881. ニューヨーク・ストーリー
三話とも特別面白くない。私としてはオープニングに流れるプルコルハルムの「青い影」とコッポラの二作目に登場するジャン・カルロ・ジャンニーニに尽きるかな。「ニューヨーク・ストーリー」というほどNYしてない感じ。スコセッシの一話目はまあ普通に観れるかな?ロザンナ・アークエットが魅力的です。あとの二作はファンタジー。デボラ・ハリーってどこに出てた? [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-24 21:58:29) |
882. モナリザ
《ネタバレ》 高級娼婦とその専属運転手、この設定がいいね。なんといいますか王女さまを悪人から守る正義の騎士。その正義の騎士がボブ・ホスキンスなわけで、王女さまの過去やら昔の仲間を心配して探していると聞いて同情から愛情へ、そして自分の身を挺して協力してあげる。その滑稽とも感じる純情さ、そしてラストの残酷さ。散々男に利用された王女さまは決して男を信じない女だった。「この分、今度はきっといいことあるよ」なんてホスキンスの呆然とした表情を見ながら思ったのでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-24 13:36:12) |
883. ザ・ファン
オープニングあたりのデ・ニーロが商品の売り込みしてるシーン、あれだけでもう充分怖い(笑)私もやっぱり契約はしないと思うよ。これトニー・スコットだったのか、今初めて知りました。ラストの球場のシーンはかなりがっくり。デ・ニーロの出る映画にああいう展開があるのが個人的に納得いかないといったらいいでしょうか。スナイプスにはぴったりだと思うけど。ジョン・レグイザモ、エレン・バーキンの存在が薄いね。どこがいちばんよかったって、デル・トロ追悼シーンかな。あの曲大好きだし。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-23 22:45:31) |
884. ザ・シークレット・サービス
マルコビッチの悪役ぶりは完璧ですね。う~ん、もはやイーストウッドには荷が重いのではなかったでしょうか。走ってるとこなんて見てるこっちがハラハラしました。退屈はしなかったけど、なぜかあんまり印象に残ってないです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-23 22:03:33) |
885. 禁じられた遊び(1952)
ナルシソ・イエペスのあの曲を思い出しただけで涙が出てくる。むごたらしく、リアルな戦闘や人がバタバタと死ぬシーンなどなくても、戦争の悲惨さ、無意味さを充分伝えている。幼い子どもをもってくることで、あざといと言う人もいるかもしれないけど実際、戦争のいちばんの犠牲者は民族や政治的なことも、まだ死の意味もわからない子どもたちなのではないでしょうか。「パリから来た垢抜けた女の子」はミシェルにとって、自分が見つけた、発掘した宝物だったのかもしれませんね。いつも大人に囲まれ見下ろされている立場だったのが、ポーレットに対しては自分が教えてあげる、守ってあげる立場になるわけだから。お墓を作ることは悪くはない、ただ十字架を盗むといのがいけないということでしょう。それによって村が大騒動となり、争いが起きる。何か皮肉な感じもする。大人のある一部の者たちによって勝手に戦争やって、罪のない人々を巻き込み、人生を狂わせているのだから。「ミシェル」と呼んでいたポーレットが、現実にかえったように「ママ」と呼んで雑踏の中へ消えていく、こんな悲しくていたたまれないラストシーンは他にないです。素直にこれが反戦映画というものなんだなと思える。 [地上波(吹替)] 10点(2006-02-23 19:09:44)(良:1票) |
886. ボーイ・ミーツ・ガール
《ネタバレ》 モノクロの映像は確かに美しい、特にラストは幻想的。でもね孤独で痛すぎるのよ。彼女の浮気相手を襲ってセーヌ河に落としちゃったんじゃなかったっけ、アレックス。この行為がまた痛い。インターホン越しに別れ話をしている男、偶然そこを通りかかってインターホンの向こうにいるであろう女の子に憧れ?運命を感じるアレックス、だったかなあ。何年も前に観たきりなので、勘違いしてたらごめんなさい。突発的、偶発的とはいえ、ラストはかなり悲劇的。なんでそうなるの?とあっけにとられました。回避できたかもしれないじゃないの。とにかく最初から最後まで痛かったです。。。唐突に出てくる「ライムライト」が流れるシーンはなんだったんだろ。「おいで、おいで」って引き寄せてくれる人を求めていたの?とにかくカラックスのモロ「僕の好み」って感じの作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-22 23:37:54) |
887. リトルマン・テイト
けっこう好きです。子どもにとって何が一番必要なのか、幸せなのかということがさりげなく語られているように思う。子役としてその抜群の演技力と存在感、その上クールビューティ系のルックスで天才子役と世間から絶賛されていたジョディ自身の経験とか当時の想いがかなり反映されているのではないでしょうか。演出がいいですね。特にジョディの天才の息子。濡れたような目と全体にヌメっとした顔もいいし、すぐに小さくなるから大きめサイズにしました、みたいなダボッっとした中途半端な丈のズボン、素足にスニーカーというのがいい!その後姿がなんともいじらしかったです。ジョディが息子にジャンクフードばかり食べさせるちょっとだらしない母親という設定もいいですね。小品だけどあったかいものを感じました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 10:04:21) |
888. 裏窓(1954)
初見はいつだろう、中学生か高校生か。それ以来何回か観てます。そうですね、見せ方が斬新。オープニングあたり、アパートの一室のどこかにヒッチコックが出てくるはずだと目を凝らして観てたなあ。グレース・ケリーが窓をよじ登っていくシーンは彼女自身のアイデアらしい。とにかくハラハラしました。退屈しのぎで他人の部屋を覗いていて、ちょっとした変化だけでどうしてそこまで思うか?というところはあるけど、まあ新聞記者ならではの勘というところかな。ラストでまた怪我して動けなくなる主人公、覗くという行為はやっぱりよくないよという戒めでしょうか?でも「仕立て屋の恋」の主人公みたいにならなくてよかったね。 [地上波(吹替)] 9点(2006-02-19 17:35:44) |
889. きのうの夜は・・・
わ~懐かしいなあ、デミ・ムーアがかわいいんだよこれ。デミとロブ・ロウ、なかなかエッチなカップルでいろいろあったけど結局ハッピーエンド。メグ・ライアンのあんまり現実的とはいえない恋愛モノとはちがって、「ああ、そうだよねぇ、わかる、わかる」なんていうところが結構あって私は共感できました。エリザベス・パーキンスは覚えてるけどジェームズ・ベルーシってどこに出てたっけ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-13 23:51:10) |
890. キリング・ゾーイ
タラちゃんの脚本だっていうんでかなり期待したんですけど、あんまり好きじゃないです。なんといいますかジャン・ユーグ・アングラードのロン毛がいたたまれませんでした。ジュリー・デルピーはかわいかった。エリック・ストルツに「本当のパリを見せてあげるわ」というシーンがなぜか印象的で今もしっかり覚えてる。でもああいうラストが用意されているとは予想つかなかったです。「アルビノ・アリゲーター」といい密室での人間同士の感情とか成り行きって意外性があっていいね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-13 23:45:52) |
891. キャリー(1976)
時はオカルトホラーブーム。これもすごい話題になってたっけ。当時としては怖かったですね~。デ・パルマの映像ってなにかモヤ~としたものを感じる、そこが好きです。今よ~く観たら「こんなところにこの人が出てるよ~」の宝庫かもね。ラストはやっぱり飛び上がりました。ああいうオチを経験したのはたぶんコレが初めてだったと思う。 [地上波(吹替)] 8点(2006-02-13 23:31:21) |
892. キャット・ピープル(1982)
たしか「ポルターガイスト」と一緒に上映されてた。ナスターシャ・キンスキー=猫族、ハマリすぎです。その兄役がマルコム・マクドウェルときた。そうですねナスターシャ・キンスキーファンは必見!というところでしょうか。。。彼女が生牡蠣をツルンと食べるところがセクシーです。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-13 23:23:30) |
893. きっと忘れない
駄作とは思わないけど、それほどのものでもないというのが正直な感想です。まだ実社会を経験していない学生、しかもエリートたちと世間から忘れられているようなおじさん、最初はお互い対立しているけれど徐々に心が通い、若者たちに学校や教科書では学べないものを残して去っていく。よくある話なわけで、それでもコレは「イイ!!」それこそきっと忘れないと思わせるものがないのがちょっと残念です。ジョー・ペシはインパクトあるんですが学生たちを演じた役者が揃って主役を張れるほどの人がひとりもいないというのが致命的なのかもね。映画って脚本、演出はイマイチでも演じる役者の魅力でなんとかなってしまう場合があるでしょ。なんてったって相手がジョー・ペシだもの。散々なことばかり言ったけど、観て損はないと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-13 23:04:52) |
894. 微笑みをもう一度
印象薄いです。どうということのない女の再生物語でしょうか。「コピー・キャット」で不気味だったハリー・コニック・Jrが素朴な田舎のイイ人で出てきて、なぜだかホっとした。 [DVD(字幕)] 3点(2006-02-11 22:44:51) |
895. ポゼッション(1981)
これもあったんだ、すごいねココ。はい、イザベル・アジャーニがプッツンしてますね。アジャーニにしかできない役だと思います。例のあの浮気相手はなにを象徴してるのでしょうか。夫を愛しすぎたため?その夫が単身赴任でそばにいてくれなかったため?とにかく現実なのか妄想なのか、間違いないのはみんな狂っているということでしょうか。地下鉄の通路だったか、アジャーニがカメラ目線でド派手にゲロ吐くシーン、体中から今までうっ積していたものが吹き出るような感じ?しかしアジャーニにあんなことさせるズラウスキってどうよ?たしかソフィー・マルソーと夫婦じゃなかったっけ。かなり前に観たので、今観たら当時とはまた違った感想がでてきそうです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-11 22:35:07) |
896. イン・ザ・カット
まず長さね。面白い映画の条件のひとつに実際長くても長さを感じないというのがあって、その点で「まだ終わらんのか?」と長さを感じさせたことがマイナスだと思う。サスペンス仕立てにするなら特に長いと感じさせちゃアカンでしょ。そしてメグ・ライアン、はっきりいって演技で勝負できる女優じゃないです。フラフラダラダラとした動作にイライラして思わずジュリエット・ルイスを思い出してしまった。「頼むから少しじーっとしててくれ!」て感じ。全体を覆う湿り気といつもブラのカタヒモがでている主人公、顔を見ればメグ・ライアン。心地よい不潔さじゃないのよ。それまでの彼女へのイメージが観る側に刷り込まれてしまっているのも原因か、これはかなりのマイナスです。ジェニファー・ジェイソン・リーはあの雰囲気によく馴染んでたけど。映画としては、何に焦点を当てているのかよくわかりませんでした。殺人事件の絡ませ方が上手くないんですね、たぶん。酸いも甘いもかみ分けた中年のセックスシーンは退廃的でまあ、よかったんじゃないでしょうかね。不可解なことはですね、ケヴィン・ベーコンの存在理由とラスト、あの状態で家に帰り着いたメグです。歩いて帰ったのか??そして「ケセラセラ」もとってつけたような選曲で合ってないような気がした。成るように成るって・・・・ねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-02-05 15:00:01) |
897. ロック・スター
内幕モノですかね。でもとにかくマーク・ウォルバーグのロン毛を受け付けることができませんでした。彼は元々ラッパーでしたっけ??言っちゃあ悪いんだけど、ルックスがさ、ロックじゃないんだもん。「ブギー・ナイツ」ね、アレは恐ろしいほどハマってたけど・・・ [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-03 16:23:15) |
898. フォーン・ブース
とんだ災難といえばそれまでだけど、嘘つくからいけないのよ。映画としては、この短さがいいですね。コリン・ファレルははっきりいって苦手。でもこれはハマリ役ですね。コリンよりまわりを包囲してる制服警官にときめいた(笑)かっこいいもん。コレ観て息子っていうのは年齢とともに必ず父親に似てくるもんだと再認識したキーファー・サザーランドでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-03 15:22:46) |
899. フューネラル
アベル・フェラーラ、ニューヨーク派、インディーズ系ですかね。正直苦手です。コレもキャストは最高だし雰囲気もいいのですけど、私としては話がおもしろくないんですね。一般大衆ウケする娯楽性の強い話じゃいけないんでしょうけど。でもイタすぎるのよ。ラスト、強烈に印象づけたクリス・ペン。もういないんだなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-31 12:10:54) |
900. 狼たちの街
ハードボイルドといっていいんでしょうね。当時の旬な俳優のダンディな姿が見られたことがいちばんの収穫です。チャズ・パルミンテリのキャラが味付け役という感じだったけど、これって普通ならクリス・ペンの役どころでしょうかね。内容としてはそれほどグイグイ惹きこまれるものではなかったけど、ジェニファー・コネリーがなにげに粗雑な扱いをされていたのが私としては意外でした。羨ましくなるようなジェニファーのオムネ。でも助演を獲った時のアカデミー授賞式では痩せてペタンコになってたっけ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-29 02:21:16) |