期待しているような方にお勧めの映画。NYの美しい夜景や有名どころの高級ホテルがふんだんに登場してくるので、そういう観光的要素を求めている人も楽しめるはず。後半罠に嵌められたユアンが偽装パスポートを手間暇かけ、いつ発行出来る時間があったのか?そこが唯一腑に落ちなかった点。ヒュー・ジャックマンの、イケメンセレブビジネスマンと見せかけて実は・・・っていうのが最近の彼の定番の役どころだけど、この映画では初めて画面に登場するシーンからいかにも怪しいオーラ全開。お前、絶対何かたくらんでるだろっ!!と問い正したくなる(笑)ユアンもミシェル・ウィリアムズも好演。これは秋の夜長に相応しい大人向けの作品だと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2008-11-09 10:01:23)(良:1票)
852.  恋人(1951)
池部良と久慈あさみが一日中東京の街をそぞろ歩くストーリーそのものは至ってシンプル。僕はどちらかと言うと、当時の街並みやデートスポットの情景の方が面白かった。クライマックスの終電間際の新宿小田急線改札付近の情景、寒々とした地下街の様子なんか本当にシュール(笑)どうも僕はいかにも宝塚出身ですわよっ!てお顔にマジックで書いてあるような久慈あさみさんがちょっと苦手なんだよなあ・・・(汗)ファンの方ごめんなさい!
[DVD(邦画)] 6点(2008-11-03 17:12:40)
853.  刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
水準の出来。コロンボと対決するのがこのシリーズ最高年齢の老女というのがこの作品のセールスポイント。長く生きてきた人間、しかも推理小説家というだけあって、殺人計画も細心綿密、なおかつ相手を殺す動機も充分理解出来る人間味有る犯人という設定で面白かったです。それだけに実行後の鍵の隠し場所がちょっと・・・。慌ててたとは言え、この犯人のキャラクターらしからぬような感じを受けました。あ、でもまたそれが逆に人間らしくていいのか。
[DVD(吹替)] 6点(2008-10-27 10:33:29)
854.  未知空間の恐怖 光る眼
悪評高いカーペンター監督版リメイクは未見。どことなくチープで、手作り感満点の低予算映画だけれど、それ故の地味目な怖さが迫ってきました。何より西洋のガキ連中の薄気味悪さがこれほど出ている作品ってなかなか他にないのでは。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-10-13 17:45:05)
855.  ICHI 《ネタバレ》 
『女座頭市』を演じる綾瀬はるかの魅力をうまく引き出しているという、只一点においては評価出来る時代劇。しかし時代劇としては軽めの作りなので、彼女のファン以外一体どういった客層がこの映画を観たいと思うのか非常に疑問。画面もやたらキレイ過ぎるので、もっと冬枯れの風景に合う荒れた画像の方が、暗闇の世界で生きる彼女の天涯孤独な心象を掬い出せたんじゃないかと思うんですが。あ、でもそうしちゃうと彼女の顔が美しく映らないのでファンの方は納得いかなくなるのか?難しいなあ・・・。脇を固める大沢・獅童・窪塚三男優も彼女のお守り役として易々と演じていて申し分ない。僕は久しぶりに窪塚の覇気有る表情とパキパキ(?)演技を見ました。竹内力の「次郎長三国志」と全く同じキャラのしかもワンパターン演技には辟易。彼にはこういう役柄しか回ってこないんでしょうか?肝心要の彼女の殺陣の腕前は・・・え~と・・・観た方の判断にお任せします。
[試写会(邦画)] 6点(2008-10-12 11:11:11)
856.  女の歴史
成瀬映画の常連主演女優高峰秀子をして「この映画には何もなかった、演っててこんなにつまらないものはなかった」と言わしめている、いわゆる「女の一代記」もの。自分はたいがいの成瀬映画のタイトルのセンスの良さについて感心しきりの作品が殆どなんですが、これと「娘・母・妻」「女の座」なんかは、どうも往年の「平岩弓枝ドラマシリーズ」みたいで食指が動かなかったんです。上記の、極めて冷静客観的な観察眼の持ち主である高峰秀子の発言が発言だけに、数ある成瀬作品の中では下位に位置する凡作かと思い、あまり期待もせず鑑賞に臨んだわけですが・・・。う~ん、それほどの凡作って訳でもなかったけれど、何度も繰り返してみたくなるって種類の作品でもないですね~これ。評価が非常に難しい。集団の中に「個」が埋もれていた「女の座」よりは高峰秀子主演映画としての価値はずっと高いかと思うんですが。姑役賀原夏子の戦時下での非国民的振る舞いの数々と、嫁役高峰との持ちつ持たれつの微妙な関係が、凡百の嫁姑争いの映画とは一線を画していて面白かったです。これが最後まで飽きずに見れた一番の勝因かな。山﨑努が彼女の息子役なんて・・・なんだか不思議な感覚です。(池袋文芸座「成瀬巳喜男特集」にて)→
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-10 16:52:52)
857.  女の座
「娘・妻・母」(6点)と同じく、この映画でも主役であるはずの高峰秀子が集団の中に埋もれてしまっていて、存在感を発揮できていない。後半になってからようやく精彩を取り戻すものの、何故か辛抱役の彼女の役だけにはちゃんとした性格が与えられていないような感じ。いずれ劣らぬ主役級のスター15人が次々と登場し、ズラっと居並ぶ様は壮観の一語に尽きますが。成瀬映画の特色の一つである人間関係の濃度が、この映画ではあまりのエピソードの多さに通常の五倍位に薄く希釈されてしまったみたい。もちろん最終的には収拾されているので、決してつまらない映画という訳ではないんだけど。三女役司葉子以外、この家の兄弟たちがどこか人間的に欠落した部分を持っているのは、総ては家の主、笠智衆の育て方が結果的に悪かったんじゃないのかと思われる(笑)三橋達也の憎めないが救い難いぐうたら男という役どころは、「夜の流れ」でコラボを組んだ川島雄三監督作品のパロディなのかと私は解釈しましたが。それにしても美しき司葉子が場末のラーメン屋の出前持ちのバイトなんて・・・あわわわわ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-04 12:00:19)(良:1票)
858.  裸の拍車
アンソニー・マン監督&主演ジェイムス・スチュアートコンビの西部劇。初コンビ作の「ウィンチェスター銃73」は毛色が変わっていてかなり面白かった。その後の「ララミーから来た男」とかを見ても、どうもこのお二人はそれまで作られた西部劇の定石を破ろうと懸命に努力していたようなふしが伺える。しかもどの映画でもスチュアートは単純明快な正義派ではなく、傷を抱え陰に籠もったキャラクター。この作品もやはりちょっと変化球な作りで、酒場での殴り合いも歌姫も保安官すら登場しない。お尋ね者のロバート・ライアンを捕えた後は、賞金の奪い合いを図る無法者三人組の心理の駆け引きを兼ねたロード・ムービーに仕上がっている。これにボーイッシュな美しさのジャネット・リーが絡む。おそらくアメリカ人には州から州までの移動が大体どれくらいの距離と時間がかかるのか、把握できるのかもしれないが、日本人にはその距離間が全くつかめないので、ずっと変わりばえのしない道行を終始見せられてるようで盛り上がりに欠けるのが難。思い出したように先住民が襲ってきたりはしますが。百戦練磨ロバート・ライアンのふてぶてしさが道行の退屈さを救っている。鋭角的に西部の荒野を捉えたロケーションは相変らず素晴らしい。おそらくスチュアート自身もこの時期、一連のフランク・キャプラ監督作品での清く正しい「スミス氏」イメージから脱け出そうとしていたんじゃないかなあ・・・?
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-29 14:49:06)(良:1票)
859.  からっ風野郎
特に必然性のないシーンでも上半身の裸体さらしまくり、文士故三島由紀夫氏のナルシストっぷりが炸裂!!役者としては素人の割りに芝居はどうにかこうにかってところ。自身監督作以外の出演これ一本きりのはずだけど、これ観る限りではヤクザ映画の「若頭」程度の役はこなせたんじゃないかって思う。ヒロインの映画館もぎり嬢役(!)若尾文子は他の増村作品での濃艶な役柄と比較しちゃうと、ここではまだごくごく普通の地味な女性に見えてしまう。堕胎薬を三島に飲まされそうになるシーンでの目の演技が後年の彼女の片鱗を窺わせるに充分。ヤクザ映画って殆ど観た事ないんで他と比べようがないんですが、これは暴力描写が少なめなので嫌悪感なく鑑賞出来ました。でも既に何本かのキョーレツ増村作品を観た後では、この作品は平凡な出来なのでは?と思ってしまった。免疫なのか?(笑)
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-21 15:54:27)
860.  刑事コロンボ/二つの顔<TVM> 《ネタバレ》 
マーティン・ランドー氏といえば「エド・ウッド」よりも自分にとっては「北北西に進路をとれ」や「クレオパトラ」での、二枚目とも言えないが醜いとも言い難い、切っ先鋭い何とも「奇異」なお顔をした名脇役といった印象。しかもこの作品では一人二役という事で、殆ど出ずっぱりでその奇異なお顔を存分に拝見出来ます。タバコの火の不始末等で家政婦のおばちゃんにコロンボが徹底的に嫌われるっていうのも面白い。犯人以外の人間に、こんなにウザがられ疎ましがられるコロンボっていうのも珍しいのでは?最後まで双生児のうちのどっちが犯人がわからないっていうのも新機軸だけど、この結末は僕はちょっと不満。
[DVD(吹替)] 6点(2008-09-07 10:24:01)
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