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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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881.  ミスティック・ピザ
デイモンが出てきて笑った。デビュー作ですかね。ジュリア・ロバーツもデビュー作とか。無名の若手俳優を配した80年代青春映画にしてはすごくあっさり作られてるなぁと思った。3人の女の友情を描いてはいるけど、そこばっかり強調するわけでもなく、恋愛ドラマもくどくなく、一人だけ突出して描くわけでもなく。なので浅いんだけどチープ感がない。一応アナベス・ギッシュがメインなような気もするけど、ジュリア・ロバーツとリリ・テイラーの個性が際立っていたのでバランスがうまくとれたのかも。配役は絶妙かもしれん。他の女優だったらもっと地味な映画になってたと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-30 11:58:12)
882.  秋刀魚の味(1962)
「そうかね」とか「そうなの」とかその返しの「そうなんだ」とか「そうなのよ」とか無くてもいいような短いセリフが発せられ、発せられる度にその短いセリフの主をいちいち画面に映し出す。この小津独特の切り替えしが魅力と感じるのは何故だろう。小津の映画のお話はどれも似たり寄ったりで当時の日本の家族を描いているのだが、そんな単調なお話だからこそ、このリズミカルな切り替えしが心地よさを演出してくれるのだろうか。とにかくお話を思い出してもピンとこなくても実際に観ると至福のときを体現できるのが小津の映画。晩年は小津は古臭いなどとも言われたらしいがこの遺作にしたって実に新しい。べつに小津がビッグネームだからとかじゃなく、本気でそう思う。あと、ユニーク。男たちの真面目顔でつく嘘には二度とも騙されちゃってドキドキしましたよ。こうゆうのもどこにでもありそうなお話を面白くしてる。小津はやっぱりいいねえ。
[DVD(邦画)] 8点(2007-11-29 15:10:46)(良:1票)
883.  エイプリルの七面鳥 《ネタバレ》 
見ているうちに先がわかるどころか、途中のゴタゴタまで予測ついちゃうくらいなんのヒネリもない単純ストーリーに、観た事を失敗したかなと思うもケイティ・ホームズの愛らしさに負けて見続けてゆくといつのまにか作品に入り込んでしまって最後にはこの上なくほっこりさせてもらった。最初は、ケイティの不良から更生はしたけど乱雑でケバケバで、でもホントはいい子っていう描写が作り物っぽすぎてイヤで、なんでイヤかってあれだけ露骨に娘を忌み嫌うイヤミな母親からあんな「ホントはいい子」が育つわけないじゃんと思ってたからなんだけど、でも父親がそんな妻をものすごく大切にしているのを見て、あぁ、いちいち説明してないだけでちゃんと「ホントはいい母」が描かれているなと気づいた時点からこの映画が楽しくなってきた。妹もちょいとイヤな感じなんだけど、彼女もまた不良の姉と正反対のいい子ちゃんゆえに親にかまってもらえない寂しさを「ちょっとイヤな感じ」でもって伝えてる。母が娘に会いに行くきっかけが感動的に描かれないのも気に入った。というかこの映画で一番いいところ。トイレで母親に怒られている女の子を見る。たったこれだけ。でも凄いわかる。感動的な和解も描かれない。ずっとほっこり感が持続する。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-28 15:20:22)(良:3票)
884.  喜劇 とんかつ一代
日本独特の人情喜劇と川島が得意としたスラップスティックコメディが見事に合わさった作品。とはいうものの、いくつかの川島作品に見られる「とんでもなさ」が無いのでごくごくありふれた作品という印象。日本の風習を揶揄するように、わけが分からぬ複雑怪奇な親類のつながりを笑いへと転化し、でもそれもまたいいもんだとお祝い事で話を収束させるストーリーが心憎い。あ、とんでもないシーンが一つあった。仲良しになったフランス人(岡田真澄 !)が連れてきたお母さんの無表情。なんなんだ?あの意味の無い異様さは!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-11-27 13:33:21)
885.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
そこそこに楽しめる漫画なんですけど、漫画たらんとする映画ってのはもうすでに山のように作られており、むしろそんなんばっかの昨今においては新鮮味も無ければ面白みも無い。これが『キル・ビル』以前なら大いに手を叩いたところだが、いくらマカロニをスキヤキに変えて日本人に西部劇をやらせるという奇抜さをもってしても、あるいはガトリング銃をむりやりにひっぱりだして往年のマカロニ・ウエスタンをパロっても、もう一味二味ないとどうも満足しかねる。完成度はそこそこ、かっこ良さもそこそこ、ハチャメチャさもそこそこ。全てにおいてそこそこで突出しているところがない。ふざけるんだったら本気でふざけろよ!決闘はもっとゾクゾクさせろよ!
[映画館(邦画)] 5点(2007-11-26 15:25:00)
886.  幻の光
どっしりと構えられたカメラによって映し出される画はどれもが程よく素晴らしい。構図はほぼ完璧。なのに何か物足りない。完璧すぎて面白みに欠けるってのもあるかもしれないが、構図がいいのが目立ちすぎている。生活感が乏しいのはそこに起因しているかもしれない。べつに生活感が無いからダメってことじゃなく、むしろ再婚する以前の生活は虚構性を帯びたほうが良かったと思うのでいいと思うのだが、それも結果的にそうなったにすぎないことはその後も同じような画面が続くことからも明らかで、どうも構図だけにこだわりすぎて、お話を語るうえでのリズムを無視しているような感じ。よくわからんが。とにかく何かが足りん。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-22 13:34:29)
887.  幻の城/バイロンとシェリー
詩人バイロンと詩人シェリー、シェリーと駆け落ちしてきたメアリーとバイロンの愛人でありメアリーの妹であるクレア、そしてバイロンの主治医のポリドリ。この男女5人がバイロンの別荘にて、暇をもてあましそれぞれが怪談話を創作しようということに。不屈の名作「フランケンシュタイン」と「吸血鬼」が誕生する歴史的一夜である。映画はその文学史上最も重要なこの史実を発端にその後それぞれに訪れる不幸とメアリーが生み出したフランケンシュタインを結びつけて物語ってゆく。もともとバイロンやシェリーはもちろんメアリー・シェリーのこともよく知らないので配役云々は違和感を覚えることなく鑑賞できました。フランケンシュタインをメアリーの幻想として描かずに、メアリー以外の人物にも見える、ほんとうに想像上の怪物が一人歩きしてゆくような実態を伴っているのが独創的。ただ、それぞれの葛藤がストーリー上でなぞられるだけなので感情移入の余地など全く無いし、そもそもいったい誰を中心に話が進んでいるのかが話が進行するたびに変わってて全体的に散漫な印象。もっと長尺にするかメアリーの描写を中心とした短いお話にするか、どっちかにしてもらわんと。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-21 13:45:31)
888.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 
精神病院の患者たちは楽しそうだし、ドイツ軍とイギリス軍は打ち合いであっという間に全滅しちゃうしで、かなり大袈裟に前者を支持する姿勢は喜劇だからもちろんいいわけで、実際面白かったのですが、喜劇のわりにメッセージがしつこいというか重々しいというか、、。もうちっとカラッとした感じにしてくれたほうが良かったんですが。例えばルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』はその反ナチス性が良かったわけではなく、間といいテンポといい絶妙で単純に楽しくって面白いから好きなんだけど、この『まぼろしの市街戦』は面白さはじゅうぶんあるのになーんかマジメっつうか、、。いや、良かったですよ。だから7点なんです。私にとっては高い評価のつもりなんですが、今のところ8点が最低点なもんでちょっと言い訳がましいレビューになってしまいました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-20 15:56:18)
889.  まぼろし 《ネタバレ》 
冒頭、なにげない夫婦の立ち振る舞いが延々と映され続けるが、これから何かが起こりうる雰囲気が充満している。それは夫が薪を拾いに森に行き、朽ちた木をひっくり返したときに見た蟻の描写といったあからさまな予感めいたもののせいではなく、もっとそれ以前の、例えば別荘に着いたときの、あるいはもっと前の別荘に向かう途中の休憩所での夫の覇気の無さからなのか、それともまるでその覇気の無さに気づかないでいるかのような妻の優しい言葉の数々がそう思わせるのか。とにかくこのミヒャエル・ハネケの映画を彷彿とさせる冒頭数十分に引き込まれる。しかしこの冒頭の異様な緊張感に比べるとその後の展開の実に淡々とした進み方はどうにも期待を裏切られたような気がしてならない。我々にとっての「まぼろし」である夫があまりにも実態を伴っているのは妻にとっては「現実」だから。友人の紹介で引き合わされた男が「重みがない」のは妻にとっては現実が「まぼろし」だからなのだろう。そのあたりはまだ面白かったのですが、夫のことをよく知らなかったという薬のエピソードとか夫の母親との会話とか、救助隊の若い男の再登場とかが入ることで観客のこの作品の捉え方、感じ方をわざと錯乱させているように感じる。そして答も霞ませる。なんかずるいなあ。
[DVD(字幕)] 5点(2007-11-19 14:34:12)
890.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
扱うネタは社会派であっても社会派映画として問題を露にしたり伝えたりという体はとらず、そのネタはひたすらサスペンスとアクションに従事する。だから面白い。さらにサスペンスとアクション以上にズウィックが比重を置くのが「男のドラマ」。ディカプリオの最期は、それまで見せてきたワイルドさからしてみればちょいとセンチメンタルに過ぎるような気もするが、あの最期のシーンこそがズウィックの真骨頂。紅一点ジェニファー・コネリーの存在は、子供が殺し殺される悲惨な世界の中で展開される、それぞれが異なる目的のために強力し合う男二人のドラマに華を添えることで作品の重さを軽減している。物語を終わらせるラストシークエンスは蛇足とまでは言わないが、社会派映画によくあるパターンでがっかり。もう一工夫欲しかった。
[映画館(字幕)] 6点(2007-11-16 11:21:39)
891.  灰とダイヤモンド 《ネタバレ》 
ポーランドが経験した戦中戦後の悲惨な歴史を知るうえでも価値があるし、芸術的にも価値があることは理解しつつも、正直中盤に退屈感を覚えた。内容が内容だけに終始重苦しい雰囲気で描かれるのだが、さらに重苦しく描かれている『地下水道』のほうが引きつけて離さないパワーを感じた。皆様のレビューを読みながら映画を思い返すと、いろいろと印象的なシーンが蘇ってきて、しかもそんなシーンが多々あることに気づかされるのですが、それでも夜長繰り広げられるパーティの各エピソードのダラダラ感が、いくら主人公の残酷な葛藤を描くために存在するとしてもどうにも退屈に感じてしまいました。有名なラストシーンは壮絶な最期を壮絶な画で見せており、その容赦の無い悲劇性に愕然とするとともに、一人の青年の死の意味するものの大きさを噛みしめること必至の圧倒的な画に感動しました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-11-15 12:11:02)
892.  真珠の耳飾りの少女
冒頭、色とりどりの野菜を切る女が映し出されるのだが、その白い肌をさらに白く輝かせる光を浴びた女の描写はなんとも美しく、且つ人工的であり、まるで絵画そのもの。その後もスカーレット・ヨハンソンに当てられる光だけは常に特別であり、芸術家が素材として惚れこむだけの眩さを出すことに成功している。でも、彼女のキャラクターが凡庸にすぎる。もっと謎めかしてもいいし、反対に内面にあるものをさらけ出させてもいいと思うのだが、どっち付かずの人物描写のせいで絵が出来上がるまでの行程に興奮がない。画家の娘の目が印象的であったが、彼女のいじわるも単なるエピソードとしてしか語られない。肉屋の青年との恋(というエピソード)なんかいらないんじゃないか?画面が美しいといっても先に書いたようにスカーレット・ヨハンソンだけに限っていて、しかもその美は表面的な美でしかなく、まったく物語を面白くさせることに貢献していない。つまり美し画がただそれだけで終わっているということ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-14 13:13:17)
893.  トパーズ(1969)
冒頭、ある屋敷から3人の家族が出てくる。それを追う様にして男が出てくる。スリリングな尾行、陶芸品の工房からのアイディアの効いた脱出劇、アメリカ大使館の救出劇、と、ここまでほとんど会話無し。で、これ以上ないほどの美しいオレンジ色に染まった空をバックにワシントンに向かって飛び立つ飛行機。これぞ映画ではないか!と思ったのですが、なんと一般的にはヒッチコックの駄作と言われてるんですか?これ。どうやら私は映画を見る目が無いらしい。たしかにヒッチコックらしいかどうかで言えば、らしくないかもしれないけど、面白かったんだけどなぁ。主役に華がないのはエンターテイメント映画としては減点かもしれないけど、本来表立たないスパイなわけだから華が無いのはある意味リアルだし、一人にスポットライトを当てないのは、さまざまな国とさまざまな人が絡むサスペンスを広い視野で見て捉えているからじゃないのかなぁ。カリン・ドールが床に倒れるシーンの美しさなんてかなり小まめな細工をしていると思われるし、複雑なスパイ合戦もわかりやすく見せてると思うんだけどなぁ。初めて観たのがちょうどこの手のシリアスなスパイ映画が好きだったころ(ポラックの『コンドル』とかも好き)だったからなのかなぁ。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-13 13:01:46)(良:1票)
894.  トパーズ(1992)
原作はただ過激なSMプレイを描いてみせ、ノーマルな男がそれを聞くたびに吐くといったイメージでしかなく、いくらアンダーグラウンドに生きる女を称えていると言われても正直なところ面白いとは思えなかったんだけど、あの単なるエピソードの羅列のようなものを、しかも一部猟奇的な描写をどうやって映画にするのだろうという興味から観た。映画は原作よりもその言わんとしていることがわかりやすくなっていると思う。猟奇的な描写は排除され、同じシチュエーションのものはあっても全く別のお話のようにうまく脚色されている。原作者が監督したとは思えないほど、原作の上辺をなぞることをせずにしっかりと映画へと昇華させている。映画『限りなく透明に近いブルー』とは雲泥の差。キャスティングが監督の人脈をうかがわせるのだが、作品の持つアバンギャルドな雰囲気に実に合っている。絶賛はできないが意表を突かれたせいか、けっこう満足感を味わえました。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-12 19:21:46)
895.  みんな~やってるか!
観ている最中に、観ている自分が恥ずかしくなってきた。面白いとか面白くないとかの次元じゃないです。ひたすらくだらない。しかし傑作『ソナチネ』の次の作品である。この作品の後、『キッズ・リターン』『HANA-BI』がある。ということは確信犯なのだろう。北野武とビートたけしという二つの顔を持つ男の葛藤の表れか。後年この二者を見事に『TAKESHIS’』で融合させ破壊させたのだが、この頃はこの『みんな~やってるか!』というくだらない作品でバランスをとるしかなかったのかもしれない。そういう意味では北野武の映画史においては興味深い作品ということになるだろう。作品単体だとくだらないとしか言い様がないのだが。ただ、この作品、ぜんぜん背伸びしてないところがある意味凄い。ちょっとぐらい高尚なところを垣間見せたいのが人の性だとは思う(元々才能はあるのだし)が、そうゆうのが微塵も無い。まあ、でも、くだらない。
[ビデオ(邦画)] 4点(2007-11-09 13:41:48)
896.  Dolls ドールズ(2002)
最初のひもがひっかかって笑いがおこるシーン・・北野映画の嫌いな部分が思いっきり出てる。アハハハって不自然な笑い。役者の演技が下手ってのは北野映画全てにいえることで確信犯なわけで、独特の雰囲気を発する源にもなってるわけなんだが、この作品ではその下手さかげんが気になってしょうがなかった。ところが、もみじを引きずりながら雪山へと進んでゆくシーンに愕然。凄い。美しい。そういえばバラからもみじへと突然移るという伏線的な画があった。とはいえ、驚いた。こんな四季の移ろいの見せ方があったとは。もうこれだけで満足できる映画。お弁当女は思わず「怖っ」って声をあげてしまった。やってることは『幸せの黄色いハンカチ』の女といっしょなのにね。
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-08 16:00:14)
897.  菊次郎の夏
連れてゆくという目的を果たした後の後半部分が「いい!」という人と「ダメ!」という人が見事に割れてますねー。私は「いい!」という人。子供を元気づけるためのギャグのひとつひとつは正直面白くないんですが、面白くなくたっていいわけです、この場合。すべってようが面白くしようと必死になってる姿がいいんです。むしろすべってるほうが良かったりして。その笑わせ方も『監督・ばんざい!』でも書いたのですが、徹底して言語不要、画面だけで笑わせる。北野映画が海外で受けるのはけして日本的なものを外国向けに見せているからではなく、言葉が解からなくとも理解できるというまさに「映画」であるからなのだ。北野武の究極の癒しムービー。なんて言うと監督はいやがるだろうけど。
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-07 15:30:43)(良:2票)
898.  素晴らしき休日(2007)
カンヌ映画祭60回記念の企画として「劇場」をテーマに35人の監督が作ったってやつのひとつ。『監督・ばんざい!』を観に行ったらコレもやってた。同時上映を全然知らなかったので得した気分。でもカンヌ上映時の前評判がえらく良かったことを聞いていたせいで期待しすぎたのか、いわゆる「お約束」の連続でちょっと物足りない。ラストはお約束とはいえ、『キッズ・リターン』のように颯爽と自転車に乗って気分良く帰りたかったんだろうなぁとか思ったら後から笑いがこみ上げてきた。フィルムが燃えるシーンは前に一度実際に見たことあるんでドキッとしました。こうゆう絶対採算がとれないような小さな映画館って少なくなったけどまだチラホラ残ってて、休日を素晴らしき休日にするためにも残し続けて欲しいなと思いました。上映時のハプニングもまた映画体験なんですから。
[映画館(邦画)] 6点(2007-11-06 14:41:14)(良:1票)
899.  監督・ばんざい!
前作が俳優をぶっ壊し、今作が監督をぶっ壊した映画と監督自身が公開前に言ってたような・・。でも今作に限っては壊れているのは劇中の監督でしかなく、前作のような破壊力は無かった。もともと私が関西人だからなのか、コメディアンとしてのたけしって正直面白くない。この作品も普段バラエティ番組に出てるたけしのやってることとそう変わりはないから当然面白くない。でも、その一つ一つのギャグが実は言葉で笑わせる類のものではなく、あくまで言語不要のギャグで覆われているのは流石映画監督北野武である。ただ、言語不要のギャグはサイレント喜劇を見てのとおりオーバーアクトとなる。そのオーバーぶりが岸本加世子や江守徹のもともとのクセの強さが助長してかなりくどいものになっちゃってる。このくどさは多くの人に生理的な拒否反応をおこさせると思う。それが狙いであるかのようにくどさが度を越している。狙っているのかどうなのか、その確認のためだけに年月をおいて再見するかもしれない。 
[映画館(邦画)] 5点(2007-11-05 15:56:52)
900.  小原庄助さん 《ネタバレ》 
これまでの監督業で裕福になった清水監督は、戦後は松竹をやめて戦災孤児たちと山奥で共同生活をしています。海外で名声を得るという野心も抱かずのんびりと映画を作り続けるのですが、この作品はその当時に撮った作品になります。この「小原庄助さん」と呼ばれる男となんだかかぶってるなあと思いながら観ました。撮影所のセットではなく一貫してロケに拘ったところは、生活はのんびりであっても映画への本気度はますます盛んになっていたということなのでしょう。大河内傳次郎も実にのほほんと主人公を演じていて良かったが、ロケ撮影で得られる開放感があったればこその、のほほんさだと思う。何もかもを失くした主人公が二人組みの泥棒を介して自らに説教をし、身一つで出直そうと歩き始める。そこに・・・ちょいとうれし泣きさせてくれるエンディングが爽やかでした。
[映画館(邦画)] 7点(2007-11-02 14:34:21)
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